挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ぷるるん戦士奮戦記「日本諸鬼」 作者:ナカノ・R・シンイチ
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

1/40

第一話 プロローグ

【登場人物】

望月卯乃(もちづきうの、主人公、根暗)17歳、天秤座、A型
望月武雄(もちづきたけお、卯乃の父、巨漢、和菓子職人)44歳、B型
望月達也(もちづきたつや、卯乃の弟、漫画家志望)15歳、O型
望月卯女(もちづきうめ、卯乃の祖母、神主)65歳、AB型、てんびん座

上終先生(かみはて先生、卯乃の担任、頭が薄い)天文学部顧問

猿渡花子(さるわたりはなこ、卯乃の同級生、委員長)17歳、牡羊座、A型
鳥居翼(とりいつばさ、卯乃の同級生、猿渡の親友)17歳、蠍座、A型
犬飼風美(いぬかいふみ、卯乃の同級生、猿渡の舎弟)17歳、乙女座、B型
挿絵(By みてみん)


悪い子はいねぇか。
親のいうこと聞かねえ子はいねぇか。

鬼がくるぞ。
鬼がくるぞ。


▼主人公、望月卯乃もちづきうのの自宅
学校の授業がはじまる10分ほど前。


(卯乃)
お父さんもう学校行くしー。

(父)
おい、卯乃。
あんこの仕込みまだ終わってないやろ。

(卯乃)
もうまた学校遅刻しちゃうやん。
たまには達也にやってもらってぇな。
じゃあね。

(父)
卯乃、おい卯乃ー!

がらがら、
たったったったったったっ。

(卯乃)
あ、おばあちゃんおはよう。

(卯女)
おはよう。卯乃。
今朝もせわしいねー。

(卯乃)
いってきまーす。


(卯乃)
わたしは望月卯乃、京都に住んでる、
修学院女子校の2年生の17歳です。
お母さんが弟の達也を産んですぐ死んじゃったから、
家の手伝いを全部させられて、
今日も今日とて、勉強の予習はおろか、
宿題もできてない。

成績はいつもビリかその次。

星が好きで、天文部に入ってるけど、
学校が終わるとすぐに家のことをしに帰らなくちゃいけないので、
ほとんど出席できてない。

そんなこんなで、
親友と呼べるような友達もおらず。
わたしの性格は、いつのころからかすっかり後ろ向き。
もう、普通に楽をして暮らしたい。
それがわたしのただひとつの望みです。


おはよう。

おはよう。

(猿渡)
おはよう、望月さん。

(卯乃)
あ、おはよう、猿渡さん。

▼卯乃の前に、いじめっ子の猿渡さるわたりさんと、
犬飼いぬかいさんと鳥居とりいさんが現れる。

(猿渡)
あら、今日は遅刻しはらへんかったんやね。
学級委員として、
遅刻指導の仕事ができなくて残念だわ。

(卯乃)
(でた、猿渡さんの嫌味。)
すみません。
遅刻したほうがよかったですか?

(猿渡)
そんなわけないやん。
褒めてあげたんやないの。
いくよ風美。

(犬飼)
はいはーい。

・・・・・・。

(鳥居)
おはよう。

(卯乃)
あ、鳥居さん、おはよう。

(鳥居)
じゃ。

(卯乃)
ああ、なぜかわたしにいつも絡んでくる3人組。
でも、
なんとなく鳥居さんだけは心が通じる気がするわ。
なんか暗そうだし。


きんこんかんこーん。

ばたばた、がちゃがちゃ。

がらがら。


きりーつ、礼。
着席。

▼担任の上終かみはて先生登場。

(上終)
みなさん。おはようございます。

おはようございます。

(上終)
出席をとる代わりに、
先週の小テストを返しますので、
名前を呼ばれたら前に取りに来てください。

(卯乃)
げっ。

浅井さん。

はい。

犬飼さん。

はーい。

(卯乃)
なんてこった。
せっかく遅刻しないで来たらこんな仕打ち。
ああ、思い出してきた、先週のテストの忌まわしい記憶。
路頭に迷う子犬のように、
答案用紙の上をさ迷っていた鉛筆。
わたしの予想が正しければ、
限りなくゼロに近いはずやわ。

(上終)
望月さーん。
望月さーん。
そこの望月さんは欠席ですかー。

(卯乃)
はい。はい。います。ここに。


(上終)
はい。どうぞ。


ばっ。

すたすたすた。
着席。

そーっと。
(卯乃)
おお、13点。
思ったよりとれてるやん。


(上終)
今回の小テストの平均点は、
68点でした。
結果がよかった人は中間テストではこうはいきませんよ。
悪かった人はがんばって学習してください。


(卯乃)
なんと、わたしがクラスの平均点を下げてる原因物質かー。

(猿渡)
ねえ、望月さん、
テストどうやった?
見せっこせえへん?
わたしが一生懸命クラスの平均点上げたのに、
だれかが足を引っ張ってるようなんやー。


(卯乃)
ひいいいいっ。
ほっといて。
わたしの事はほっといて。

(猿渡)
いいから、見せなさいよ!


(上終)
そこ、静かにね。
ええー。みなさんに申し伝えておかなければ
ならないことがあります。

ここ最近、校内で誰かが落書きをしているようです。
先日は校長先生の車にまで落書きがされてしまいました。

校長先生が大切に20年間乗り続けている車だそうで、
とても悲しんでいらっしゃいます。

みなさん。落書きをされた人の気持ちになれば、
こんな事は決してしてはいけない事です。

もし、落書きをしている人を見かけたら、
注意するか、先生に知らせてください。
また、万が一、このクラスの中に、
落書きをした人がいたならば、
もう絶対に止めてくださいね。

(女子)
落書きやって。

(女子)
女子校なのに落書きする人いるんや。

(猿渡)
女子校なのに、
毎日遅刻して授業中居眠りする人がいるんやから、
落書き魔だっていても不思議じゃないわ。
望月さん、あんたじゃないの。

(卯乃)
ええー。ちがいますよ。
ちがう、ちがう。

(猿渡)
じゃあ、証拠を見せなさいよ。

(卯乃)
そんなー。

(鳥居)
ハナ、やった証拠ならともかく、
やってない証拠なんてどうやって見せるのよ。
それくらいにしときな。

(猿渡)
ふん。

(卯乃)
おおー。またしても鳥居さんの助け舟。
わたし、鳥居さんに好かれてるんちゃうやろか。
もしかして、初めての親友ができるチャンスかも。

(卯乃)
と、鳥居さん。ありがとう。
わたしそのう。


(鳥居)
勘違いせんといてね。
わたしハナの親友だし。
友人としてたしなめただけだから。

(卯乃)
がーん。
そんなはっきりと。
しょぼーん。
今日も一日、机の穴に消しゴムのカスを詰めて暮らそう。


▼放課後。

(上終)
ああー望月さん。

(卯乃)
なんですか?上終先生。

(上終)
望月さん、最近成績かんばしくありませんねぇ。
私、今少し時間ありますし、
よかったら補習しましょうか?

(卯乃)
ええっ!!
いえ、私、早く帰って家の手伝いしないと・・・。

(上終)
そうですか。
ならしかたありませんね。
でも、このままだと、
留年という事も、無いとは限りませんよ。
今のうちから授業に追い付いておいたほうが
後々のためですよ。

(卯乃)
はあ・・・。

(上終)
じゃあ、先生がご自宅に電話して
今日補習していいか聞いてあげましょう。

(卯乃)
そうですか。
宜しくお願いいたします。

(上終)
それじゃあ、教室で待っててくださいね。

(卯乃)
はい。


▼卯乃はぼんやり教室の窓から外を見ている。
テニス部の練習風景が見える。

パコーン、ペコーン。

(卯乃)
あ、あれ猿渡さんたちだ。
猿渡さんは、かしこいし、テニスもうまいし、
友達もいて、憎たらしい程うらやましい。

パコーン、ペコーン。
すかっ。

(卯乃)
あっ、猿渡さんが空振りした。
へへへ、ざまあみろ。

あーあ、いい天気。
今夜も晴れそうだなぁ。
今日は満月か。絶好の月見日和だ。
家の手伝いが終わったら、
物干で思いっきり、ぼーっとしよう。

(上終)
望月さーん。
望月さーん。

(卯乃)
はい。

(上終)
お家のお許しが出ましたので、
下校時間まで補習しましょう。

(卯乃)
はい。わかりましたー。


▼下校時刻

(女子)
ばいばーい。
(女子)
また明日ー。

(女子)
本日の練習は以上。解散!

(女子)
ありがとうございましたー!


▼PM7:00

(上終)
望月さん。
すっかり遅くなってしまってごめんなさいね。
まさか、あなたがこんなに遅れているとは
思ってなかったもので・・・。

(卯乃)
いえいえ、こちらこそ、
わたくしめの至らない頭を良くしようとしてくださって、
感謝しております。

(上終)
もうすっかり暗くなったので、
先生がお家までお送りしますね。

(卯乃)
重ね重ね、お世話になります。


▼夜道

(卯乃)
先生。私、星見るの好きなんですよー。

(上終)
知ってますよ。
だから私の天文部に入ってくれたんでしょ。

(卯乃)
でも、ほとんど出席してない。

(上終)
お家の事情じゃ、
しかたありませんよ。

(卯乃)
先生。
今日満月ですね。

(上終)
ええ、このあたりは、
京都でも端のほうだから、
月や星がよく見えますね。

(卯乃)
先生も星好きなんですよね。

(上終)
好きですよ。

(卯乃)
先生は、どうして星が好きになったんですか?

(上終)
はははは^^
私は、子供の時に見た映画の影響かな。
スターウォーズって映画が流行りましてね。
はじめて映画館で見た映画がそれだったんです。
すごく感激しましてね。
宇宙の彼方で繰り広げられる宇宙戦争の話なんですよ。
ピキューン、ピキューン。
知ってます?

(卯乃)
エピソードワン?

(上終)
そうそう、そのシリーズの最初の作品です。
その映画を見たわたしは、
お小遣いをためて天体望遠鏡を買いましてね。
もしかしたらこの宇宙のどこかで
スターウォーズみたいな宇宙戦争を
誰かが本当にやってるんじゃないかと思って、
星々の間をじっと目を凝らして見続けたんです。
そうしているうちに、
星に詳しくなったんだけど、
私がほんとうに見たかったのは、
星と星の間を行き来する、
宇宙船だったんですね。

(卯乃)
先生。
ロマンチックじゃないですか。

(上終)
そうですか?
望月さんは、なぜ星が好きになったんですか?

(卯乃)
わたしは惑星とか星座っていうより、
月をぼんやり眺めているのが好きかな。
私もロマンチックですよ。
月を見てると、なぜかうっとりするんですよ。
家事とか、勉強の事とかすっかり忘れて、
すーっと妄想の世界に入ってゆけるんです。
もう、幽体離脱状態ですね。

(上終)
はははは、幽体離脱ですか。
その気持ちはわかります。
さ、お家に着きましたよ。

(卯乃)
先生。
今日はありがとうございました。

(上終)
いえいえ、
それじゃあまた明日、学校で。


▼卯乃の弟の達也が二人の横を通り過ぎようとする。

でんっ。

(上終)
おっと、あ、達也くんでしたね。
こんばんわ。

(達也)
わっ、ごめんなさい、ぼーっとしてて、
あ、おねえちゃんの先生?
こんばんわ。

(卯乃)
達也、今帰ったん?
遅いやん。

(達也)
おねえちゃんかって、
今帰りやん。

(卯乃)
わたしは勉強やもん。

(達也)
勉強って、ただの居残りやないの?

(卯乃)
うるさいっ!ばしっ!

(達也)
あいたっ!

(上終)
ははは、じゃあ、さようなら。

(卯乃)
先生。さようなら。

(達也)
さようならー。


(卯乃)
お父さーん、ただいまー。
達也ったら今頃帰ってきとるよ。

(父)
達也。遅なるんやったら、
ちゃんと電話せえ。
卯乃。先生にちゃんと勉強教えてもろたか?

(卯乃)
もろた、もろた。
ああ、お腹すいたー。
すぐ晩御飯支度するね。

(父)
はははは、今日は父ちゃんがしといたで、
もうすぐ食べれるわ。

(卯乃)
何?カレー?

(父)
カレー。
神社いって、おばあちゃん呼んできて。

(卯乃)
わかった。

おばあちゃん。
おばあちゃーん。

わたしの家は、
小さな神社の中にある。
おばあちゃんが神主で、
お父さんがやってる和菓子屋は、
神社のお守りなんかも売ってて、
神社に参拝に来た人の休憩所といった佇まいだ。

わたしは生まれた時からこの環境なので、
普通だと思ってたけど、
あらためて考えると、
いろいろ普通じゃないことがある。

例えば、
おばあちゃんが一人で本殿にこもってる時、
中に入ってはいけないとしつけられた。
外からおばあちゃんに声をかけて、
おばあちゃんに出てきてもらうのが、しきたりだった。

それが何の意味があるのか
父は教えてくれなかったので、
わたしはたいして重要な事とは思ってなかった。

おばあちゃーん。
晩御飯できたよー。

おばあちゃーん。
入るよー。

がらっ。

わたしは、思えばはじめて、
おばあちゃんの返事を聞かないまま、
勝手に本殿の障子を開けてしまった。

青白い月明かりの差し込む本殿の中、
そこには神秘的な月の光を背負った、
バニーガール姿のおばあちゃんが立っていた。

(卯乃)
おばあちゃん・・・。
その格好・・・何?

(卯女)
卯乃・・・。
卯乃かい・・・。
おまえ・・・見たね。


(卯乃)
おばあちゃん・・・。
今日・・・。
カレーだよ。
次回をお楽しみに(^_^)/
ぷるるん戦士奮戦記【日本諸鬼】エンディングイメージテーマ♪
         ↓
http://www.youtube.com/watch?v=AHJ2T0EeiLM&feature=channel




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

~月読神社のおみくじで運だめし・卯乃の声も聞けちゃう~
ぷるるん戦士奮戦記「日本諸鬼」オフィシャルサイト !
http://www.ms-06zaku.com/pururun/

いつでもどこでも、ぷるるんアクセス!携帯用サイト!
http://www.ms-06zaku.com/pururun-p/

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ