私に・・・好きな人が出来た。
初めて人を好きになった。
出会いは高校の学校見学の時。
迷子になった私にやさしく道を教えてくれた。
たったそれだけなんだけど・・・それでも私は嬉しかった。
それからその学校に入る事に決めた。
その人と同じ学校で、同じ場所で時間を過ごせたらと思ったから。
名前も知らないあの人のために一生懸命頑張った。
それほど難しい高校でもなかったけど、いままでなんとなく中学に通って、高校もとりあえず
行こうと思ってただけだったから勉強をちゃんとしてなかった。
だから私にとっては難しかった。
時間がたって入試の日が近づいてきた。
こんなに頑張ったのはこれで2度目。
いつも私は誰かのために・・・・
1度目もそうだった。
大切な人が喜んでくれたから、上達すればほめてくれたから。
でも大切な人はいなくなった。突然に。
だから頑張る事をやめた。
頑張って練習して上手くなった物は私の大切な人をもう笑顔に出来ない、
だから私の嫌いな物に変わってしまった。
今度もそうなるかもしれない・・・・
そして入試は終わった。
自信はある・・・でも・・怖い・・
日にちが経って結果が出た。勉強の甲斐あって合格。
あの人と同じ高校に通う事になった。
でも入学式から数日たっているのにあの人を学校で見かける事がなかった。
よく考えてみれば卒業している可能性もあるかもしれない。
私は・・・また・・・
数日で諦めるのは早いかもしれない。
でもここで諦めてしまった方が楽な気がする。
その時声が聞こえた。聞き覚えがある声。
今体育館では部活の話を新入生に対して、しているはず。
そこからあのやさしい声が聞こえた。
あの人は部活で部長をしていた。
しかも私が大切な人をもう笑顔にできないと嫌いになってしまった物を部活で扱っている。
嬉しかった。
そして私は決めた。あの部活に入ろう。
入れば私は変われるかも知れない・・・・
それに・・・・あの人を守りたい、もう大切な人を失いたくないから・・・ |