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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

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駄目な人

今回短めです。
「あら、驚かないのね」
「騎士団から報告を受けた、とか言ってたじゃないですか。隠す気はないでしょう?」
「まぁ、ないわね」

 ふふ、と嬉しそうに微笑むハクさん。

「で、『ただの洞窟』を弱いままのダンジョンに仕立てあげていた理由はなんです?」
「その方が可愛いから……ていうのもあるけど、695番ちゃんを守るためよ。だから、山賊が住み着いてたって聞いて本当に焦ったわ」
「……ロクコを守るため、ですか? ……どうして?」
「可愛い妹だからよ? 本当は門番をつけて誰も侵入しないように見張りを立ててあげたいくらいなのよ、けど、さすがにそこまですると神の先兵に目を付けられて逆に狩られてしまうでしょう? だから、徹底的に影を薄くしてもらったのよ。……どう? この答えで満足したかしら?」

 満足したか、と聞かれてしまった。
 …………と、いわれれば、まだ、引っかかっていることがある。

「……他のダンジョンコアを狩る理由は?」

 騎士団が聖騎士とやらになるためには、ダンジョンコアを壊す経験が必要、という話だった。
 つまり、ハクさんが意図的にそうさせているのだ。
 ロクコを守る傍ら、他のコアを攻撃している。というか、そのせいで山賊討伐で危うくダンジョンコアを壊されかけたんだった。

「それは695番ちゃんは関係ないわね。……そうしないと、私が神の先兵に狩られるからよ」

 自分の為。とてもわかりやすい理由だった。

「納得しました」
「そう。他に聞いておきたいことはある? せっかくだから、答えてあげるわよ?」
「……気前良いですね。その理由は?」
「ええ、まぁ、これは褒美よ。695番ちゃんから聞いたけど、695番ちゃんのコアを足蹴にしていた山賊をすべて、一人残らず、逃がさずに皆殺しにした褒美ね。一人でも逃してたら山狩りしなきゃいけないところだったもの」

 ふむ、なるほど。じゃあせっかくだし聖騎士とかについても聞いておこうかな。

「そういえば、ここに来た騎士の1人が、コアを破壊しようとしてましたが」
「そう! 十七騎士団ね、折角目をかけてやっていたってのによりにもよって695番ちゃんに剣を突き立てようとした、とか報告にあったのよ、信じられる?! まったく、695番ちゃんのコアの愛らしさが分からないとかこれだからニンゲンはダメね、当然処刑よ、全員! 罪状に695番ちゃんのことを書くわけにはいかないから、騎士団単位での国家反逆罪を軽くでっち上げておいたわ。いえ、695番ちゃんを壊しかけて減給だけで済まそうだなんて反逆の意しかないわよね? だから正当な処刑よ。ああ、当人たちは、今頃知らずに帝都に凱旋してる頃じゃないかしら?」

 あっ、この人ダメな人だ。しかも無駄すぎる権力がある分始末に負えない。
 騎士団を全員処刑とか恐怖政治すぎるわ!

「あら、やりすぎだと思うかしら?」
「いいえ、全く。あ、そいつら、外に山賊が居た場合は冒険者がどうにかするだろ、って適当な事やってましたよ。報告にありましたか?」
「ふむ、罪状追加ね」

 でもとりあえず便乗しておいた。下手に逆らうと俺も危ないもんな。
 ……なるほど、少しわかってきた。確かに、この人はロクコの敵にはならないだろう。
 なにせ行動の基点が、ロクコなのだ。少なくともハクさんを害さない限りロクコの敵になることはないだろう。

「ちなみに聖騎士がどうの、とか言っていましたが」
「聖騎士? ああ、適当に称号あげてるだけね。コア破壊しても神の先兵でもなきゃ意味ないの。あいつらはマナの循環に貢献したとかで、恩恵が増えるらしいわ……」

 あ、やっぱ俺、その先兵ってのぽいです……黙っとこう。
 ダンジョンコアの破壊とかやる気ないから許してください。

「うん。寝てるだけのただの無能ってわけでも無いようだし、一応695番ちゃんのマスターと認めてあげましょう」

 なんか認められたようだ。……敵でないなら、いいか。この人足綺麗だし。
 足の綺麗な人に悪い奴は居ねぇ……いやすまん、そういえば踏まれたい悪役とか結構いたわ。

「ただし、ダンジョンバトルをしましょう」

 ハハッ、まーたしらない単語が出てきた。しかも面倒な気配がビンビンする、勘弁してくれ。

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