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影の勇者の再冒険 ~~Re-Tale of the Brave~~  作者: ヒマジン
第十二章 第2回トーナメント編
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第253話 第二回トーナメント―団体戦・決勝戦 後編―

 カイトは言葉を紡ぎながら思う。自分は何時の間にか驕りが出来ていたのでは無かったか、と。


(あの程度の策略、始めから見抜けて当然だ……だが、オレは出来なかった)


 思い出すのは、昨日の準決勝。魅衣と楓の戦い方だ。先入観など、本当は抱いてはいけないのだ。なのに、抱いてしまった。いや、その挙句に、最も基本的な事さえも見逃したのだ。これは大いにカイトに自責の念を抱かせた。


(若いから故に、未熟であるが故に。多少猪突でも仕方が無い、と)


 実際は、その予想の上をいかれ、敗北を得た。


(未熟は何方か。彼等か、否、オレの方だ)


 自分で自分の不明を恥じる。若いが故、と驕り侮った。驕り侮る、許されぬ事であった。


(素人に裏を掻かれるようでは、何が勇者か。素人以下だ。オレが驕る、侮る、それは何よりダメだ。オレは護り手だ。こいつらを守る義務がある。)


 この世界(エネフィア)においての先達であり、人々の希望たる勇者であり、民の護り手たる公爵なのだ。驕り侮って、一歩でも間違えばそれは彼等の、自分が守る者の死に、悲劇に繋がる。それが許される立場では無い。


(それは、何よりも許されない。そもそも、あの戦いはオレ……いや、奴の驕りこそが、全ての発端だ。それを知るオレが、驕るとは何事か)


 それを知って尚、カイトは驕ってしまった。だからこそ、カイトは本来は杖と刀だけという打ち合わせを無視し、更に装備を持ち込んだ。自身の原点を見直す為に。何処から自分は始まり、何を得たのかを思い出す為に。今彼が身に纏う装備は、全てカイトの一番初めの旅装束だった。


(……皆、見てるよな。こうやってこいつらを守れるのは、あんたらが残してくれた命のおかげだ)


 そうして、思い出すのは自身を守り、散っていった者達。今よりずっと未熟で、それでも一心であった頃の思い出。自分とユリィは、彼等に救われた。そして、今なお語り継がれるカイトとユリィの旅が始まったのだ。

 確かに、本当は語られる英雄譚などではなく、憚られる復讐の旅だった。しかし、彼等を忘れた事は無いし、その旅で得た想いと誓いは今も胸にある。


(オレはあんたらの残した命を粗末にして、更に奴に救われた)


 ユリィは何度も言った。もう良い、こんな危ない旅をする必要は無い、これ以上はカイトが壊れる、と。彼女は気付いていたのだ。カイトが堕龍を追うのは、カイトが言った被害を食い止める為では無く、復讐に走っているだけであるということに。

 それなのに、いや、それを自分でも理解しつつ、カイトは復讐に走った。そして、彼女を悲しませた。その後悔を、彼女の嘆きを忘れることは出来ない。


(わりいな。こんな馬鹿で。でもよ、今は大丈夫だ。何が大切なのか、はっきりと分かる)


 復讐は更なる復讐を呼び、驕りは悲劇を生み出す。あの戦いの終わりに、カイトはそれを狂うほどの悲しみと怒りと共に、思い知った。その自分が驕るとは何事か。そうして、カイトは自身の大切な者へと密かに目を走らせる。


(守りたいなら、驕りを捨てろ。あの当時を思い出せ)


 そうして、カイトはこのトーナメントでの秘策を、使用したのだった。




「だから、あんたが来たら旗の守りはどうなんのよ!」


 皐月が一緒に攻めに入ったカイトに怒鳴る。本来の予定では、カイトが旗の防衛に就いて、皐月を含めた全員で一気に攻勢を掛けるつもりであった。守り1の攻撃5。攻撃一辺倒。それが、今回の秘策なのだ。


「ああ、それは問題ない」


 カイトがそういうのと同時に、旗へと魔術と<<(スキル)>>が大量に放出される。


「甘えよ。<<吸魔の鎖(きゅうまのくさり)>>!」


 そう言ってカイトは左手に巻き付いた鎖へと魔力を通し、旗の近くの鎖を操作する。


「何じゃと!」

「どういうことだ!」


 下の方でティナや敵側の生徒の声が響く。どうやら、驚いている様だ。


「何したの?」


 その様子に、弥生が興味深げに尋ねる。他の面子も気になった様子だが、カイトはソレを適当に答え、全員に号令を下す。


「コイツのもう一個の力だ……全員、鎖の上も走れる! バランスは気にするな! 敵の攻撃は無視してかまわん!」

「まじっすか! そりゃすげえ!」

「行きます!」


 カイトならばその程度はやってのけるか。それを確信する二人が、一気に鎖の上に踊り出た。そうして、事もなく予定より長くなった岩盤の間に張り巡らされた鎖を全速力で駆け抜ける。


「ええ!? ちょっと!」


 そんな二人に遅れて、睦月が走り始める。そうして、攻撃を加えられる前に二人と自身に向けて魔術障壁を展開し、自身も鎖の上をおっかなびっくりだが走り始めた。

 しかし、一向にバランスをとる必要が無いと見ると、二人の速度に遅れないように走り始める。


「撃ち落として!」


 そんなカイト達に驚きつつも楓の号令で、全員で遠距離攻撃を仕掛けようとするが、その直前でティナが止める。ティナは今起きた現象から、何が起きたのかしっかりと把握したのだ。


「待て! 総員で岩盤の上に登れ!」

「え?」


 ティナの言葉に、楓が首を傾げる。岩盤の間はかなり空いており、鎖づたいとはいえ、遮る物のない空中では格好の的の筈であった。更に彼等は下を見ていない為、回避する事も出来ないだろう。そう思っての指示だった。


「こっからなら狙い撃ち出来んだろ! <<風鎌(ウィンド・シクル)>>!」


 そう言って男子生徒が魔術で鎌鼬を生み出し、先陣を切っていた夕陽へと攻撃を仕掛ける。しかし、正確に夕陽を狙った筈の攻撃は、鎖へと吸い寄せられ、吸収されてしまった。


「はぁ!?」

「やはりそうか!」


 鎌鼬を生み出した生徒が目を見開くが、その様子を見たティナが、この現象に正解を導き出した。そんなティナに、攻撃を仕掛けた生徒が問いかけた。


「は? 何だったんだよ!」

「今のあやつらには下からの魔力を使用した遠距離攻撃は通じん! 此方も上に上がるか、物理攻撃で対処せよ!」

「げ! なんだよ、そのチート!」

「どういうこと!」


 今見た光景から、ティナの言が嘘ではないことは確実だ。それ故に、全員がティナに説明を求める。


「おそらく吸魔の石と呼ばれる物じゃ。それを鎖に合成しておるんじゃろう。近くにある魔力で構成された魔術や(スキル)は全て引き寄せられ、吸収されるのじゃ」

「嘘!? そんな物聞いたことも無いわよ!」

「それって、高価な物なの?」


 吸魔の石については聞いたことのある楓と、知らない女生徒が問いかける。楓が値段について問いかけたのは、カイトが前提条件に反して、英雄たちの武具の本物を持ちだした可能性を気にしたためだ。

 さすがにそんな物を持ちだされては彼等に勝ち目が無くなるので、使用しないことをカイトは明言していた。


「……いや、言うほど高価ではない。扱える者が滅多におらぬ故、滅多に見かけんが……何処でこんなものを……そうじゃ、遺品じゃ!」


 ティナは戦闘中であるにもかかわらず、出処を推測する。研究者としての性だった。

 ちなみに、この吸魔の石の使い手が滅多に居ないのには、理由があった。そもそも、加工するにも魔力を必要とするのに、それを無効化されては加工するにも一苦労である。

 おまけに、武器として扱うのにも注意が必要で、力加減を少しでも失敗してしまえば味方の攻撃も吸収してしまうので扱いにくい。それ故に、吸魔の石は滅多に使われず、あっても美術品等の盗難被害を防ぐ目的や刑務所等で魔術を使用して逃げられなくするぐらいである。


「遺品?」


 女生徒が疑問を呈するが、ティナは思慮に集中し、聞こえていなかった。


「やられた! まさか他の装備も全て遺品か!」


 ティナが目を見開いて、今回の武器についての正答を導き出した。桜達がカイトの過去を必死に聞いているのを横目に平然を保つティナであるが、いずれは夫となる男の過去である。ティナとて気にならない筈は無かった。そこで、何度かカイトの過去を聞かせてもらえるようにねだり、聞かせてもらっていたのだ。

 桜達が聞いている話は既に彼女も知っている物が多く、それ故、平然を保てただけである。そうして、聞いた話の一つに、カイトが一番始めに所属した皇国の部隊の話は当然あった。その際にかつての部隊長が吸魔の石を使用した鎖を使っていた事を聞いていた。見せてもらった事こそ無かったが、これこそが、その鎖なのであった。


「総員! カイトが出て来おるぞ! 全員で当たれ!」


 そうしてティナは全てを把握すると、即座に行動に移る。さすがに、この現状では楓では指揮出来ないので、ティナが指揮を代わる。


「は!?」


 そう言ってティナは少し進んだ所にある岩盤へと、先陣を切って上に登る。それに続いて、慌てて他の面子も岩盤の上に登った。


「もうここまで来てるの!」


 楓が目を見開いて驚く。既に先陣を切っている夕陽は、およそ2キロの所まで近づいてきていた。旗同士の距離が4キロなので、半分程度は走破されたことになる。守りを捨て、一気に勝負を決めに来たのだ。


「ちっ! 全員、俺についてこい! 鎖も走れるみたいだ! 一対一で確実に仕留めるぞ!」


 夕陽と暦、更に後ろに続く面子が迷いなく鎖の上に乗り、一切バランスを崩す事無く走り抜けるのを見て、そう号令をかける。だが、それはティナに止められた。


「いかん! あれはカイトの鎖の力じゃ! 此方が迂闊に乗っては落ちるだけじゃ! 手前の岩盤の上で迎え撃て!」

「お前の彼氏、厄介すぎんだろ!」


 忌々しげに吐き捨てる男子生徒に、ティナが嬉しそうに胸を張る。


「カイトは儂が育てた!それと、褒め言葉じゃ!」


 若者にとは言え自分の夫が一角の人物であると言われ、ティナが笑う。だが数多の手札を有し、それを湯水の如く切って行き、それでも底が見えないカイトは、敵に回せば恐怖にしかなりえなかった。


「喜んでる場合じゃないし、そんな冗談言ってる場合じゃないわよ!」

「総員で一気に攻撃にあたれ! 近接組は接近に備えよ! カイトの突破力を甘く見るでないぞ!」


 自陣の旗に最も近い岩盤の上で、ティナが防衛陣を展開する。最早、接近を許さない、という手は無効にされてしまっていた。喩え魔術で遠距離から攻撃しようと、カイトの鎖で全て無効化されてしまうからだ。

 尚、当然だがこの鎖にも吸収出来る限度があるが、楓のチームでは誰もその上限を超える事は出来ない。と言うより、最大の攻撃力を有していた<<魔神撃(まじんげき)>>を防がれた時点で、どうしようもないのだった。そうして、ついに決戦の火蓋が切られたのである。




「夕陽! 右の鎖に飛び移れ!」

「うっす!」


 そう言ってカイトは先に進む夕陽の右側へと鎖を伸ばす。夕陽を先陣に、カイト、少し遅れて暦の順で先陣を切って進むカイト達。神楽坂三姉妹は後ろからカイト達に加えられる遠距離攻撃を防ぎながら、暦より更に遅れて進軍していた。


「おら!」


 自分に真正面から向かって来る攻撃を、夕陽は魔力を乗せた右ストレートで相殺する。


「敵との相対距離およそ300メートル!旗まで1.5キロ!」


 戦闘を走る夕陽が、最前線で声を張り上げる。


「カイト! 変更点はきちんと対処出来るんでしょうね!」

「これをミスるのはありえん! 暦、タイミングは合わせろ!」


 自身が何度も練習し、身体で覚えた技だ。そして、変更点とはカイト自身がもともとあった部分を皐月や暦達のレベルに合わせて変更した物だ。たったそれだけで忘れることなど、ありえない。


「はい! 睦月ちゃん、足場よろしく!」

「はい! 姉さん達は僕のサポートをお願いします!」

「ええ! 可愛い妹には指一本触れさせないわ!」


 全員が全速力で駆け抜けながら、最後の確認を行なう。


「指定ポイントに到着!」


 最後の岩盤に続く鎖へ渡り、夕陽が声を上げる。両軍の距離はおよそ100メートル。もう数秒で近接戦闘が開始される距離であった。


「作戦開始よ!」

「おっしゃー!」


 夕陽は皐月の号令を聞くや、一気に気勢を上げて直進し、最後の岩盤へと向かう。


「近接組は迎え撃って!」


 最早声を張り上げれば聞こえる距離にまで近づいた両チームは、接敵に備え、武器を構えた。


「神崎はスピードファイターよ! 抜かせないで!」

「じゃあ、私が相手になるわ!」


 同じくスピードファイターの女生徒が、短剣を抜き放ち夕陽と激突する。そうして、二人は魔力を纏わせた拳と短剣を交えるが、女生徒は激突の瞬間、夕陽が笑ったのを目撃した。


「次が本命よ! 神楽坂の長女と末っ子を倒したら、私達も一緒に抑えるわ!」

「3人がかりだが、悪いと思うなよ!」


 楓とティナは攻撃能力と防御能力に乏しい弥生と睦月を速攻で倒すと決定し、男子生徒がカイトへと攻撃を仕掛ける。


「ここまでプラン通りか。皐月、弥生さん!」


 続いて最後の岩盤へと達したカイトは男子生徒の攻撃を大剣で防ぎながら、楓とティナが睦月と弥生の二人へと攻撃を仕掛けたのを見て、カイトが笑みを浮かべる。


「ええ! ここで全て潰すわ!」

「皐月ちゃん、全部潰さなくても大丈夫よ! 取りこぼしは私が対処するわ!」


 睦月と弥生へと仕掛けられる攻撃へと対処するため、皐月が鎖の中頃で停止し、鞭を振るう。数が数なので、取りこぼしは弥生が布を使って対処した。


「睦月、後はあんたがやりなさい!」

「うん! 夕陽くん、ちょっとだけ頑張って! 暦ちゃん、行くよ!」


 自身に仕掛けられる攻撃を全て姉二人に任せ、今まで魔力を溜め続けていた睦月が、魔力を解き放つ。


「オーケー!」


 そう言って夕陽は、今度は暦を相手にしようとしていた男子生徒へと攻撃を仕掛ける。一時的に2対1となり、夕陽は防戦を強いられるが、それでも笑みを浮かべていた。


「先輩! 暦、いきまーす!」


 最後の暦を相手にしようとしていた男子生徒を夕陽に任せ、暦は一気に飛び上がる。まさか自分を無視して一気に飛び上がると思っていなかった男子生徒は目を見開き、しかし夕陽に気付いて防御の姿勢を取った。


「こっちも行くぞ! <<龍の鉤爪(ドラゴン・クロウ)>>!」


 暦が跳び上がったのを見て、カイトが男子生徒相手に右の手甲で攻撃を仕掛ける。ひっかくように振りぬかれた右手からは、魔力の斬撃が5本生まれ、男子生徒は防御で動きを止められる。そうして、動きを止めた男子生徒を無視し、カイトも飛び上がる。


「睦月!」

「はい!障壁、最大出力で行きます!」


 そうして、睦月は今まで溜め続けていた魔力を全て消費し、魔術障壁で空中にカイトが着地できる足場を作った。


「乗れ!」

「はい!」


 障壁の上に着地したカイトが大剣を差し出し、その上に暦が着地。腰溜めとなり、右手は左腰に装着した刀を掴み、何時でも抜刀できる状態にして待機。


「四技・<<旋風(つむじかぜ)>>!」


 そうして、カイトが大剣の(スキル)で創り出した風を暦の周囲に纏わせる。そうして、風はとぐろを巻き始め、轟音と共に暦が竜巻の中に入り込む。だが、それで異変は終わらない。


「<<風・付加術式ウィンド・エンチャント>>!」


 カイトの持つ左手の杖が緑色に光り輝くと、竜巻が更に巨大化し、暦の周囲の風は高密度になる。そうして、轟音は更なる大轟音へと変わる。そして、カイトは小さく呟いた。


「我が師より教わりし技……<<大旋風(だいせんぷう)>>! 暦、いけぇ!」

「はい!」


 そのまま暦をティナ達の旗へと射出する。


「撃ち落とすわ!」

「させないっての!」

「ちっ!」


 楓が射出された暦へと攻撃を仕掛けるが、岩盤へと進軍してきた皐月によって妨害される。


「カイトを止めよ! アヤツがまた何かしおるぞ!」


 暦を射出したカイトが杖に魔力を込めたのを見たティナが、全員に通達する。それを受けて男子生徒がカイトへと向かったのを見て、ティナが暦へと攻撃を開始する。多少はカイトの纏わせた高密度の竜巻に相殺されるが、それでも全てではない。それを見て取った皐月は、睦月へと命ずる。


「睦月、ティナの攻撃を防いで!」

「弥生さん! 援護頼んだ!」


 カイトは自身へ攻撃を仕掛ける男子生徒の攻撃を大剣で防ぎながら、辿り着いた弥生に援護を願い出る。そうしてカイト達が戦闘を続けている間も、暦は旗まで一直線に飛んで行き、旗が近づいた所で、空中で自身の態勢を進行方向に足を向けて地面と水平になるように変えた。


「ユリィ!……じゃないな、暦! 壁を地面に!」


 本来は相棒が行う手筈を懐かしさからつい口走ったカイトは、攻撃を防ぎつつも旗のすぐ近く、暦の軌跡と重なるように地面に垂直に魔術障壁を展開させる。尚、カイトのセリフを聞いていたユリィが解説席でうん!、と元気に声を上げ、しっかりマイクに拾われて真っ赤になったのは余談である。


「はい!」


 暦はカイトが創り出した魔術障壁を踏みしめる。


「一刀流居合、<<斬月(ざんげつ)>>!……の対空版です!」


 地面に水平となり、暦が鞘から刀を抜き放ち、勝敗が決した。


『勝負あり! 勝者、神楽坂三姉妹と下僕チーム! 優勝が決定しました!』


 そうして、旗が倒れる音を聞きながら、戦闘が終了したのだった。

 お読み頂き有難う御座いました。

 次回予告:第254話『第二回トーナメント』

 明日で一応第二回トーナメント編は終了です。明後日からは新章『英雄の再来編』に入ります。


 2015年11月1日 追記

・誤表記修正

 『~それでも一心であった頃頃の思い出。』

 頃が二つになっていたのを修正しました。


・誤表記修正

『~決戦の火蓋が切って落ちたのである。』

『~決戦の火蓋が切られたのである。』

 どうやら落ちると言う言い方は間違いらしいです。ご指摘ありがとうございました。


 2015年11月2日 追記

・カイトの鎖が大剣に巻き付いていたのを左手に修正しました。

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