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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 作者:鬼影スパナ

閑話の章

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閑話:冬の魔物

 冬。雪が降り積もり、凍える季節。
 暖房代を節約する為に俺は村人へ温泉を無料開放していた。
 当然、そのうちに税をお金の形で徴収する予定でもあるが、今はDPだけで勘弁してやっている。

 そんなお寒い冬ではあるが、俺の部屋は断熱効果抜群。ついでに畳張りだ。
 畳はダンジョンから出土したことにして遠慮なく俺の部屋に張り込んだ。DPでは1枚300DP。ふっふっふ、プチ贅沢ってやつだ。
 そして畳張りにしたことによりトラップ発動! 土足禁止! この領域では靴を脱がなければならないのだ……クックック、つまり靴を脱ぎたての足が見放題ということよ!

 まぁ、部屋に来るのはロクコとニクばっかなんだけどね。
 俺はロリコンじゃないのについ足を目で追っちゃう……。悲しいサガってヤツだな。

 よし、それなら逆に考えよう。従業員の休憩室を作って、そこを畳張りにするのだ。さらに従業員が来やすいようにあるものを作成した。

 冬の魔物、おこた様だ。

「で、これを作ったんですかマスター」
「こちらはどうやってお掃除すれば良いのでしょう?」
「私、作るの手伝いましたー。……ダイヤルで魔法陣の線の太さを可変式にし、熱量を調整するとか……また技術革命する凄い発想をですねぇー……あぁぬくいー」

 正方形なちゃぶ台タイプの4人用おこた様。俺の入ってる真正面にネルネは入った。
 ネルネは一緒に作ったので、従業員の中で一足先におこた様の魔力に飲まれていた。休憩室一番乗りだ。地味な茶色のソックスがかなり良い。

「……それでは私もお邪魔しましょうか? お隣失礼しますマスター」
「私も入らせていただきましょう。今は食事時でもないですからね」

 レイ、キヌエさんも靴を脱いで畳に上がった。レイは黒ストッキングと実に分かってる。キヌエさんは全体的に緑色で、靴下も緑色だ。個人的に食指が湧きにくい色ではあるが、イメージカラーを統一しているというのはポイントが高い。
 が、すぐにおこたつ様に隠されてしまった。

 ……しまった! これでは観賞できない?!
 コタツ、失敗だったか……和室までにするべきだった。なにがおこた様だ、ちっ。

「おお、これは暖かいですね……」
「心地よい温度ですね」
「ふふっふー、このちょうどいい温度、調整に苦労しましたもんねー」
「ああ、そう、だな……はぁ、まぁいいか」

 見れないものは仕方ない、と諦めの溜息をついた。けどまぁ、コタツってだけでも十分な成果だ。
 と、その時俺の足に何かが触れた。
 なんだ? と思って掴むと、「ひゃんッ?!」……レイの足だった。足を延ばそうとして当たってしまったようだ。

「し、失礼しましたマスター。足が当たってしまったようです」
「構わない。それもコタツの醍醐味だからな……!」
「足を延ばして入れるものなのですか。では私も失礼して……あ。すみません」
「いやいや、遠慮することは無いぞキヌエさん。おこた様の中は治外法権みたいなところあるからな」

 こ、これは、なかなかいいかもしれん。さすがはおこた様、手の平も華麗な+180度の計360度ターンで元通りだ。

「あ、ケーマ! 聞いたわよ、また新しいの作ったんだって?」
「ん? ああ、ロクコか。お前も入るか――って、4辺埋まってるな」
「あー……じゃあ隣入るわね」

 そう言うと、ロクコは俺の横に強引に潜り込んだ。

「おい。狭いだろ」
「いいじゃないの、私とケーマの仲でしょ?」
「そうだな一心同体のパートナーさん。……もうちょい大きく作るべきだったか」

 今回は正方形型にしてしまったが、長方形型にするのも良かったかもしれない。もしくはもっと大きく作るとか。潜り込んで首だけ出して寝るのも乙なもんなんだよな。
 そんなわけで必要以上に密着しておこた様に入るロクコ。

「おぉ、これはあったかい……そしてあんたら足が邪魔だから出なさいよ」
「えーやですよー。あったかいの離れたくないですー」
「そうですね、ここは譲れません……」
「それに、いいんですかロクコ様? 私達が出たら空いた場所に移動ですよ?」
「……あー。それじゃやっぱいいわ」

 ダンジョンコアとモンスターの仲が良好なようでなによりだ。
 ……おこた様の魔力に溺れてダンジョンコアの命令を無視したとかじゃないよね? 俺、そんなヤバそうな魔道具作らせた覚えないからね?

 その後、コタツから出るのを渋ってシフトが崩壊しそうになったので、従業員は交代時間を守るように厳命しておいた。

 そんなこんなで少し汗ばむロクコにやたら密着されつつ、おこたを満喫した。

(そろそろ書籍化作業もひと段落なので、本編に戻ろうかなぁ)
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