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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

正体不明の姉妹

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質問タイム2


 ロクコはさておき、引き続きセツナに質問としよう。

「そういや410番って何型のコアだ? 獣人型、とか?」
『よく知らないの。たぶんウサギとかだったんじゃないかな』

 セツナはウサギとも犬ともつかないケモ耳をぱたぱた揺らして見せた。
 ……そういや妹のナユタはまた父親が違うんだよな。家庭環境複雑すぎだろ、それとも獣人ってそういうもんなのか? それがデフォなら人間至上主義とかいうやつらの気持ちも分からんでもない気分だ。

「なるほど、母親が犬系なのか。あの黒い髪の犬耳も何か関係があるのか?」
『んー、それは……オコメについて教えてくれれば答えるよ』
「いいだろう。お米はこのダンジョンのとある場所で入手できる。その場所は秘密だ」

 とりあえずどうでもいい情報で答えたことにする。
 これも宿で買えば入手できるのでセツナにとっても嘘ではない。

『このダンジョンがオコメの産地なんだ。……まさか、勇者様がこのダンジョンに来るのって、オコメをとりに……?』
「で、犬耳の奴の情報は?」
『そもそもなんで気にしてるの? ダンジョンからしてみればただの冒険者の1人でしょ?』
「なに、常連だからな。勇者よりは弱いが、あの小ささであの強さだ、多少気にかかるというものさ」

 納得したのか、セツナは「ふぅん」と耳を撫でた。

『ボクには妹がいてね。ナユタ、っていうんだけど』
「それは今つれて来ている金髪の犬耳のことだな。ダンジョンに潜っていたとき、それらしい会話は聞いていた」
『……うん。で、そのナユタの他にも犬耳の家族がいるの。でも、おばあちゃんに(さら)われてね』

 またおばあちゃんか。アグレッシブだなホント。

「それがあの黒い犬耳だと?」
『その可能性はある、ってとこかな』

 となると、トイっていうのはその名前ってことか。また父親が違ってそうだなそりゃ。

「それは見分ける方法とかあるのか?」
『本物のトイなら、多分あのことを知ってると思うんだけど……記憶消されてたとしたら分からないの』
「そもそも妹だっていうなら分かるもんなんじゃないのか?」
『体の匂いをじっくり嗅げば判別できると思うんだけど、いかんせんおばあちゃんに色々弄られてるなら自信はないの。密着して1時間くらいナユタと嗅ぎ比べれば……』

 なるほど、それは難しい。何かしらの確証がなければそんなことできないだろう。
 しかし、もしニクがトイとやらだとすればあれほど強い理由も分かるというもんだ。
 確証を得るために一晩抱き枕として貸し出してみるのも悪くないかもしれないな。

「おまえのおばあちゃん、ホント何者だよ。どういう情報なら教えてくれるんだ?」
『……んー、おばあちゃんの居場所の情報かなぁ……』
「そのおばあちゃんがどういうヤツだかとかいう情報も無いから居場所の情報も何もないんだが。せめて名前とか教えてくれよ」
『……名前は、レオナ。歳は……わかんない。見た目はボクと同じくらいなんだけど』

 不老系? ホントなにもんだよおばあちゃん……人間じゃないのか。

『黒髪赤目の危険人物だよ。ケモ耳じゃないけど』
「黒髪赤目、か。……種族はなんだ?」
『……よく知らないけど、あの節操の無さはサキュバスか何かじゃないかな』

 一瞬勇者かもと思ったが、赤目だし勇者ではないのか。

「ロクコ、サキュバスって黒髪赤目が普通なのか?」
「私もサキュバスはクロウェしか見たことないけど、あれは金髪よね」

 そっか。となると勇者の血が混じってる可能性もあるのか。しかしサキュバスに獣人にダンジョンコア……いくらなんでも混ざりすぎじゃね? 何か色々が混ざりまくってもはや何が何だか分からないな。
 しかも性別も混ざってるもんな。

「混ざりすぎだろセツナ」
「ケーマだって勇者でダンジョンマスターじゃないの」

 ……言われてみたら俺もかなりアレだった。光と闇が合わさり最強に見えるか?

「というか、別種族同士の結婚ってどうなの?」
「あら、私とケーマだってパートナーじゃない」
「あ、うん」

 え、あれ? ……あれ?

 俺が困惑してると、セツナがゴーレムをつついてきた。

『おーい? 起きてる?』
「あ、ああ。ちょっと考え事をしていた。サキュバスなら1人知ってるが、金髪だったし」
『それは誰?』
「その情報の対価にそっちのばあちゃんの情報を少し貰おうか」
『……んー、少しだけね』

 合意が成ったので、俺はハクさんの執事をしているクロウェの事を少し教えてやる。

「白の迷宮のサキュバスだ。とりあえずあそこに1人いる……会えるかどうかは知らんが」
『んー、じゃあコッチの情報。おばあちゃんは姿を変えられるの。かなり特殊な方法で』

 ……なんてこった、さっき言った黒髪赤目がアテにならないじゃないか。
 名前だっていくらでも偽名が使えるし、過去そういう姿と名前だった程度か。

「……それって探しようがなくないか?」
『でもいくらおばあちゃんでも姿はめったに変えないはずだから……少なくとも8年前はその黒髪赤目の姿だったの。あと、サキュバスなら「違う」ってことが分かるはずなの』

 なるほど、とりあえずサキュバスには気を付けておくべきだという事が分かった。DPに余裕もあるし、サキュバスを用意しておくべきか。

「ま、見かけたら気を付けておくよ」

 と、それから他愛ない会話をちょっとだけして、セツナにはあの小部屋に戻ってもらった。その後、無事12時間が経過し、セツナ達は適当なアイテムを手に入れた。
 ネルネにもポーションだ。

 あ、ワタルには日本酒を一升瓶でくれてやった。ワタルの入手DPからすればかなり得させてもらったんだけど、めっちゃ喜んでたよ。ありゃまた入ってくれるね。
(前回言ってた小説、完結しました() 過去作なのでいろいろ(つたな)いですが。
  http://ncode.syosetu.com/n3123dr/ 「パネ子ちゃんの憂鬱」)
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