第157話 健康診断
今日から新章『冒険部強化編』開幕です。
盗賊たちの襲撃から一週間が経過し、天族による魔術的治療と、天族秘蔵の香などの薬物治療によって学園生や教師達の精神的ダメージはみるみるうちに回復していった。
まあ、当たり前だろう。カイトが数ヶ月間もずっと伝手を使ってかき集めた高級品だ。安物でも一週間もあれば精神的なショックが癒せるというのに、高い薬効の物を使えばその分回復が早いのも当たり前だ。
しかし、彼等の影響は何も医療分野だけではなかった。
「この繁盛っぷりは凄いな……」
若干頬をひきつらせたカイトが、保健室を見渡す。そこには男女共に大勢の生徒が押しかけていた。
「あ!おい、カイト!お前も天族の女性目当てで来たのか!」
「……おい、お前は誰が好みだ!」
カイトをひっ捕まえた2-Aの生徒数人が小声で問いかける。どうやら彼らは治療関係なく、ミース達美女を目的に来ていたのだろう。それに、カイトが深い溜息を吐いた。当たり前だが、別に天族の女性目当てで来たわけではない。
「あのな……」
「……ああ、すまん。お前はロリ属性だったか。」
カイトに呆れ100%の溜め息を吐かれた男子生徒だったが、ふとティナの体型を思い出し、横で滞空しているユリィを見てそう言った。それに、カイトは思わず思い切りぶん殴りたくなった。
そもそもティナのあの体は仮初なので、本来はロリではない。一瞬ティナの本来の姿の写真を見せてやろうか、そう思わないでも無いカイトだが、こんな馬鹿な事で本来の姿をばらすわけにはいかなかった。
「……なぁに?」
とは言え、ユリィの方は大きくなっても採寸は変わらない。これでも少しは自分の体型を気にしているユリィに、その身体を見た男子生徒が睨まれる。睨まれた生徒は小さな身体なのに、大きな龍に睨まれている感覚を得たらしく、一瞬にしてぶるぶると震える。そうして、がくがくと震えながら、小声で言った。
「……いえ、何も。」
「ふん。」
若干機嫌を損ねた様子で男子生徒を黙らせたユリィは、ひらりと身を翻すとカイトの肩に座った。
「で、なんだよ。お前確かミース様から直々に大丈夫ですって太鼓判押されていたんだろ?」
様付けってなんだ、とカイトは思ったが、この男子生徒の疑問は尤もだとも思う。なので、そちらに答える事にした。尚、後に聞いた所によると、表向きのミースは清楚かつ上品な女医であり、更には族長候補の一人ということで、何時の間にか男子生徒一同から様付で呼ばれる様になっていたらしい。
「定期健診だ。さすがに自分で気づいていないだけの不具合もあるかも知れないからな。一ヶ月は様子見せに来る様に、って言われている。」
「ま、さすがのカイトも機械じゃないからね。放っておくと無茶ばっかりするから、こうやって時々診てもらう様にしてるの。」
とは言え、実はこれはユリィが強引にカイトを引っ張ってきて実施しているに近い。カイトの身体についてカイトの主治医であるミースと同程度に知っている彼女は、カイトの身体の危なさを理解しているのだ。その為、強引に診断を受けさせているのである。そうして話している内に、ミースがカーテンの区切りから顔を出した。
「あら、カイト。来てたの?」
「え?……あ、カイトじゃない。怪我でもした?」
そう言って横から弥生が顔を出した。どうやらカイトの前に診察を受けていたらしく、診察椅子に腰掛けていた。
「あ、弥生さん。いや、怪我じゃない。定期健診だ。朝にミースさんが保健室に来いって言ってただろ?」
「ああ、そういえば……さ、入って。」
「ああ。」
そう言ってミースに招き入れられて、カイトはカーテンの区切りの中に入った。
「……なぜ弥生さんまで一緒に居る?」
「別にいいじゃない。用事あったし。」
「いや、一応診断なんだが……。」
さすがに診察椅子を占領するのもどうかと思い、弥生はベッドに腰掛けることにした。そうして、席が空いたので、カイトは診察椅子に座る。
「カイト、この間あんたまたカッとなって変身したでしょ?」
「この間?変身?」
弥生は普段の声量で話しているが、カーテンの内側は外の音は通すものの、中の音を外に出さない結界が張られているので問題はない。何故外からの音を通すのか、というと、外の音が聞こえないと急患が来た時に対処できなくなってしまうからである。
そうして、カイトは告げられた言葉の意味が理解出来ず、首を傾げる。それに、弥生が詳しく説明する。
「ええ、盗賊の襲撃のあった日よ。あんた盗賊を討伐するのに急いでたのはわかるけど、もう少しは周囲の状況見なさい。真琴に見られてたわよ。」
仕方がないわね、と言った感じで苦笑にも似た微笑みを浮かべる弥生だが、実際には弥生が切っ掛けである。まあ、そんなことは些細な事である。問題は、カイトの本来の姿を真琴に見られた、ということだ。
「げ……」
カイトは露骨に嫌そうな顔をする。真琴はまず間違いなく、正体がバレたくない人物ナンバーワンだ。その彼女にバレてしまっていた。
「後であんたから説明しなさい。」
「ああ……はぁ。」
ごまかすにしても決定的な瞬間を見られていそうなので、映像データで残されていない事を祈るだけである。
「じゃ、診察始めるわ。服脱いでー。」
溜め息を吐いて落ち込んだのを隙と見て、ミースがカイトの服を脱がしに掛かる。が、これに慌てたのはカイトだ。昔はそんなことをしていないのだ。
「いや、ちょっと待て!いつもは脱いでないだろ!」
三百年前はミースが恥ずかしがってカイトの服を脱がなくて良い、と言ったのだ。以降もカイトの服を脱がすことはなかったし、事実、その必要も無かった。
「昔は恥ずかしかったんだけどねー。さすがに300年医者やってると男の裸も見慣れるわ。今だと普通に男性器も見れるわよ。」
ミースはあっけらかんと言い放った。そこに恥じらいは無かった。まあ、医者をやっていれば普通に下着も切り裂いて秘部を露出させて治療する事も少なくは無いだろう。治療行為で恥じる必要が無かったのだ。
「弥生さん……って、ヤメロ!」
カイトは思わず近くの弥生に助けを求めるが、その前に弥生に服を脱がしにかかられた。
「いや、あんたの服って特別素材なんですって?呉服屋の娘としては興味あったのよ。いいからさっさと脱ぎなさい!」
「ユリィ!助けてくれ!」
「勝手にすれば~。」
ユリィはそう言って冷めた目でカイトを見る。
「ちぃ!」
小さな空間でカイトの服を脱がせるための攻防が繰り広げられる。そうして数分後、逃げ場が無いカイトが遂に捕捉され、服を強制的に脱がされ始めた。
「いいじゃない、あんたミースさんとは許嫁らしいし、私はあんたの裸何度も見てるんだから。」
「そうそう。どーせ遠からずカイトの隅から隅まで見るんだから、いーでしょ。」
「……それはそうなんだが……と言うか弥生さんは何故知っている!」
何を、とはミースが許嫁であることである。別にカイトとしても三人に裸を見られても問題はない。ただ、なんとなく、であった。気分、もしくはその場のノリであった。
「え、ああ。ミースさんって服飾に興味があるみたいで、話が合うのよ。」
「まあ?私だって女の子ですし?気になる許嫁が帰還したら、そりゃ服にも気を使うわ。で、患者の子に聞いたら弥生が詳しいって聞いて相談したのよ……いや、まさかまたあんたの女に辿り着くとは思ってなかったわぁ……」
「こっちもびっくりよ。まさか許嫁が居るなんて初耳よ。」
「そりゃ、言ってないからな……で、お前は隠れて脱がしに掛かるのヤメロ。」
そう言って密かにカイトの服を脱がしにかかっていたユリィをはたき落とす。どうやら始めは興味なかったようなのだが、途中から妖精族特有の悪戯心がうずいたらしい。非常に楽しそうに服を脱がそうとしていた。
「いたっ!……もう、カイト。女の子はもう少しやさしく扱ってよ~。」
「そう言いつつ、脱がしに掛かるな!」
「ちっ。」
そうして再開される攻防。更にユリィが加わった事で、カイトの不利が増した。そして更に数分後、外から瑞樹の声がした。
「カイトさん。そろそろ定期診断は終わりましたか?」
「あ、瑞樹!助けてくれ!」
渡りに船とはまさにこの事、とばかりにカイトはカーテンを空いている手で少しだけ開ける。が、これがいけなかった。
「カイトさん!何が……何をなさってるんですの!」
カイトに助けを求められ、瑞樹は慌ててカーテンを完全に開け放つ。目の前には三人から服を脱がされているカイトが居た。4人が意図したことではないが、騒乱によってユリィ、弥生、ミースの服も乱れて、かなりきわどい事になっていた。
「何って……健康診断?」
「確か、そうよね?」
そう言ってミースと弥生が顔を見合わせる。途中からカイトの服を脱がせることが目的となってしまっていたらしい。
「カイトが服を脱ぐのを拒んでるから、脱がしてるの。よいではないか~、よいではないか~。」
楽しそうに応えるユリィ。一瞬の停滞を逃すこと無く、カイトの服を脱がしに掛かる。
「何故知っている……と、言うか、瑞樹!そこ閉めろ!」
大きく開かれたカーテンから中の様子が丸見えである。何人かの生徒が興味深げに見ていた。これ以上誰かに見られる前に、閉めて欲しかった。しかし、その望みはすぐに絶たれる。それも、この状況に置いて最悪の人物に見られる結果によって。
「瑞樹ー、カイト居た?」
そう言って保健室の扉を開けたのは魅衣、横には桜も居た。
「あ、カイトく……皆さん、何やってるんですか!」
ミースは保健室の扉の真正面に位置する区切りで診察を行っていたので、入ってきた2人に丸見えであった。それを見た2人が負のオーラをまき散らす。
「へぇ、あんた昼間っからいい身分ね……」
「これは、お仕置きですか……」
そう言って区切りの中に入って、二人はピシャリとカーテンを閉めた。そうして説教が始まる前に、カイトが三人を引き剥がして服を脱いだ。
「はい、服!ミース、診察を始めてくれ!」
このまま何もしなければ確実に説教を食らう、即座に判断したカイトは弥生に着ていた服を渡し、診察用のイスに座った。この場の全員には自分の裸を見られた事があるのだ。ためらう必要は無い。
「あら?」
弥生は受け取った服を最近習得した素材を調べる検査系の魔術で調査していく。
「はぁ……始めからそうしていればいいのに。どーして抵抗するのかしら。」
「ほんとにね?」
ユリィがミースの言葉に同意して、ミースは医師用に用意されたイスをカイトの前に置いて座った。
「そりゃ、脱ぐならともかく、脱がされるのは別だろ。」
「そんなもんかしらねー。じゃあ、始めるわ。」
カイトは適当に理由を付けておいて、更にミースがそれに適当に応じる。そうして、ミースが手をカイトの胸に当てて、カイトの状況を調べていく。ミースの手の平からは、白銀の光が灯っている。これでカイトの状態を見ているのである。
「……どうしましょう。」
「……今更外に出るのも、ねぇ?」
「……えーと、カイトくんの状態はどうなんですか?」
カイトに説教をするつもりで中に入った三人だが、それを察知したカイトが強引に診察を開始したので、外に出るにも出られなくなってしまった。それに、自分達の想い人の健康が気になったのも手伝って、出ようにも出られなくなってしまったのだ。
「どうって……相変わらず歪よね~。」
「はい?」
てっきり何の問題も無い、そう言われると思っていた三人だが、予想外の言葉に身を乗り出す。
「カイト、龍族の血が覚醒した、とか言ってるけど……そんなこと起きないからね?」
「え?でも、確かカイトさんは龍族の血が覚醒したから強くなれた、とか言ってませんでした?」
「そりゃ、表向きよ。えーと、カイト、説明よろしく。私こっちに忙しい。」
そう言って、ミースはかなり真剣な顔になる。カイトは始めミースの診断をしばし興味深げに見ていたが、手持ち無沙汰なので説明を引き継いだ。
「ああ……龍族の血を引いていることで、龍族としての力も使えるようになったわけだが、要はひ弱な人間の身体に強大な龍族の力を宿しているわけだからな。まあ、オレは人間なわけで、そんなところに龍族の因子ぶち込んだら当然拒絶反応を起こす。それで……っ!」
話の途中でカイトが顰めっ面をする。それを見たミースが謝罪する。
「あ、ゴメン。……これは只のかすり傷ね。ついでだし治しておくわ。」
「助かる……何処かで打ったか?まあ、かなり歪なんだよ。当然だ、第二次大戦時代の戦闘機に最新式のジェットエンジン、それも戦闘機用の物を積んだような物だからな。」
「それ、大丈夫なの?」
かなり問題有りげな説明を聞いて、魅衣が心配そうな顔をして聞いてくる。桜と瑞樹も同様に不安げであった。
「ああ。別に元からあった因子が表に出ただけだからな。さっきの例えが悪かったな。要にはブースターを積んだ様な感じだ。無茶さえしなければ問題はない。」
「とはいえ、さすがに龍族の血を引いていても、それがかなり薄まった子孫で表に現れるなんて今まで無かったことだから、定期的に私が見てるのよ。」
ミースはそう言いつつ、位置を変えて今度はカイトの背後に回る。
「まあ、隔世遺伝とかだと思うんだけど……うん、まあ問題は無いわ。次、あれ。」
「……ああ……」
カイトはミースの指示に従い、目を閉じる。そうして、意識を集中し、何かを行っていく。外的な変化は見られないが、桜達にはその魔力が増していくのがわかった。
「つっ!」
「きゃ!カイトくん!」
桜が、起きた変化に驚く。カイトの左肩の鎖骨部分、それも首筋に近い所から右脇まで真一文字に傷跡が現れ、そこから血が流れ始めたのだ。
「やっぱり、ここが限界?」
「……の、ようだ……っ!」
カイトはかなり苦しげに、ミースの言葉に答えた。その場に居た事情を知らない桜達は、いきなりの事態に慌てふためいた。
「ああ、もういいわよ。さすがにこれ以上は危なすぎるわ。」
ミースはそう言ってカイトの診断結果をメモする。そして、流れたカイトの血をタオルで拭う。
「……そうか、ありがとう。」
「はい、こっちもありがとう。」
そう言ってカイトは弥生から服を受け取って袖を通した。彼女も聞きたいのは山々であったが、カイトが隠しているのなら、それを話してくれる日まで待つ、というのが彼女の決断であった。
「カイト、本当に一回専門の設備で見る気ない?ちょっとはマシになるかもしれないわよ?」
心配そうな顔をしてミースが問いかける。
「無理な事ぐらいは知ってるだろ?」
ミースは心配だから薦めているのだが、それを知って尚、カイトは苦笑するしか無い。桜達にはああ説明したのだが、全てでっち上げ、話したのは皇国上層部で表向き―それでもかなり秘匿性の高い情報ではあるが―に知られている事情であった。
真実はカイト、ユリィ、カイトの主治医のミースを除けば、殆ど知られていない。それこそクズハも、ティナさえ知らない。以前ティナが問いただしたのは、それ故である。
ティナやクズハその他一部の公爵家由来の面子であれば問題はないが、専門の施設で調べれば、他にもバレる可能性があった。故に調べられないのだ。
「はぁ、わかってるわ。でも、もし少しでも異変があれば、言うのよ?私はカイトの主治医なんだから。」
「りょーかい。サンキュ。」
そう言って笑うカイト。
「あ、今のは昔っぽいわね。」
カイトがフランクに言った言葉に、ミースが微笑む。
「じゃあ、また後で。ユリィ、行くぞ。」
「はーい。」
そうして再びユリィがカイトの肩に座る。
「と、いい忘れていたが、こういうことだから、オレの強さは参考にしない方がいい。龍族の血が覚醒したのは完全に偶然だからな。意図してできることじゃない。と言うか、覚醒ってなんだ、ってレベルだ。便宜的にそう言っているだけで、真実は何が起きているのかわからん。」
「まあ、わかりますわ。」
瑞樹が苦笑して同意したその言葉に、桜と魅衣も同意する。
「まあ、それでも三人は純粋な種族に近いレベルだ。もしかしたら異族の因子が表に出るかもしれないが、その時はその時で対処しよう。」
「その時はお願いします。」
「あー、後は……やっぱ、怖いか?」
カイトが頬を掻きながら、三人に問いかけた。魔力の抑えを解いて診断をした後だから、感情の抑えも若干薄まっていたのだ。それ故、何処か不安そうであった。
「え……?」
だが、カイトのその問い掛けに三人がきょとん、となる。何が怖い、と言われたのか理解出来なかったのだ。
「いや、オレ。」
カイトとて、自分が嘘や偽りだらけの身体や経歴である事は理解していた。それでも共に居てくれる彼女らには、時々怯えてしまうのだ。もしかしたら、怖がられているのではないか、と。それに、三人がぽかん、となって、桜が笑いを溢した。
「ふふ。カイトくんは、結局カイトくん、ですから。」
「……そうか。」
少しだけ、安心した素振りを見せたカイトに、桜が微笑む。滅多にないカイトの弱い姿に、桜は慈母の如き微笑みで受け入れたのだった。そうして、そんな桜をカイトは抱き寄せて、その桜色の口にキスをする。
「……愛してるよ、桜。」
「え……あ……あう。」
くちづけの瞬間に耳元で囁かれた愛の告白に、ぼん、と一瞬で真っ赤になった桜に再度キスし、カイトは微笑んだ。
「あー、先が見えてるから言い辛いけど、私はあんたがそんなだ、って知ってて、よ?」
「そうですわね。知ってて、ですものね。」
「……そうだったな。いや、悪い。二人共、愛してるよ。」
そう言ってカイトは魅衣、瑞樹を抱き寄せ、口づけする。別に二人共ねだったわけではないのだが、カイトが少し悪戯心を出したのだ。二人は桜という前例があったため桜程のショックは無かったが、耳元で愛しているといわれ、口づけをされれば顔は真っ赤に染まっていた。
「これの何処が女誑しじゃ無いんだろうねー。と言うか、明らかに昔より誑し込み方がパワーアップしてるわー。」
「さー。大方あの爺と似非騎士見てたからじゃない?」
「あら、私も少し手ほどきしたわ。こういうのって、ちょっと憧れるもの。」
「要らないこと教えないでよ。やられる身に……なったらちょっと良いかも、って思うのは思うわねー。」
女性陣三人の何処か羨ましげで、何処か胸焼けしているような声が響く。この情景は思い切り、カーテンを開いて保健室で行われていた為、他の学生たちにも思い切り見られていた。なのでカイトはめでたく学園でも女誑しの称号を得たのである。そうして、女性陣は真っ赤になりつつ、冒険部の部室へと戻ったのだった。
お読み頂き有難う御座いました。
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