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ぷるるん戦士奮戦記「日本諸鬼」 作者:ナカノ・R・シンイチ
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第二十五話 ヤツが来た

●落書きを消そうとして
 落書きに触れると
 鬼に感染してしまうことがわかった。
 鬼に感染した人は、
 もっと鬼を増やそうとして
 まだ鬼になっていない人を追いかけ
 感染させようとする。
 修学院女子高でもそんな鬼ごっこがはじまったが、
 卯乃たちの活躍でどうにか納めることができた。

●卯乃のところへ
 鳥居が降りてきた。

(鳥居)
たぶん全員避難完了。

(卯乃)
やったー。
思ったより早かったね。
猿渡さんは?

(鳥居)
職員室から警察に電話してる。

●そう話す鳥居の肩ごしに
 校舎から勢いよく出てくる
 巨大な犬、ヘロの姿が
 卯乃の目に入った。
●ヘロには犬飼が乗っている。
 その後ろに猿渡も乗っていた。

(卯乃)
あ、犬飼さんだ。
猿渡さんもヘロに乗ってる。
いいなー。

(鳥居)
ふふ。^^
あとで乗せてもらえば?

●あっと言う間に
 ヘロが近くまで
 やってきた。

挿絵(By みてみん)

(鳥居)
花。どうだった?
警察の人、来てくれるって?

(猿渡)
それが様子が変なの。

(鳥居)
変って?

(猿渡)
わたし、
おかあさんが今警察にいるから、
下鴨警察署の連絡先知ってるの。
ここから一番近いし、
電話してみたんだけど
通じないのよ。

(鳥居)
110番しても?

(猿渡)
ううん。
110番したら通じた。
でも、おんなじような事件が
あちこちで起きてるらしくって、
いつ来れるかわからないんだって。

(犬飼)
だからね、今、うちの子たちに
体育館の見張りをさせてるの。

(卯乃)
うちの子って犬たち?
すごいね。

(鳥居)
花、これからどうする。

(猿渡)
わたし、
お母さんの事が気になるから、
下鴨警察署へ行く。

(鳥居)
そうね。
花の話だと、
花のお母さんも鬼って事だし、
どうにかしんとね。

(卯乃)
あーーー。

(鳥居)
どうしたの望月さん、
大きな声出して。

(卯乃)
先生。
上終先生が大変なんだよ。

(鳥居)
先生も鬼なんでしょ。
さっき保健室で聞いた。

(卯乃)
それだけじゃないの。

先生をすぐ助けないと
大変なんだよ。
先生いなくなっちゃうんだよ。

(鳥居)
どういう事?

(卯乃)
先生、心の中で鬼に
食べられちゃったんだよ。

(鳥居)
えーー?
何それ?
鬼に食べられると
どうなるの?

(卯乃)
先生の心がなくなって、
鬼の心になるらしいの。
それが今日の夕方までなのよ。

(鳥居)
夕方って?

(卯乃)
先生を助けられる
タイムリミットだよ。

(鳥居)
大変じゃない。
先生も下鴨の警察署なんでしょ。
もう何でも信じるよ。
とにかく下鴨警察署へ行こう。

●卯乃の話を聞いて
 不安げに猿渡が話し出した。

(猿渡)
ねえ望月さん。
鬼の心になるって本当?

(卯乃)
わたしもよくわかんないけど、
ウサギさんそうなんでしょ。

(ウサギ)
そうだ。
人間が本当に、
人は見かけじゃない。と思ってるなら、
心が鬼になった人間はもう
本人とは言え無いだろうな。

(猿渡)
お母さん大丈夫かな。

(鳥居)
花はとにかく
お母さんの事だけを
考えなよ。
上終先生の事は
私たちでどうにか
するからさ。

(猿渡)
うん。
ありがとう翼。

じゃあみんな
下鴨警察署へ急ごう。

(全員)
おー。

(猿渡)
ねえ風美。
警察の人が来るまで、
あなたの子分たちに、
体育館見張るようにいっといて。

(犬飼)
わかった。

みんなー。
わかったー?
お願いねー。

(犬たち)
わおーーーん。

(犬飼)
わかったみたい。

(猿渡)
ほんとかよ。


●場面変わってここは下鴨警察署前。
●下鴨警察署を遠巻きに
 パトカーや警察官、機動隊が囲み、
 騒然としている。
●緊張感を漂わせ
 陣頭指揮に当たっているのは
 あの北大路警部だ。

(警察官)
北大路警部。
付近の住民の避難、
終了しました。

(北大路警部)
よし。
近隣の県警からの応援はどうなっている。

(警察官)
まだ本部からは連絡はありません。
京都以外でも、
同様の落書き事件が
多発しているようです。

(北大路警部)
同様だと?
これは落書きなんて
生やさしいもんじゃない。

(警察官)
警部。
京都府警察本部からの連絡です。
たった今、
京都府知事が
自衛隊への応援要請を出したそうです。

(北大路警部)
他にはなんて言ってる。
発砲の許可は出たのか?

(警察官)
いえ、知事の自衛隊への
要請を受けて、
自衛隊到着まで現状維持とのことです。

(北大路警部)
現状維持とはなんだ。
もう警察官が何人も喰われてるんだぞ。
あの化け物に。

屋上に逃げた連中を
今すぐ助けなあかんのに
悠長な。

●警察署の建物の屋上に
 たくさんの警察官がいる。 
 何かに怯え、
 屋上の隅にかたまっている。
●その時、
 屋上の警察官が、その何かにむかって
 発砲した。

ぱーーん。
ぱーーん。

(警察官)
警部。

(北大路警部)
わかってる、銃声だ。
化け物め、
とうとう屋上のドアを破ったようだな。

(警察官)
警部あそこ。

●そう叫んだ警察官の指先の彼方に、
 明らかに人間のそれとは違う
 シルエットが出現した。
 それは、体長5メートルほどの
 巨大な鬼。
挿絵(By みてみん)

(北大路警部)
またでかくなってやがる。
よし、
これ以上の犠牲者を出すわけには
絶対いかん。
たった今から
全員の発砲を許可する。
あの化け物を鎮圧せよ。
屋上の警察官を守れー。

(警察官全員)
おーーっ。

(北大路警部)
各員発砲準備!
屋上の化け物に、狙い定めー。

●警察官が一斉に拳銃を抜き
 屋上の鬼に狙いを定めた。

(北大路警部)
撃てー!

ぱぱぱーん。
ぱーーん。
ぱーーん。
ぱぱーーん。
ぱぱーーん。
ぱぱぱーん。

●何十人の警察官による
 拳銃の一斉射撃。
 雨のように降り注ぐ銃弾。
 鬼に次々命中。
●まったくひるまない鬼。
 屋上の隅に追いつめた警察官達を
 品定めしている。
 誰から喰おうか考えているようだ。

(警察官)
警部。
まったく銃が効きません。

(北大路警部)
それでも撃ち続けろ。
我々の武器は
これしかないんだ。

●そんな大混乱の下鴨警察署に
 卯乃達がやってきた。
●最初に異変に気づいたのは、
 空中からその様子が見えた
 鳥居だ。
●ヘロの背中に乗って移動中の
 3人に知らせる。

(鳥居)
花ー。
警察署、なんか変だよー。
パトカーがいっぱいいる。
あー。

(猿渡)
どうしたー。

(鳥居)
屋上になんかいるー。
でっかい化け物みたーい。

(猿渡)
化け物ー?

(ウサギ)
卯乃。

(卯乃)
うん。
チェベルチェベル、
キーちゃん出てきて。

ずばうううっ。

(卯乃)
猿渡さん。
犬飼さん。
先行くね。

(猿渡)
うん。

●そういうと、
 スーパーロケット杵に飛び乗って
 飛び去る卯乃。

(警察官)
警部。
上空、何か来ました。

(北大路警部)
なんだ?あれは?

●下鴨警察署の上空に卯乃が現れた。
●続いて警察官の陣営の背後から、
 猿渡たちがヘロに乗って 
 やって来た。

(警察官)
警部、きょ、巨大な犬と、
その犬にまたがった裸の女が
こっちに近づいてきます。

(北大路警部)
なんなんだいったい。
これは現実か?

●鬼の上空を旋回する卯乃。

(卯乃)
ウサギさんあの鬼見覚えがある。
だいぶ姿が違っちゃってるけど。

(ウサギ)
そうだまちがいない。
昨日上終先生の心の中にいた鬼だ。

(卯乃)
どういう事なの?

(ウサギ)
卯乃。
残念だが、先生はもう逝ってしまった。
間に合わなかったんだ。

(卯乃)
えっ?
間に合わなかったってどういうこと?
先生どうなっちゃったの?

(ウサギ)
あれが、
あの鬼が、
先生だった生き物だ。

(卯乃)
そんな・・・。

(ウサギ)
それにしても
鬼が現実世界で実体化するなんて、
めったに無い事だ。
よほど強大なエネルギーを
持ってる鬼だったんだ
あいつは。

●そう冷静に語るウサギの言葉は
 耳に入らず、
 押さえきれない感情を爆発させる
 卯乃。

(卯乃)
あの鬼が、
先生?
あぁ、いやーーーー。
先生を返してー。

●そう叫ぶと、
 ものすごい勢いで
 鬼に突撃する卯乃。

(ウサギ)
おい!卯乃!
何する気だー!
仲間の到着を待てー!

●鬼が接近する卯乃に気づいた。
●卯乃のほうが早い。

(卯乃)
ウサギーキーック!

どがぁぁぁぁぁぁぁんん!

●ウサギキックが鬼に命中。
 ものすごい衝撃。
 同時に立ち昇る土煙とともに、
 半壊してゆく下鴨警察署。
●鬼も瓦礫と一緒に落下してゆく。

ぐもももももーん。

ずずーーーん!

(卯乃)
許さないっ!

●落下した鬼に立ち上がる間をあたえず、
 スパーロケット杵で横殴り。

シュイン!
どばぁぁぁぁん。

●下鴨警察署の前の川端通りの桜並木をなぎ倒し、
 通りの向こうの高野川の対岸の岸まで吹き飛ばされた鬼。
 土手が大爆発。
 巨大な水柱と土煙が上がった。

 





次回をお楽しみに^^
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