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影の勇者の再冒険 ~~Re-Tale of the Brave~~  作者: ヒマジン
第二章 異世界転移編 
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第15話 三百年後の世界―昔馴染み達―

 *謝罪*

 本来『中津国』とすべきなのですが、初期稿段階では『中つ国』となっていた為、残っている部分があります。なるべく見つけたら修正しているのですが、もし見逃しがあったら申し訳ありません。両者共に同じ国を表しています。

 カイトの命によってティナとカイト以外がいなくなった通信室。カイトはクズハとの相談を続行する。


「まずは確認なんだが、アウラとユリィはどうしてる?」

『まず、ユリィは無事です。今は公爵家が設立した学園の学園長をされています。』


 聞いたことを理解できなかったカイトは唖然となり、フリーズし続ける。ティナに至っては通信の不具合と思ったらしく、通信機の設定を見直している。クズハはそんな二人を見て苦笑しつつ続けた。


『本当ですよ。今ではエンテシア皇国最高の教育者として名を馳せています。』


 どうやら本当だったらしい、そう思ったカイトとティナは一度お互いの顔を見合わせる。そして、再びクズハの顔を見て、真実と悟る。


「ありえんだろ!あの悪戯妖精が皇国最高の教育者!天桜学園の転移は奴が真面目になったせいだったのか!」

「いや、待つのじゃ!もしかしたら悪戯教室かもしれん!まずは事実の確認からじゃ!」


 信じられない、と言う顔をして事実を確認する。三百年前しか知らなければそうなるか、とクズハは思った。


『いえ、きちんとした魔導学園ですよ。今では騎士科や魔道具科なども併設していますので、魔術のみ、というわけではありませんが。ヴァイスリッター兄弟はあそこの主席卒業生ですね。ただ、ユリィの性格は変わっていませんからご安心をお兄様。』

「どう安心できるんだ……。」


 もう自分で会って確認しよう、そう心に決めてこの話を切り上げることにしたカイト。二人共現実を受け止めきれなかったらしい。

「それで、アウラはどうしている?今回の転移についての意見を聞きたい。」

『……アウラですが、現在行方不明となっています。』


 クズハはこめかみをほぐしながらそう言う。


『お兄様が日本に帰られてから二百年程は二人で公爵領の統治を行っていたのですが……。』


 どうやら思い出すだけで頭が痛くなってくるらしく、頭を抱えてため息をついた。


『ある日突然、


―――――200年経った。召喚術の本格的な研究を始める。じゃ、あとよろしく。


という書き置きと共に、忽然と姿を消してしまいました。まったくあの人は。行き先も知らせず、なんの便りも寄越してこない。お陰で当時の公爵家、というより皇国がどれほど混乱したか……。』


 かなり鬱憤が溜まっていたらしく、アウラに対する愚痴が止めどなく溢れてくる。カイトもティナも聞いてやりたいのは山々だったが、時間が限られているため取り敢えず切り上げさせることにした。


「とりあえず、アウラは行方不明、ってことでいいんだな?」

『はい。現在どこにいるかは全く見当がつきません。皇国でも大規模な捜索隊が組まれたのですが、手がかりさえ、見つかりませんでした。』

「手がかり全くなしであの天然娘の居所を探せなぞ、どんな無理ゲーじゃ……まだなんとかの謎の方がクリアできるの……」


 三人してため息をつくしかなかった。




「さて、相談なんだが。」


 カイトは仲間について確認がとれたため、本題に入ることにした。

『天桜学園の今後の処遇、ですか?』

「いや、そこはあまり気にしていない。お前のことだ、悪いようにはしないだろ。」

『はい。公爵家の来歴などもありますから、最大限できることは。』

「ああ。それでいいだろう。」


 特に問題がなかったためそう言うカイト。しかし、クズハは処遇についての確認であると思っていたため首を傾げる。


『では、なにが?』

「いや、な。明日にはルキウス達に天桜学園側から冒険者としてやっていくことへの提案がなされると思う。」


 カイトの答えに意外そうな顔をするクズハが、学園側への苦言を呈する。


『それは、また。リスクが高過ぎるのでは?彼らでは子鬼(ゴブリン)にさえ数人がかりでしょうに。』


 カイトもティナもそれを肯定する。


「そうだろうな。今のままの学園生が冒険者をやった所で一ヶ月もすれば3分の2は脱落。残りが何とか半年は冒険者としてやっていける、というところだろう。一年もすれば一人か二人だな。冒険者をやるなら、せめて戦闘訓練ぐらいはさせないとな。」


 そこまで聞いてクズハはカイトが何が言いたいかを理解する。


『なるほど。お兄様にはルキウス達の部隊に教官を務めてほしい、と?』

「理解が早くて助かる。オレもティナも出来る限りはするが、手が足りん。そもそもオレたちが教官を務める時点で自分がエネフィア関係者です、と言っているようなもんだろ。」

『いっそバラしてしまえばいいのに。』


 あのなぁ、そう言うカイトを見て、品よく笑うクズハだがすぐに表情を引き締めて続けた。


『まぁ、お兄様の懸念はわかります。今の学園生に、自分がかつて転移した者であることがバレれば我先に帰還させろ、と求めるでしょう。』

「そもそも言い伝えが悪いな。一ヶ月魔力を貯めたのは事実だが……。」


 そう言って苦い顔をするカイト。


『実際は実験・試行を繰り返すこと半年、更に半年ほど時間遡行など転移に際する理論を検証する為に公爵家の伝手などを最大限活用してようやく準備が整った、ですから。』


 今の時代には魔力の蓄積に一ヶ月かかった、ということのみ伝わっているが、実際には二人を転移するためだけでも、準備などに一年近く要している。これでは学園生全員を帰還させるのに何年かかるかわからない。しかも、一ヶ月であったのには、特殊な理由があった。


「地球に戻ってからもティナと一緒に世界間転移術ついて研究したが、なぜあの瞬間だけが転移が簡単に行えたかがわからん。」


 そう、一ヶ月の魔力の蓄積ですんだのは偶然だったのだ。それにティナも同意する。


「あの瞬間に準備が間に合ったから良かったものの、逃せば次は何時になったかなど全くわからんぞ。」


 世界間転移に必要な魔力を観測していた際に偶然、2つの世界間での転移に必要な魔力が少なくなっていくことがわかった。そこで大慌てで地球へ帰還したのである。見送りが少なかったのはそのためだ。

 しかし、地球へ帰還して少しした後、今度は急激に世界間転移に要する魔力が増加したのである。今のところ、この現象はカイトが転移した際にしか起きていない。


『異世界での観測情報、こっちの空間魔術の学者なら垂涎の情報なのですけどね。』


 それはともかく、とクズハは続ける。


『天桜学園の方々には、いきなり必要な魔力が少なくなったから帰れました。理由はわかりません。といった所で……。』

「信じんか、帰れない、と考えて絶望するだけじゃろうなぁ。」


 そう言って、頭を抱える三人であった。




 そうして、一旦抱えた頭を上げた三人。そしてクズハがエンテシア皇国周辺の国々の解説を進める。


『まず、北の魔族達がいた土地ですが、お兄様が魔王を倒された後に即位されたクラウディア様が今も統治されております。』


 そう言ったクズハにティナが反応する。


「あ奴は健在か。五年も会っとらんと、あんな奴でも会いたいものじゃのう」


 そう懐かしげに言うティナ。今の魔王はかつてティナを非常に慕っていた者であった。どちらかと言えば、狂信者とも言える熱狂的なファンである。


「まぁ、お前を復活させようと自らの配下を率いて奴と徹底抗戦していたからな。時間があったら会ってやるといい。心配だろ?」


 かつては些細な行き違いから戦った事もある現魔王であるが、現在は友好的に過ごしている。まぁ、当然ながら、その封印はカイト達によって解かれている。


「あ奴はサキュバスにしてはとんでもない戦闘能力を持っておった突然変異じゃったからの。先代の魔王亡き後の残党の武力制圧程度は出来おったし、復興も当時の皇国が支援しておったしの。……心配はしておらんかった。」


 そういうも若干そわそわしているし、嬉しそうである。気が早いものであった。クズハとカイトがそれをニヤニヤと見ていて気づいたのかかなり照れた様子で先を促す。


「む……こほん。まぁ、次を頼む。」

『はい。では次に東、中津国、ですがあそこは変わりませんね。今も古龍(エルダードラゴン)の仁龍様が統治されています。まぁ、実際には燈火様などが統治されていますが。』


 古龍(エルダードラゴン)とはエネフィアに存在する最古の龍種である。通常仁龍は寝て過ごしているため、中津国は各種族の最上位種―彼ら自身は自身を妖族と呼んでいた―が古龍をトップとして統治している国であった。


「仁龍は未だ健在か。まぁ、燈火たちにも勝てる存在はいないだろうしな。三百年程度ではかわらんのも無理は無い。」


 各種族の最上位種ともなるとその寿命は人のそれを遥かに超える。更には魔族や一部異族は長く生きるほどに保有する魔力が増大していく。並みの存在に勝てる道理がなかった。

 尚、中津国は日本と文化面で似通ったことがあったため、カイトはよくお世話になっていた。主にお米などの食料面である。


「なら、早いうちにでも会いに行く必要があるか。……そういえば今日は何日だ?」


 ふと思い出したかのようにカイトがクズハに尋ねる。


『ああ、そういえば地球は一年十二ヶ月でしたね。こちらは春の7月26日ですね。』


 実はエネフィアの一年は48ヶ月である。一ヶ月は全て30日のみ。エネフィアの一年は春1月1日に始まり、冬の12月30日に終わる。一見地球と同じに見えるが、実際には『春の12月』や『冬の1月』という形で春夏秋冬それぞれの季節に1月から12月まであるのである。

 動物の成長速度は遅く、地球と同じく一年で1歳の歳を取る。それに対して、何故か植物の成長速度は地球と同じ速度となっているため、食糧問題は起こりにくい。一説には植物の成長速度が早いのは、植物が空気中の魔素を溜め込んでいるため成長が早い、とも言われているが詳しいことはわかっていなかった。


「そうか。本当なら秋頃にでも行きたかったが……。中津国の備蓄はどうなっている?」


 早いうちに米とバレないように酒をねだりに行こう、そう考えているカイトであるが、当然中津国の民が優先である。


『今冬は幸いにして、冬に育つ食物がかなり取れました。また、お兄様がエネフィアに伝えた温室や二毛作などの農耕政策も三百年でかなり普及したお陰で食料問題は少ないですね。ご安心を。』


 あるとき、冬にもかかわらず桃が食べたくなったカイト。しかし、エネフィアには温室がなかったため、数年がかりで温室を作り上げた、というわけである。温室内の温度調節には火系統の術式を刻んだ魔石を使用した。その後、中津国にとある縁で温室の製作法を伝来させたのだが、普及はうまくいったらしい。


『お米に関しても問題なし、それどころか今年は余り気味である、と記憶していますね。』


 そう言ってカイトが一番心配していることを伝えるクズハ。三百年前、カイトは自分用の米の安定供給が中津国からなされるように様々な手を施した。それによって中津国の食糧事情はかなり改善されていた。


「夕食は余程がないとご飯を欠かさんかったからの。まぁ、日本人は米が主食じゃったようじゃな。」


 日本へ渡るまでは何故カイトが米に執着するか理解できなかったが、今では自分も米食に慣れてしまっていた。


『それでは、かなりの量になりそうですね……。』


 余裕がある、といっても500人分を定期的に供給出来るかは不明である。そこでクズハが提案をする。


『でしたら、お兄様が直々に出向かれるのが確実かと。一応、公爵領でも稲作はされていますが、それでも高級品に違いありませんので。』


 そう提案してみると、カイトは若干気の乗らない顔をしつつも同意して頷いた。


「まぁ、それが妥当だろうな。あそこのトップ連中は気の良い奴も多いが、同時に厄介なのが多すぎるんだよなぁ。」


 そのトップの一人である燈火や、戦闘狂と言われる鬼族のトップに気に入られているカイトは、ため息を吐きつつも、少しだけ嬉しそうに呟いた。


「また、乱痴気騒ぎになるかなぁ……。燈火は絡み酒だし、酒天の奴は飲むとすぐに戦え、だからやなんだよなぁ。」

『……そういえば、お兄様。燈火様と爛れた関係がお有りだったそうで?嫌と言いつつも顔がニヤついておられますが?』


 ボソッとクズハにそう言われたカイトだが、無視することにする。顔は一気に引き締める。300年の間に嗅ぎつけられたらしい。だが世の中、そんなに甘くはない。


「此奴、燈火のやつに酔った勢いで襲われよって、されるがままだったのじゃ。」


 ティナによって事実と認められる。ティナは当然のごとく把握していた。


『お兄様の実力なら振りほどけた筈ですよね?』


 二人して冷めた目線を送られたカイトだが、言い訳をしてみる。


「オレも酔ってたんだよ。一夜の過ちというやつだ。」

『その後も中津国に来た際には交わっていた、と燈火様が楽しそうにおっしゃってらっしゃいましたよ?』


 どうやら相手方が全部バラしていたらしい。もはやどんな嘘も無意味であった。


「燈火とは大変よい関係を築かせていただきました。」


 あの雌狐め、そう思いつつも土下座を敢行したカイトである。何故か性格が元に戻ることで、土下座への抵抗感が無くなっていた。


『お兄様は英雄ですので、多くの女の方と関係を持たれるのは良いですが、今後はご報告くださいね。』

「皆いい女だったんですよ……」

『そこら辺の女の方を見境なく、でないので許しましたが、気をつけてくださいね。』


 そう頭に青筋を浮かべてニッコリと笑いそう言うクズハ。この分だと他にもバレている可能性が高そうであった。完全に尻に敷かれそうな未来が見えて、心で泣くカイトであったが、気を取り直す。


「いい女、といえば浮遊大陸はどうなっている?」

『まさか、と思いますが、ミスティアお姉様とも関係がお有りだったのですか?』


 どうやら此方はバレていなかったらしい。藪蛇であった。それに対してはティナが答える。


「姉上と余を一緒に楽しもう、とよく二人一緒だったのじゃ。」


 ミスティアは古龍(エルダードラゴン)の一体であるが、孤児であったティナの育て親代わりにもなっていた。が、母上やおば様と言うと叱られたため、姉上、と呼んでいたのである。


 暴露しまくるティナに対して、もう破れかぶれなカイトは何も怖くなくなったらしい。


「ああ。で、浮遊大陸はどうなっている?」


 あえて関係を認めて、先を促すことにした。クズハはあとで全部話していただきます、と言って続ける。


『浮遊大陸も相変わらず、ですね。天族は寿命が長いですし、戦闘に向いた種族ではありませんし。ペンドラゴン様も相変わらずです。』


 浮遊大陸も中津国と同じく、古龍(エルダードラゴン)が統治している。それ故、政変が起きにくいのであった。


「そうか、天族にはさっきの冒険者の件で世話になるか。こっちも中津国とは違った理由で早急に会いに行く必要があるな。」


 天族は戦闘には向かないものの、精神系、肉体系治癒魔術の使い手としては他の種族の追随を許さない。天族の協力はカイトの練っているプランには必要不可欠であった。


『ですが、どうやって浮遊大陸まで行くおつもりですか?一応公爵家も飛空艇は有していますが、お姉様がおられなくなったことで、開発と量産がかなり遅れております。場所によってはかなりの日数が必要と思われますが……そこまで融通できる飛空艇はありませんよ?』

「ティアに頼むしかないだろ。念話使って。さすがに理由が理由だからな。会いに行く必要がある。」


 浮遊大陸はその名の通り、空中に浮かんでいるため、空を飛ぶしか行く術はない。手段として飛空艇や天竜はあるものの、戦闘力では天龍には圧倒的に劣っているため、浮遊大陸にはティアに決められた船しか行けなかった。尚、念話はテレパシーのように思考同士を接続して会話する術である。


『そうですね。お兄様がお帰りになられた、とあればすぐにでも来てくださるでしょう。あと、ペンドラゴン様にはお兄様がいなくなられた後、かなり目を掛けていただきました。』

「それなら帰還したこともオレが伝える。にしても、色々と気を使わせてしまったか。」


 その際には酒の一つでも土産にしないとな、そう言うカイト。龍族は往々にして酒が好きなのであった。


「姉上はお主には甘いからの。クズハのことも点数稼ぎ、とでも思っておったのじゃろう。」


 そう言って姉の惚れっぷりに呆れているティナであった。彼女も大して変わらないのだが、我が事となると、気付いていなかった。


『では、各国の政情について、続けますね。』


 脱線してしまいましたね、と話を戻すクズハ。


「ああ、そうしてくれ。」


 そうして、話を続ける三人であった。



 お読み頂き有難う御座いました。


 2016年1月11日

・誤字修正

『中津国』が『中つ国』になっていたのを修正しました。


 2017年2月23日

 ・設定修正

『世界間転移』に関する話で『時間遡行術』の話題が出ていましたが、修正を忘れていました。『時間遡行術』は『世界間転移』には無関係な論理の為、削除させて頂きます。

 超初期の設定では時間遡行も同時に行う事になっていたんですが、途中で普通に世界間での転移に関係ないよな、と気づいて修正したんでした。見落としていて混乱を招いて申し訳ありません。


 ・誤字修正

 同文中にて『簡単』が二度繰り返されていましたので、修正しました。


・説明補足

 一年の数え方が分かりにくいという指摘を受けましたので、その部分について補足で説明を入れました。


 2018年2月3日 追記

・修正

『表情を引き締めて』が『表情をを引き締めて』となっていた所を修正

『嘘も』が『嘘は』となっていた所を修正

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