第1巻 人生と進級と宣戦布告
第6話・Bクラス戦準備開始!
Dクラス戦も終わった翌朝。僕は、いつものボロ教室へと向かう。
「おはよー」
「ん?明久か。時間ギリギリだな。」
「うん。ところで、絵里を見かけないけど雄二知ってる?」
「絵里か?だったら、あそこで寝てるぞ。」
雄二の指さした方向を見ると絵里が卓袱台に突っ伏していた。
テストの直前で寝るなんて、さすがは1万点越え・・・
「絵里?おーい!」
「う~ん、明久?」
「・・・・・・大丈夫?なんかあったの?」
「いえ、この間、瑞希のお弁当食べたじゃないですか。」
「ああ、あれはさすがに凄かったね・・・」
僕たちは姫路さんには聞こえない程度の声で話をする。
「それで今日の朝、瑞希に料理を教えたんですが。」
「ふむふむ。」
「そうしたら、私がちょっと席を外しただけなのに、また、あの日の味を再現していたんですよ。」
「・・・・・」
「結局、大丈夫になったのは卵焼きとおにぎりとヨーグルトミックス位ですよ・・・」
「卵焼きとヨーグルトミックス!?でも無事になったのはとっても凄いことだと思うよ。」
「一口食べただけで30分以上気絶したんですけどね。」
「ご愁傷様。」
姫路さんのあの腕を卵焼きだけでもなおすなんて、とっても凄いことだと思う。
「話の途中悪いが、明久、良いのか?」
「ん?何が?」
「吉井っ!」
「ごぶは!」
僕はいきなり後ろから回し蹴りを食らわされた。
「し、島田さん、おはよう・・・」
「おはようじゃないわよ!あんた、昨日はウチを見捨てただけじゃ飽きたらず、消火器と窓の事件の犯人に仕立て上げたわね!」
すっかり忘れていた。そういえば、そんなことしたなぁ。
「まぁ、本来なら掴みかかってるんだけど、もう充分罰が下っているようだし許してあげるわ。」
掴みかかる前に殴っているから充分だと思うんだけど・・・罰?
そうして僕が疑問顔をしていると島田さんは満面の笑みで僕に告げた。
「一時間目のテストの監督の先生・・・船越先生だって。」
聞いた瞬間、僕は廊下を疾走した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う゛あーづがれだ。」
明久が机に突っ伏しています。船越先生に追っかけられて、最終的には近所のおじさんを紹介したそうですし・・・ちなみに、私もテストを受けておきました。振り分け試験の後に補充試験を受けたのですが、途中で寝てしまいましたから。
「うむ。疲れたのう。」
「・・・・・(コクコク)」
いつの間にか秀吉と康太君もこっちに来ていました。
「みんな、Bクラス戦について話したいことがあるから屋上に来てくれ。」
「ん?話ですか。良いですよ。」
というわけで、私たちは屋上に行った。
「そういえば坂本、次の目標はBクラスなの?」
「ああ、そうだが?」
そんな美波の疑問に事も名逃げに答える雄二。それは、壊したのはBクラスの室外機です。
次にAクラス戦をやるなんて思わないでしょう。
「どうしてよ?ウチらの目標はAクラスでしょ?」
「ああ、その事か。」
そう言うと、雄二は真剣な顔で言った。
「今のFクラス(ウチ)の戦力じゃどんな策を練ろうが、Aクラスなんかには勝てないぞ。」
「まぁ、当然ですよね。実力の差が違いますし、Aクラスには点数が高いだけあって、圧倒的なやる気があるのに対して、こっちの強みは設備のひどさからくるモチベーションと雄二の立てた作戦だけです。その作戦もあの霧島さんには通じないでしょうし・・・クラス単位で勝つのはちょっと無理があります。」
今、ここにいる人|(明久を除く)以外はまるで戦力にならないと思う。
「じゃあ、ウチらの最終目標はBクラスに変更って事?」
「いいや、そんなことはない。Aクラスをやるつもりだ。」
「雄二、さっきと言ってることが違うんじゃないの?」
美波の台詞を取ったかのように明久が言います。
「雄二が言ったのは、クラス単位では勝てないと言ったんですよ。」
「絵里の言うとおりだ。だから、一騎打ちに持ち込む。」
「?どうやって?」
「はぁ、何のためにBクラスと戦おうと思って居るんですか?試召戦争で上位クラスに負けた場合、設備が一つ下がります。では、私たちFクラスに負けた場合は?」
「悔しい」
「ムッツリーニ、ナイフ。」
「僕たちの設備と入れ替わります。」
瑞希、余計な真似を・・・
「雄二。」
「ああ、で、その設備を入れ替えない事を条件にAクラスに攻め込ませる。さっき言ったように俺たちの最大の強みはモチベーションだ。同じ連戦ならこっちに分があるからな。そこをついて一騎打ちに持ち込む。」
作戦の要点はこんな感じだ。問題があるなら一騎打ちで勝てるかどうかと言うこと・・・
「で、明久。」
「何、雄二?」
「今日テストが終わったら、Bクラスに宣戦布告してこい。」
「嫌だ、行くなら雄二か絵里が行けばいいじゃないか。絵里は超能力使えるでしょ?」
さすがに今回は警戒していますね。仕方がありません。
「それでしたら、じゃんけんで決めましょう。心理戦有りで。明久がシードで良いですよ。負けた方が行くと言うことで良いですよね?」
「それなら良いよ。」
さすが明久です。心理戦がどんなに恐ろしいか分かっていませんね。
「じゃあ、僕はグーを出すよ。」
「そうですか、それなら、私はーーーー」
本当に・・・これだからバカは・・・
「明久がグーを出さなかったら明久の命を貰います。康太、ナイフ用意しといて下さい。」
「ちょっ・・・!何その心理戦!?
明久・・・ごめんなさい。世の中は弱肉強食なんです。
「行きますよ。じゃんけん!」
「わぁぁ!?」
パー (私)・グー (明久)
「決まりですね。行ってらっしゃい、明久。」
「絶対に嫌だ!」
「大丈夫だ、明久。今度は殴られたりしない。」
「何を根拠に!」
「Bクラスには美少年好きが多いそうだからな。」
「そっか、それなら安心だねっ!」
本当に乗せられやすいですね。でも、もう一押し、しときますか。
「でも、明久不細工ですし・・・」
「失礼な!365度どこから見ても美少年じゃないか!」
「5度多いぞ。」
「実質5度じゃな。」
「まぁ、5度くらいなら。」
「3人なんて、大っっ嫌いだ!」
そんなことを言い残して、明久はかけていってしまいました。
ふぅ・・・遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
これからも、どうかごひいきに。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。