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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

ダンジョン開業準備ターン

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ランク上げ対策

(前回の話、なぜか書いてた内容がずっぽり消えてたりしたので結構修正しました。微注意ください)
 宿建設3日目……といいつつ魔力回復のための休養日と言い張り今日は休むことにした。
 実のところ別に魔力回復が必要なわけじゃない。ダンジョンバトルでマナポーションがぶ飲みしつつ【クリエイトゴーレム】を乱発していたせいか、ゴーレムを作るにあたってはほとんど魔力の消費を感じないほどになっている。ここのところ凄い働いてる気がするから、精神衛生上休みたくなっただけなのだ。
 あと、休んでいる間にドリルゴーレムが温泉を掘り当ててくれたらいいなっていうのもある。

 まだまだ作るモノはある。食事を提供するにあたって食材の仕入れはDPを使うにしても、言い訳ができる程度になにかしら用意しなくてはいけない。なので畑を用意しておこうと思う。幸い、前に試作ゴーレムことテストールに作らせたテンサイダイコン畑は順調だから、そのあたりに野菜畑を増やしたりね。
 まぁこれは野菜の種をDPで交換すれば、畑はゴーレムに指示を出しておくだけだから俺のやることは畑を囲う塀の建築くらいなもんだ。

 イチカとニクもこの2日間で結構な木を切り倒してくれたので一緒に休養中だ。
 切った木を生活魔法の『乾燥』で一気に乾かしたところ、イチカがまた目を丸くしていた。……『乾燥』で一気に乾かすと木がバッキバキに割れて使い物にならなくなるんだと。
 【クリエイトゴーレム】で板材に直したときにくっつけてるから問題無いけどな。

 で、マスタールームでオフトンをしいてぐーたらしていたら、イチカがこんなことを言い出した。

「……そいや、ご主人様ってFランクなんよね? このダンジョン、どう考えてもEランク、魔剣が出るっちゅーならDランクじゃないと入れなくなるんちゃう?」

 ……盲点だった。
 やばい。自分のダンジョンなのに入れないとかダサいっていう話じゃない。普通に締め出されて帰れなくなる可能性もある。
 宿も十分できてきたし、どうにかしないと。

 一番手っ取り早いのはランク上げることだろう。FランクからEランクへのランクアップ要件は、Fランク依頼を10回以上と、ギルドでの試験だ。戦闘の実技試験となる。

「試験はともかく、依頼か……Fランク依頼ってなると、ゴブリン退治くらいしか知らないんだけど」
「ゴブリン退治でええんちゃう? ウチはボア狩ってたらランクあがっとったわ」

 そんなわけで、ゴブリンを召喚して討伐証明部位である右耳をはぎとるお仕事……
 ……って、流石に自分で呼んでおいてそれは無いな。野生で生きてるゴブリンならまだしも、召喚ゴブリンともなればゴブ助にダンジョンコアを救ってもらった恩だってある。流石にそれほど外道な行いはできない。

「野生のゴブリンを探すか……」
「ゴブリンの右耳が欲しいなら、それだけDPと交換すれば?」
「は? ロクコ、お前、それは……できるの?」
「お宝で、ドラゴンの爪とかあるんだしできるんじゃないかしら」

 言われてみれば、できない理由はなかった。お宝リストをみる。が、なかった。流石にお宝とは言いがたいもんな、ゴブリンの耳。
 諦めずに他のページを調べてみる。…………あった、錬金術につかう素材リスト。
 ゴブリンの右耳。1つ6DPだ。5つで30DP、銅貨30枚分。丁度報酬と釣り合うな。

「前に1回こなしたから、あと……45個か。270DPだな」

 これなら現在の収入にして2日分のDPだ。
 あ、今はイチカの分があるのか、1日の収入が160DPになっているのだ。
 1日60DPも上がるということは、単純に計算して、山賊3人分の強さを持っているということになるんだろうか? さすが元Cランク冒険者、恐るべし……!

「というか、ゴブリンの右耳が錬金術の素材になってたけど、何に使えるんだ……?」
「それな。廃材利用っちゅーやつで別に右耳じゃなくてもええんやけど、畑に撒く肥料にするらしいで。元々討伐部位で集めた右耳の処分に困ったギルドが、処分のために作ったレシピにそんなんがあったはずや」

 右耳をそのまま捨てると冒険者が拾ってそれを再提出、みたいなことをしかねないから使い切りたかったらしい。そういうことするやつが居るもんなんだなぁ……って、俺も似たようなことをしようとしているわけか、こっちは新品の右耳だけど、正直依頼をこなしているとは言えないもんな。もともと畑を襲うゴブリンを退治するのが目的なんだし。
 まぁ、うん、いいか。ここは手間より時間を惜しもう。依頼表にはゴブリンの右耳持ってこいとしか書いていないんだ、不正はなかった。

「魔王様たるウチのご主人様には些細な問題やね?」
「魔王じゃないってば」

 と、そうなるとどこで狩ってきたのかというのが問題になってくる。
 なので、ダンジョン内にゴブリンスポーンを配置した。ゴブリンスポーン1つで5匹まで同時に出現するらしい。出ているのが死んだら随時追加でスポーンするようだ、マナが溜まっていれば。
 ……迷宮辺りにはゴーレムスポーンも設置しときたいなぁ。1個1万DP。こっちも1つで5体までだ。……モンスターのゴーレムだから魔石付きだし、アリだよなぁ。冒険者の収入源的に考えても、いい商品になりそうだ。

 というわけで、1階に計5個のゴブリンスポーン、2,3階の迷宮に3個のゴーレムスポーンを配置した。今作ってる地下4,5階は……まぁ、まだいらないか。そもそもそこまでお客様が来るかもまだ怪しいしな。
 ……残りDPは2万。おぅ、もうこんだけしか残ってないのか。資産が目減りするのは精神的にあまりよくないな、もっと休養をとらねば。

「イチカ、EランクからDランクになる条件は分かるか?」
「確か……累計100依頼、それとギルドでの試験やね。対人戦闘の技能を見られるで。まぁ、ご主人様とニク先輩なら楽勝やろ」

 ……対人戦闘……対策しないとマズそうだな。
 幸い、元Cランクのイチカがいる。イチカの身のこなしを細かく布の服ゴーレムに覚えさせれば、かなりパワーアップできるだろう。

「イチカはスキルとか無しにソロでCランクまで上がったんだよな。ということは、それなりに強いんだろ? もしかしたら騎士団の隊長くらい強いんじゃないか?」
「せやなぁ、下手なトコの隊長よりは強いと思うけど……ま、ミノタウロスとタイマン張れるってとこやね」

 それくらいにならないとCランクにはなれないのか……いや、逆にいえばスキルがあれば、いける、ってことか?
 魔法以外にもスキルはあるんだよな。強い斬撃を放つ【スラッシュ】とか。そっちを覚えてみるのもいいかもしれない。

「ちょっと稽古をつけてくれないか? ……ニクに」
「ご主人様は?」
「俺は見てるよ、重要な役割だからな」

 動作を記録するためにメニューさんの監視モニターを通してしっかり見ておき、
 ゴーレムに反復練習をさせて動作を自然なものにさせる重要なお仕事だ。
 対人戦の練習相手には普通の人型ゴーレムよりもさらに人に近いマネキンのようなゴーレムを出せばいいし、困ることも無い。

「あ、でもまぁダンジョン潜るだけやし別にソロでランクアップする必要ないんやろ? ソロランクじゃなくてパーティーランクでランクアップすればもっと楽々やで。この固定パーティーであれば全員がそろっている場合に限りそのランクと認める、ちゅーのがあるんや。ウチが居ればCランクパーティーにはなれるやろ」

 パーティーランク。条件付きの免許みたいな感じのシステムがあるのか。ああ、そういえばハクさんのパーティー『ダンジョンバスター』は全員そろえばSランクだって、昨日あたりに言ってたっけな。
 直接戦闘が苦手な魔法使いや支援職、あるいは貴族とかのためのシステムなんじゃなかろうか。
 お偉いさんがダンジョンに潜りたいけどランクが無いような場合に、護衛を含めていればCランクパーティーとみなして入れる、みたいな。
 筆記試験もパーティー単位でうけられるらしいから、逆に脳筋な戦士を補助してダンジョンに連れ込むというのもあるかもしれない。
 なんにせよ、元Cランクのイチカがいれば楽にランクアップできそうだ。

「ま、ニク先輩もありゃCランク以上の戦闘力あるしなー……うん」

 あれ、足引っ張ってるの俺? ……薄々そんな気はしてたよ、うん。
なぜか日間ランキング1位復帰してて吹いた。
来週から不定期になります。
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