Eleventh the battle
ダアトを歩きながら周りを見回す、街並みはそんな変わらない。
服装は男を意識した。言葉遣いは変え、男声を真似る。口調も右に同じ。
教会に入ると奇異の視線が向けられる。
そんなことには目もくれず、受付に話しかける。
「ローレライ教団に入団したいのだが」
受付の女性は左腕と顔を見るが、お待ちくださいと言い、大きな扉に入っていく。
少しして女性が兵士を連れた男を連れてきた。位は高いようだ。
男は俺に(今後男性口調)笑顔を向ける。
「入団したいのだとか?」
「そうだ」
「軍事学校は」
「行っていない」
兵士が馬鹿にした顔をした。女だと知ったら更に馬鹿にされるだろう。だが此処で退くわけにはいかない。
「残念ですが素人は必要とするほど、人材に困っていないのでね」
少し笑いを堪えた男が背を向け去っていく。俺は賭けに出た。
「俺は君よりも強い」
やや挑発するように。
男が反応するより周りの兵士が反応した。
「お前、この人が誰か知らないのか?この人はな
「待て」えっ?」
男は振り返ると楽しそうな目を向け、アシュニアに問う。
「そこまで言うお前の実力がみたい。来い、こっちだ」
俺は進んでいく男の後をついていく。
この先は記憶が正しければ、修練場だ。
賭けに勝ったと口元を緩ませた。
男が兵士たちを退けさせる。
お陰で周りには兵士の物見たちでギュウギュウだ。
男は剣を抜く。素早く振るとこちらに向ける。
「戦場の厳しさを教えてあげよう」
「なら俺が弱肉強食を教えてあげよう」
「ざれごとを」
エクスフィアを持ち、ヴァンを知っている俺には男の斬撃など止まって見えた。
男が走り出そうとした瞬間
男が吹き飛んだ
周りには男が勝手に吹き飛んだようにしか見えなかったらしく、男に
「ふざけてないてやっちゃってくださいよ団長」と言っていたが団長の顔は驚きに満ちていた。
どうやって
そんな言葉が伝わってくる。
久しぶりで、なまってないか心配だったが問題ないようだ。
男がまた走り出そうとした。すると男の腕から剣が飛ぶ。
カラン
剣が落ちると共に修練場に静寂が降りる。
男に強烈な力への畏怖が沸き起こると同時に
「参った……」
と声が漏れていた。
男の言葉を聞くと周りがざわめき始める。
歓迎とは行かないらしい。
俺は座り込んだ男に手を差し出す。
「お前は何者だ?」
立ち上がった男は俺に問いつめる。
名を決めてなかったことに気が付いた。
アルと言うあだ名からとってつけることにした。
「アルカだ」
こうして、俺のダアトでの生活が始まった。
、 |