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27.埃が導く

 例えば、あまりにも異端過ぎる為にどこにも所属出来ない学者。

 例えば、強大な魔力を有するが故に災厄と恐れられるような魔法使い。

 例えば、自らの力に溺れ世間に仇なす魔術師。


 そんなお伽噺に出てくる悪役のような連中の集団が、冥王同盟だ。

 彼らは完全に研究者型の魔術師で、様々な発見や発明を世に残している。

 しかし、それ以上に悪名、汚名の方が有名だ。

 普通のヒトなら常識やモラル、罪悪感の所為で躊躇する様な、筆舌にし難い実験を平気で行う。

 生み出した技術で天災級の死傷者が出る。研究の成果を確認する為に軍隊にケンカを売る。暴走するのがわかりきった合成魔獣を嬉々として商売に使う。等々。


 そういった研究成果を商品とし、さらなる研究の費用にするのが彼らの目的だった。

 騒ぎを起こしたい、誰かを害したい等の悪意を持った者はほとんどいなかったそうだが、それだけにタチが悪い。

 歴史に名前が登場したのがヴァレンセンとそう変わらないと言うから、ルークセントやラチハークよりも遥かに古くから存在することになる。『大炎上時代』が終わると徐々に規模を縮小していき、今では存在しない、という見方が一般的だ。

「確かに『大炎上時代』に建設されたとなると、無関係だと言い切ることも出来ないが……。しかし国立研究所がなぁ」

 俺は頭をかきながら言った。

 言わば冥王同盟は非合法組織なのだ。隠れ蓑に国立研究所を選ぶのは目立ち過ぎる。

「ああ、僕の言い方が悪かったか。何も研究所全体、研究者全員が冥王同盟に属していた、なんて思ってる訳じゃない。しかし、百何十年かの歴史の中で、何人かはいたハズだ」

「そうか……。ヤツらは集まったり本拠地を設けたりはしないんだったな……」


 冥王同盟はほとんど横の繋がりしか持たなかった。所属している者同士でも会った事がある方が稀で、メンバーは基本的にバラバラでそれぞれの研究に没頭する。

 上下関係や所謂組織のアタマもなかったと言われている。

 そんな彼らを繋ぎ止めるのがそれぞれが持つ情報で、未だどういった手段だったのかは不明だが、お互いの研究の成果を公開し合っていたらしい。最先端の研究を閲覧し放題というのは、名誉や金よりも知識欲を優先する者にとっては、これ以上ないご馳走なのだそうだ。


 ある魔術師が知りたい分野を研究している魔術師をスカウトする。

 スカウトされた魔術師は同盟内の知識を使って研究を深め、自分の研究を提供する。

 また、行き詰まった魔術師が突破口を求め、別の魔術師を探し出す。

 そうやって同盟内の情報は進化していった。


 当然、ほとんどの国家は危険視し、冥王同盟所属というだけで逮捕、または処刑した。

 ただ、見つかったのはほんの一握りで、大半はどこ吹く風で研究を続けたと言われている。そもそも冥王同盟所属と看板を掲げいた者はいなかったし、名簿も存在しないので、誰が所属していたのか余所からでは判別できなかったのだ。

 しかも、横の繋がりしかないので、決定的なダメージを与える手立てがなかった。

 表向き禁圧している国家でさえ戦ともなれば大金を払って冥王同盟から技術を買っていた、という説は今でも廃れてない。――事実、異端者集団は大規模な戦争が起こる度に大きくなっていったのだから。


 ルースが巨大な刃物に視線を移して、ため息をついた。

「君が言った技術の無駄遣い、それが冥王同盟の特徴だ。この刃物はもちろん、この建物自体も同盟の技術が使われたんじゃないか、と……」

 確かにこの建物は変だ。

 かなり昔に建てられたのにも関わらず、現在でも再現不可能な外観を持ち、長年の風雪に耐えて完璧な姿を維持し続けている。

 冥王同盟産と言われても否定は出来ない。

 ――しかし。

「仮にお前の考えが正しいとすると、何か俺達に影響があるのか?」


「……一番気になるのは、冥王同盟の技術で『巨獣の卵』が制作された可能性が出てきた、ということだ。当時の技術では御しきれなかっただけならまだいいが、冥王同盟が絡むとなると歴史で悪名が肥大化しただけ、とは言い切れない。――となると、フルールを誘拐した犯人に渡すか渡さないかの前に、手に取るだけで何が起こるかわからない……なんてこともありえる」


 そう言ったルースの顔には、緊張がありありと表れていた。

 これだけの実力者が、自分より強い者と戦う時のような表情だった。

 本来なら俺は、仮定の上に仮定を重ねた発言など、そう真面目には受け取らない。

 しかし、研究所を見た瞬間から感じていた漠然とした不安もあって、ルースの忠告をしっかりと受け止めることにした。

「わかった、注意する。『巨獣の卵』はもちろん、ここもただの遺棄された研究所じゃなくて、何が起こるのかわからないダンジョンだとでも思っておこう」

「ぐーあっ」

 頷き合った俺達は、入ってきたドアとは反対側にあるドアから鍛冶場を抜けた。


 ルースから懸念を伝えられたからか、さっきまでと比べて歩みが遅くなってしまう。

 まさかヒトの往来が多かったであろう研究所の廊下に罠があるとも思えないが、松明で照らされる廊下はそれこそダンジョン染みていて、言いようのない戦慄を抑えることは出来なかった。

 ルースがいつの間にか赤い短刀を抜いていることも、俺の不安を煽っているのかもしれない。

 鍛冶場の隣は完全な倉庫で、こちらも相当な広さだった。二つの部屋で一階の三分の一は面積を使っている。

 石材や鋼材から、薬品や瓶詰にされた小さな生き物まで、研究に必要な材料が所狭しと並べられている。食糧に比べれば原形を保っている物が多い。とは言え、棚の一部が黒ずんでいたり、何かを包んでいた油紙が中身ごと一つの塊になっていたりと、目を背けたくなる光景もチラホラとあった。

 しかし、その辺に『巨獣の卵』が転がっている可能性も捨てきれないので、それらしい物がないか一つ一つ棚の品物を見ていく。

 結果は無駄骨でも、こういう所は手が抜けない性分なので仕方がない。


 倉庫を出て、さらに隣の部屋へと重い足を運んだ。

 そこそこの広さを持つ個人の研究室といった様子だ。深い藍色の絨毯が敷かれ、大きな机に加えて小さな机もいくつかあった。

 地位が高めの者が使っていたのかもしれない。

 片隅に置かれた大きな棚には何に使うのかわからない器具が並んでいた。

「お、カインド。あれは――」

 ルースが指差した先には、卓上に転がる本が数冊。

 いくらか報われた思いがして、俺は駆け寄った。ルースに松明を持ってもらい、慌てて中身を確認する。

「……」

 ただの魔術事典だった。古いことは古いがありふれた内容なのはすぐにわかった。メモ等が挟まっていないかバララッと捲ってみるも、付箋一つない。

 ため息を抑えて、次の本を手に取る。古語辞典。

 次だ、次。精霊魔法における術内拡張性について――専門書と言えば専門書である。しかし、これでは手掛かりにはならない。

 最後の一冊。市販の詩集。

「糠喜びさせるなよなー……」

 思わずぼやいて、詩集を机に放り投げた。

「……カインド。本は大事にしなくちゃ駄目だ」

「あ、ああ。そうだな」

 ルースの言葉に、俺は我に返った。詩集を拾い上げ、埃を払う。

「結局手掛かりにはならないのか……」

 松明を差し出しながら、ルースが呟いた。俺は松明を受け取る代わりに、彼女に詩集を渡す。

「少し古いただの本。これに至っては趣味の本ってヤツだな」


 しかし、個人の机には本があったのに書庫では全ての本がなくなっていた、というのは不思議な点と言える。

 重要な本ではなかったから捨て置かれただけ、という身も蓋もない可能性はおいておいて、もし仮に、何か理由があったとするならば――。


 ぼんやりと考えていると、ルースが軽く息をついて言った。

「サラやリリィは何か見つけると思うか?」

「んー、一階と二階で使われ方が違えば、二階の方が色々と残っているかもな。ま、もし決定的な手掛かりを見つけたら大騒ぎで報告に来るだろうから、今のところは望み薄ってところだろ。――イクシス、何でもかんでも嗅ぐのは止めなさい。またクシャミ出るぞ」

 肩に前足を乗せたイクシスが体を震わせて停止した。すぐそこの棚にある、何から群生しているのかわからない真っ白なキノコを狙っていたのだ。

 恨めしげにこちらを見上げて、イクシスは鳴いた。

「ぐ~ぅ」

「お腹が空いてるのかな?」

 ルースが小さなドラゴンの顎を掻いてやりながら言う。

 ――そう言えば、真夜中に一度休憩してから食事もしていなかったな。

 疲れの方が酷くてそこまで気が回らなかった。

「もう少し我慢してくれ。早くメシにする為にも、ざっとした調査ぐらいはさっさと終わらせよう」

「グァッ!」


 その後回った三つの部屋は、やはりそこそこ豪華な印象で、数人のグループで使われていた痕跡が残っていた。上座に大きめの机があり、部下の物と思われる小さな机が数脚並ぶパターンと、中央に巨大な作業机が存在するパターンとに分かれる。

 基本的に本棚は空っぽだったが、机の上や床には本が残っていた。

 最初の数冊は一冊一冊確認していったものの、手掛かりはおろか落書き一つないのが続いたので、そのうち表紙のタイトルを見るだけになってしまった。辞書や事典、図鑑が主で、残りは研究に関係ないのが明白な娯楽性の高い物ばかりだったのだ。

 『巨獣の卵』に関係があるとは思えなかった。


 ため息をつきつつ、次の部屋へと思って歩いていると、玄関ホールが見えた。

 俺達――というより松明の光――を見た馬達が怯えたように足踏みをしている。

「ぐるっと一周してきた訳か……。結局何も見つからなかったなぁ……」

「カインド、廊下はもう一つあるぞ」

 ルースが疲れも見せずに暗がりを指差す。

 研究所入口からは真っ直ぐ、真上から見れば中央へと向かう廊下だ。

「ああ、わかってる。少し現実逃避していただけだ……。リリィとサラもまだ下りて来ないし、見ておこう」

 ルースは俺の言葉に頷き、軽い足取りで奥へと踏み出した。俺も後を追い、さっきまでよりもいくらか狭い廊下を進む。

「……」

 奥へ歩いて行くにつれて、建物を見たときから続いている嫌な感じが、少しずつ増していく気がした。違和感から、不安へと変わっていく様な――。

 やがて現れたドアは、見るからに重厚な黒い木で、この研究所で一番凝った造りだった。

 しかし、ルースを躊躇させることは出来なかった。飄々とした魔剣士は、特に気負いも見せずに自然体で重そうなドアを引く。


「……ここは、所長室だな……」

 室内が見えた瞬間、俺は呟いた。


 面積で言えば最初に本を見つけた部屋等とそう変わらない。ただ、置かれている家具が豪華で、空間が贅沢に使われているのだ。

 正面の机は大きさは普通だが、素材も仕事も一級品であることが一目でわかる。

 その奥にある本棚にはガラス扉が付いているし、大きめの椅子は肘掛まで革が張られていた。

 窓がないからか、壁の一面には巨大な風景画がかかっている。

 紅が基調の絨毯は、複雑な模様が織り込まれた、見るからに高級品だ。

 全てが埃まみれなのが残念である。

 俺達は周囲を観察しながら部屋に入った。身分の高いヒト用の部屋を訪れた時の習慣で、気が付けば俺はそっとドアを閉めていた。

「確かに今まで見てきた部屋とは毛色が違う。あまり研究に適した所とは思えない」

 ルースが言う通り、ここは研究や学問とは無縁の雰囲気があった。

 実験用の器具は一つもないし、ヒトを集めて議論をするにも向いていない。どこか役人が仕事をしている方がしっくりくるような部屋だった。

「――あんまり気乗りはしないけど……、ここは少し重点的に調べよう」

「グァッ!」

 イクシスが俺の頭に登って返事をした。腹が減ってるのに元気だ。

 本棚を確認すれば、十数冊しか入っていなかった。

 本来入るであろう容量からすると半分程で、不自然に少ない。まるで何冊も持ち去られた様な……。

 背表紙に書かれたタイトルは『ユミル大陸の歴史』、『大炎上時代英雄譚』、『可変武器百選』、――そして『サンシュリック史』。

「――お。ルース、松明頼む」

 机の引き出しを覗き込んでいたルースが顔を上げる。

「何か見つけたのか?」

「地方の歴史をまとめた本だと思う。もしかしたらこの研究所のことも書かれてるかもしれない」

 俺は逸る気持ちを抑えて、魔剣士に松明を押し付けた。 ガラス戸を引き、サンシュリック史を手に取った。しっかりと閉じられていた為か、外に置かれた本に比べて埃が付いていない。どちらかと言えば薄く、装丁も適当だった。


 十分ほど、俺は本の内容を大まかながら確認した。


 結論から言えば、欲しかった情報は一つもない。

 俺が期待したのは、例えば研究所を設計した人物や歴代の所長等、具体的な人名だ。さらに贅沢を言うなら研究内容の詳細があれば、という思いもあった。

 しかし、そういったものの記載はなく、年ごとの生まれた子供の数と死者の数が一番重要な記事だと言わんばかりだ。いくつかの事件――主に村人が魔物や大型の獣に殺されたこと――も散見されるが、十数年に一度あるかないか。

 後半にようやく研究所設立の記事が見つかった。

 約三年の間、農業の仕事が減る冬に、村から数十人の働き手と十頭程の馬を貸したらしい。報酬として国から貰った金額も書かれている。他には、研究所に勤める魔術師達相手の商売を始め、それがそこそこ当たったことぐらい。

 ただ、あまりスペースは裂かれておらず、サンシュリック村としてはハークロウと王都を行き来する商人達の方が重要だったようだ。


 俺は天井を仰いだ。

「どうだ?」

「ぐぁぐぁ?」

 肩越しにルースとイクシスが覗きこんでくる。

「駄目だ。お隣さんへの義理で置かれていたとしか――」

 俺が皮肉を言おうとしたその時、声が聞こえてきた。

「――インド、ルース――イクシスッ! どこだーッ!?」

 サラだ。

 声の大きさからすると玄関ホールで叫んでいるらしい。

「グアアーッ!」

「こっちだッ!」

 大声を上げる元気がなかった俺に代わって、イクシスとルースが答える。

 すぐに足音が近づいていくるのがわかった。

「――何か見つかったっ!?」

 王女にあるまじき荒々しさでリリィがドアを開けた。続いて、サラが部屋に入ってくる。


 それに気が付いたのは本当に偶々だ。


 疲れて視線が下がりがちだった俺は、ドアではなく絨毯を眺めていた。

 何とか他の面々を説得して、早く休憩を取ろう等と考えていた俺の目に、埃が映った。研究所に入ってからイヤというほど見ていたし、普段の暮らしでも当たり前に存在する物だ。

 しかし、俺の目が捉えたのは、不自然に絨毯から浮かび上がる埃だった。絨毯一面にかなり厚く積もった埃の一部が、まるで吸い寄せられるかのように15cmほど浮いたのだ。


「…………」

「どうした、カインド?」

 ルースが肩に手をかけるが、反応出来ない。

 埃に意識のほとんどが向かっていた俺は、曖昧な疑問を口にした。

「――リリィ、お前何した?」

「な、何した、なんて言われても……何も……」

 唐突な質問にリリィは怯んでもごもごと言った。


 何もしていないのなら。

 彼女がしたのは、叫んだことと――部屋に入ってきたこと。


 俺は本を机に置いて、ドアに向かった。

「おい、姫様に対して質問しておきながら、無視するなんて――!」

「動くなッ!」

 肩をいからせこちらに来ようとするサラを、俺は一喝した。

 動き回られて埃が舞うと困るじゃないか。

 普段ツッコミ以外で声を荒げない俺の怒号が効いたのか、大人しくなった女性陣を尻目に、開いたままだったドアを閉める。

 絨毯の上をヒラヒラしている埃が全て落ちてくるのを待った。誰一人身動ぎ一つしない。静かなイクシスの呼吸する音だけが俺の耳に届く。


 数十秒経って。

「――ていッ!」

 視線は絨毯に向けたまま、俺は思いっきりドアを蹴った。


 やはり、絨毯の埃は浮かび上がった。

 絨毯のほぼ中央、一辺1mほどの四角形を描く形で。


「ど、どうしたの!? ドアに八つ当たり? 疲れ過ぎてイライラしてんの!?」

 俺は気遣うようなリリィの言葉を無視して、絨毯を指し示しつつ言った。

「ルース、そこの絨毯斬ってくれ。こっちからあっちへ真っ二つにして欲しい。くれぐれも床を傷つけないようにな」

「……あとでちゃんと説明しろよ、カインド」

 そう言いながらも、男装の魔剣士は赤い短刀を抜いて、絨毯の上に立った。

 構えも気合い声もなく、ルースは無造作に右手を振るった。

 傍目には軽く埃を掻きまわしたようにしか見えないが、絨毯はほとんど中心線で切り裂かれている。

「……や、説明する程の事じゃない。この下に何かありそうだなと思っただけだ」

 俺は両手で絨毯の端を持ち、左右に開いた。埃が目や鼻に入るが我慢する。

 廊下と同様真っ白な石が敷き詰められた床が少しずつ見えてきた。

「もうちょっと開かないとわからないな……。そっちを頼む」

 ルースと協力してさらに絨毯を捲り上げ、絨毯の下に隠されていた床の半分ほどを露わにした。

「これは……」

 リリィが呟くのが聞こえた。


 長方形の石を組み合わせた床の中に、一辺1mほどの正方形をした大きな石が一つだけある。

 おあつらえ向きに、指が差し入れられる程度の欠けた部分まで存在する。


「で、多分――」

 俺は欠けた部分に指を突っ込み、渾身の力で押し出した。案の定、正方形の石は動き出した。かなり無理のある体勢だが、巨大な石は思った以上に軽く、スムーズに開いていく。何か機械的な仕掛けがあるのだろうし、もしかしたら見た目や質感は似ていても、石ではない別の何かなのかもしれない。

 正方形の石を開ききると奥には空間があった。


 覗き込めば、ひんやりとした空気が俺の首筋を撫でる。

「よし! やっぱり隠し通路だ!」

 隠し扉を開けた中に、下へ下へと降りていく階段が続いていた。

5月5日初稿

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 2021年8月2日、講談社様より書籍化しました。よろしくお願いします。
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