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ぷるるん戦士奮戦記「日本諸鬼」 作者:ナカノ・R・シンイチ
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第二十九話 高野川の変(其の三)

(シュキ)
くそう。
方位の化身め、
5人も現れやがって。
くらえっ。

ドンドンドンドン。

●シュキが灼熱の鬼弾を卯乃たちにむかって発射。

(卯乃)
わあっ。

(猿渡)
きゃあ。

(卯女)
やっかいな手やな。
急所が武器とは。
みんな、あれに当たったら
絶対あかんで。
死んでしまうで。

●卯女の忠告も耳に入らず、
 さっきうまくいったので、
 またうまくいけるんじゃないかと思ってる卯乃。
 ぷるるん戦士の先輩として
 猿渡たちにいいとこを見せたい。

(卯乃)
いいとこ見せなきゃ。
ウサギーキーック!

(卯女)
卯乃ッ!
うかつや!

(シュキ)
ははっ。
なんやそれ。

ドカーーン!

●シュキは、飛び込んできた卯乃に
 拳を振りおろし撃墜、
 卯乃は地面にたたきつけられた。
●卯乃、いきなり重傷。

(卯乃)
ううっ。げほっ、げほっ!

(卯女)
卯乃ーーっ。
逃げろーー!
猿ッお願い。

(猿渡)
うん。
フーンバット分身!

ズババババババ。

●猿渡の分身出現。

とー。

たー。

やー。



●シュキに飛びかかる
 猿渡の分身。
 しかしこれも素早いシュキの
 剛腕で全てたたき落とされた。

(シュキ)
ふんふんふーーん。

バンバンバーーン!

(分身たち)
うっ。

ああっ。

ううっ。

●シュキの攻撃を受けて
 次々消えてゆく猿渡の分身。
 そのおかげで卯乃への攻撃は
 一瞬免れた。

(シュキ)
ウサギっ覚悟せえ!

ドンドンドンドン。

(卯女)
卯乃!
いつまで寝とんやっ。

(卯乃)
きゃあっ。

●卯女に抱えられて間一髪
 鬼弾から逃げた卯乃。

(卯女)
猿の人。
孫を助けてくれてありがとうね。
お礼に、あんたの必殺技を一つ教えたげる。

モンキーパーンチって言って
おもいっきりパンチをくり出しな。
あんたのパンチは、
けっこう効くんやで。

(猿渡)
モ、モンキーパンチですかっ?
はいっ。やってみます。

(鳥居)
花っ。
鬼の手下たちが、
こっちに引き返しはじめてるよ。

(猿渡)
わかった。
風美。
ヘロと一緒に
後ろからの敵をお願い。

(犬飼)
まかせて。
ヘロ、行くよ。

(ヘロ)
がるっ。

(猿渡)
おばあさん、
よかった?

(卯女)
上等。

●シュキに背を向けて
 周囲の幻鬼からの攻撃に応戦するヘロ。
 巨大な前足の爪で幻鬼の体を引き裂き、
 首を喰いちぎる。
 しかし、
 それらの鬼たちから吹き出す血が
 地面に落ちる前に、
 幻鬼は、あっけなく
 空中に消えていった。

●激しい攻防が続いた。

●シュキの鬼弾はなんとかかわすものの、
 手下たちの攻撃はかわしきれず、
 徐々に傷ついてゆく、ぷるるん戦士たち。 

●さすがのヘロも数の多さに
 だんだん防ぎきれなくなってきた。

(犬飼)
だめだー。
数がちがいすぎるー。

(鳥居)
花っ。
前には大鬼、後ろからは子分たち。
形成も数も不利すぎるぜ!

(猿渡)
なら有利にすればいい!
風美ーっ。
あんたの仲間をいっぱい呼んで。
逆に外から攻撃してっ!

●無数の手下と戦ってる
 ヘロと犬飼。

ドカッ。
バキッ。

(犬飼)
あいたっ。
わかったー。
ヘロ、お願い。

(ヘロ)
御意。

ワオォォォォォォォォォン。

●ヘロの遠吠え。

ワオォォォォォォォォォン。
ワオォォォォォォォォォン。

しゅたたたたたたたたた。
ばうばうばうばう。

●ヘロの遠吠えを聞いて町中の犬が集まってきた。
●警察の陣営を飛び越え、
 橋の欄干から飛び降り、
 土手を駆け下り、
 高野川へ次々飛び込んできた犬たち。
 鬼の手下たちと戦ってる警察官と一緒になって
 鬼の手や足に食らいつく。
●思わぬ背後からの攻撃で、
 鬼の手下たちは大混乱。
 シュキに集まりつつあった流れが止まった。

●戦いながら卯女が話す。

(卯女)
さすが猿の化身。
頭の回転がいいねぇ。
さあ、こっちも手薄になってきたで、
もっと分身増やしてくれるか?

(猿渡)
はいっ。
ううっ。ハゲそう。

(卯女)
あんた猿の化身やったら
どうせ毛深いんやろ。
これだけ敵が強いんやったら
寿命より数やわ。
ウデ毛とかスネ毛とか抜きな。
ちょうど脱毛になってええわいな。

●顔を真っ赤にする猿渡。

(猿渡)
ええっ?
言わないでください!
気にしてたのにー。

(卯乃)
わーほんとだ。
猿渡さん、
色白なのに、
よく見たら毛深ーい。

(猿渡)
うるさーいっ。
モンキーパーンチ!
挿絵(By みてみん)

ドゴーーン。

●猿渡のモンキーパンチが卯乃に命中。
●高野川の川岸まで吹き飛ぶ卯乃。
 卯乃が土手に激突し、
 遠くで土煙が上がる。

(猿渡)
うわぁぁぁ。
おばあさんどうしよう。
望月さん大丈夫かな?

(卯女)
あのくらい大丈夫や。
あの子、足ひっぱるだけで、
なんの役にもたってへんし、
ちょうど良かったわ。

●さらに、戦いながら話を続ける卯女。

(卯女)
ウサギ、こっちおいで。
チェベル・クックロック、鳥の、ミクサノカムダカラ。

ズバウウッ。

●卯女がそう叫ぶと、ウサギの体が輝いた。
 卯女は、その光の中から複雑な形をした、
 ヨロイの手甲のようなものを取り出した。

(卯女)
鳥の人、
あんたにこれを返すわ。

(鳥居)
なんですか?これ。

(卯女)
詳しい説明は後でする。
これを左手につけて、
アラウーネの弓って叫びな。
ほんなゴム弓が出てくるから、
よう狙ってこの腰の袋の中の
弾を放つんやで。

あんたは目がええ。
よう狙ったら、
どんな遠くからでも
当たるはずや。

それにこの弾は、
わたしのお母ちゃんが作った
餅弾丸や。
まっすぐよう飛んで、よう当たるで。

犬が後ろの敵で手いっぱいやから、
とどめの一撃は。
あんたがさしな。
いけっ!

(鳥居)
はい。

●そう返事をして上空に飛び立つ鳥居。
●シュキの鬼弾が鳥居を狙う。

ドンドンドンドン。

●シュキの攻撃を軽い身のこなしでかわす鳥居。

(卯女)
よし。鬼の気がそれた。
あの大鬼の手がいくら早いいうても
所詮2本や。
猿。
あんたの分身も使って。
モンキーパンチとウサギキックの
一斉攻撃や。

(猿渡)
はいっ。

●猿渡がそう返事をすると、
 それぞれ目の前の敵と戦ってた
 猿渡の分身たちが、
 一斉に同じ動きでシュキに襲いかかった。

(猿渡とその分身)
モンキーパーンチ!
挿絵(By みてみん)

(シュキ)
ふん。所詮猿知恵。

●集団モンキーパンチ炸裂。

ドゴォォォォォン!

●すさまじい爆発。
 しかし、シュキは、
 モンキーパンチの一斉攻撃の
 一瞬前に幻鬼を放出し、
 その攻撃をすべて、
 幻鬼を盾にしてかわした。

(卯女)
ウサギキーック!

(シュキ)
なにいっ!

ドガァアアアアン!

●猿渡のモンキーパンチのタイミングより、
 一瞬遅らせ、
 シュキの左側から背後にまわっていた卯女が、
 時間差ウサギキックを
 シュキの背中に命中させた。

(シュキ)
ぐおおおおっ!

●高野川の土手に向かって
 蹴り飛ばされたシュキ。
 その方向には、さっき吹き飛んでいった
 卯乃がいる。

(卯乃)
わわっ。
こっち来た。
キーちゃん。キーちゃん。

●スーパーロケットきね
 あわてて構える卯乃。

(卯乃)
当たって!

カチッ!

●ロケット噴射ッ!

ボンッ!

ガギーーーン!

●卯乃、
 野球のバットの要領で
 スーパーロケット杵をスウィング、
 自分に向かって飛んできた鬼を、
 見事に打ち返した。

●卯女の強烈なウサギキックの直撃と、
 卯乃のスーパーロケット杵の直撃で、
 相当のダメージを受けたシュキ。
 意識を失ったまま空高く打ち上げられた。

●500メートルほど離れた上空から
 その様子をしっかり見ていた鳥居。
 すでにゴム弓でシュキを狙っている。

●上昇するシュキが。
 落下に変わる瞬間を狙う。
挿絵(By みてみん)

(鳥居)
頭。

ピシュン!

ドガァアアアアン!

●鳥居の放った弾がシュキの頭部に命中。
 ものすごい爆発。

(鳥居)
この「爆」って書いてある弾は
爆発するのか。

●その爆発で目を覚ましたシュキ。

(シュキ)
うおっ。
俺さまが攻撃されている。
ここは何処だ?空中?
うわぁあああああ。

(鳥居)
あの鬼は皮が硬い。
表面的な攻撃じゃだめだ。

●一瞬でそう判断した鳥居。
 腰の皮袋を探り、
 次の弾を2、3個取り出した。

(鳥居)
「硬」って書いてある。
これならどうだ。

ピシュン!
ピシュン!
ピシュン!

●矢継ぎ早に3発の「硬」と書かれた弾を
 打ち出した。

バスッ!
バスッ!
バスッ!

●全てシュキの左胸に命中!
 弾は体を貫通し、
 背中から血が吹き出す。

(シュキ)
ぎゃぁああっ!

(鳥居)
しまった。
あいつの弱点は手だった。

●次の弾を取り出した時は
 すでにシュキは地上へ落下し、
 狙撃のタイミングではなかった。

(卯女)
ようやった。鳥。
猿っ!落ちてきたとこをやるで!
もっぺんさっきの一斉攻撃や。

(猿渡)
はいっ!

●シュキの巨大な体が地上に落下した。

ズズーーーーン!

●重傷のシュキ。
 肺を損傷し、
 口からも血を吹き出している。

(猿渡)
モンキーパーンチ!

(シュキ)
げ、幻鬼・・・!

バババババババッ!

●猿渡とその分身による、
 モンキーパンチの一斉攻撃。
 しかし、またしても
 一瞬早くシュキが放出した幻鬼によって、
 すべて防がれた。

ドガァアアアアン!

●そして時間差ウサギキック!

ウサギキーック!

(シュキ)
ぐはっ!
同じ手に引っかかるかよっ!

バーーーーーン!

●鬼が、さっきと同じ、左の背後から
 ウサギキックで飛び込んできた卯女を
 左手の甲でおもいっきり殴った。
 卯女は鬼の攻撃をもろに受けて
 吹き飛ばされた。
●地面に強く叩きつけられた卯女。
 あばら骨が折れ、
 口から血が吹き出る。

(卯女)
げふぅっ。

●血を吐きながら
 卯女が叫んだ!

(卯女)
犬っ!
今や!

●左手で背後の卯女を殴ったシュキ。
 シュキの上半身は左に半身よじった格好。
 右手の注意がそれていた。

ガキイッ!

(シュキ)
うおうおおおおっ!

●シュキの急所。
 右手の手首にかじりついたヘロ。
 強力なアゴと鋭い牙で、
 硬く、分厚いシュキの装甲を貫いた。

●シュキは、
 すぐに左手を握り拳に変え、
 ヘロの腹を殴り上げようとする。。

●しかし、一瞬早く、
 その腕に猿渡がしがみつく。

(猿渡)
させないっ!

ゴキイッ!

●猿渡の叫び声と同時に、
 ヘロの強靱な首の一振りで、
 シュキの右手は喰いちぎられた。

(シュキ)
ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉん。


●天地にとどろく断末魔の叫び声。
 崩れるように倒れ込むシュキ。
 地響きと土煙が上がる。


ズズーーーーーーーン・・・・。


(シュキの手下たち)
助けてください。
シュキ様ーーー。

シュキ様ーーーー。



●命乞いをしながら、
 消えてゆく鬼の手下たち。



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