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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

第三次ダンジョンバトル

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第三次ダンジョンバトル:戦い(1)

 さて、こちらの手勢(魚やゴーレム)が海水に乗って敵のダンジョンに乗り込んだ。
 龍王チームはヘビやカエルがたっぷりいた。
 ナメクジも居るんだろうな。塩とか効きそうだけど、海水はどうなんだろう。いまのところまだ出てないけど。
 魔王チームは、スケルトンばかりだ。
 ……こりゃ、悪魔系とかそういうのかな? こっちも別の意味で塩が効きそうだけど、海水……まぁ、どうなんだろうなぁホント。効いてないな。

「ケーマ、相手のダンジョンの第1階層、どっちもマップ完成したわよ。下り階段だし2階も順調に進んでるわ」
「おう、サクサクいくぞ、いけるところまでな」

 そして行けないところまで行ったらゴーレムとサハギン隊の出番だ。上陸してダンジョンの攻略をどんどん進めていくのだ。

「最初に聞いたときは半信半疑なところあったけど、水攻めってこうして見るとやっぱり強いですね……これだけで勝ててしまうかもしれませんよ?」
「いやいやハクさん、見ての通り、結構弱点の多い戦術ですよ。……スケルトンには効果が薄いみたいですし」

 魔王チーム側の水没した部屋の中でも、スケルトンは平然と動けているようだ。
 そして、黒い全身鎧の騎士が2体居る。禍々しくて魔王軍って感じがいかにもカッコイイね。こいつらも、水中だというのに全く意に介していないようだ。

 しかしこちらは水を捨てる様子もない。このままいけばこちらのダンジョンは海水で埋まるだろう。……いや、それが狙いなのか? 完全に水没したらそれ以上は水が流れ込んでこないし。こちらの魚系戦力が有利になるけど、それをひっくり返す秘策でもあるのだろうか?

「水を一旦止めるか。少し誘い込んで、坂でまとめて流すぞ」
「はーい。いつでも扉は開けられるようにしてるわよケーマ」

 水を止めて、落ち着いた頃合いに様子見としてゴーレムを進ませることにした。ガーゴイルはまだ温存だな。
 ……おっと、魔王チームの探索してた魚が2階にボス部屋を見つけた。ボスはでかい骨の魚のようだ。水攻め対策に即座に設置したんだろうか、やりおる。ボス部屋の先にはボスを倒さなきゃ水の一滴も通さない。
 そして龍王チームの方は3階突入だ。頑張って排水してるようで、少しずつ海水が減っている。こっちの手勢が居ない場所で水を回収しているようだ。
 さーて、それぞれ何階まであるのかね?

 ……水が落ち着いてきたので、ゴーレムを敵ダンジョンへ進ませる。マップはできてるからあとは最短経路を進ませるだけだが――当然、素直に通してくれるわけもなく。

 龍王チームのダンジョンは、溺れた蛇をかき分けて進むとカエルが出てきた。舌を鈍器のように振り回してゴーレムを砕いてくる。舌ブラックジャックか。
 魔王チームのダンジョンは、骨ではなく黒い鎧のモンスター2体が無双してきやがる。黒い剣を振り回してバッサバッサと薙ぎ払われる。ニクが操ってる無手のクレイゴーレムじゃ勝ち目ないなこりゃ。

「魔王チームはともかく、龍王チームも思いのほか手ごわいな……」
「ケーマさん……龍王チームも一応5番がついてますからね? 脳筋ですが、その分戦いに特化してますし、その指導を受けたのならそれなりに戦えるでしょう」
「わ、分かってますよハクさん。気は抜いてませんって」

 龍王チームは警戒して、魚とクレイゴーレムで行けるところまで行く。5番の仕込んだ罠もありそうだしな。
 とりあえず魔王チーム側にはサメを送り込んでボスを倒せないか試してみるか。

「イチカ、サメいけるか? とりあえず様子見だ、小さいの3匹でいい。突っ込ませろ」
「おう! サメども、いっくでー!」

 フカヒレもとい小型のサメが3匹、魔王チームのゲートに突っ込む。こっちはすっかり水没ダンジョンになっているので、小型のサメが十分に活動でき、かつ敵は水の抵抗で動きが鈍る。
 2匹は黒い鎧に斬り捨てられてしまったが、その隙に1匹奥へ通り抜けた。

 ん? そういえば初めてのDP損失か? と思ったけど、そういえばゴーレムの魔石分でそこそこ損失してた。相手のスケルトンもそこそこ削ってるけど。

「とりあえず骨の中ボスは任せるぞ、イチカ」
「おう、まかしときー。ウチのサメでバリボリ食ったるわー!」

 と、相手にも動きがあった。黒い鎧の1体が龍王チームのダンジョンに潜っていった。
 そして、蛇と蛙を相手に無双しはじめる。……うん、こいつだいぶDPつぎ込んでるんだろうな、やっぱり相当強いぞ。

「ケーマ、こっちの最初の部屋、防御突破されたわよ」

 最初の部屋で残っていたゴーレムを攻めに回した分、防衛はかなり薄くなっていた。
 敵のスケルトンと蛇もこちらのダンジョンに潜ってくる。うまく誘い込めてる。

「……じゃ、ストックの1番。流せ」
「はーい。ストックの1番部屋、扉開けるわよー」

 そして、どろっとした(・・・・・・)液体が溢れた。

「……あらケーマさん。それ、アレですか。テンタクルスライムの体液」
「ええ、そうですよ」
「坂、ですよね」
「ええ、そうですよ」

 テンタクルスライムはスライムボディの他、その体液で物理攻撃をほぼ完全に受け流す。
 そのテンタクルスライムの体液はとてもどろっと、いや、ヌルヌルしている。
 ヌルヌルである。ちなみに血行を良くする効果もあるが、それは置いておく。

 それを坂に流したらどうなるだろうか――
 ――それは、モニターに映る蛇と骨の集団が答えを見せてくれることだろう。
(キリが悪くなるので短め。あと、いつの間にか2巻の表紙とか公開されてました。活動報告に貼っときましたよ)
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