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ぷるるん戦士奮戦記「日本諸鬼」 作者:ナカノ・R・シンイチ
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第二十四話 みんなのチカラ

【ここまでのあらすじはこちらをご参照ください↓】
http://www.ms-06zaku.com/pururun/cont_story/arasuji.html
●卯、申、酉、戌の化身に変身した
 卯乃、猿渡、鳥居、犬飼。
 鬼に憑かれた人から逃げている
 生徒たちを救うため、
 今まさに校舎の屋上から
 飛び降りようとしている。
 
(猿渡)
さあ飛び降りるわよ。

(犬飼)
大丈夫だよね。

●その時、申の使いの小猿が
 猿渡の肩に飛び乗った。

(小猿)
ききっ。

(猿渡)
まあ、一緒に行きたいの?

(小猿)
ききっ。

(猿渡)
ふふっ。
かわいい。

●その様子を見て、
 ウサギがみんなに
 話しだした。

(ウサギ)
申、酉、戌の使徒よ
神の使いに
名前をつけてやるといい。
聖獣に名を与えてやれば、
より深い絆で結ばれる。

(猿渡)
そう。
じゃあ君はテツオね。

(鳥居)
なにそれ?
鉄道オタクの猿?

(猿渡)
ほっといてよ。
ねぇテツオー。
超能力とか発揮しちゃ
だめよー。

●名をもらい、
 嬉しそうにする小猿。

(小猿)
ききっ。
ききーーっ。

(鳥居)
じゃあわたしは、
クインマンサ。

●小鳥もまた、
 嬉しそうに声を上げた。

(小鳥)
ぴぴっ。
ぴぴーーーっ。

(猿渡)
それ出典どこよ?

(鳥居)
ないしょ。

(卯乃)
鳥居さん時々難しいこと
言うね。

(猿渡)
風美はその子犬
なんて名前にするの?

(犬飼)
じゃあ
ヘロ。

(猿渡)
なんでヘロ?

(犬飼)
この前死んじゃった犬の名前。

君の名前はヘロだよー。
よろしくね。

●次の瞬間。
 戌の使いがまばゆい光につつまれ、
 轟音がとどろき、
 暴風が吹き荒れた。

ずばううっ!

●輝く霞の中から、
 巨大な獣が出現する。
 響く地響き。

ごごごごごごごご。

●低いうなり声。

ぐるるるるる。

●現れたのは、
 体長3メートルほどもある
 巨大な犬だ。
 狼みたいに見えるが、
 くるんとまいた尻尾は、
 犬のそれであった。

挿絵(By みてみん)

●その犬が、地面の底から
 聞こえてくるような低い声で
 しゃべりだした。

(ヘロ)
我は、
西北西の方位を護る神、
チャトラの使いにして、
選ばれし使徒の忠実なるしもべ

この身、盾となりてあるじを護り。
この身、 つるぎとなりて主の力となる。

今、この時より、我が名はヘロ。
主よりたまいしこの名において、
忠誠を誓う者なり。

(犬飼)
ひああああっ。

(猿渡)
きゃー。

(卯乃)
わぁーー。

●ヘロがうなりながら、
 まわりを見渡し、
 ウサギを見つけ、
 にらんだ。

ぐるるるるるる。

貴様、ウサギだな。
喰い殺してやるっ!

がおおっ。

●ウサギにとびかかるヘロ。
●反射的にウサギを守る卯乃。

(卯乃)
なんのっ!
ウサギキーック!

がきぃっ!

●ヘロ、ウサギキックを
 口で受け止めた。

(卯乃)
う、受け止められた!

●卯乃をくわえたまま振り回し
 より深くくわえなおして、
 卯乃を食べようとするヘロ。

(卯乃)
うわーーっ。
あいたたたたた。
た、食べられるー!
助けてー!

●今まさに卯乃が
 食べられようとしている瞬間、
 犬飼が叫んだ。

だめー!ヘロ!やめてー!

●その声を聞いて、
 突然動きを止めたヘロ。

ぐる。

●卯乃がヘロの口から
 こぼれ落ちた。

ポトッ。

(卯乃)
ふー、助かったー。

ぐるるるるるるるる。

●巨大なエンジンのような
 うなり声。
 だがヘロは落ち着いているようだ。

(犬飼)
この子わたしの言うこときくんだ。
お座り。

 ちょこん。

お手。

 がうっ。

おかわり。

 がうっ。

ちんちん。

 がばぁあああっつ!

 はぁっ、はぁっ、はぁっ。

●体長3メートルの巨大な犬が立ち上がり、
 息を荒げて、ちんちんをした。

(卯乃)
こ、怖い。
こんな怖いちんちん、
初めて見たよ。

(ウサギ)
神は、
人間に名を与えられて、
はじめて人間の神として
存在するのだ。
我々、神の使いも神の一種だから、
名を与えられた時から、
名を与えた者の神として発動する。

名を与えた者を護り
名を与えた者の力となり、
共に生き、
共に滅ぶ。

(卯乃)
ウサギさんもほんとは
あんな姿なの?

(ウサギ)
いや、

聖獣があんな感じになるのは、
聖獣そのものを武器とする
使徒の特徴だ。

他にも・・・。

●その時、突然、
 屋上のドアが開いた。
●ドアを開けて出てきたのは、
 卯乃達を追いかけてきた、
 体育の嵐山先生だ。

(嵐山先生)
あ、こんなところにいたー。
なんだ?
不審人物が増えてるぞ。
まあいい。
みんなで楽しく落書きだー。

●ペンキの付いた刷毛を振りかざし
 襲いかかってきた
 嵐山先生。

(猿渡)
大変。
嵐山先生だ。
さあみんな飛び降りるよ。

●あわてて校舎から飛び降りる
 プルルン戦士たち。

(猿渡)
とーーーっ。

(卯乃)
たーーーーっ。

(鳥居)
えいっ。

(犬飼)
わたし、怖い。

(ヘロ)
あるじよ、わたしに乗ってください。

(犬飼)
うん。
よいしょ。

●ヘロにまたがる犬飼。
 躊躇することなく、
 校舎から飛び降りる
 犬飼を乗せたヘロ。

がぉーーー!

(犬飼)
うわぁぁっ。

●着地。

しゅたたっ。

しゅたっ。

ずずん。

●屋上から下を見おろして
 嵐山先生が叫ぶ。

こらーー。
こんなとこから
飛び降りちゃいかーーん。

(猿渡)
みんな大丈夫?
あれ?
翼は?

(卯乃)
猿渡さん、
上、上。

(猿渡)
わーーっ

●猿渡が上を見ると、
 半透明の翼を広げ
 鳥居が空を飛んでいる。

(鳥居)
花ーーーー。
飛んじゃったー。

(猿渡)
なにやってんのーー?

(鳥居)
わたしー、
飛べるみたーーい。

(猿渡)
いいねー。
じゃあ上から、
逃げてる人見つけて教えてー。

(鳥居)
わかったー。

あー。

(猿渡)
どうしたー。

(鳥居)
中庭で追いかけられてる人発見。

(猿渡)
よし、
みんな、中庭だ。

(鳥居)
あと、グランドのあちこちで
逃げてる人がいるー。

(猿渡)
手分けしよう。
わたしは中庭。
風美と望月さんはグランドね。

(鳥居)
プールにも、
校舎の中にも逃げてる人
いるみたーい。

(猿渡)
弱ったな、
人でが足りないよ。

●それを聞いて
 ウサギに話しかける卯乃。

(卯乃)
藪医者シッドに
出てきてもらおうか?

(ウサギ)
やめとけ、
なんの役にもたたん。

(ヘロ)
鬼に憑かれた人間を
かたっぱしから
かみ殺せばいい。

(犬飼)
ヘロ。なんで君は
そんな怖い事ばっかり言うん?
悪い子!

(猿渡)
風美。
かみ殺さなくていいから、
鬼に憑かれた人だけを、
おどかして学校の隅っことかに
集められないかな?

(犬飼)
ヘロ、できる?

(ヘロ)
たやすい。

●そう答えると
 ヘロが遠吠えをはじめた。

わおぉぉぉぉぉんん。
わおぉぉぉぉぉんん。

●ほどなく、
 遠くから聞こえてきた
 たくさんの犬の鳴き声。

ばう、ばう、ばう、ばう。

しゅたたたたたたた。

●町中の犬が集まってきた。

(卯乃)
うわーーー。
あっと言う間に犬だらけ。

(ヘロ)
あるじよ、
この者たちすべて、
あるじに命を捧げる
シモベでございます。
なんなりと
お申し付けくだされ。

(猿渡)
風美すごいやん。
女王犬と呼んであげよう。

(犬飼)
なんかイヤ。

(猿渡)
じゃあ風美たちは、
鬼に憑かれた人たちを、
牧羊犬のノリで、
そうだなあ、
体育館に追いこんでくれる?

(犬飼)
わかった。

(猿渡)
望月さんとわたしは、
避難誘導しよう。

(卯乃)
うん。

(猿渡)
そうそう、風美。
まず校庭の鬼をかたずけてよ。
そこにみんなを避難させるから。

(犬飼)
了解。
ヘロ、みんな。
行くよ。

わおぉぉぉぉぉん。
ばうばうばうばう。
へっ、へっ、へっ、へ。

(猿渡)
じゃあ、望月さんは、
校庭に行って、
避難してきた人を校門から逃がして。

わたしは、
校内をまわって、
校庭に誘導するから。

(卯乃)
おっけー。

(猿渡)
それでも人でが足りないなー。

●猿渡にウサギが声をかける。

(ウサギ)
申の使徒よ。
おまえは分身の術が使える。

(猿渡)
分身の術?

(ウサギ)
お前の得意な、
やっかいな術だよ。

(猿渡)
前にひどい目にあったみたいな
言い方ね。

(ウサギ)
ちょっとな。
で、どうだ?
分身してみるか?

(猿渡)
うん。教えてください。

(ウサギ)
よし。
まず、自分の体毛を抜くんだ。

(猿渡)
毛を抜くの?

(ウサギ)
そう、そして、
フーンバット、分身って叫んで、
たくさんの人をイメージしろ。

最後に、
その毛を息で吹き飛ばせば、
毛の数だけ自分の分身ができる。

(猿渡)
すごい。
やってみよう。
まず毛を抜くのね。

ブチッ。

あいった。

そして、なんだっけ?

(ウサギ)
フーンバット、分身。

(猿渡)
フーンバット、分身。
イメージ。

最後にこれを息で吹く。

ふーーっ。

ババババババババ。

うわ。増えたすごーーい。

(ウサギ)
5分で消えるけどね。

(猿渡)
えっ?
そうなの?
じゃあ急がなきゃ。

●とりあえず、自分の分身に
 あいさつをする猿渡。

あのーはじめまして、
わたし、猿渡花子といいます。

(分身)
知ってます。
お気遣いはいりませんよ。
事情はすべて承知しています。
この学校の中の鬼から逃げてる人を
校庭に逃がしたらいいのですね。

(猿渡)
そうです。
お願いできますか?

(分身)
まかせて。
それではみなさん。
行きましょう。

(分身全員)
了解。

●猿渡の作戦はみごとに功を奏した。
 上空の鳥居からの情報を得ながら、
 犬の大軍団を率いた犬飼は、
 一糸乱れぬ集団行動で、
 体育館に、鬼に憑かれた人間を閉じこめた。
 猿渡とその分身たちは、
 逃げる生徒達を
 すばやい身のこなしで救出した。 
 猿渡の腕力は、
 卯乃の脚力に匹敵するくらい
 強力なようだ。
 そして、
 できるだけ大きな声で、
 校門に人を誘導させた卯乃。
 彼女たちの活躍で、
 大勢の生徒達が、
 鬼に感染することを防ぐことができた。

 



次回をお楽しみに^^

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         ↓
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