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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

ねぇ、いきなり詰んでるんだけど?

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山賊の親分

 結局、部屋を増やしてから二日くらいは何事もなく時間だけが過ぎて行った。
 山賊達も休暇をとったようで、半数くらいはずっとダンジョンに入り浸って酒を飲んだり横になって寝たりしていた。毎日旅人や商人を襲ってるもんだと思っていたが、違ったらしい。親分が泊りがけで出かけてる間は休暇、とかなんだろうか?
 まぁこちらとしてはそのおかげで少しだけDPが多めに手に入るからいいんだけど。

 で、親分が帰ってきたときには7人のチンピラが増えていた。
 どこかで勧誘してきたのだろうけど腕っぷしは……入ってくるDPから逆算しても、やっぱりチンピラ程度なんだろうな。
 大体1人当たり1日10~15DPとして、7人増えたことで日収70~105DPUPか。地味においしいな。さらに言うと、帰り際に捕まえたのか冒険者であろう青年を生け捕りにしてきていた。
 うん、猿轡とかロープとか、女の方が映えr
 とか思ってたらいきなり青年にザクザクと剣を突き刺し始めた。なにこのひとこわい。
 床に広がる血の池がダンジョンに吸収されていくのを見て唖然としている間に殺戮は終わっていた。

「お、結構いいDP入ったわね。300DPかぁ」
「……ロクコの大好きなゴブリン、15匹は呼べるな」

 ああそうか。ダンジョンへのお土産ってわけね、うん。いい心がけじゃないか、ご褒美をあげよう……
 というわけで、冒険者を刺し殺すのに結構手間取ってたみたいだから、切れ味のいい鉄の剣(150DP)をくれてやることにした。残り520DPか。もっと溜めたいなぁ。

「ねえ、なんか部屋増やしてほしかったみたいよ?」

 見ると、山賊の親分が鉄の剣を片手に見つつ、不満げにブツブツ文句を言っていた。
 なんてやつだ、せっかく剣を恵んでやったというのに。

「はぁ、それは先に言えというか、なんというか」
「どうすんの? 部屋作るの?」
「そこまでDP使う気はないなぁ……あ、そうだ」

  *

 街に行って、略奪した品を捌いてきた。
 まぁ街に行ったといっても、正確には外壁の周りにあるスラムに行って、だ。
 さすがに山賊の俺が普通に壁の中に入れるほど治安は悪くないようだ……少し高い賄賂を払えば別だが。
 ああ、ダンジョンからもらった鉄兜については、売らずに使うことにした。最初のプレゼントを大事にすると何かいいことがあるかもしれねぇしな。
 で、街で7人ほど新しい仲間を手に入れた。
 街のチンピラ、同業者、脱走奴隷……ま、そんな感じの面々だ。
 ついでに、一人で街道を歩いていた冒険者のガキを襲って気絶させ、拠点まで連れ帰ってきた。
 ハハハ、まったく街から離れると治安が悪いぜ。ルーキーは山側に一人できちゃいけねぇな。
 そんで、ダンジョンに部屋を作ってもらおうとわざわざダンジョン内でざっくり始末して、死体を食わせてやった。新しい仲間の7人は、死体が地面にずぶずぶ埋まっていくさまを見て驚いた顔してたぜ。

「お頭、箱が出てきました!」
「おう……って、なんだこれ。剣か?」

 箱に入っていたのは剣だった。
 鉄の剣だ。俺が今まで使っていたものよりよほど良い品だ。
 だが、今欲しいのはこれじゃない。部屋だ。
 さすがに7人も増えたら手狭になる。まぁ、前まで小部屋に6人、見張り2人でローテーションしてたことを考えると3部屋に増えた今は詰めれば余裕で入るには入るが、早急に新しい部屋が欲しい。

 俺がブツブツそういってると、また新しい箱が出てきた。

「うん、今度はなんだ?」

 箱を開けると、ふたの裏に『へやつくるには たりないから じぶんでほって』と書かれていて、
 中には3本、新品のツルハシが入っていた。


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