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影の勇者の再冒険 ~~Re-Tale of the Brave~~  作者: ヒマジン
第29章 魔導学園・入学編
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第524話 調査隊 ――開かずの間に眠る者は――

 すいません。昨夜から体調が悪化の一途を辿り、本日だけはご感想への返信を見送らせて頂きます。それに加えて、誤字の修正も本日一日は対処致しません。

 風邪でボケた頭で何か失態があっては、という判断です。ご了承ください。明日からはきちんとお返事させて頂きます。


 皆様も健康にはお気をつけください。

 調査の開始から数時間後。テラール遺跡に隠された秘密の部屋への通路を発見したティナ達調査隊だったが、その扉を開けるのにしばらくの時間を要した。

 だが、いかに前史文明と言えど、ティナの前には大した技術では無い。土台が違いすぎる。なので30分程で、どうすべきかを決定した。


「ふむ……痕跡が残っておるのが幸いじゃな。いや、これは予備システムか……ふむ……どこかで調達してくるのが、上策だったのじゃろうが……」


 システムの解析を続けていたティナだが、やはり読み通りにシステムのかなり深い階層にバックアップの様な物が仕込まれていた。万が一に奪還出来た場合には、これを使ってシステムを復旧するのだろう。


「とは言え……ふむ。物理的にスイッチが使えぬのであれば、如何ともし難いのう……全コンソールの情報を開示するかのう」


 システムとして、扉の開閉をするためのバックアップはあった。だが、それを動かす為には、コンソールを修理しなければならなかった。その修理の為には、部品が必要だった。ティナの実力であれば作ることも可能だが、それには時間が必要だ。なので、彼女は昔の方法を取る事にした。


「1番から3番は……重要なシステムに関する所じゃな。ここからは除外しておかねば、万が一に困るか……」


 ティナがメインシステムをハッキングして確認した情報では、先にカイトが推測した通りに1番が警備システム、生きていた2番が研究所の全ての扉や電気等のインフラ設備、3番は1番と2番の予備システムだった。

 これらを破壊すれば研究所の殆どのシステムが動かなくなるため、破壊すべきでなかった。そうしてティナは更にコンソールの情報を確認する。


「む……6番は研究結果の調査報告書のデータベースか。これは後でくすね……貰っておくとして……7番8番はオフライン……? これは他の研究所との通信用コンソールか。万が一に備えてとなれば、これは必要あるまい」


 通信システムが2台ある理由はわからないが、どちらも他のコンソールと同じ部品を使っているらしい。なのでティナはそちらの内、状態の悪い方から部品を頂く事にする。

 そうして彼女は破壊されているコンソールへと移動して修理に必要な部品を確認すると、通信用のコンソールへと移動して部品を回収。更に破壊されている火器管制システムのコンソールを復旧した。


「これでよい……では、全員用意は良いな?」


 後はスイッチ一つで防壁が解除されるようにして、ティナが最前列に立って全員に問いかける。一応、全ての火器管制システムと警備システムに関する回路は切断している。だが、先の様に万が一もあり得る。攻撃力でも防御力でもこの面子の中では彼女が最強なので、最前列に立つのは当然だった。


「スイッチ、押します」


 この場の面々の中で最も弱い研究者がコンソールの前に立ち、スイッチを押す準備を行う。それに、シアが頷いた。そして、彼がスイッチを押すと隠し扉が開き、隠されていた通路がその姿を表した。

 それと同時に、何も無い通路を見て、ティナはほっと一安心とばかりに深い息を吐く。先には階段だけで、何か特別な仕掛けが施されているようには見えなかった。


「……何もなさそうじゃな。これで安心じゃ」

「あの勇者が僅かにでも苦戦する相手以外の切り札があったら、私も不安よ」

「……警戒、解いてよし」


 シアとティナが構えを解いた後もしばらく警戒していたメル率いる護衛隊だったが、メルの合図で警戒を解く。しばらく待っても問題が無いのだ。もう何も現れないと判断しても問題なさそうだった。


「……クー。頼めるか?」

「了解ですな」


 流石にティナとて何の調査もなく無闇矢鱈に突っ込むつもりはない。なので、本来はこういう場合の使い魔であるクーを呼び出して、羽ばたかせる。更に自らはクーの視界と自らの視界をリンクさせて、内部状況の調査を開始する。


「……やはり上に上がる階段しかなさそうじゃな」

「防衛兵器の存在は?」

「なさそうじゃな……うむ。最上部まで辿り着いても、存在しておらん」


 なおも階段を登っていたクーの視界を借りながら、ティナはメルの質問に答える。これについては大体の理由の想像が出来た。

 当たり前だが、防衛兵器も魔力で動いているのだ。そしてその動力源は研究所の物だ。待機状態にしているだけでも魔力を消費するのである。

 そうなれば、インフラシステムからこの部屋の存在を確証する事も出来たのである。その危険性は、魔力の消費量が多ければ多い程高い。存在を秘するつもりなのだったら、なるべく排除するのは自然な流れだったのだろう。

 道中でティナはそれについての推測を伝えつつ、階段を上がっていく。そうして辿り着いたのは、研究所の床面積に匹敵する巨大な研究エリアだった。


「なに……これ……」

「これは……凄いのう」


 最前列を行くメルとティナの驚いた声が響いて、更にその背中から覗き込んだ調査団の面々がその異様な光景に思わず目を見開いた。


「ふむ……特型と言うておったが、これはワンオフと言えるやもしれんなぁ」


 とりあえず危険性はなさそうだったので、ティナは手近なカプセルの一つに手を触れてみる。それは金属で出来た近未来的なベッドの様にも見え、何らかの透明の物質で蓋が作られていた。なお、蓋は今は閉じている。


「これは……強化プラスチック……かのう」


 こんこん、と蓋を叩き、ティナは大凡の推測を行う。確かにエネフィアでは強化プラスチックどころか化学繊維全般はまだ発展途上だが、千年平穏が続いた文明であれば、存在していても可怪しくはないのかもしれない。

 まあ、こんな場所でしか見たことが無い事を考えれば量産性は地球ほど無く、極わずかに作れる物だったのだろう。おそらく、何らかの魔術実験の最中で偶発的に製造することが出来たレア素材なのだろう、とティナは推測していたのだが、そこで、違和感を感じた。


「いや、これはプラスチックはプラスチックじゃが……高い抗魔力耐性がある? 戦闘になる事を考えれば、当然とは言えるが……どうすれば……まさか高分子化合物に何らかの魔法金属を混ぜておる……のか? いや、無理じゃな。魔法金属とは言え、結局は金属元素。ここまでポリマーに似せながら、出来るはずがあるまい……」


 幾ら魔術有りき、という事でも、科学の法則から完全に抜け出せる事は無い。やはり結局はどこかで、壁にぶつかるのである。それはこのような素材作成の分野においてが、特に多かった。ティナはそこからの推測を行い、これについては回収を決めた。


「これは調査団で回収させるべきじゃな」


 流石にこの場での調査では素材の詳細を知る事は出来ない。なのでティナは幸いにして運び出す事が可能だったカプセルにマーキングをしておく。これで後は人員を呼んで回収させれば良いのだ。そうして更に周囲のコンソール等で詳細を確認していたティナだが、そこで調査団の研究者から声が掛けられた。


「ユスティーナ殿! 此方に来てください!」

「む?」


 コンソールでカプセルの詳細を確認していたティナだが、そうであるが故に、この部屋で最も異質な物体に気付かなかったらしい。それはエリアの端っこに、まるでそれそのものがオブジェクトのように巨大な箱が設置されていたのである。その声はそちらから掛けられたのである。


「何じゃ?」

「……このコンソールの表示を見てもらえますか?」

「ん?……こ、これそのものが兵器じゃと?」

「やはり、そう読めますか?」


 さすがのティナも目の前の全長30メートル程の巨大な箱を見て、思わず顔をしかめる。この箱の中身がただ単一の兵器だとするのなら、大型魔導鎧に匹敵する大きさと言えた。


「じゃが、こんなものを動かす動力は何処に……内蔵されておらん? 研究所の防衛兵器の一つ……ではなさそうじゃな……システムは……うむ。名称は……特殊外装? やはりこれは一種の大型魔導鎧的な物じゃが……人の為の物ではなさそうじゃな……まさか、あの特型ゴーレムには魔導炉が入っておるのか?」


 ティナの推測に、周囲の研究者達がそんなまさか、という顔になる。魔導炉は一種の巨大なエネルギー源だ。人工的なコア、と呼んでも良いだろう。だが、出力を考えれば、どう考えてもサイズが合致しないのだ。

 流石に魔力を生み出す道具だ。如何にティナとて、魔導炉は出力に見合った大きさが必要になってくる。未だに大型魔導鎧用の魔導炉が開発出来ないのも、その困難さからだった。

 もしこのサイズの大きさの兵器を動かす魔導炉となると、確実に魔導炉の大きさは数メートルサイズだ。殆ど人と同じ見掛けの特型ゴーレムにそれだけの出力を有する魔導炉を搭載出来たのなら、ティナでさえ舌を巻く技術力と言えた。


「そんな事が可能なのですか?」

「そうとしか思えん。が、何かの仕掛けがあるはずじゃ……技術者として言えば、如何にあの帝国といえどそんなことが可能とは思えん……お主らは周囲のコンソールを確認し、この兵器の設計図か何かが無いかを確認せよ。司令室の方には無いじゃろうから、修理等を考えれば、ここにしか無いはずじゃ」


 可能か不可能か、といえば、ティナには不可能に思えた。実際に開けて確認する、というのも手だろうが、どうなるのかもわからないのに安易に開くのは下策だった。

 なので、まずは設計図等から情報を得る事にする。と、どうやら正解だったらしい。エリア中央のコンソールを調べていた研究者が声を上げた。


「魔帝殿! 此方を御覧ください!」

「む……うむ。これじゃな……ふむ……ふむ……ちっ、やはり魔導炉に関する技術は秘匿されておるか」


 見つかったのは、箱の中に関する事だった。だが残念ながら設計図全て、というわけではなく、魔導炉に関する部分はブラックボックス化されていた。ティナの舌打ちはそれ故だった。ここが全ての総本山的存在であるならば存在している可能性も無きにしもかなだったが、流石にそうはいかなかったようだ。


「ふむ……じゃが、ブラックボックスが幾つかあるか……ふむ……此方のコアユニットに近い部分は特型ゴーレムとの動力接続に関する部分か……であるなら、やはり特型ゴーレムを動力源としておるのは確実じゃろうな……が、この周囲の幾つかの点は……」


 数百ページにも渡る設計図と仕様書を研究者総出で確認していくティナだがやはり重要な部分は消されていて、作業は少し難航する。消されたデータは数百年も前の物である上に、別文明の物なのだ。修復にも一苦労だった。

 とは言え、何も出来ないではない。消された部分が重要である、という推測に基いて推論を行えば、何が入っていたのだろうか、という事が類推出来るのだ。そして、ティナはそれを行っていた。


「これはもしや……この部分に出力の増幅回路が組み込まれておるのか?」

「あ……修理用のパーツリスト有りました! 在庫が殆どリストアップされています!」

「うむ、でかした! リストの中に出力調整に関する物はあるか!」

「……いえ、今の所発見出来ません!」

「良し! であれば、やはりここでは改修は行わんのじゃろうな……ふむ。これは素晴らしいのう」


 研究者の言葉に、ティナは更に突っ込んで推論を行う。リストの中に予備の部品が無いとするのなら、ここでは修理しない、という事なのだ。

 彼女の称賛はそれ故だ。そこまで厳重な秘匿がなされているとするのならば、自らでもまだ到達していない領域であっても可怪しくはないだろう、と考えたのである。


「ふぅ……とりあえず、これでなんとか動力が無い、という事はわかったのう。なら、一安心じゃ」


 動く可能性はゼロ、と判断したので、ティナはとりあえず人を遣ってシアとメルにそのことを伝えに行かせる。万が一でも起動する可能性があるかもしれない、と護衛隊はずっと警戒したままだったのである。

 それを受けて、シアもメルと彼女の率いる護衛隊が警戒を解いた。これで、この研究所の地下施設は全て安全である事が確認されたのも同然だった。後はもうティナが居なくても大丈夫だろう。彼女はそう思い、一息吐いた。


「ふぅ……まあ、流石にここまで見たのじゃから、何があるのか、ぐらいは見て帰るとするかのう」

「開封しても安全、と見て良いかしら?」

「うむ。電源が無いのに動く道具はあるまい。開けて大丈夫じゃ。少し待っておれ。今からあれの開封用のシステムを探す」


 シアの問い掛けを受けて、ティナは再び作業に取り掛かる。さすがのティナでも長時間の作業なのでコーヒーの一杯でも欲しい所だが、流石に望めないし転移術で公爵邸に戻れば無制限でこんな所で飲むのよりも遥かに良い物が飲めるのだ。今はじっと我慢の子、だった。


「……これじゃな。さて、どんなものか、確認するとしようかのう」


 ティナの行動を聞きつけたらしい研究者達が全員、彼女の近くに集まっていた。そうして、ティナはそれを横目に部屋の片隅に安置されていた巨大兵器の外装を開く最後の動作を行う。


「さて、これで後は動くのを待つだけじゃな……ん? んん? んんん?」


 そうして段々と開いていく外装に、ティナが訝しげな声を上げる。全容そのものは設計図で見ているのだが、実物は全く別だったのだ。


「これはなんともまあ……」

「素直に言わせて……ばっかじゃない?」

「帝国は怖い国だ、って思っていたのだけれど……案外、そうでもないのかもしれないわね……」


 三者三様に、これはひどい、と切って捨てる。いや、確かに悪くは無いし、今の技術でダメな点を補ってやれば問題は無く使える。だが、それはあくまで今の技術で、なのだ。それがないなら、無駄としか思えなかった。


「飛翔機に類する物が無いか、全員で手分けして捜索せよ。元々これだけ革新的な技術を搭載しておるのに、敢えて無限軌道を採用した理由があるやもしれん。大剣にブースターを付けれた者達じゃ。十二分にあり得る」

「はい」


 万が一、自分達の想像が間違っている場合がある。なのでティナは研究者達を総動員して巨大兵器の全容を調べていく。が、結果はやはり存在していなかった。


「ガチタンは余も好みじゃが……それはあくまで、ホバーや飛翔機付きである前提が必要じゃ。こんな鉄くず、戦場に出せば狙い撃ちされるだけじゃろうに……まあ、もしやすると、ゴーレムじゃから、使い捨てにでもするつもりじゃったのかも知れんなぁ……もったいない。ゴーレムとの合体システムなぞ、余も思わず感嘆したというのに……」


 捜索の結果飛翔機に類する物は無い、と判断して、ティナがその兵器をバッサリと切り捨てた。そう、その巨大兵器は確かに特型ゴーレム専用の大型魔導鎧の様な物だったのだが、下半身が無限軌道、即ちキャタピラだったのだ。


「いえ、もしかして上の巨大な砲塔を運ぶ為の物、だったんじゃないかしら?」

「それなら人型にすれば良いだけじゃ。あのサイズならば、当時の技術でも充分に携行可能じゃ。それに重量重視の無限軌道とて、行ける所には限界がある。やはり単なる無限軌道では、魔導鎧の様な二足歩行には勝てぬよ。機動性が悪く、狙い撃ちにされるだけじゃ」


 メルの推測を聞いて、ティナは頭を振るう。確かに、無限軌道も悪くはない。搭載容量で言えば、二脚や四輪よりも圧倒的な容量はある。

 だが、どうしても一つだけ劣ってしまう点があった。それは移動速度と行動可能範囲に関する部分だった。巨体に関わらず圧倒的な速度を持つ敵が多いエネフィアでは、防御が薄いよりも動きが鈍重なのは何よりも疎まれる。確かに周囲に護衛機があれば良いが、そうでないのなら、単なる的だったのだ。

 だからこそ、ティナは飛翔機を探させたのである。この2つを補う為の物が、飛翔機という地球で言う所のブースターなのである。

 これがなければ、下半身が無限軌道の大型魔導鎧なぞ単なる鉄くずも同然だった。いっそのこと動かないようにしてしまって固定砲台の方がまだ修理は簡単で、量産も可能だろう。三人が呆れ返るのも無理は無かった。


「設計図じゃと4脚じゃったからどれほどのものか、と期待しておったんじゃが……飛翔機も無しの無限軌道じゃとは……興ざめじゃな。一度リバース・エンジニアリングを行うのは当然じゃが、使うのなら後で改修するしかあるまい」

「リバース・エンジニアリングはそちらにお任せしても良いかしら?」

「余以外に出来る者がおるのなら、別にやらぬが?」

「居ないから言っているの」


 シアの言葉に、ティナは肩を竦める。そもそも居るのなら彼女も言っていない。そうして、ティナはこれもマクスウェル近郊にある研究所へ持っていく事に決定する。

 どちらにせよ、リバース・エンジニアリングを行う事は確定していたのだ。なのでティナはどうせだし、とついでに改修する事にする。

 それにそもそもで、ティナが現在解析中の特型ゴーレム以外には使える者が居ない。あれの所有権を書き換えられない限りはこれも公爵家の持ち物になるのは確定で、そうなれば後はティナが好き放題いじるだけだった。


「じゃろうな……む? むぉ! もうこんな時間か! 流石に今日の作業はここまでにしておいた方が良さそうじゃな」


 シアの言葉に笑って返事をしたティナであったが、そこでふと腕時計に視線を落として思わず目を見開いた。既に作業開始から15時間程度。朝8時から作業を開始していたのであるが、それでも外はもう既にとっぷりと日が落ちている頃だろう。


「では、総員今日はここまでにして、後は明日に回すとしよう」


 幸いにして、野営の準備は整っている。なので一同は連れ立って外に出ようとして、そこでティナの持つ通信機に連絡が入ってきた。


『あー……ティナ? 今良いか?』

「なんじゃ、カイトか。構わんぞ?」


 えらく困惑した様子のカイトの声が、通信機から聞こえてきた。どうやらよほどのことらしい、とティナはそれで把握したが、声音には焦燥感が無かったので、とりあえずは先を促す事にした。


「それで? 何か授業の課題でおかしな事でもあったか?」

『……なあ、魔物ってさ……根本的な意味で人になれたっけ?』

「……は? お主寝ぼけておらんか?」

『と、とりあえず……さ。こっち来てくれ。もう何がなんだか……』


 嘆きにも似たカイトの声にティナはとりあえず、カイトの求めに応じて魔導学園にまで転移術で移動する事にしたのだった。

 お読み頂き有難う御座いました。

 次回予告:第525話『前代未聞の事態』


 2017年3月5日 追記

・誤字修正+色々修正

 しました。細かい所が多いので詳細は省きます。

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