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3 知らなくていいコトの1つや2つ
日野大輔――――あの人は自分のコトをそう言った。
馬鹿で世間知らずな俺でも、その名前は知っていた・・・のかもしれない。
噂通り、なら・・・俺は如何すれば良いのでしょう?




「日野大輔ねぇ」

その日のHR、俺は祐樹へと昼休みの事を話した。
祐樹は何時も通りムカツク笑みを口元に浮かべ、呟く。
その意味深な呟きがまたムカツク。

「三年生の・・・だよな?」
「ああうん、そーだけど」
「ふぅん」

だから、その意味深な頷きとか呟きがムカツク。
・・・とまぁ、コイツは何か知ってそうなので、イライラする気持ちを抑えもっと詳しく聞いて見ようと質問を重ねた。

「その人ってさ、やっぱヤバイ感じの人なワケ?」
「んー・・・まぁそーなんじゃねえ?」
「何だよソレ。 興味無さそうにしちゃってさ」
「だって興味なんてねえもん」

組んだ手を後頭部へと持って行き、んーと祐樹は伸びながら云う。
コイツのこう云う直球な所キライ。
取り敢えず、コイツじゃ話にならないので、もっと違う人に聞いて見ようと思った俺。

「なぁ、オレもその話良い〜?」

祐樹の隣の席、市田昌晴いちだまさはるだっけ?が話し掛けて来る。
グットタイミングだお前!!

「オレその人知ってんぞ。 日野先輩だろ?」
「ああ、そう! あの人ってさ、どんな人なワケ??」

声を殺し尋ね、少し前に身を乗り出す。
市田は口元に手を添え、俺へと顔を寄せる。
俺も耳に手を添えて、市田へと寄せた。

「日野先輩に限らないんだけど、此処の学校の先輩の殆どホモらしいぜ」
「うん、それはいたーい程分かる」
「だろうな」

市田の言葉に俺は頷き、云う。
苦笑交じりの市田は呟き、真面目な顔でまた俺へと更に寄る。
俺は眉間に皺を寄せ、もっと前へと乗り出した。

「他の先輩から聞いたんだけど、日野先輩は――――」
「コラそこッ!!」

ヒュ――――――と見事な放物線を描き、白く細長いチョークは市田の頭部へと直撃。
担任の先生、宮崎は腰に手を当て俺と市田に歩み寄る。
今時チョーク投げるのはどうかと思いますよー

「今先生が喋ってるでしょう? 人の話はきちんと聞きなさい」
「はーい、すいませんー」
「何ですかその返事は!!」
「まあまあ先生・・・ほら、もうすぐチャイム鳴るし」

俺が二人の言い合いを止めようと云った瞬間、丁度いい感じにチャイムが鳴った。
宮崎は大きく溜息を吐くと、教壇へと駆けて行く。

「じゃあ、今日は此処まで。 明日忘れないように! 以上!!」

少し怒ったように云い、教室から出て行く。
んーと俺は伸びをし、机脇に掛かる鞄を手に取る。

「そういえばさ、話のつづ――――」

鞄を肩に掛け、市田へと俺は振り向いた。
・・・アレ?居ない。

「市田なら部活―って、走って行ったぞ?」
「え・・・」

エナメルの鞄を肩に下げる祐樹は云い、「んじゃ」と教室を出て行く。
暫くの間、目を瞬かせて居た俺ははっと我に戻る。
いかんいかん、思わず妙な世界に飛びそうだった。危ない危ない。

「んまぁ、違うヤツに聞けば良いか。 正しい情報をくれそうなヤツは・・・」

ぶつぶつと小さく呟き、俺は教室中を見回す。
・・・ん?此処、こんなに広かったっけ?・・・・って

「俺だけじゃねーかッ?!」

気が付けば教室には俺一人。驚き過ぎて大きな声が出た。
何で気が付かなかったんだ・・・アホ過ぎるよ、俺。
とまぁ、気を取り直し俺は帰宅部だしーと思いつつ鍵を持って廊下へと出た。

「おっと電気電気、っと」

扉を閉め、電気を消し忘れている事に気付き、扉を開けて直ぐ横にあるスイッチをOFFにする。
室内が暗くなり、扉を再び閉めて南京錠をガチャガチャしていた瞬間とき

「捕まえたッ」
「わッ?!」

不意に背後から抱き付かれ声を掛けられ、心臓が飛び出しそうなくらい俺は驚いて声を上げた。
マジ死ぬかと思た・・・

「ななななな、んあんですかッ?!」
「何だって?」

慌てる俺の言葉を聞き、背後の先輩はクスリと笑って問い掛ける。
すぅと横から現れた違う先輩がまだ鍵の掛かっていない扉を開け、中へと入って行く。
俺も先輩に押され、教室の中へと入って行った。

「つ、つか!! お、俺に何の用ですか?!」

扉を閉められ、逃げ場のない俺は暗い教室内で叫ぶように問う。
金髪の先輩はニコリと爽やかに微笑んで、首を傾げてみせる。

「んー、分かんないかな?」
「分かんないから聞いてんですよッ!!」

教壇前に立つ俺は扉前に立つ金髪の先輩へと叫ぶ。
本当に・・・ふざけてるのか、この人は。
その隣、黒髪で眼鏡の先輩が立っている。
こっちはなかなかの頭脳派、と見えた。侮れんな。

「まぁ要するに、だ。 オレ達はキミが欲しくて堪らないんだよ、舞木クン」

金髪の方はそう云って、俺へと一歩歩み寄る。
黒髪の方は立ったまんま。

「欲しいって・・・如何いう――――」
「分かってないんなら、その方が良いかもね」

ニコリと微笑み、一歩また一歩寄る。
俺は何かイヤな予感がするので、一歩一歩後ずさる。
何だか・・・この展開、ヤバクねえか?なんて今さら思う。

「何で逃げるんだ? 舞木クン」
「だ、だって先輩が・・・」
「オレが、何だって?」

不気味に微笑みつつ、先輩は俺に歩み寄る事を止めない。
何とも言い難いこの状況。
お母さん、どうしよう。助けて下さいッ!!!
サブタイトルは何時もながら、適当です。(ォィ
少しは話に掠ってあるんですが・・・コレがまた分かりにくい汗
取り敢えず、精一杯頑張ります。


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