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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

ダンジョン開業準備ターン

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ニクの誤った常識

内容がアレなので分けます。
※概要のみですが、奴隷の鬼畜な取扱いが苦手な人は注意。
「あ、そういえば私達の服は新しくするのに、ケーマはいいの?」
「俺はロクコに奴隷を預けて働かせて、その金で宿屋の一室を借り切ってぐーたら寝てる冒険者って設定でいくからいらないな」
「うはー、なんかダメ人間にしか聞こえないわぁ。奴隷持ちとしてはよくあるんやけどね?」

 うん、俺も自分でダメ人間だと思うよ。事実だから否定しないけど。

「寝てられればいいから、外聞は気にしないさ。 ツィーアでの評判も良くないんじゃないか? 便所掃除の依頼でも、ニクを一人放置してるし」
「奴隷を働かせるのはよくあるからそれほどでもないとは思うで。……しかしニク先輩一人で便所掃除かぁ。あれ結構キツイんよね、ま、奴隷やし当然の仕事やと思うけど」
「いや、実際は俺が『浄化』一発で綺麗にしてるから、ニクが俺を恨むような事実はない……よって俺は快適なまま寝られる、完璧だな」
「わ、わたしがご主人様をうらむなんてありえませんっ!」

 フフフ、そうだろう。抱き枕に恨まれてたら安眠もままならないから気を使ってるんだぜ?
 俺はニクの頭を撫でてやる。しっぽがぱたぱたと可愛く動いていた。

「ご主人様の安眠に自分の評価は関係ないんやな。……じゃあ実際はニク先輩は便所で掃除道具もって突っ立ってるだけかい。なんや、楽な仕事やなぁ」
「そうそう、掃除道具を持って」

 ……あれ? そういえば掃除道具持たせてないな。

「……ニク、待ってる間に誰かきたことはあったんだよな。掃除道具について聞かれたことはあるか?」
「はい、あります」
「何て答えた?」
「ちゃんと手とか口とか足とかで綺麗にしてます、って答えました!」

 自信満々にむふん、と答えるニク。まてい。

「まて、さすがにその回答は厳しい。どうしてそうなった」
「ふぇ? だ、だめでしたでしょうか、申し訳ありませんっ」

 ニクが顔を青くしておろおろしていると、イチカが何やら思いついたらしい。

「あー、ご主人様ちょっとええか? ……ニク先輩ってもしかして……スラムのヤミ奴隷商出身?」
「…………うん、元々は山賊が買った奴隷だからたぶんそうだと思うけど」
「それやな……」

 イチカはひとりだけ納得し、少し悲しそうな顔をした。それから、ニクに正面から向き合った。

「ニク先輩! ……普通、便所掃除にはブラシとか使うんや! 井戸から水汲んで使ってええんや! そしてジブンの体は掃除道具ちゃうで!」
「「えっ?!」」

 俺はそれを大真面目に伝えるイチカに驚いた。しかし、ニクは、それを本気で知らなかったようだ。二度びっくりだよ! スラムの奴隷商、どんだけひどいんだよ!

「うん、五体満足やし身なりが綺麗だから気付かんかったけどな。スラムの奴隷商の奴隷の扱いは最悪やから……幼い獣人の奴隷となれば、最悪の中でも最悪、売られる前に死ぬ方が多いんや。そんな中で生活しとったら常識なんて当然あらへんわなぁ……ニク先輩、頑張ったんやなぁ」

 イチカはぎゅっとニクを抱きしめて頭を撫でた。
 ……胸に顔が埋まってちょっと苦しそうだ。

「便所掃除とかで腹壊したり病気になってそのまま死ぬ奴隷も少なくないんよ、いくら獣人といえど子供やさかい生命力はタカが知れとるし……それに、暇つぶしに殴られ蹴られは当然、スキルの的にされたり、なんとなくで手足や耳を切り落とされたりすることだってある。獣人の子供なんぞ銅貨数枚や、本当にただのオモチャ以外の何物でもあらへん。……運よく生き延びても、スラムで奴隷を買うようなんにまともな主人が居るはずなし、どこまでいっても地獄しか残っとらんっちゅー世界や」

 聞くだけでもかなり壮絶なことがわかるな。

「……ニク、あんた私よりひどい目にあってたのね」
「ろ、ロクコ様?」

 イチカの反対側から、ロクコもひしっとニクを抱きしめる。

「私もダンジョンコアの中で落ちこぼれで、いろいろいじめられてたけど、ハク姉様が居たから最悪ってわけじゃなかったわ。うん、まぁこれからはもうちょっと優しくしてあげるわよ」
「ロクコ様……」
「め、メロンパンだってわけてあげるし。一口くらいなら」

 ……それはロクコからすればかなりの優しさ表現なのか?

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よろしければ文庫1位のところに以下のように記入してみてください。

タイトル:絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで
著者名(レーベル名):鬼影スパナ(オーバーラップ文庫)
コメント(例):チキンタツタ美味しい! それはさておき一番好きなラノベです
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