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第368話 闘技場

 シアに怒られていた結果。カイトも瞬も他の面子――怒られてから行くか、としたら遅れた――も、その日の内に御前試合への出場登録する事が出来ず、翌朝になって登録に向かっていた。

 というわけで、一同は連れ立って今は皇城近郊にある皇族が経営している闘技場に来ていた。すると、案の定そこでは数日後に迫った御前試合に向けての参加申し込みが行われていた。


「御前試合の出場受付は此方になりまーす!」

「すいません、御前試合の登録したいのですが……」


 流石に一つの受け付けで申し込むのは非効率極まりない為、カイトは他と別れると幾つかある受付の1つに控える中年の男性に対して、御前試合出場の旨を伝える。

 受付の男性も元は戦士なのか、顔に深い傷があった。そうしてその問いかけを受けて、男が顔を上げて、カイト達に気付いた。


「ん……おぉ、お前さんが噂になっとった異邦人か。聞いてた通りの特徴だ。昨日来ると思っとったが、来ないから訝しんどったところだぞ」

「あはは、まあ、いろいろ有りまして……」


 渡された登録用紙に記述しながら、カイトが苦笑する。どうやら噂はもうかなり広がっていたらしい。そうして、そんなカイトの記述見ながら、顔に傷のある男が苦笑する。


「そうかい。まあ、これでコロシアムのお偉方も一安心だろうよ。昨日帰ってきて早々に大々的に公表しおったからな。これで出なかったらどうしようか、と昨日の晩は大慌てだったそうだぞ」


 どうやらカイト達がすぐに受け付けに来てくれる、と思っていたらしい。よく見れば受付の奥の方でほっと一息吐いて電話している男の姿があった。おそらく、闘技場上層部に連絡を入れたのだろう。

 そうして書類に記名を終えてしばらく闘技場の説明を受けていると、そこで大きな歓声があがる。その声には女性の黄色い声が多いような気がした。


「おぉ、今日もあの貴公子が勝ちよったか。いや、今日は小僧の方か」


 受付に備え付けられた小型のモニターで試合状況を見た受付の男に対し、カイトが問い掛ける。やはりカイトも戦士なので、『今日も』といういかにも常勝らしい強者には少し興味があったのだ。


「貴公子? 坊主?」


 カイトの言葉に顔に傷のある男がこちらに視線を戻して、説明してくれた。


「ん? ああ、ここ最近コロシアムに来た奴らなんだが……これがえらく強い。おまけに貴公子の方も小僧の方も女受けする顔でな。二人共名前が匿名希望、ということもあって、誰ともなしに貴公子だの槍使いの小僧だのと勝手に呼んどるのよ。まあ、やっかみ半分本気半分だがな。小僧の方は女ったらしなんだが、こいつもいい腕してやがる。二人共今度の御前試合にも出るぞ」

「それは……楽しみですね」


 口調は丁寧であったが、カイトの顔には、本当に楽しそうな獰猛な笑みが浮かんでいた。それを見て、この受け付けに座る顔に傷のある男が笑った。どうやらカイトが強者を前にして猛るという戦士としての性から逃れられない存在だ、と思ったようだ。


「最近のコロシアムの顔よ。まあ、名物度合いでは、さすがに実況のヴォイスには及んどらんようだがな。ま、あいつは単にあけすけと物を言うから好まれとるだけだがな。こんな所に見に来る奴にお上位品さは求められていないわな」

「あはは、違いないですね。では、此方を」

「……確かに。じゃあ、楽しみにしとるぞ」


 カイトから受け取った参加登録とは別の書類を確認し、顔に傷のある男が頷いて激励を送る。それにカイトは頭を下げて受付を離れ、他の面子の登録終了を待つ事にした。


「カイト、早かったな」

「まあ、何度か出た事があるからな。受付は慣れてる」

「ん? 出た事あんのか?」


 次に終わったのはソラと翔であった。彼らは持ち前の人懐っこさから比較的和やかに終わらせていた。おまけにどうやら受け付けとは大して雑談をしなかったらしい。それ故、早かったのだろう。


「ああ、まあこれでも武名で鳴らしたからな。何度か御前試合に出てくれ、と依頼があった」

「でも、意外だったな。ティナちゃんが出ないなんて」


 闘技場でバトルロワイヤル。ティナが好みそうなシチュエーションなのに、彼女は出るつもりは無い、との事であった。彼女曰く、こういう場では出るより観る方が楽しい、らしい。

 というわけで、カイトはソロでの出場だった。他を連れて来た所で邪魔にしかならない。そうして、一同の視線は御前試合のポスターに移る。となると、考えるべきは皇帝レオンハルトが直々に呼んだ。というゲストだった。


「ゲスト、ねえ……」

「誰だろ……」

「大穴は……クズハさんとか?」


 三者三様に考えた結果、ソラが少し笑いながら問いかける。あり得ないとは思いつつも、有り得そうな可能性の一つではあった。が、これにはカイトが笑って否定した。


「それは無いな。その場合、確実にマクダウェル家を通さないとアポイントが取れない。と言うか、クズハがオレに隠すはずがないな」

「じゃあ、誰だろ……お前の昔の仲間とか?」

「生き残ってんの現代の大御所共だぞ。そっちも動き簡単に掴めるって」


 ソラの再度の提案に、カイトが再度苦笑する。当たり前だが、昔の仲間となると、大半がマクダウェル家の関係者になっているか、これまたマクダウェル家の伝手でも無ければ連絡が取れない様な奴らだ。しかも動くとすぐに分かる様な奴らが大半だ。依頼があった時点で分からないはずが無かった。

 そうしてしばらく三人が雑談半分に闘技場に併設されたモニターで連日開催されている闘技大会の観戦をしながら待っていると、瞬がこちらにやってきた。どうやら、彼も終わったらしい。


「先輩。終わったんっすか?」

「ああ」

「先輩はゲスト、って誰だと思いますか?」


 自分たちに並んで観戦を始めた瞬に、翔が問いかける。議論百出ではあったが、結局答えが出なかったのだ。


「……グライアさんとかはどうなんだ?」

「来たらヤバイでしょ」


 瞬の言葉に、翔が苦笑する。実は彼女達も密かに皇都に来ている事を知っていたのである。理由は教えてもらえなかったので、それに関してかな、と思うのも無理は無かった。

 まあ、そもそも彼女らの場合は勝ち負け云々ではない。勝ち目が無い。そもそも神族さえも勝てない。それにそんなのを御前試合に呼ぶこと自体、可能とは思えなかった。まあ、彼女らの場合、勝手に出てくるという大穴があるのだが。


「じゃあ、誰だ……」


 一同が頭を撚る中、昨日の騒動を聞いたアルがこちらに歩いてきた。その顔には苦笑が浮かんでいた。アルは登録に来た訳だが、リィルまで一緒だった。


「まさか、カイトまで出てくるなんてね」

「申し訳ありません。瞬、貴方もありがとうございます」


 若干申し訳無さそうにリィルが頭を下げる。彼女とて、カイトが怒った理由が自身の――ひいては祖先の――為である事ぐらい、理解していたのである。


「ああ、まあオレは、な」


 リィルの感謝に、カイトは肩を竦める。そもそも公爵家の恒例行事があるぐらいなのだ。今更皇族相手に喧嘩を売った所で何か驚かれるとは思えない。


「ですが、瞬。嬉しいですが、もう少し考えて行動しなさい」

「うっ……すまん」


 シュン、と瞬は申し訳無さそうに落ち込む。瞬の暴走を窘めるのが、リィルの役目だ。今回は流石に自身の為に怒ったのでこの程度で済まされたわけなのだが、何時もならば一時間程度はお説教があるらしい。


「リィルも出るのか?」

「いえ、私はお二人にお礼を言いに来ただけです」

「そうか……で、魅衣と由利は遅いな……」


 まあ、昨日はいろいろと全員忙しくて、あの後碌な会話も出来なかったのだ。今になっても仕方が無いだろう。そうして、カイトがふと最後の一組が遅い事に気付く。彼女らも登録に来ていたのだが、若干遅かった。


「あ……はぁ」


 受付を見ると、何が起こっているのかは直ぐに分かった。そうして、カイトとソラは即座に顔を見合わせると、頷き合って歩き始めた。


「おい」

「あ? おい、なんだよ。邪魔すんな」


 カイトはまず、魅衣と由利に言い寄っている男と、二人の間に割り込む。


「誰かは知らねえが、こいつらオレの連れなんだが……」

「あ?」


 男の注意がカイトに移った瞬間、ソラが由利と魅衣の手を引いて男から引き離す。そしてそのまま一気に走り去った。


「あ……おい、テメ。邪魔すんなよ」


 離れていく美少女二人に気づいて、男は残念そうな声を出した。男は端正というより、ワイルド系のイケメンであった。身体も引き締まっており、明らかに武芸をやっている身体であった。恐らく、魅衣達が観客の一人と思い、声を掛けたのだろう。

 彼がナンパの真っ最中であったのだが、二人共自分の彼女がナンパ男に付きまとわれてそのままにしておくつもりは無かった為、間に割り込まれた、ということである。


「はぁ……だから言ってんだろ?オレ達の連れだ、って」


 男に睨まれたカイトは、溜息を吐いて男を睨み返す。このような場だ。この程度では誰も騒がない。


「あん?」


 ナンパを邪魔された男は、カイトに対して敵意を露わにする。そうして、彼が素手で構えを取った。さすがに武器で戦うほど愚かではなかったらしい。とは言え、これを見て、カイトは逆に驚いた。構えが自分が知る物だったのだ。


「……お前、まさか」


 カイトはその構えを見て、驚きを露わにする。そして、露わになった驚きを見て、男が一気に警戒感を露わにした。


「ほう、わかんのか」


 お互いがお互いに油断ならない、と判断し、二人は笑みを浮かべる。二人共、思わぬ所で意外な敵に出会った、という望外の望みを得た闘士の笑みだ。しかし、何も起こる事は無かった。男に向けて、声が掛けられたからである。


「こら、エリオ。あれほどナンパをしてはいけません、と言ったでしょう?」

「んぁ? ティトスかよ」


 エリオ、と呼ばれた男は後ろを振り返り、知人であると気づくと、敵意を収めた。


「申し訳ありません、どうやら友人がご迷惑を掛けた様で……」


 ペコリ、とティトスと呼ばれた男が頭を下げる。こちらは常識的な男らしい。彼は端正な、何処かの貴族と呼ばれた方が良い優雅な立ち振舞と、容姿であった。


「はぁ……いや、まあいい」


 カイトも相棒らしい男が謝罪したことと、エリオが敵意を収めた事で敵意を収める。カイトとてこんな天下の往来に近い所での喧嘩沙汰なぞ望んでいない。謝罪されたのなら、矛を収めるまでだった。


「ありがとうございます」

「ったく、せっかくお近づきになれると思ったのによ」

「だから貴方は見境なく……」

「いや、わーってるって、悪かったって」

「ぷっ……いや、失礼。続けてくれ」


 どうやらいつもの事のようだ。それを察したカイトは、つい吹き出した。


「はぁ……悪かった。彼氏持ちに声掛けるつもりは無かったんだがな」


 カイトの吹き出しをみて、毒気を抜かれたエリオが謝罪する。どうやら彼氏持ちに声を掛けるつもりは無かったようだ。魅衣達も告げれば良いのに、と思ったが、ここらは慣れ等の問題だろう。


「なら少しは見境なく声を掛けるのはやめておけ」

「ははっ、美少女に声を掛けないのは俺の流儀に反する」

「まあ、理解出来なくは無いな」

「だろ?」


 エリオの言葉に、カイトが笑う。そうしてそんなカイトに、エリオも快活な笑顔を浮かべた。どうやら本来は気さくな男らしい。が、そんな二人に、ティトスが苦笑して再び頭を下げた。


「こらこら……では、私達は失礼させて頂きます」

「ああ、また何処かで」

「はい、では」


 そう言って、カイトと二人は別れるのであった。




 カイトが戻ってきて、険悪なムードが一転友好的なムードと変わったので、ソラが問い掛ける。他の面子はこれ以上絡まれる前に帰らせた、とのことだ。凛やりィルといった他にも美少女が居る以上、正しい判断であった。


「で、結局なんでお前仲良く話してんだ?」

「……お前、あの二人とここでやりあいたいと思うか?」

「は?」


 問い掛けられたソラが、首を傾げる。別にここは血の気の多い闘技場のロビーだ。喧嘩なぞ何時もの事らしく、別段誰も気にしていなかった。

 現に今もそこかしこで酔っ払ったらしい観客や、闘技場での遺恨を晴らすべく攻撃を仕掛けようとした選手同士の乱闘騒ぎが起きていた。

 他人の女に手を出している以上、一発ぐらい殴られても文句は誰も言えないだろうし、場所的にも問題にはならないだろう。ちなみに、カイトも始めは相手の対応如何ではそのつもりであった。


「……面白くなってきたな。どうやら、一筋縄じゃあ無い状況だ。これはさすがに陛下も予想外だろうな」


 獰猛な笑みを浮かべ、カイトがつぶやく。ただ単にナンパ男を撃退するはずだったのが、思わぬ拾い物であった。どうやら思った以上に、腕利きが居るようだ。


「強いのか?」

「まあ、戦わない方を薦める。ハインリッヒなぞ目じゃない強さだ。ランクAか……Sには届かないだろうがな。アルよりも強い。陛下と同等か……いや、それよりも少し弱いな」


 カイトは獰猛に笑いながら、偶然に出会った二人組の見立てをつぶやく。学園生達が戦うにしても、絶対に複数で戦うべき敵だ。いや、それでも勝てる可能性は低いだろう相手だった。


「どっちのがやばそうだった?」

「さて……一見するとあっちのナンパ男だが……後ろのティトスも油断ならない」


 ソラの問いかけに、カイトが考察を告げる。あの二人は多分、とカイトは思う。そうして、適当な情報をソラに明かした。


「多分、最近来た、という貴公子とその相棒だろうな」

「は?」

「聞いてないか? 最近闘技場に来てやたら強い二人が居る、って」

「いや、聞いてない」

「そうか。さて……何が目的でヴァルタードの奴らが来ているのやら……楽しくなってきたな」


 ぞわり、とソラが身の毛もよだつ程の獰猛な笑みを、カイトが浮かべる。どうやらこの御前試合には自分がまだ気付いていない様々な思惑が入り乱れているらしい。それに気付いて、カイトは久しぶりに、やる気になるのだった。




 期待しているのは何も、カイトだけでは無かった。対面したエリオもまた、カイトの異常性を見抜いていた。


「さっきのアイツ」


 二人は皇都での宿と定めているそれなりに上質の宿に戻ると、エリオがまず口を開いた。


「白いロングコートの少年ですか?」

「ああ」

「彼がどうかしましたか?」

「あいつ……俺が帝国の出身者だって気づいてやがった」

「……それは、また……」


 二人は、真剣な面持ちで見つめ合う。そして、ティトスはエリオの目に嘘偽りが無いことを見て取って、視線を逸らした。彼らはまだ皇都に到着して数週間程度だが、今のところ皇都の闘技場で戦って、気付かれた事は無かった。それを戦う前から気付かれたのなら、素直に尊敬に値する戦士であった。


「我々のお眼鏡に適うと思いますか?」

「さて、な」


 気のない返事のエリオだが、その顔には、獰猛な笑みが浮かんでいた。少なくとも、戦いたい、と思える程だったらしい。


「どっちが見る?」

「その前に、何処で、でしょう」

「それなら問題無いだろよ。ほれ」


 そう言ってエリオは今朝の朝刊をティトスに手渡す。そこには『異邦人・御前試合に参加』とのタイトルで記事が乗っていた。そして記事には、名前こそ書いていないものの、カイトと瞬の写真も乗せられていた。


「……ニホン人?」


 受け取ったティトスは、満面に疑問符を浮かべる。ニホンの名は、エネフィアの住人であれば、誰でも知っている事だ。そちらは疑問に思わない。


「わかり得るはずがない、か?」

「……あえての明言は避けます」


 彼は明言を避けた。これは、彼の来歴から仕方がないのであるが、エリオと同じ思いは彼も持ち合わせていた。


「なにもんだ、あいつ」

「判別、出来ませんね……」


 既に天桜学園の転移についてはエネフィア全土に知れ渡っている。地球の科学技術はまだしも、それ以外の彼らの現状は、国の中枢に近いところにいる人員ならば、当たり前の様に手に入れている情報であった。

 それ故、彼らがまだ初心者から中堅の域を出ない冒険者であることは承知しているし、それは大前提であった。だが、カイトはそれを覆したのだ。マクスウェル出身なので他大陸の者を見ていたとしても不思議では無いが、風格が違っていた様な気がしたのだ。


「今、この大陸で活動している者は?」

「俺が知るかよ」


 エリオが苦笑する。彼は護衛であって、密偵や連絡役ではない。知るわけがなかった。


「失礼しました……誰か」


 ティトスが指をスナップさせると同時に、闇が彼の背後に現れた。ティトスはそちらを振り向くこと無く、闇に問い掛ける。


「彼らに接触したと思しき者は?」

「少なくとも、我らの耳には」

「分かりました。下がりなさい」


 ティトスの言葉に、闇は何も答えること無く、再び消え去った。


「さて……」


 ティトスは少し、考える。彼が実力者であれば、条件には合致する。しかし、今の情況証拠から少々危ない気がしなくもない。


「一度会うしかなさそうですね」


 どこで確実に会えるのか、と言うのは既に判明している。後は、そこで確実に話せる機会を得られれば良いだけだ。そうしてそれを受けて、エリオが笑顔で問いかけた。


「どっちがやる?」

「まあ、私が」

「ま、そうだろうよ。じゃあ、俺はあのハインリッヒとか言う皇子様を相手にすっかな。あの程度でも、ちょっとは楽しめるだろ」


 戦いたい、とは思うが、自分ではさっきの男が条件に合致するのかわからない。なので仕方なしにエリオは獲物を譲る事にしたのであった。


「頼みます」

「後、ゲストにも気をつけねえとな。この国の皇帝はバリバリの武闘派だ。その皇帝が肝いりで呼んだなら、確実に腕利きだ」

「その方々からも力を借りられれば、いいんですが……」

「わざわざ他大陸にまで来て、収穫なしだけは避けたいもんだ」


 エリオの苦笑しながらの言葉に、ティトスが苦笑する。それは彼らの共通した思いだった。そうして、異大陸からの戦士達は、同時に薄く笑みを浮かべて、御前試合に備える事にするのだった。

 お読み頂き有難う御座いました。

 次回予告:第369話『御前試合』


 2016年2月28日 追記

・表記修正 闘技場・受け付けの男

『~誰ともなしに貴公子、だの槍使いの~』となっていた所を『貴公子だの』に変更しました。

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