第5巻 姉と母とテスト勉強
オマケ26・「奇妙なお話と勘違い」
幽霊やお化けや妖怪……
あなたは信じますか?
死後の世界や冥界……ましてや、神様の存在なんかを
信じる人もいれば信じない人もいるでしょう。
でも……誰も決めつけることも、否定することも出来ないのです。
そう……
死ぬまでは
そして、そこに行くまでは……
そしてこれは……
「本当にあった私達の怖い話し」
それはある日のこと……
「百物語……ですか」
「うん!みんなで何か夏の風物詩をってことでね。絵里も参加する?」
その日の放課後、私はトモちゃんとレイを連れて帰ろうとしたところに、明久がそんな話を持ちかけてきたのです。
「面白そうね」
「やるやるー!!」
「じゃあ、参加でお願いしますね」
「オッケー。で、場所なんだけど……ほら、×丁目の▽○寺ってあるでしょ?あそこの境内なんだ。時間は今日の夜10時に集合なんだけど……大丈夫?」
「大丈夫ですよ?ところで、美波達は来るんですか?」
「うん。大丈夫だってさ。ちなみに、龍夜も来るよ」
「そうですか……楽しみですね」
そういうことになり、その日の私達は家に帰り私服に着替え準備を始めた。
「何が必要ですかね……」
「私が教えるわ……いい、言ったとおりの物を準備しなさい」
「「りょ、了解」」
そして、用意……
黒いワンショルダーリュックにすべてを詰め込んだ後、私達は▽○寺へと足を運んだ
「遅くなってすいません」
「お、これで全員が揃ったな」
「ありゃりゃ……私達が最後?つまんな~い」
「まぁまぁ……じゃあ、始めますか」
そして、境内で100本のろうそくに火をともす。
メンバーは、いつもと変わりない
瑞希・美波・翔子ちゃん・工藤さん・雄二・明久・康太・秀吉・龍君・レイ・トモちゃん・私
の12人で行われました。
「じゃあ、トップバッターは僕からだね」
「明久、期待してますよ~」
「うん!じゃあはじめるね……これは昔……本当にあった出来事なんだ……」
ぼそぼそと明久が紡ぐ言葉は意外にも怖く、面白い物でした。
「そして、足首に残っていたのは……手形だったんだって……コレで僕の話はお終い」
そう言ってろうそくを消す明久。
「い、意外に怖かったな」
「誰にでも取り柄はあるんですね……」
「そこ!?ふんっ……いいよ。じゃあ、次、絵里!」
「ふっ……後悔しますよ」
「望むところだ!」
「いいでしょう……では……これは、どこの学校にもある七不思議の話です……その学校では、こんな七不思議がありました……」
私はぼそぼそと小さい声で話しを語っていきます。
「そして、翌日……その桜の木の下で発見されたのは……その子の教科書や持ち物……そして……
その子の大量の血が、桜の木の周りにべったりと付いていたのでした。まるで……桜の木がその子を食べたことを物語るように……はい、お終いです♪」
そして私がろうそくを消します。皆さんががたがた震えてますけどね。
そして、話しはどんどん進んでいき……ついでに言うと美波と瑞希も気を何度もう失いかけ……
ついに、百物語目……
「そういえば……百物語って霊を呼び出すための儀式って聞いたことがあります」
「へ~……」
「う、嘘ですよね……絵里ちゃん」
「いいえ。これ、聞いた話なんですけど、百物語を語り追えた後に、ろうそくを消すと、急に寒い風が吹くそうなんです。そして、そのままじっとしていると人魂が現れてきたりするそうですよ」
「へ~、面白いね……ちなみに、今の絵里ので百物語目じゃない?」
「「「「「「「「「「「「……あ……」」」」」」」」」」」」
「試しに消してみるか」
そして、ろうそくを消した直後の記憶は……私にはありません。
しかし……
「おはようございます、明久。昨日は面白かったですね」
「昨日?何かあったっけ?」
「え?昨日百物語しましたよね?」
「百物語したの?絵里……すごいね、面白そう!」
……
あなたは信じますか?幽霊や、お化けや妖怪……死後の世界や六道輪廻……
この世には、色んな教えが存在します。
仏教・宗教・キリスト教等々……他にも様々なものがあります。
あなたは……何を信じますか?
すべてが事実ではありません。
真実や事実は1つだけ。
そう…………たった……1つだけなんですから……
そして、1週間後……現在の私に至ります。
私は見事に風邪をひきました。理由?
まぁ、いずれ分かりますよ。
レイとトモちゃんにも悪いことをしました……風邪を移してしまうなんて……
まぁ、一緒にやったほうも悪いんです。だから、少し寝てましょうか……
学校(明久side)----------------------------------------------------------
「でも、何で音橋3姉妹、風邪ひいたんでしょうね」
「さあな。私が知るとでも思うか?吉井」
「え?だって、担任ですし」
「担任がすべてを知っているワケじゃないぞ。それよりも、プリント頼んだぞ」
「うぃーっす」
「返事もまともに出来ないのか……」
む……失礼な……そう思いながらも絵里の席の所に行くと、黒いワンショルダーリュックがあった。
「何だろ?」
「…………営業雑務用の鞄」
「え?そうなの?ムッツリーニ」
「…………(コクッ)絵里が言ってた。もったいないから使うって」
「へー……何が入ってるんだろう?」
そう言った瞬間、教室にいるクラスメイト達の目が輝いた。
『開けちまえよ、吉井!』
「へ?でも……」
『大丈夫だって。音橋だったら見られてやばい物はそれこそこんな所に持ってこないって』
「そ、そうだよね……ぷ、プリント整理のため!」
そして、鞄を開けようとしたところに
「……絵里が休みって……本当?」
「やっほー!吉井君」
霧島さんと工藤さんが入ってきた。
「これから、絵里ちゃんの営業雑務用の鞄を開けるんです」
「……私も見る」
「へ~……音橋ちゃんの鞄か~……ボクも見てみたいな」
そして、Fクラス全員+霧島さんと工藤さんとで鞄の中身を見ることに……
「じゃ、じゃあいくよ……」
僕はそう言ってから鞄を開ける。結構鞄のサイズは大きいんだけど、かなり沢山の物が入っているのか、何が入っているのか分からない状況だったので1つ1つ取り出すことにした。
「まずは……あれ?たわし?」
『『『『たわし!?』』』』
全員での驚き。
「っていうか、雑務でたわしが必要って……」
「何をやっているんだ……音橋は」
「あれ?何か書いてある……えっと、『粗品・東京○達パークⅡ』」
「いつの間にいったのじゃ!?」
「つ、次……」
ふたたび鞄の中に手を入れる。すると、次に出てきた物は……
「マッチとライターとろうそく?」
「何か一気に出てきたわね……でも、雑務でしょ?」
「本当に何をしてるんだろう……絵里……ん?あ、また出てきた。懐中電灯と、非常食と、長期保存可能な美味しい水……」
「じ、地震対策とかでしょうか……」
そうだと考えたい。
「えっと……除霊用の清めの塩……」
「「きゃああぁぁあああぁああ!!??!?」」
「あ、普通のタイプも入ってた……っていうか、雑務って本当に何?」
「アイツは憑かれやすいからな。潮の常備は当然……だと考えたい」
「龍夜……お前が音橋を信じてやれ」
「……分かってる」
そういうやりとりをかわす。さて……次に出てくる物は何だ?覚悟は出来ている……よしっ!
「ん……け、拳銃……」
「「「きゃあぁぁああぁあぁあぁあっ!!!?」」」
「お、落ち着いて!どうせおもちゃでしょ」
そう言って僕は安全なことを確かめるため、壁に向かって引き金を引いた。すると……
パァンッ!
「……………」
「……………」
「……………」
教室に沈黙が流れる。だって……壁にめり込んでいる物はどう見たって実弾だ……
「つ、次だ、明久」
「え?あ、う、うん……えっと……お札?」
「おい、それって、お経の一部じゃないか?それも、かなり法力をこめている……おい、これ本物だぞ」
『『『『何ぃっ!?』』』』
「お札が必要って……何ですか?」
「た、多分……れ」
「それ以上言わないで!」
そう美波に言われたのでそれ以上言うのはやめにした。姫路さんと美波がお互いを抱きしめあっている。絵里の鞄はこんなにも危険な物なのか?いや……大丈夫……なはず。さて、次だ!
「しめ縄」
「何のためだ!?」
「巫女服」
「本格的になってきたよ!?」
「木彫りの大仏」
「本当に何なのじゃ!?」
「十字架」
「何!?」
「ニンニク」
「…………料理のためだと考えたい」
「杭」
「……吸血鬼?」
…………ここまでで、大体が絞れてきた。
「え、絵里は放課後に何かと戦ってるのかしら……」
「で、でも、まだ言い切れたワケじゃないですよ……」
よしっ!腹をくくってラストスパートだ!
「日本刀」
『奴は戦っているんだ!』
「日本酒」
「刀を清めるため!?」
「救急箱」
「怪我をしたことがあるんですか!?」
「聖水」
『間違いない……吸血鬼か!』
「銀の弾丸(清め済み)」
「いや、吸血鬼だけじゃねぇぞ!」
「防毒マスク」
「何と戦っておるのじゃ!?」
「サングラスが2つ」
「何で入ってるのかな……」
「手榴弾とスタングレネード弾」
「……霊に対抗できる……?」
……絵里って一体……何者?
「あ、あと少し……よし……じゃあ、行くよ!」
僕はそう言って再び鞄に手を入れる。今度はもう少しまともな物が出てきますように!
「手錠と鎖……」
「何に必要なんだ……」
「……雄二、大丈夫」
「何がだ?」
「私も持ってる」
「(サーッ)」
おおっ!雄二の顔が青ざめていく!
「明久君、ちなみに私も持ってます」
「ウチもよ」
そう言って見せてくれる2人……ああ、僕も今真っ青になっているんだろう……
っていうか、何でそんな物を持っているの!?
「あ、あと、本が入ってた『書籍・白魔術・黒魔術~あなたの望む薬を~』……」
「う、ウチ、後で読んでみようかしら」
「わ、私も……」
「……私も」
何で興味を示しているんだろう……
「あ、あと……DSとPSP」
「遊んでる余裕があるんだ」
「あ、あと、ドナー登録のカード」
「これで誰かの命が救われるんだな」
「遺書」
「死ぬ覚悟ができておるのか!?」
「リップクリームと櫛とか」
「流石は女の子!?」
「手紙……『コレを呼んでいるあなた……あなたがコレを呼んでいると言うことは私は猛虎の夜に生きていないでしょう……コレを呼んだあなただけに私の真実を語ります。あの日……私はエリア304と呼ばれるところでアイツに出くわし――』」
「もう読まないで下さい!」
「いやぁぁぁぁ!!」
女の子が泣き出しそうだ……
「あ、最後の3つだよ……えっと、ボールペン」
「何でこまめに日常生活用品が……」
「あと……何だろう?コレ……何かの薬かな?」
「…………それは!!」
「え?ムッツリーニ知ってるの?」
「…………(コクッ)多分、毒薬と、解毒薬、ルミノール反応を起こす液体と、その他諸々……そして、姿を消す薬と……ほれ薬」
『『『『『ほれ薬ぃっ!?!?!!!??』』』』』
「え、絵里ちゃんに売ってもらいたいです!」
「い、今ならとっても大丈夫なんじゃ……」
「…………今の、試作品段階の可能性がある。人間が使って生きていられるとは限らない」
そうムッツリーニが言う。クソッ!残念だ!絵里に頼み込んで、できたら売ってもらおう。
「最後の1つ……何だろう?コレ……」
そこには、小さいビンのような物があった。大きさが大体縦10センチくらいの……
「ああ、多分、それは次の開発品の設計図だな。あと、今までのとかの。そこに、アルファベットが並んでるだろ?それを正しく並べるんだ。そうすれば開く代物。ただし、無理矢理開けようとすると特殊な薬品が流れてきて設計図にかかれたインクは消えてしまう……まぁ、昔によく使われていたやつだな」
「絵里って一体……」
ブー……ブー……
「あ、僕の携帯だ……え、絵里から……」
僕は、スピーカー状態にして、みんなに聞こえるようにしてから電話に出た。
ピッ!
「もしもし?」
『あ、明久でケホッケホッケホッ!』
「え、絵里!?大丈夫?」
『あ、はい……やっぱり、夜の学校で全力疾走したのが行けませんでしたかね……』
「夜の学校で全力疾走!?」
『あ、いえ、こっちの話しです』
「ね、ねぇ、絵里って一体」
『あ、ちょっと待って下さい。やっと命がけで捕獲したサタンが……よいしょっと……で、何か言いま
した?』
「ねぇ、サタンって何!?それって、キリスト教に存在する七つの大罪の1つじゃなかったっけ!?」
『ケホッ!ケホッ!ケホッ!うぅ……喉痛いです……やっぱり呪いは受ける物じゃありませんね』
「のろ……絵里!?本当に風邪なんだよね!?」
『え?風邪?あ、そっか……ケホッ!ケホッ!』
「何その三文芝居!」
『明久、五月蠅いです。少し落ち着いて下さい』
そう言われて、少し深呼吸をする。そして、再び携帯電話を耳に当てると……
《隊長!大変です!イタリア地下に奴らが!隊長!早くして下さい!》
『ちょ……五月蠅いですよ!少し静かにして下さい!』
「……え、絵里?」
『何ですか?』
「イタリアだよね!?イタリアの地下でしょ!?」
『さあー……ナンノコトデショウカネ』
「何その棒読み!?」
《隊長!あなたがいなければ……世界が1日で乗っ取られてしまいます!》
『……すいません、明久。今は切りますね。あ、あと、今日のプリントは麻月さんに渡しておいて下さ
い』
「え?あ、うん……分かった……じゃなくて、え!?何!?今普通に世界のピンチだよね!?」
『ちょっと、静かにしてっていったでしょう?全く……私は今電話してるのに……』
「電話してる場合じゃないよね!?」
『全く……携帯電話新しく買わないと駄目ですね……海外からでも繋がるやつを買わないと……』
「……え?」
ピッ……
「…………」
「…………」
『『『…………』』』
間違いない。
「みんな……間違いない。今の会話ではっきりした……」
『『『『『絵里(音橋)は……本物の守護者だ!』』』』』
音橋家-------------------------------------------------------------------
「ふぅ……全く。トモちゃん、その趣味どうにかならないんですか?」
「だって、面白いんだもん。この間発売された軍もののゲーム。地球が宇宙人とかに乗っ取られるやつ。プレイヤーはだんだんとやりこんでいくうちに、階級があがって、今私は隊長なんだ~♪」
「はぁ……なんか恥ずかしいから明久に隠しちゃったじゃないですか……」
あ……駄目です。殺気の会話が全く思い出せません。
え~っと……サタンを捕獲してるから……次はベルフェゴールですか?
全く……悪魔物のゲームって意外に難しいですね。
命がけです。
「絵里!こっちはモノ○ロス倒したわよ!」
「モンス○ーハ○ターですか?レイ」
翌日----------------------------------------------------------------------
「しかし、風邪が治って良かったですね」
「昨日の麻月さんのが効いたんじゃない?」
「確かにね~」
ガラガラ!
『『『『『『『お勤め、ご苦労様でしたっ!!』』』』』』』
「えっと……何事?」
「レイ、私のほっぺ、抓って下さい」
ぎゅぅぅぅぅぅ~~!!
「ひゅん。ひゃひひょうふへふ……いひゃいへふほん」
「何言ってるの?」
「“うん。大丈夫です……痛いですもん”」
「へ~……」
この後、どうにか説明しようとしたのですが……
何故か誰もまともに受けてくれなく、新たについた2つ名が……
『Person who defends the earth(地球を守る者)』
……何でこんな事になったんでしょうか?
あ、お母さんに連絡取ったりしなくちゃいけませんし、海外でもつながる携帯、帰りに買わなくちゃですね……
あ、あと、営業雑務用の鞄から、この間の怪談の時にレイに指示されて入れた物全部出しておかなきゃです・・あれ、何でみんな覚えてなかったんでしょうかね・・まぁ、いいです
そう……これは、勘違いに勘違いが重なった……とある2日間と、奇妙な日の出来事をつづった・・
そんなお話。
「暑い日々が続いている今日この頃・・旅行に行ったパソコンで執筆し、投稿したためか、最後のほうがおかしくなっていますが気にしません!」
「作者さん・・出てきてもいいんですか?」
「大丈夫。さっきは大丈夫だったから」
「さっきはって・・」
「とりあえず!乾燥待ってますね!」
「乾燥じゃなくて、感想です」
「いいんだよ!意味が伝われば!」
「はいはい。では、皆さん・・また次回お会いしましょう」
+注意+
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