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第317話 閑話 過去語り ――ある男と二人の少年――

 ここで、今章は終了です。次回からはようやくの旅行編突入です。


 *注意*

 今回はとある人物の述懐という形式を物語の大半で採用しています。なので何時もとは文体が異なるのはご了承ください。

 これはまだ、学園が盗賊達に襲撃されてから数時間後、カイト達がレーメス伯爵邸へと出陣した後直ぐの事だ。学園直ぐ側の草原に、ある初老の男性が屈みこんでいた。何かを探している様子だった。そうして直ぐに、彼は一つの安いネックレスを回収する。


「……ここらに……ああ、あった。これよこれ。セツの奴はどうやら見事にやりおおせた様だな」

『閣下。セツを回収しました。怪我も無く、無事でした』

「そうか。マクダウェル家からうまく逃げおおせたか」


 姿を表す事も無く声だけで報告してきた部下の言葉に、初老の男性が頷く。セツ。もし瞬が聞けば、はっとなっただろう。彼と戦った少年冒険者の名前だった。彼は、この初老の男性の指示で襲撃に参加したのである。

 それも彼は襲撃するのが目的では無く、このネックレスを落とすのが目的だった。このネックレスには、映像を記録する為の魔石が取り付けられていたのである。ちょっとした考えから、彼はこれを命じたのである。


「……やはり……お主か……だから、何度も言っただろう。お主らは才に溢れるが故に、自らの手ですべてを決する癖がある。気をつけよ、とな」


 映像を確認して思わず涙が流れたのは、仕方がない事だろう。そこに映る蒼い髪の青年を見て、彼は笑みを浮かべた。そこに、声が掛けられた。それは自らの配下では無く、この地を守る貴族の、即ちカイトの手勢だった。


「誰だ!?……ハイゼンベルグ公!? 何故こんな所に?」

「おっと……すまんな。今は知られる事は出来ん」


 どうやら感情が大きく動いた事で、姿を隠蔽していた魔術が切れてしまったのだろう。彼は少し苦笑して、自らを発見した相手から意識を奪い、記憶に処置を施す。こちらが有名な公爵だと気づくと、油断していた様だ。簡単に意識を奪えた。


「……では、カイトよ。再び逢う日を、楽しみにしているぞ」


 彼は誰にも知られる事無く、その場を後にする。そうして彼は街へと戻り、用意していた飛空艇に乗り込んで、マクダウェル領を後にする。


「んーで? ハイゼンベルグ公は何の理由でんなもんを俺に落っことさせに行ったんだ?」

「ほう? 最近の冒険者は依頼人に事の詳細を聞くのか?」

「興味があっただけだよ。言う必要は無いさ」


 飛空艇には、セツも一緒だった。まあ、カイト達にばれないように、と自分の領地に本拠地を置くギルドに頼んで、腕利きの冒険者を連れてきたのだ。なので、連れて帰る事になっていたのである。

 ちなみに、セツはタメ口だが、教育水準が地球よりも遥かに低いエネフィアだ。貴族でこの程度の事を気にする奴は居ないし、ハイゼンベルグ公ジェイクも気にしなかった。気にする方が狭量として取られかねない。


「なに……久しく見なんだ友人が来ると聞いたのでな……今は会えぬが、姿だけでも見ておこうと思っただけよ」

「ふーん……建国の大英雄様の知り合い、ねぇ……ま、どうでもいっか」


 ハイゼンベルグ公は少しの懐かしさと共に、セツに理由を語る。別に詳細を語る必要も無いし、セツにしても自分をわざわざ雇うくらいなのだから、詳しい理由は教えてもらえないだろう事は理解している。なので、それで納得する。

 そうして殆ど興味もなさ気に去っていったセツを見送る事なく、彼は記憶の中に、沈んでいった。





 私程、歴史に名を残した少年と縁ある者も少ないだろうな。後にハイゼンベルグ公ジェイクとなる彼は、そう述懐する。


『よう、ジェイク!』


 その逢瀬もまた、唐突だった。その少年は唐突に自分の所にやって来た。そうして俺が執務室代わりに使っていた一室にて、元気に挨拶をしてきた。


『な……お前も生きていたのか。お互いに幸運だったな』


 この時ほど、驚いた事は無かった。絶対にこの少年は死んだ。そう思っていた。それが生きていたのだから、その時の状況にも関わらず、思わず私は驚いた。


『えーっと……助けて欲しいんだけど……やっぱ無理?』

『この状況でそう言い出せる貴様を、私は素直に感心する。まあ、やはり、と付けていたのが、唯一の気遣い……か?』

『貴方は……そうか、貴方も生きていたのか。すまない、貴方の言う通りだ。本来ならばこの生命を救われた恩に報いたい所だったのだが……今の俺では手助け出来る余裕は無い』


 俺には少年が連れていた金色の髪の美女の言葉を認めて、首をふるしか無かった。この少年と俺は、とある施設から共に脱出した間柄だった。そしてこの美女は、少年と俺を逃がしてくれた恩人だった。

 その後、行かないといけない所がある、と言った少年と別れ、俺は一人で自分の仲間の所に戻っていた。そこに、彼はやって来たのだ。


『はぁ……どうするつもりだ? こいつの所でなら、安全だ、と言ったのはお前だろう?』

『うぐっ……だってこいつ有名な革命家つってたんだもん。そりゃ、安全じゃね? って思うじゃん』


 少年が連れていたのは、俺と顔見知りの女性以外にも、もう一人居た。彼女は真紅の髪が特徴的な美女だった。その女性の問い掛けに対して、少年が口を尖らせた事に、俺は思わず吹き出しそうになったのを、今でも覚えている。


『今のこの国に安全な場所があると思うか? 反逆者……いや、革命家ジェイク。貴様の所にも、やはり奴らの追手が迫っているのか?』

『……ええ。貴方に逃がしてもらった後、なんとか俺も逃げたんだが……流石に数ヶ月逃げ切れた事が幸運だった様だ。遂にここを把握されてしまった。見れば分かると思うが、今は大急ぎで撤退の準備を整えている所だ』

『行く宛は?』

『……』


 金色の髪の美女の問い掛けに、私は自嘲気味に笑うしか無かった。あの当時、自分達以外にも反逆者と呼ばれる者達は無数に居た。逃げ込める場所があっても不思議ではない、と思うのは当然だった。

 だが、それらと共同歩調を取れているのか、と言われると、それは無理だった。敵は圧倒的。こちらは寡兵。各々は全方位を包囲されて、連携を取ろうにも単独でさえ、簡単には移動さえままならない状況だった。そんな俺を見て、少年は横に居た真紅の髪の美女を何かを懇願する様に窺い見る。


『……えーっと……』

『はぁ……仕方がない。余の出番、というわけか。良いだろう。元々は乗りかかった船だ。脱出までの時間ぐらいは稼いでやる』

『ありがとう、グライア!』


 どうやらこの流れは既に見えていたらしい。グライア殿はそう言うと立ち上がり、剣を携えて出ていこうとする。それに、この時はまだグライア殿の正体を知らない俺は、大慌てで引き止めた。


『ちょっと待て! お前が誰かは知らんが、一人で勝てると思っているのか!?』

『ふん。余に勝てる国があるのなら、知りたいものだ』

『なっ……』


 強者の余裕。もしくは、女帝の傲慢。そのどちらとも取れる笑みを浮かべたグライア殿の顔を、今でも思い出せる。そして絶句した自分の顔はさぞ見ものだっただろう、という事は後に思う事だ。そんな俺の絶句を見たからだろう。金色の髪の美女が口を開いた。


『彼女は古龍(エルダー・ドラゴン)のグライア殿だ。今の内に撤退の準備を整えろ』

『なっ!? 何故そんなお方がお前に力を貸してくれるんだ!?』


 いや、違うな。この時の顔の方が、確実に見ものだろう。この時まで、俺の中では古龍(エルダー・ドラゴン)という存在は夢の様な存在だった。それが目の前にイキナリ現れたのだから、驚きはひとしおだった。そんな俺に対して、少年が説明を始めようとして、金髪の女性に止められる。


『えっとな』

『後にしろ。時間が無いのだろう?』

『えー……』


 少年は不満気だったが、俺は美女の言葉に同意する。それしか無いからだ。そうして、なんとか撤退を終えると、グライア殿が再びこちらに合流した。それを、俺は極度の緊張に耐えながら、出迎える事になった。


『ん?』

『まさかグライア殿にご助力頂けますとは……』

『よ、お帰りー。後、サンキュ』


 緊張を更に濃縮した緊張の中に居る様な俺に対して、少年はあけすけだった。それに俺はぎょっとなったが、グライア殿は対して気にした様子も無かった。なので当たり前だが、俺は大いに恐れおののいて、少年に大声で問い掛けた。


『おい! 貴様はそれで良いのか!? 曲がりなりにも古龍(エルダー・ドラゴン)が一体、グライア殿だぞ!?』

『え、だって友達じゃん。あ、いや、正確には友達の友達だけど……まあでも、今はグライア共友達だし』

『こう言われてはな。余も今更何も言えん』


 少年の言葉に、グライア殿は苦笑にも似た笑みを浮かべながら、肩を竦めた。それは暗に彼の友人だ、という言葉を肯定している物だった。


『一体お前は何があったんだ……?』

『いや、ちょっと。逃げてる所で友達になった奴の友達が、グライアだった』

『は、はぁ?』


 言っている意味がわからない。先程からずっと混乱していた俺だったが、この時の言葉程、理解不能な物は無かった。今でも理解不能だ。そんな混乱をしている俺に、グライア殿は簡単に一緒にいる理由を語ってくれた。


『まあ、余もその友人の依頼でな。こいつが安住の地を得られるまで護衛する事になっていたのだが……どうやらまだまだ続きそうだ』

『うん、お願い』

『簡単に言ってくれる』

『簡単なんだろ?』

『ああ、当たり前だ』


 少年の問い掛けに、グライア殿は笑って答える。そうして少しの話し合いがあり、少年とグライア殿、そして恩人である美女が一緒に行動する事になった。これが、俺と<<無才(ゼロ)>>にして<<無才(メビウス)>>と呼ばれた初代皇王との出会い、だった。




 もう一人の少年との出会いもまた、戦いの最中だった。私が彼と出会ったのは、初代皇王が死去して数百年の月日が流れた後だった。


『おっさん、誰?』

『……何?』


 彼と出会って掛けられた言葉に、私は思わず首を傾げた。あの当時の私は既に宿敵だった国を倒し、新たに初代皇王と共に興した国の公爵になっていた。それ故、大陸で私の事を知らぬ者は居ない程だった。

 なのに、この少年は私の事を知らぬ、と言ったのだ。だから、だろう。そんな稀有な少年が、かつての稀有な少年に重なった。そうして困惑していたが、自分の待ち人と一緒に来た純白の翼の少女によって、彼は連れて行かれる。


『おぉ、ジェイクか。よく来たのう』

『ヘルメス……これは貴殿の……ああ、あの少年か』

『うむ。異世界から来た少年だ』


 公爵と名乗った自分に対して何ら気にすることの無い少年に困惑していた自分だったが、来歴を思い出して納得する。

 彼は、異世界から来た少年だった。それも、その異世界には貴族という地位は無いという。ならば、貴族という存在に実感が無いのは当然だった。


『……この時勢にまた、異世界からの少年か。運命だな……これが同じ異世界であれば、もはや笑いも出た所だが……次はニホンなる異世界か。まさか、それ故か?』

『それも無い、とは言わぬよ……あ奴の縁に縋った、というのは無くはない……じゃが、違う。あの子の為よ……今のあの子には、何か寄す処となる者が必要じゃ』

『もうあれから数ヶ月か……思えば、暫くの間に少し元気を取り戻していたか』


 私とヘルメスは純白の翼の少女、アウラの両親であり、ヘルメスの息子夫婦を偲ぶ。つい数カ月前、ある敵との戦いに出兵して、そこで二人は死んでしまったのだ。それから、アウラは塞ぎこんでしまっていた。

 だが、今の様子を見れば、若干持ち直していた事はわかった。それに、私は少し安堵する。ヘルメスも私も、共に初代皇王に仕えた間柄だ。それ故、アウラは自分にとってもすこし年の離れた娘の様な感じだった。

 それから暫く、ヘルメスと同じく私も少年に興味を抱いて、時折こちらの世界の常識や軍略等を教えてやる日々が続いた。だが、それが、いけなかった。なまじ武芸や軍略を学ばせてしまったがゆえに、時の皇帝から出兵を命ぜられてしまったのだ。


『……すまん。如何に俺でも、決定を覆せなかった』

『仕方があるまい……儂も行こう。もう、先に子供を失いとうはない……』


 時の皇子と別れの挨拶を交わしている少年の後ろで、歳相応に小さく見える老人の背中に、私はあの時ほど、無力さに苛まされた事は無い。

 度重なる戦に、私も疲れていたのだろう。このご時世に自分という軍略家が軍略を教えればどうなるか、というのを失念してしまっていた。今は久しく失われた笑顔を持つ少年に、自らもあの時癒やされていたのだ。それをあの時、はっきりと把握した。

 それから、数カ月後。二人の戦死を、私は聞くことになった。あの日程、後悔に苛まれた事も無かった。


『……今日、ヘルメス殿とカイトの戦死の報が届いた……おそらく、ユリィも……』

『……うっぐ……』


 おそらく、私の様子から予感はあったのだろう。アウラはそれを聞いた時、小さく嗚咽を漏らした。だが、それだけだ。その後は声を上げることも無く、涙を流すだけだった。すべて、自分の責任だった。


『すまない……すまない……』


 私は年甲斐もなく涙を流して、同じく涙を流す少女に縋り付くように謝罪するしか、為す術を持たなかった。もうどう足掻いても手遅れだと、あの時は思った。

 そうして、私は自らの領地を息子達に任せて、皇都に居る事が多くなった。自らが、この少女から残っていた家族を奪ったのだ。なのでせめて私が代わりになろうと思ったのだ。それが、私にとって不幸中の幸いだった。少年とこの少女の再度の逢瀬を私の手で叶える事が出来たのだ。その再会は、戦いの中だった。


『よう、爺。無事か?』

『やっほー! 爺ちゃん、無事?』

『……生きて……いたのか……』


 血みどろの戦いの中、始め私はもう自分が死んだのだ、と勘違いした。かつての少年とは違い、この少年は確実に死んだと思っていた。僅かな望みさえ無い、と思っていた。

 だが、続いた轟音が、私を現実へと引き戻した。彼はそんな嘆きをすべてぶち壊して、彼は圧倒的な力を引っさげて帰って来た。それもまた、かつての少年と一緒だった。


『アウラは無事?』

『ユリィ……お主も生きていたのか……』


 私はあの時程、歓喜で呆然となった事は無かった。いや、はっきり言おう。物理的にではなく、精神的に救われた、とさえ思った。

 確かに友は死んだ。だが、それでも彼だけでも、生き残っていてくれたのだ。それが、精神さえも歳相応になっていた自分に、活気を取り戻させた。


『ああ……お主らの家で、けが人の治療を行っておる』

『あれか……って、おもっくそ襲撃されてんじゃねえか!』


 少年が自宅を見れば、結界に守られてはいたが既に数多の魔族達に襲撃されている状況だった。当たり前ではあった。私でさえ、久しく無かった剣を取って戦っていたのだ。もう皇都は陥落寸前だった。


『ちっ……<<風閃鶴・二重(ふうせんかく・ふたえ)>>!』


 それを見ると、少年は自分も知る大剣と何処かで手に入れたらしい名刀を同時に振りかぶり、風で編んだ無数の折り鶴を飛ばす。その数は数多の戦場を超えたはずの私でさえ、唖然となる程だった。そうして、彼は大声を上げた。


『聞けっ! オレはカイト・フロイライン! かつてこの地を守りし賢者・ヘルメスが血の繋がらぬ子! そして貴様らをこの皇都から叩き出す奴だ!』


 ヘルメスの名は、魔族達にも伝わっていた。当たり前だ。まだ統一魔帝が魔族を率いていた頃にも、その名は広まっていたのだ。自分と同じく知らぬ方が可怪しい名前だった。それ故、その名乗りを聞いた魔族達が、大挙して彼を狙う。それを前にして、彼は獰猛に吼えた。


『それにな……それはオレとユリィ、そしてアウラ……そして、爺さんの家なんだよ! 一年ぶりぐらいにやっと帰って来たってのに、てめえらが先にずかずかと土足で上がり込もうとしてんじゃねぇ!』


 大挙して迫り来る大群を前に、少年が吼えて、妖精と共に突撃する。それが、全く違うのに、かつての少年に重なった。この少年の中に、等しく王者としての資質を、私はこの時見出した。

 違うとすれば、かつての少年は戦闘力に乏しかったがゆえに覇気に乏しかったのに対して、目の前の少年は覇気に溢れていた事ぐらいだろう。それぐらいに、彼らの『光』は似ていた。それが、もう一人の少年との、本当の出会いだった。




「閣下。ジェフ様からご連絡です」


 学園が襲撃されてから暫く後。カイトの帰還を確信した後に、彼はまた飛空艇の上に居た。まあ、多忙な公爵だ。移動が多いのは普通だった。そうして、部屋にある通信機を起動する。


「なんだ?」

『父上、マクダウェル公爵領にて、ランクSクラスの魔物である』

「それなら放っておけ。大して気にする必要は無い」

『は……?』


 父からの言葉に、思わず息子のジェフは唖然とする。その情報ならば既に得ていたし、自分と懇意にしている軍人から映像も回してもらっていた。それ故に、何ら問題が無いと判断したのだ。

 だが、その理由を知る由もない息子の方は目を丸くするしかない。そんな息子に呆れつつも、彼は必要な事を告げる事にした。


「そのことで、次の皇国議会では本件について話し合う事になるだろう。そこには、儂が向かう」

『え、父上が、ですか……?』

「なんだ、問題か?」

『いえ……では、失礼します』


 父は問題ないと請け負ったが、理解が出来ない息子としてはそう言ってもいられない。なので、要件が終わると直ぐに通信を切断する。そうして、ハイゼンベルグ公ジェイクは一人、呟いた。


「馬鹿者が。あれが居るのに、たかだかランクS程度の魔物が街を滅ぼせるはずがあるまい。幼き頃の姿も見知っておるのに、見抜かんか」


 往年の覇気を取り戻した彼は、息子の不出来さにやれやれ、と頭を振るう。そうして、これではまだまだ隠居は先だな、と決めて、再び仕事に取り掛かるのだった。

 お読み頂き有難う御座いました。

 次回予告:第318話『ただいま準備中』

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