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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

くっころエルフの女騎士

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ダンジョンいったよ


「そうだ、二刀流にするとかはダメなのか?」
「剣を、2本……!? それは、2倍戦えて2倍強いでありますな!」

 単純なやつめ、二刀流はそんな簡単にはいかないぞ。腕力とか色々あるからな。
 でも物は試しというわけで、俺の予備武器であるゴーレムブレードを貸してみた。
 しかし、素振りをさせてみたがしっくりこないようだ。

「うーん、やはり慣れないでありますな。自分には剣1本の闘い方が染み付いていますゆえ……あっ」

 そして素振りの最中にゴーレムブレードがポキリと折れた。ほぼ新品の剣だったのだが、唐突にだ。……これはセオーンの効果か。
 どうやら二刀流はだめらしい。セオーンは相当嫉妬深い魔剣のようだな。
 きっと『不壊』とかいう特性がついてる武器じゃないとどうにもならないだろう。

「……し、師匠の魔剣を折ってしまったであります……!」
「そうだな。だがまぁ気にするな。別途請求書を出しておく」
「そ、そこは気にしないでいいとだけ言ってお金の請求はしないトコでは!?」
「お前んち金持ちだろうが。遠慮する必要がどこにもないだろ」
「なら、か、体で払うであります!」

 シキナがそう宣言した時、さりげなくもなくニクが俺とシキナの間に割って入った。

「だめです」
「えっと……先輩? なぜでありますか?」
「だめです」
「自分の問題でありますゆえ、家に迷惑はかけられないのであります!」
「だめです」
「……し、師匠ぉ……!」

 俺はとりあえずニクの頭をぽふぽふ撫でて、涙目のシキナにデコピンを食らわせた。

「そう体を安売りするんじゃない。だが、今回はお前に免じて出世払いという事にしておいてやろう。家に迷惑をかけたくないなら、そのうち自分で弁償しろ」
「は、はいであります!」
「ニクもそれなら文句ないだろ?」
「……ご主人様」
「ん? どうした」
「手を出すなら、先に手を出すべき相手がいると思います、ので」

 ろ、ロクコのことかな? パートナーだもんな。

 とりあえず、その後はアイアンゴーレムを1体狩り、鍛錬と称してシキナに運ばせてみた。

「【身体強化】ァアアッ! ふんっぬ! で、ありますッ!」

 さすがに人間大の鉄の塊は無理だろうと思ったのに、スキルの力でなんとか背負って運べてしまった。30秒ごとにかけ直してたけど。
 ドワーフのゴゾーですら荷車使ってるんだけど、スキルの力ってすごいな。
 ……もしかして単純にシキナが凄いという可能性もあるのか?

  *

「とまぁ、そんなこんなだが、とりあえず大量に服を持ってくことでどうにか使い物になりそうだという事が分かったよ。それと、ゴゾーにアイアンゴーレム狩りを誘われてもシキナを押し付けられそうだ」
「ふぅん」

 部屋にロクコがやってきたので、今日あったことを話していた。
 ちなみにシキナはダンジョンからアイアンゴーレムを持ち帰った後、力尽きてぶっ倒れていた。
 さすがに【身体強化】スキルの連発は体に悪かったらしい。イチカに聞いたが、本来はある程度クールタイムが無いとだめだそうな。今日はそのまま寝かせてやることにした。

「ねぇケーマ。ケーマはその、服がはじけたシキナを見て、こ、こう、ドキドキしたりしなかったの?」
「いや全然。そもそもアレは色々と残念すぎて色気が無い。素材はいいモノを持ってるんだがな……」

 そう、素材としては金髪エルフ、女騎士(元)、おっぱい、ふともも、そして形のいい足……結構なものを持っているのに、全てが言動で台無しだ。
 黙っていれば可愛いのにってヤツだ。

 そして改めて目の前のロクコを見てみる。
 金髪で、今はロリだが大きくもできる一粒で二度おいしい存在、白ニーソが似合う脚、そして形のいい足。赤みが可愛くて良い足裏(重要)。
 ちなみに俺が足で好きなのは、足裏の、特に『肉球』の部分だ。犬とか猫で肉球にあたる箇所。
 丸っこい指や、指の付け根のぷっくりした所がたまらなく好きで――しまった目の前にあるからつい見とれかけた。話が逸れたな。控えめに言ってぷにぷにしたい。

「……ロクコも素材はいいモノを持ってるよなー」
「なによ、不満でもあるの? ……直すから言ってよ」
「いや、特に無いかな、ロクコには」

 実際、ロクコに不満はない。可愛いと思うし、すこしおバカな性格も嫌いじゃない。
 それにまっすぐな努力家でもある。いつの間にか色々と覚えてできることも増えてるし。
 種族や寿命の違いはあるだろうが、俺が生きている限りはずっと若くて綺麗ということだろ? 先に死ぬだろうってのは申し訳ないが、そん時はそん時だ。

 そしてなにより、俺のことを好きだと言ってくれている。
 うん、正直、ロクコの事は俺も好きだ。

 ……ただ背後にすっごく怖いお姉さんがついているだけで。

 帝国の中にいる限りはハクさんに監視されてると考えてもいいよな。
 となると、いっそ国外に出てみるのも良いかもしれない。ワコークとかも気にはなるし。

「なぁロクコ。……今度国外旅行にでも行ってみるか?」
「えっ。ケーマ大丈夫? 熱でもあるの? ちゃんと寝てる?」
「……俺、何かそんなにおかしい事言ったか?」
「言ったわよ。ケーマはできる事ならお布団から出ないでごろごろ寝てたい人なのに、わざわざ理由もなく国外まで旅行したいとか言い出すはずがないわ」

 思わずくすっと笑みが漏れる。俺の事、よく分かってるじゃねーか。

「そうだな、あのバカエルフに当てられて少し調子が崩れたかもしれん。今日の所は寝るとしようか」
「あ、なら神の掛布団使う? 今なら漏れ無く私がついてくるわよ?」
「そりゃロクコが居なきゃ触るのも怖いからな……」

 ちなみに実験でゴブリンに神の掛布団を使わせてみた所、干からびて死んだからな。
 ロクコが「許可出したらOK」って言ってたのにだ。
 曰く、「やっぱケーマ以外には使わせたくないから、かしら」と言ってたけど……危なくてとても普段使いにはできないよな。

「ね、それじゃあ今日は私も一緒に寝ていい?」
「……隣でならな。ちゃんと自分のオフトン敷けよ」
「ところであのエルフが言ってたお〇〇〇って詳しいとこケーマから教えて欲しいなーって」
「うーん、その単語は下品だから言わないようにな、特にハクさんの前では絶対ダメだ」

 どうしても知りたいならイチカに聞いてくれ……いやイチカ経由でも殺されかねないか。綺麗なままのロクコでいてくださいお願いします。
(再来週あたりちょっとやばめ)
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