表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
403/3867

第382話 戦闘狂達

 今日で一周年。今までお付き合い頂き有難う御座いました。そして次の1年もよろしくお願い致します。


 *連絡*

 本日21時に外伝の投稿を行います。明日までには目次ページの一番下にリンクを作っておきますので、お読みいただければ幸いです。

 皇族たちのプライベートエリアで行われていた元魔王と皇女の暴走。それは結局、カイトの説教によって沈静化する。


「でだ、アンリ。一つ聞いていいか?」


 カイトは第七皇女アンリとティナの暴走を止め、アンリにずっと気になっていた事を問い掛ける事にした。尚、お説教の最中、アンリから呼び捨てを懇願された上、カイトももう敬語を使いたくなくなっていたのでそれに従うことにした。皇帝レオンハルトからも許可が下りている。


「なんですの、義兄様?」

「アンリ、それなりに闘技場に足繁く通っているな? 御前試合の開催もそれなりに多いと見た」

「よくお分かりですのね」


 アンリは少しびっくりした表情で、カイトの発言を認める。それにカイトはやっぱりな、と頷いた。そうでなければ、色々と可怪しいのだ。


「どうしてわかったんだ?」


 瞬がカイトがなぜ気付いたのかに疑問を感じ、問いかける。それにカイトは指を少しだけくいっ、と振って答えた。


「簡単だ。ほら、先輩。オレ達は誰の所為で、御前試合に出場する事になった?」

「……この場には居ないが、皇子ハインリッヒだろ?」

「違う。このアンリだ」


 カイトは笑いながら、瞬の間違いを訂正する。まあ、もっと正確に言えばそれをけしかけた人物が居るので違うのだが、この場で指摘する事では無いので言わなかった。


「どういうことだ?」

「先輩、色々と問題は有りますが、あの時、あの場で勝負を決めても良かったんです。でも、彼女の言葉で、御前試合に出場することになった」

「ああ、そういえば……そうだな」


 カイトの言葉に、瞬がふと思い出して、頷く。確かに、あの時に戦いにならなかったのは、アンリの仲裁があればこそ、だった。


「普通なら、可怪しいことだ。こんな幼子が御前試合での戦いを勧めて、貴族達が不思議に思わないのは」


 ふと思い出した様子の瞬に対して、カイトが解説を続ける。いくら今代の皇族は武闘派と言えど、皇子皇女達の中には、闘技場での戦いを見る事を嫌う者は多い。現に皇族の半分以上が御前試合の観戦には参加していない。まあ、その半分の中には職務がある者も居るが、嫌だから参加していない者も多かった。

 そして、幼ければ幼い程、失言や無作法の恐れがあるから、普通は表には出てこない。未成人であるアンリは、本来ならば成人した兄や姉達の影に隠れて、滅多に情報が表に出てこない皇族の筈なのだ。

 それなのに、彼女が御前試合を進言しても、誰も驚かなかった。更には後で調べてみれば、皇城務めでない貴族達はともかく、皇城で働く貴族達は『ああ、またか』程度にしか思っていない事が判明していた。

 確かに彼女が有能で、あそこで語った事が道理だから、という反論があるかもしれないが、それは皇城の中でのみ、知られる事だ。アンリの勧めで御前試合に出る事が伝わっているのに、皇城に勤めない貴族達や市民達が疑問に思わないには、違和感があったのである。


「つまりは、彼女がそれなりに多く闘技場へと通っていなければ、説明が出来ない。それに、まあ、オレは除いたとしても、曲がりなりにも二人共中位の冒険者に匹敵する力量の持ち主。あの場に渦巻いていた魔力は数多凡百の貴族達でさえ黙ったほどだ」


 カイトはそう言うが、事実、あの場には多くの貴族達がいながら、誰もが不穏な空気を感じながら、誰も止められなかったのだ。それは単純に、瞬とハインリッヒの力に気圧されたが故で、仕方がない事ではあった。


「しかし、彼女は普通に優雅に一礼してみせた上、二人……というか、オレとハインリッヒを抑えてみせ、尚且つ正論を述べた。正論についてはともかく、あの状況で動くのは普通に考えれば、幼子には無理だ。如何に貴族達の子息であっても、幼子は幼子。よほどの強者の素質がなければ、無理だ」


 と、幼子を連発するカイトに、アンリが少し不満気に抗議の声を上げる。


「あの、義兄様?」

「ん? なんだ?」

「先ほどから幼子幼子と言われてますが、あいにく、私、これでも既に子を成せる身体ですの。幼子というには少し……」

「これは確かに、失礼致しました」


 どうやら幼いと見られていた事が不満だったらしい。彼女は言外にもう大人と見てくれ、と語っていた。ちなみに、彼女は今年で14歳らしい。まあ、確かに普通に考えれば子供を成せる体ではあるだろう。そんな指摘を受けたカイトは、アンリに対して優雅に一礼して謝罪する。

 尚、カイトがこういう風に優雅に一礼するときはからかっている証である。それに気付かぬあたり、彼女の子供扱いは続くだろう。まあ、気付いても自分で指摘する限り、続くのだが。ここらはやはり、経験値と歳の差だろう。


「わかってくだされば、良いですの」


 とは言え、今のアンリは誂われていると気付いていない。アンリはカイトの表向き真摯な謝罪を受け、不満気に顰めていた眉間の皺がほぐれた。

 その様子を見ていたクズハ達が、まだまだカイトを理解していない、と微笑ましく二人の遣り取りを眺めていたのが、カイトとの付き合いの年季の差だろう。


「まあ、アンリ皇女はまだ外向きは少女の枠を出ない年齢だ。それであの威圧感の中を自然に行動するなら、よほど鍛錬を積んでいるか、慣れているかのどちらかだ」


 カイトは一応は訂正し、話を続ける。さすがに少女というのは外見的に否定しにくかったらしく、アンリは少し不満気であったが今度は否定の声が上がらなかった。


「だがしかし、彼女は見たところ強くない。どちらかと言えば、策略家、後方支援向きだろう」


 カイトの見立てでは、アンリは居並んだ面子では下から数えた方が早いぐらいの力量だ。具体的には、あまり実戦に出ていない冒険者登録をした生徒会役員達よりかなり上、ソラ達より少し下、といった所だ。

 冒険者として表せば、ランクCの中位、という所か。海軍総司令のカイエンや陸軍元帥のトラン、その娘というフロル達には到底及ぶべくも無かった。


「ま、まあ、義兄様に比べれば圧倒的に劣るのは分かりますの」

「そういうことだ。アンリぐらい年齢のウィルは既に、一軍の長として十分な力量と戦闘能力を有していたらしいな。いや、オレが再会した時を考えれば、それどころか当時の並の王たちを上回っていただろうな」

「さ、さすがに比べる相手が悪すぎますの……」


 相手は皇国史に於いて英雄かつ賢帝と名高い名君である。これと比べられたアンリが引き攣った顔で比べている相手が悪い、と答えるしか無かった。まあ、事実彼と比べるのは分が悪いだろう。


「と、言うわけで、アンリが自由に動けるには不自然過ぎるわけだ。陛下はさすが、としか言えませんが、そこに居並んだお歴々では動けなかったからな」


 このカイトの発言に反応したのは、皇帝レオンハルトだ。彼は顔に笑みを浮かべ、カイトに問いかけた。


「ほう、俺は貴公のお眼鏡に適ったわけか」

「我が最愛の一家を除けば、エンテシア皇国最強の名は紛うこと無く、陛下こそが冠すべき栄誉かと」


 そもそもで自分達が常識外の存在である事は理解しているカイトは、本心から断言する。少なくとも、トランやフロルらはその職責に似合うだけの力量を有しているだろうが、それでも、皇帝レオンハルトには遠く及んでいなかった。だが、これには一人不満があったらしい。


「……少し不満だね。私らじゃダメかい?」

「まあ、ダメとは言いませんが……失礼、お嬢さん。お名前は……」


 カイトはフロルから問い掛けられ、先に自己紹介を促した。


「おっと、失礼。あたしは皇国近衛軍所属戦乙女戦団(ヴァルキュリア)第二兵団長フロル=ロコス。まあ、察しの通りロコス家の娘さ。こっちの陸軍元帥のトラン=ロコスの娘でもあるけどね」

「では、ついでに私も。お初にお目にかかる。現陸軍元帥の一人トラン=ロコス。有事の際にはお目にかかることも有るはずだ」


 父娘は揃って軍人式の敬礼でカイトに自己紹介を行う。それに対してカイトは貴族式の礼で答え、フロルをじっと見つめて、質問に答えた。


「……不満、と言う程ではありませんが……ただ、見ずとも分かるかと。陛下への配慮や世辞ではなく、です」

「ほう? それは如何に?」


 カイトの言葉に、皇帝レオンハルトが興味深げに問いかけた。


「簡単です。それは陛下が我が友の血脈だから、ですよ。」


 カイトはそう言って微笑む。それを如何に判断したのか、皇帝レオンハルトは声を上げて笑い始めた。


「はーはっははは! なる程な、かの賢帝と武神の子孫であれば、という事か?」


 カイトの答えの意味のわからぬ一同は、皇帝レオンハルトの言葉にカイトが自身の仲間の子孫を贔屓目に見ただけと思い、納得する。しかし、続くカイトの言葉と皇帝レオンハルトの表情に、誰もが頭を悩ませる事になった。


「まさか、ご冗談を」


 皇帝レオンハルトは一度少しだけ目を見開き、只微笑んで返したカイトの答えに、再度笑みを浮かべた。


「出来ぬ、とは考えんか?」

「いえ、全く。今の鞘当てに動じず、出来ぬとは思ってもいませんよ」


 非常に面白げに、皇帝レオンハルトはカイトに尋ねる。訪ねられたカイトは、それを頭を振って否定した。


「それに、陛下は少々興奮で失敗をなさっておいでです。先ほどの一条会頭との会話で、ね」


 まるでウインクでもするかの如くの口ぶりのカイトに、皇帝レオンハルトが自身の言葉を思い起こし、はっ、と自らの失敗に気付いた。そうして、皇帝レオンハルトは再び笑い出す。


「なるほど! 確かに、これは失敗だった! 俺も我が秘策と思い誰にも告げなかったというのに、自身の独り言では呟いていたか!」

「まあ、それに気付いたのは私と極少数だけかと思いますがね」


 皇帝レオンハルトの言葉に、カイトが笑って同意する。


「で、あれば恐らく他に気付いたのはヴァルハイト。貴公は気付いているな?」

「はっ、陛下。今まで何故黙っていたのか、と不満であります。せめて私にだけでも教えてくだされば、胃を痛める執政達を癒してやれましたものを」


 宰相ヴァルハイトはそう言って笑みを浮かべ、言葉だけは不満を表明する。彼は文の頂点に立つ者だ。僅かな違和感でも、見逃す事は職業柄有り得なかったのである。


「くくく、これは失敗であった。せっかく後頃の手合わせまで秘策と取っておきたかったのだが」


 皇帝レオンハルトは笑いながら暗に、カイトの言葉を認める。しかし、バレたからといって彼の顔には笑みこそ浮かべども、不満は一切見て取れず、逆にそれを見抜いて指摘してみせたカイトの手腕こそを賞賛する。


「にしても、さすがはマクダウェル公と言った所か。よくぞあの程度の情報で気付いたものよ」

「それは、如何な意味でございましょうか?」


 カイトの問い掛けに、皇帝レオンハルトは我が意を得たり、と言う顔で、こう言った。


「勿論、お主が我が偉大なる血脈の弟子、だからだ」


 それに、二人は共に、笑うのであった。




「で、結局なんで陛下こそが最強という結論なんだい?」


 皇帝レオンハルトとカイトの話が終わったのを見て取って、フロルがカイトに問いかけた。理解出来た面子は頷いていたが、理解できなかった面子は、未だに首を傾げたままだったのである。まあ、皇族たちの場合、その場に居なかった、という事もある。


「察しが悪い奴だ」


 それに呆れるのは、皇帝レオンハルトだ。彼はカイトに変わって説明する。


「なに、何も俺が何時も全力で戦っていた、というわけでは無いと言うことだ」

「? そりゃ、当たり前なんじゃ……」


 当たり前の発言を聞いたフロルは、尚も首を傾げる。獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす、というが、実際に人間社会でそれをやるのは愚かとしか言い様がない。

 情報とは何者にも代えがたい金銭なのだ。手札を隠せるなら、隠したほうが良い。特に、彼ら手札が命の貴族や高級軍人、冒険者にとっては、だ。それを理解していないフロルではないし、敢えて説明されるまでもない事であった。


「何。それは何も、お主との鍛錬でも同じ、ということだ」


 ニタリ、と皇帝レオンハルトはイタズラっぽい笑みを浮かべる。こうやって悪戯っぽい笑みを浮かべると、年が10歳程若く見えた。そしてその笑みは何処か、悪戯が成功した時のリオンに似ていた。

 但し、その纏う闘気が普通であれば、の話である。今の彼はまさしく強者の風格を纏っており、謁見の間で会った数倍の王としての威厳があった。


「はっ?……くっくくく……あーっはははは! そりゃマジかい!」


 一方、漸く理解出来たフロルは自らの主の力量を悟り、声を上げて笑い始めた。


「一体どんだけ強いってんだい! ウチの陛下は!」


 そうして楽しげに笑みを浮かべるフロルだが、その笑みは次第に、獰猛な笑みえと変化する。後に聞いた話では、彼女は皇国で皇帝レオンハルトに次ぐ強さなのだという。だからこそ、強者を前にして獰猛な笑みが浮かぶのかもしれない。


「遠いねぇ。いや、遠い」


 そう言い、獰猛に笑みを浮かべる彼女は、まさしく女傑の風格と呼ぶに相応しい闘気を纏っていた。そうして、笑みを浮かべる女傑に、ティナが問い掛ける。今見せたフロルの闘志に、何か思う所があったのだろう。


「のう、小娘。この世には三つの者がおる事を知っておるか?」


 問い掛けられたフロルは、訝しんだ。彼女としては、二つだと思っていたのだ。そんな彼女に対して、笑いながら、ティナが解説を行う。


「1つはお主や余の様に圧倒的強者に会い、膝を屈せず逆に闘志を燃やす者……」

「もう1つは膝をつき、絶望する者、その二つじゃ無いのかい? 古の魔王様」

「然り、よ。されど、もう1つおる」


 フロルが言った二つ目に加え、ティナは学園生達、特に瞬を慈しむように見ていた。


「最後の1つ。ほれ」

「遠い……な」


 二人の会話なぞ知らないで、瞬が苦笑して呟いていた。いや、呟いた事にさえ、気付いていなかった。それに気付いたフロルが、ティナの言いたかった事を理解する。


「遠い、ね。確かに、遠いぞ。あそこは。いや、その前にお前さんらにとってはあたしの場所でさえ、遠いよ?」

「は……?」


 いきなり水を向けられて、瞬が怪訝な顔になる。心の奥底の思いであったが故に、呟いたことにさえ、気付いていなかったのだ。


「気付かなかったようだね。あんた、自分で遠い、つってたよ」

「そ、そうか……だが、遠くても、近づきたくはある」


 その瞬の眼はカイトを一直線に見据えており、只々武人としての闘気を纏っていた。


「ほ、言うね。なるほど。最後の1つは、屈して再び立ち上がれる者か」


 そんな瞬に、フロルはにぃ、と犬歯を見せて笑う。彼女は瞬のそんな態度に、自身と似て非なる武人の性を感じ取ったのである。そうして、フロルは笑みを浮かべたまま、皇帝レオンハルトへと向き直る。


「陛下」

「良い、許可する。我が皇国にも利となることだ」


 皇帝レオンハルトはフロルの意図を見抜き、即座に許可を下ろす。そして、同様にその意図を察したティナが、感謝の意を述べる。


「スマヌな、小娘。カイトや余では、遠すぎるのでのう……」

「なぁに、別にいい。後、名はフロルさ。覚えておいてくれると、光栄だ。で、おい、小僧。名前は?」

「ふむ、良かろう。若き闘士フロルよ」


 ティナは自身が差し向けた手前、彼女の望みを聞き入れる。そうして、そんなフロルの問いかけを受けて、瞬が改めて、自己紹介を行った。


「? 名乗った筈だが……まあいいか。一条 瞬。槍士だ」

「瞬、ね。なら、瞬。陛下と勇者カイトとの試合の日、あんたも武装して来な。あたし直々に稽古してやる。少しは、近づけんだろ」

「は?」


 つながりがわからない、そういう顔で、瞬は首を傾げる。と言うより、彼女の性質を知らない全員がわけがわからない、という顔をしていた。


「何だい?」


 そんな瞬達の顔を見たフロルが、瞬に問いかけた。


「いや、一体なんだ、と……」

「なぁに、あんたが見せた<<雷炎武(らいえんぶ)>>はそれなりに見るべき所のある技さ。それを使っても、勝てない相手がいる事を教えてやろうとね。あの勇者は別にして、ね」


 そうは言いつつ、顔に浮かぶのは戦士の笑みだ。ここに来て、漸く彼女は皇帝レオンハルトの秘策を悟り、少しでも近づこうと考えたのである。結局は、彼女も同じく戦士だった、という事だろう。


「……わかった。お願いする」


 瞬は少し考え、皇国で二番目の強さとはどんな物なのかに興味惹かれ、彼女の申し出を受ける事にする。そうして、もう一つの模擬戦が決定されたのである。

 お読み頂き有難う御座いました。

 次回予告:第383話『お国事情』


 2016年3月13日 追記

・誤表記修正

『参加sて~』となっていた部分を『参加して~』に修正しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ