19 忘れた挙句
と云う事で朝。起きたのが七時ちょい過ぎで、此処から学校はそんなに近くも遠くもない距離で。即ち、急がないとちょっとヤバイかなーって感じな訳だ。しかし、朝から親父が煩いのなんので、なかなか出発出来なかった。でも、俺は重大な事を忘れていた。・・・それは鞄。制服は着ていたものの鞄は家に置きっ放しでしかも弁当も金もない状態で俺は、学校へとダッシュで向かうハメになった。全ては親父の所為。親父が俺をちゃんと家に送ってくれていたらこんな事にはならなかった。あーあ、本当なんかこの頃ついてない。
朝からあんなスタートだったからだろうか、俺は大事ーな事をすっかりすっぽり忘れていた。俺があんな事を忘れるとは・・・駄目だな俺はまだまだだ。と、云う事で俺は学校一怖いと有名な先生の教科、数学の宿題を忘れそれを報告する為に数学準備室前に来ている。そもそも、数学になんの準備がいると云うんだ、訳分からん。
そう云う訳で俺は教室に着くや否や、クラスメイト達に宿題の事を云われ慌てて此処へ着たまでだ。多分、朝一で云えばちょっとは説教が短くなるだろうと俺は思う。さて、先生はどう出るのでしょう。そんな思いを胸に、俺は遠慮がちに扉を三回ノックした。
「失礼しまーす」
返事はないが、無言の威圧感と云うか、入れ的なオーラが扉の中で感じられたので俺はそう云って扉を開けた。部屋の中はでかい三角定規とかでかいコンパスやら、色々な道具があった。他にも数学担当の先生方の机やその他諸々。部屋に足を踏み入れ、後ろ手に扉を静かに閉める。部屋にはその噂の西谷先生が一人だけ奥の机に着いていた。
「ん、どうした」
机から顔を上げ、西谷先生は俺の顔を見た。歳はそんなに行っていないように見える。でも三十代後半が妥当だろう。そんなに太っておらず、丁度良いくらいの体系だ、俺もあんなんになりてななんて思いつつ、俺は足早に西谷先生の机脇まで移動する。
「・・・お前、一年か?」
「あ、はい。そうです」
胸の名札を見、先生が尋ね俺はこくんと頷きを返す。ギシリと椅子が軋み、先生はくるりと椅子のまま俺へと向いた。それに俺の緊張は最高潮まで高まる。
「あ、あのですね・・・俺、今日提出の宿題、を忘れてしまって・・・そ、それで、それを報告に・・・。 あ、家に帰ったらあるんですけど、まだやってなくてですね。で、でも、明日までには出せるんですけど・・・」
俺の言葉を最後まで無表情で聞き、はぁーと息を吐いて先生は俺の顔を見た。う、ちょっと目つきが怖い・・・
「今日までには出せよ」
「・・・うぇ?」
「今日までに提出する事、一分でも遅れたら減点だ、解ったならさっさと授業に行け」
目をぱちくりさせる俺に先生はそれだけ云うと、机に戻ってしまった。少し間を開け、理解した俺は先生にお礼を云って、早足に教室を出た。その瞬間、ヤツに逢った。何故そんなタイミングが良いのかと疑うくらいに良いタイミングでばったりと。見て見ぬふりが出来ないほど、ばったりと逢ってしまった。
「・・・お、おはようござます」
若干引き攣った笑みでそう云った俺に、その人はニコリと嫌な程爽やかに微笑み、眼鏡をクイと上げた。その仕草に思わずドキリとしてしまう自分を恨めしく思う。何故男相手にドキドキするんだ、可笑しいもう俺は末期だ病院に連れて行け。
「おはよう、で、今から時間はあるか?」
その人――日野先輩は爽やかな笑みを崩さず、問い掛けて来る。何となく拒否しにくいこの笑顔はなんなんだろう、この人は何者なんだ。なんて思っている俺をじぃと見、先輩は手首に嵌めている時計を一瞥し一層笑みを濃くした。うわー・・・この人、こう云う笑み凄く似合うーでもコレは褒め言葉じゃないからな。
俺はうんともすんとも云わず、ただじぃと先輩を見返しているとそれを肯定と取ったのであろう先輩は、俺の手首を掴みすたすたと何処かへ向かって歩き出す。さぁて、今日は何処に連れて行かれるんだろうね・・・ねぇ、誰か助けてくれない?
さて、着いた場所は俺の教室。今は体育の時間でクラスメイトは全員外だ、誰も居ない。何故か鍵が開いていた教室に俺は先輩に連れ込まれる。うん、だいたい予想は付くよ、この後の事はね。そして扉を閉めた所で、俺は先輩に壁に押し付けられる。
外では、クラスメイト達の声が聞こえていた。楽しそうに今頃体育をしているんだな、俺もサッカーとかドッヂとかしたい!でもさ、でもさ・・・まずこの人をどうにかしろ!って話だ!!
「せ、先輩・・・お、俺体育の授業・・・」
半ば先輩を見上げる形で俺はそう切り出す。でも、簡単に授業に行けるとは思って無いさ、この人がそんな事許してくれるはずはない、多分。しかし駄目もとでも云った方がいいじゃん!と思うね、だから云ったんだ。
でも先輩からの返答は、予想をしない言葉だった。
「・・・体育か、別に行きたきゃ行けば良い」
「ぇ?」
先輩はそう云うと俺の前から退いた。目をぱちくりと瞬かせ、口をぽかんと開ける。そんな俺を見て、嫌らしく先輩は笑った。瞬間、何かあると勘ぐってしまう。絶対何かある筈だ。
そしてやはりと云うべきか、先輩はその笑みを崩すことなく前髪を払い口を開く。
「授業に行っても良いが、着替えはオレがしてやる」
瞬間、やっぱり逃げれば良かったと後悔したのは言うまでもない事実。ああ、普通の学園生活を送りたいです・・・。
はい、遅くなりました19話でした!!
いやぁ、今回はなんだか文章が良く解らんことになってます。
途中何が云いたいんだコイツ、なんて思いましたが・・・如何直していいか分からんのでそのまま放置←
また読み返した時にでも直します。
それと、展開が早いのは自分に余裕が無いからですw
自分に余裕がないと、展開が早くなるので注意が必要です。
ではでは次回、久々な先輩との絡みですね!本当に久々なBL展開(笑)
どんなプレイにしようかなっ♪と←
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