このお話は“ハヤテのごとく”の橘亘をメインにしたクリスマスイブの出来事である。 【200X年12月20日 午後】
「若、今年のクリスマスは、我が橘家で凪お嬢様たちを呼んで盛大にクリスマスパーティを開きませんか?」 そう話を切り出したのは、レンタルビデオタチバナのスタッフで橘家のメイドの貴嶋沙希である。沙希は緑色の長いストレートの髪が背中の方まで伸ばしており、顔立ちは、眼鏡をかけていて、
いかにも優秀ともとれるような顔立ちと容姿をしているが実際には正反対で物凄くドジをふむメイドで常にメイド服を着ている20歳の女性である。
「……ハァ?何でうちでクリスマスパーティを開くんだよ?」そう反論したのは 先程紹介した沙希の主でレンタルビデオタチバナの店長の橘 亘である。亘は他の同年代の少年と比べて非常に背が低くて、黒髪のショートヘアーで目付きが鋭く常に無愛想な顔立ちをしているが非常に心の優しい人望ある13歳の少年である。
「別にクリスマスパーティ位やらなくてもいいんじゃね?」 亘は、続けてこう言ったそして沙希は
「若、日頃から凪お嬢様やその執事綾崎ハヤテさん達大変お世話になってますよね?だからクリスマスパーティでお礼をしたいのです。それに12月24日はマリアさんのお誕生日なんです。だからどうしても…でも若がダメだとおっしゃるならそれでも構いませんよ」
亘は考えた。そして…
「まぁ、クリスマスパーティ位だったらやってもいいぞその代わりやるからには凪達のとは比べ物にならないくらい派手にするぞ」 以外にも反対のしない亘に疑問に思いつつもさっそく準備を始めた沙希だった。 その頃練馬区某所にある三千院家では、紅茶飲みながら外の景色ながめている主とそのそばに立っている使用人2人がいた。
その主の名前は三千院凪である。
そばにいる使用人は2人、1人目は青い髪のショートヘアーで背が少し高く顔立ちはどこから見ても女の子である。
実際には本当の女の子に間違われヒドイ目にあっていて、そのうえその人物はかなりの不幸体質で必ず何らかの事件に巻き込まれていて年齢は16歳のれっきとした少年。その人物の名前は、綾崎ハヤテ《あやさきはやて》である。そして残りの1人は、メイド服を着ていて、かなりやり手の17歳の女の子で主・凪のお姉さんもしくはお母さん的存在である。その人物の名前は、マリアという。 「クリスマスパーティ?亘の家でか?」凪が不満そうに言った。
「えぇ、何でも普段お世話になっているからそのお礼をしたいそうです。」ハヤテが笑顔で言った。 次の瞬間、凪は立ち上がりながら大声で
「亘の所でやるクリスマスパーティは出ない!」と宣言した。
「な…何でですか?せっさく亘君達が招待してくれたのに!」ハヤテは驚きながら言った。
「ハヤテ…これは何かの罠だ!きっと新しいDVDでも手に入ったから自慢するためクリスマスパーティと称して私を呼んだのだ!」凪は大声で言っていた。マリアもすかさず
凪、いい加減にしなさい。少しは信用してもいいんじゃない?」マリアは何かを諭すように凪に言った。ハヤテも
「僕も亘君家のクリスマスパーティに参加したいです」と少し落ち込んだような言い方で言った。
「わかった!ハヤテがそこまで言うのであれば仕方なく参加してやる」凪は顔を少し赤らめながら言った。
「有り難うございます。お嬢様!」ハヤテは笑顔で礼を言った。 【12月24日:当日】 「若、いよいよ今日ですね」沙希は亘に話しかけた
「そうだな!だけど、仕事の合間で作業したから豪勢には出来なかったが、まぁ問題ねぇだろう」亘がそう言って部屋を見回した。部屋には、大きなクリスマスツリーがあり、壁にはサンタ・トナカイの切り絵、そしてテーブルの上には沙希お手製の手作りクリスマスケーキが用意されていた
「あとは、お客様が来るだけですね!ところで若、クリスマスプレゼントは誰に差し上げるのですか?」
「だっ…誰だっていいだろ!」亘は慌て反論したが逆に亘から同じような質問をした。
沙希は
「それは、秘密、パーティーまでのお楽しみです!」
そうやって話しているうちにお客様達が到着した。メンバーは、凪・ハヤテ・マリア・執事長のクラウスの三千院家一行・凪の親戚の愛沢咲夜・亘と凪の通う白皇学院の生徒会長の桂ヒナギクとその姉の雪路などのそうそうたるメンバーがいた。しかし亘の顔がみるみる曇っていく、そして
「あっ…あのさ…いっ…伊澄は?」亘が顔を赤くしながら、皆に聞いてみた。
「そういえば見かけてませんね、も…もしかして…」ハヤテが言おうとしたとき
「迷子だな…」そう言ったのは、凪だった。
「俺、探してくる!」亘が血相変えて部屋を出ようとしたとき、部屋の扉が開いた、そこには居たのは伊澄だった。
「いす…」亘が声を出そうとしたとき、
「ごめんなさい…道に迷ってしまって…」伊澄が謝ると、
「気にしないでいいですよ。伊澄さん」ハヤテは笑顔でいった。
「ありがとうございます、ハヤテ様…」伊澄は少し顔を赤くしながら答えた。それを遠くから見ていた亘は、
「さっ…伊澄も来たことだし、パーティー始めようぜ!」と不機嫌そうに言った。
そしてパーティーが始まった。それぞれ食事をしたり、お話をしたりして時間を過ごしていた。いよいよプレゼント交換の時間が来た。それぞれは適当にプレゼント交換をしていた。
そんな中、亘は伊澄にプレゼントを渡そうとしていたがなかなか渡せないでいた。実は亘は沙希からクリスマスパーティの話が出たとき、伊澄にクリスマスプレゼントを渡そうと考えていた。その為にパーティ開催に賛成したのである。
「(ハァ〜…このプレゼント伊澄に渡そうと思ったけど渡せないな…沙希にあげようかなぁ)」そう思っていた亘だが、突然後ろから声がした。「あの〜亘くん…」驚いた亘は後ろを振り返った。なんとそこにいたのはあの伊澄だった。
「やっ、やぁ伊澄!どうした?」亘が尋ねると、伊澄は、
「さっきは私が迷子になったとき、私を探しに行こうとしてくれたでしょ?」と言った。亘は
「えっ!あ〜とそれは〜」亘は言葉に詰まった。
「(もしかして嫌われた?)」そう思った瞬間伊澄は、
「ありがとう…亘くん。これ私からのクリスマスプレゼント!」伊澄の以外な発言に亘は心の底から驚いた。
「お、俺でいいのか?」亘は確認した。
「えぇ、これはお礼です。」そう言って伊澄はプレゼントを亘に渡した。
「有り難う!こ…これ、俺からのプレゼント!」亘はやっとの思いで伊澄にプレゼントを渡したのであった。伊澄は
「ありがとう…」そう言って亘の所から離れていった。亘は伊澄から貰ったプレゼントをただただ見つめていた。そして何を思ったのか急に外へ移動した亘…そして、空を見上げたとき、
パラパラと雪が降ってきた。
「あっ雪だ!」亘は空に向かって手を伸ばした。
「今年のクリスマスは、良いことだらけだな!」亘は普段見せないような笑顔で言った。そして
「ありがとう…神様」そう言って亘はふたたび皆のいるパーティー会場へ戻っていったのであった。
●終わり● |