8 新たに・・・?
「ん・・・」
目を薄く開き、俺は目を覚ました。
室内が太陽の日で明るく照らされていて、俺は朝だと認識して時計を見た。
なーんだ、まだ八時じゃん。もう少し寝よ―――――
「ってえええええええええええええええええええ?!は、八時?!」
もう一度目を閉じようとして俺は驚いて飛び起きた。
そしてもう一度時計を見てみる。
―8:02―
何度見てもその数字は変わらなく、俺は現実逃避をしかける意識を呼び戻す。
「・・・まだ、間に合う!!」
独り部屋で叫び、慌ただしく学校へ行く支度を始める。
急いでパジャマにしてるジャージを脱ぎ、クローゼットから制服を取り出す。
先にカッターシャツを羽織り、それからズボンに足を通した。
上までズボンを上げ、ボタンを止めてジッパーを上げる。
「急げ急げ俺」
呟きつつ、カッターシャツのボタンを上から留めて行く。
こんな時によくあるボタンが段違いだよーとかはないようにしねえと・・・
ぷつぷつとボタンを留めつつ、心中で思う。
ボタンを留め終え、段違いがないか確かめる。
うん、大丈夫。ありがちなネタは避けたぞ
そして学校指定の真赤なネクタイを緩く締め、机上に置いてある黒い肩掛け鞄を手に取った。
「おっと、靴下靴下・・・」
扉の手前で思い出し、慌ててクローゼットに駆け寄り、開けっ放しのクローゼットの中から靴下を取り出して閉める。
片足を上げて、立ったまま靴下を履く。
こけそうになりつつ履き終え、慌ただしく部屋を出て行く。
家の中は静まりかえっていて、もう誰も居ない事が分かった。
「くそ・・・起こして行けってんだ」
ぶつくさ文句を呟き、リビングのテーブルの上にある弁当箱を手に取り、鞄に押し込む。
ばたばたと廊下を駆け、玄関へと滑り込んだ。
茶色い革靴に足を突っ掛け、そのまま玄関を飛び出す。
鍵を掛けるのを忘れずに、俺は急いで学校へと向かった。
時刻は、八時十八分。
* * * * * *
キーンコーンカーンコーン聞き飽きたチャイムが鳴り響き、俺はギリギリで教室に滑り込んだ。
ぜーはーと荒い呼吸を落ち着けつつ、先生が来る前に席に着く。
「如何した? お前らしくないな、遅刻なんて」
机へと突っ伏した俺へと振り向き、祐樹が話し掛けて来る。
無視しようとしたけど、俺は訂正を加える為、一息吐いてから口を開く。
「馬鹿、か?・・・俺は、ギリッギリセー、フだ・・・」
そして、扉がガラガラと音を立てて開いた。
「きりーつ、れー、ちゃくせーき」
日直の祐樹が気だるげな声で云い、教室中の生徒がそれに従う。
全員が座った後、宮崎が教壇で名簿を開き出欠確認を始める。
それが五分間で終わり、宮崎は名簿を閉じる。
此処で呼吸がやっと落ち付く・・・
「授業が始まる前に一つ」
改まった口調な宮崎の言葉に、俺達生徒一同は何だと目を向けた。
「今日、教室の鍵が掛かっておらず、おまけに教室後ろに妙なドロドロした白い液体が付着していた」
宮崎が云った瞬間、教室中ザワザワ。
俺は冷や冷や。
だって、それ俺の仕業だもの。って、やっぱり処理忘れてたよ・・・如何しよう。
「静かに。 それと、こんな物がその近くに落ちてた」
そう云って宮崎が見せたのは、縦長な迷彩柄のキーホルダー。
それには、凄くすごーく見覚えがあった。
だって、あれ俺のだし。
「オイ、智一あれお前の―――」
「あー先生、それ俺のです」
祐樹の言葉を遮り、俺は立ち上がり云う。
今思えば、何で云ったのだろう・・・と思う
「そうか、で?」
宮崎が俺の事を訝しげに見つめて来る。
周りの奴等も同じような目で俺を見て来る。
何が云いたいのか、それは痛いほど解ったけど敢て分からないフリをしてみた。
「え・・・っと、何?」
首を傾げ、辺りを見回す。
ザワザワと教室中がざわめきたち、俺へと視線が集まる。
な、何だこの空気・・・
「お前・・・誰かとやったのか??」
不意に、祐樹から直球な質問が飛んだ。
その飛び過ぎた質問に、驚きそして若干ドキリと胸が鳴った。
「なッ、な訳ねえだろ?! 如何して俺がそんな事!!」
うんやっとけど?、なんて事は云えず俺は動揺してる事がバレないように、祐樹の頭を軽く小突いた。
だよなーと其々呟き、重苦しい空気が消え去った。
宮崎もそうかと呟いて、俺にキーホルダーを放って寄越す。
ふぅ、なんとか誤魔化せた・・・
「まぁ、この場じゃ云い難いから、思い当たるヤツが居れば今日中に云いに来いよ。 以上」
宮崎はそう云い残し、教室を後にする。
俺は受け止めれなかったキーホルダーを床から拾い上げ、壊れていないかを確認。
よし、大丈夫壊れてない・・・つか、投げんなよな
ふーとキーホルダーに付いた埃を吹き飛ばす俺に、クラスの奴等が集まって来た。
「・・・何?」
目を瞬かせ、俺ににじり寄るクラスの連中へと尋ねた。
「いやぁ、本当にお前誰ともやってねえのかな、と思って」
目の前に居た吉田が代表して、俺へとそう云った。
・・・お前等は如何して質問がそんなに直球なんだよ。
内心呆れつつ、俺は苦笑交じりに口を開く。
「何? お前等は俺が誰かとやってて欲しいのかよ?」
「そうじゃない!!」
吉田含め、祐樹論外なクラス中の声に、俺は驚き目を瞬かせた。
「お前の最初は・・・て、オレ達狙ってるし。 だから、お前にやられてもらっちゃ困る訳なんだこれ」
「・・・はぁ?」
こいつ等、何気に問題発言しちゃってるけど?何?何なんだ????
俺がクラスの連中に警戒心を抱いた刹那、放送が流れた。
「えー、あ、あ、んん。 一年四組、舞木智一君、至急四階生徒会室に来て下さい」
・・・・次は何なんだぁ――――――――
あけましておめでとう御座います!
今年も宜しくお願いします!!
さて、新年の挨拶も終わった所で…新たに舞木君の危機?が訪れました(笑)
続きがどうなるかなんて…私にも分かりません。←
行き当たりばったりなんで(笑)
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