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遅くなってすいません!
第3巻 覗きと合宿と脅迫状
第33話・「前代未聞のクラス単位の覗き大作戦!part2」
龍夜side----------------------------


翌朝。

「ううん……」
「うん……?なんだ?……んなっ!?」

昨日のゴタゴタがあって疲れてすぐに眠りに就いたと思ったらもう朝になっていた。そして、目を開けると目の前には秀吉の顔があった。

「……寝ぼけてんのか?」

試しに頬をつねってみる。うん、痛い。

「秀吉、起きろ」
「う……ん。なんじゃ?」
「お前俺の布団に進入してきてるぞ」
「む。すまんのう。どうも夜にあったことから何となく引いてたみたいじゃ」
「引いてた?意味がわからん」

夜にあった……引いてた……?さっぱり意味がわからん。

「夢オチ!?がっかりだよ畜生!」
「なむぐぅ!?」
「静かにしてろ。何か面白そうだからな。様子見だ」
「(コクコク)」

秀吉が納得してくれたので、明久の様子をうかがうことにした。

「ううん……」

この声は……雄二か?

「ぐう……」
「…………最悪だ」
「んあ……」

なるほど。雄二が明久の後ろにいたのか。ギリギリ貞操は守られたみたいだな。

「とにかく雄二!おきろコラぁっ!」
「ぐふぁっ!」

明久が雄二を布団からけり出す。

「(秀吉、起きたばっかりのフリしろ)」
「(わかったのじゃ)」

秀吉に指示を与える。これでもっと面白くなるだろ

「んむ?なんじゃ?雄二はまた自分の布団から離れた場所で寝ておったのか」

眠たそうに目を擦りながら言う秀吉……演劇部員すげぇ!
つか、隣ではムッツリーニも目擦ってるし。

「秀吉、『また』ってどういうこと?」
「いや、別に大したことではないのじゃが……雄二は寝相が大層悪いようでのう。明け方はワシの布団の中に入ってきておってーーやめるのじゃ明久!花瓶を振りかざしてどうするつもりなのじゃ!」
「花瓶が割れると大変なことに!」
「殴る!コイツの耳からドス黒い血が出るまで殴り続ける!」

……秀吉が俺の布団に入ってきたことは言わない方が良さそうだな。

ガチャッ

「おいお前ら!起床時間だーーぞ……?」
「死ね雄二!死んでわびるんだ!あるいは法廷に出頭するんだ!」
「なんだ!?朝からいきなり明久がキまっているぞ!?持病か!?」

鉄人登場!てか、動けるのかよ!

「ええい落ち着くのじゃ明久!西村先生、済まぬがこやつを取り押さえるのを手伝って頂きたい!」
「…………!(コクコク)」
「鉄人!昨日は済まなかった!だから取り押さえるの手伝って下さい!
「……お前らは朝から何をやっているんだ」

こうして、鉄人の力を借りて明久を取り押さえることに成功。明久は残念そうな顔をしていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「雄二、龍夜。そういえば昨日妙なことを言われたよ」

俺と雄二が朝食を食べていると明久がやってきた。

「ん?なんだ?」
「お前の死ぬ日が今日とか?」
「違うよ!」
「チッ……」

予言されてたら殺すつもりだ。

「チッってなんだよ!全く……工藤さんに『脱衣所にまだ見つかってないカメラが1台残ってる』って」
「なんだと?」
「それを早く言いやがれクソ野郎」
「クソって言うな!とにかく、怪しいよね。そんなことを知っているなんて、やっぱり彼女が犯人じゃないかな?」
「いや、そうとは限らんじゃろ。それならわざわざ怪しまれることを言うとは思えん」

秀吉が会話に入ってくる。確かに、俺が犯人だったらそんなこと言わない。

「…………確認するしかない」
「やっぱりそれしかないか……」
「諦めろ。これは運命としか言いようがないぞ……」

俺が明久に言ってやる。いくら考えてもこの考えしかないんだからな。

「だが、工藤の情報はありがたいな」
「え?カメラが残っていることが?」
「ああ。それを工藤しか知らないって事は、そのカメラに女子の着替えが撮影されている可能性が高い。それを手に入れたら入浴していない女子の確認も出来るからな」
「ある意味便利だがな。でも、その方法って余計に危なくないか?法律的に」
「そういわれるとキツいんだが……やむ終えない」

そこまでい追いつめられているのか……

「…………隠し場所なら5秒で見つける自信がある」

流石だな。変態は変態を知るってか?

「けど、本当にそんなカメラがあるのかも怪しいよ?」
「本当にバカだな。最初に脱衣所で見つかった方がおかしいんだ。明久の盗撮や雄二の声の盗聴に長けている犯人のカメラが素人に見つけられるなんて考えにくい。そうなるとーー」
「「…………二段構え(か)」」

俺とムッツリーニの声がかぶる。

「そうだ。最初に見つかったカメラはカムフラージュだった可能性が高い」
「用意周到じゃな」

最初のカメラを取り除いたことにより安心感を持たせ、油断させる。その隙に本命のカメラで撮影しようって事だ。手の込んだやり方だな。

「けど、それならお風呂の時間を避けてカメラを取りに行けば解決ってことだね」
「…………それは無理」
「残念ながらな」
「え?なんで?」
「入浴時間外だと、脱衣所は厳重に施錠されているんだ。初日のカメラ設置に対する防衛ラインだろうな」

全部が全部裏目に出ているからこちらは不利の中の不利……キングオブ不利だ。

「諦めて今までどおりの方法を貫けって事か……」
「そのようじゃな」
「っていうか、それしかねぇよ」

結局あの警備を突破しないといけないというのは変わっていないんだからな。

「そこで昨日の反省だ。明久、昨日の敗因はなんだと思う?」
「敗因?う~ん、向こうが女子の半分を防衛に回してきた事じゃないかな?」

明久は、単純な事だけは分かるみたいだな。

「…………敵側には工藤愛子もいた」

ムッツリーニが悔しそうに呟く。よほど悔しかったんだろうな。

「そうだ。昨日の敗因Aクラスを含め、敵の戦力が大幅に増強されていたことだ」
「俺が途中まで数えたが……恐らく3倍以上の人数だったぞ」

俺は鉄人と戦い始めた頃に数え始めたが途中で意識を失ったから細かい数は覚えていない。だが、大まかに数えると3倍ほど。その他にも数えていない人がいたから、3倍以上という事になる。

「そこでだ。こちらも更に戦力を増強しようと思う。Fクラスだけではなく他のクラスも味方に付けて対抗するんだ」

納得できるが、違和感が残る。まぁ、雄二なりの考えがあるんだろう。

「む?明久、どうしたのじゃ?」
「う~ん。なんか、この作戦がいつものやり方と違う感じがしてなんだか……。ほら、向こうの戦力が大きいからってこっちの戦力を増やすって言うのが、イマイチ僕たちらしくないというか……」

へぇ……明久も成長したな。

「ほぅ……。明久も頭が少しは回るようになってきたな。その通り。このやり方は正面突破だけじゃない」

やっぱり他の理由もあったんだな。勉強はともかく、こういった物はあまり俺には向いていないみたいだ。

「んで、他の目的って何?」
「俺たちの保身だ」
「ああ、そう言うことか」
「?僕らのみを守る?誰から?」
「俺が説明してやる。いいか?今のところは未遂で終わっているからたいした問題になっていない。だが、「覗きは立派な犯罪です。作戦が成功して女子風呂に至ったとしても真犯人が見つからなければ、龍君達は処分を受けることになります」……」

きたか……

「え、絵里!?」
「はい。覗きを止めるはずの立場なんですが……事情により覗きに手を貸しましょう」
「……どういう事だ?」

雄二が絵里に聞く。ま、普通はそうなるわな。

「ま、まぁ……とある事情によってですね……その……これ以上私の口から言わせないで下さい!///」

顔を赤らめながら言う絵里……まぁ、今回は事情が事情だ。昔の知り合いの店で急遽やることになったギター役……しかもボーカルまでやったときの写真を全校にばらまくと言ったら即手伝ってくれることになった。

「と、とにかくです!雄二はそれを避ける為の戦力増強ーーつまり、メンバーの増員を狙ってるんです」
「増員が処分を逃れる手段になるって?」
「ああ。人数を増やせば相手の特定は難しくなる。向こうだって戦いながらその場にいる全員の顔を覚えるのは厳しいだろうからな」
「でも、すでに僕らの面は割れてるよね?それなら無意味なんじゃないの?」
「文月学園は世界中から注目を集めている試験校ですよ。そんな不祥事があった場合はひた隠しにするかキッチリ1人残らず処分をするかのどちらかしか選べません。中途半端に一部の生徒だけをバッするようなことになれば、タダでさえ叩かれている『クラス間の扱いの差』についてマイナス要因を増やすだけです。まぁ、運が良ければ処分は無し、運が悪くても処分を受けるだけでしかも路ずれまでいるってワケですよ」

つまりは、顔の割れているFクラスだけを罰したら『できの悪いFクラスだけが処分を受けて他の優秀なクラスは手心を加えられている』と見られるワケか。

「なるほど。流石は雄二。汚いことを考えさせたら右に出る人はいないね」
「知略に富んでいると言え」
「雄二の考えがすぐにわかった私も汚いことを考えていると思われているのでしょうか……」

絵里が落ち込んでいるのはほっといて、作戦を実行するためになると多くの人数が必要になるな。集められるだけ集めておかないとな

「でふむ。ならば今日は協力者の確保を主軸に行動するわけじゃな」
「ああ。幸い合同授業の上にほとんど自習みたいなものだからな動きは取り易いはずだ」
「そうだね。じゃ、まずはどこから行く?」
「っというよりも、私はどうすればいいのでしょうか?」
「音橋は龍夜と許嫁だろ。仲が良いように見せておけば良いんじゃないか?」
「……ひっついてれば良いんでしょうか?」
「それで良いんじゃないか?」

……ひっつく……ナイスな作戦だ!雄二いぃぃぃぃ!

「それじゃあ、まずはどこから行く?」

戦力を考えると……

「当然Aクラスからだ。同じ手間なら能力が高い方が良いからな」

雄二も俺と同じ考えだな。ま、当然か。

「Aクラスならば昨日の合同授業で交流もあるしのう。話しもしやすいじゃろうて」
「決まりだな。合同授業の間にAクラスと話しをするぞ」
「了解。ムッツリーニと龍夜と絵里もそれでいいよね?」
「…………問題ない」
「同じく」
「わかってます」

作戦の方針も決定したので俺たちは朝食を再開した。明久は、固形物が口に入って幸せ……って言う顔をしてるな。

龍夜sideEND----------------


絵里side------------------

「Aクラスなら久保君ですね」

私は予定どおりに龍君に抱きつきながら話しをします。美穂からとんでもないほどの視線が送られてきますが、今度一緒に買い物に行くと言うことで何とかなりました。

「それじゃあ、明久だろ」
「龍君、わかってますね。私も明久が適任だと思います」
「うむ。明久が適任じゃな」
「…………頼んだ」
「妥当な人選だな」

明久が適任でしょう。久保君なら即決定とまではいかなくても、良いところまで行くことでしょう。

「あ、うん。別にいいけど……でも、どうして僕なの?」

席を立って久保君の席に行こうとした明久がそんなことを聞いてきました。

「「「「「…………」」」」」

……明久は本当に何も知らないんですね……

「どうして気まずそうに目をそらすのかな?なんだか凄く嫌な感じがするだけど、本当に大丈夫だよね?」
「そ、そうじゃな。一応、久保はおぬしに悪意を抱いてはおらんと断言できる」
「…………彼に悪気はない」
「人にはそれぞれの思考があると思います」
「同感だな」
「なんで4人ともそんな奥歯に物が挟まったようないい方をするの?」

……まさか、こんなに鈍感だなんて……

「明久、早く行ってこい」
「え?でも……」
「大丈夫だ。この中ではお前が1番久保に好かれている。自信を持て」
「そ、そうです。安心して下さい」
「あ、うん」
「……ただし、いざというときはコレを使え」

雄二が明久のポケットに何かを押し込みます。明久が横目で確認していたので私も見てみます。中に入っていたのは……

スタンガン(20万ボルト)……ああ、なるほどですね。明久はどうして久保君にお願いしに行くだけでスタンガンを持たされるのかって顔をしてますね。

「そ、それじゃ、行ってくるね」

明久が釈然としないという顔をしながら久保君の所に行きます。明久が無事で帰ってくることを願いましょう。


明久side----------------------

「そ、それじゃ、行ってくるね」

何か釈然としない物を感じながらも僕は久保君のいるテーブルへと歩き出した。流石に学年次席だけあって、久保君は参考書を片手に真面目に勉強している。一瞬邪魔しちゃ悪いかな、とも思ったけど事情が事情なので声をかけることにした。

「あのさ、久保君。ちょっといい?」
「吉井君かい?僕に用だなんて珍しい。とにかく座りなよ」

そう言って椅子に空きスペースを作ってくれる久保君。うん。その気持ちはありがたい。でも、わざわざ1人がけの椅子に2人で座る必要はないんじゃないかな?

「それじゃ、こっちの空いている椅子を使わせてもらうよ」
「そうか。まぁ、キミがそうしたいのであればそれでも良いが」
「ところで、お願いがあるんだけど」
「引き受けよう」
「実はーーって早っ!」

まだ内容も話していないのに。

「いや、すまない。少し冷静さを失っていた。話を聞かせてもらえるかな?」
「あ、うん。実はその……」

覗きの仲間になってくれ何て言いにくくて口ごもってしまう。

「遠慮なく言ってくれ」

そんな僕をフォローするかのように久保君は真摯な態度で接してくれた。こんなにも優しい相手なら、ストレートにお願いしても大丈夫なはず!余計なことは考えずに相手を信じて頼んでみよう!

「その……女子風呂を覗くのを手伝って欲しいんだ!」
「断る」

裏切られた気分だ。

「女子風呂を覗く?本気でそんなことを言っているのかい?」
「う……。そ、それにはワケがあって……」
「見損なったよ吉井君。人の集まりにはルールがあり、それを守ることで社会が形成される。だから、人として間違ったことをしようとするキミは社会に不適合な人だと言える。もうすぐ社会に出ようというのにそんなことでいいのかい?そもそも、入浴中の女子の身体を見ようという考え自体が不潔だよ」

とりつく島もなく僕の反論を切り捨てる久保君。彼はそのまま不機嫌そうに鼻を鳴らすると参考書に没頭し始めてしまった。こっちの言葉に耳を貸してくれそうな様子もないし、これ以上の交渉は成り立たないだろう。

「邪魔してごめん。それじゃ、僕はこれで」

仕方がないので一旦雄二達の所に戻るとしよう。

「……人として間違ったこと、か……」

去り際に久保君のつぶやきが聞こえてきた。何か悩みでもあるんだろうか?




明久sideEND-----------------------

明久がこちらに戻ってきます。

「明久。どうだった?」
「ごめん。失敗だったよ」
「そうですか……まぁ、無事で何よりです」
「全くだ」
「いや、そんな危ないことはしてないんだけど」

いえいえ、十分危ない役割でした。

「しかし、そうなると他のクラスとの交渉を迅速に進める必要があるな」
「そうですね……」
「それはそうだけど、今は一応授業中だよ?」

まぁ、それもそうですね。自習とは言っても監視の目がないわけじゃありませんし、もしも勉強をしているフリをしていなければ監督の先生に注意を受けているでしょうね。

「それはわかっている。だが、全クラスに声をかけるとなると休み時間程度では全然足りないからな。なんとしても抜け出すしかない」

雄二が鋭い目つきで西村先生の隙をうかがっています。

「あ、あの……私は抜け出すのは遠慮しておきます」
「え?なんで?」
「私だけ女子ですよ?男子の中に入っていたらすぐにばれますし、その当たりは遠慮しておきますよ」

何て事を言っていると、私たちに近づいてくる2つの影が……

「こらっ。アンタたち、また何か悪巧みしてるでしょ」

西村先生が悪巧みの言葉に反応しましたね。

「美波、別に僕たちは悪い事なんて考えてないよ?」

いえいえ、十分に犯罪の域に達することですよ。

「はぁ……。今更絵里以外のアンタたちに問題を起こすな、何て無理を言う気はないけど、よりによって覗きなんて……。少しは覗かれる方の気持ちを考えてみたら?」

まぁ、美波の言っていることは正しいですね。でも、それが明久が拷問を受けていなくて無実なのに拷問を受けていなかったら考えを改めていたことでしょうね。

「よりによってお風呂の覗きなんて……。周りと比較されるし、隠す物はないし、パッドを入れることもできないし、寄せてあげることも……」
「あの、美波。それって一部のピンポイント名箇所を見られることを嫌がっているだけに聞こえるんだけど」

そんな会話を聞いていると、雄二からアイコンタクトが来ました。

『鉄人にマークされている。島田を遠ざけろ』……ですか。了解です!えっと……どこか良いところに生けーーもとい、代わりーー丁度いい人はいないでしょうか……あ、丁度良いところに須川君がいました。少し利用させてもらいましょう。

「美波」
「ん?なによ、絵里」
「さっき須川君が話しがあるって言ってましたよ」
「え?須川がウチに?」
「ええ。さっきそう伝えて欲しいって言われていたのをすっかり忘れてました」
「ふぅん……何の用かしらね。ま、後で休み時間にでも聞いてみるわ」
「あ、何でも、とても大事な話だから、すぐにでも聞いて欲しいって言ってましたよ」
「え?大事な話って?」

あ、食いついてきましたね。

「すっっっごく真剣な顔でしたからよっぽど大事な話なんですよ。きっと。それに、この話は元々明久が頼まれていたんですけど、私たちどちらとも忘れていたので代わりに言っておきました」
「え?あ、うん。ありがとう、絵里」
「えぇぇっ!?大事な話って……ま、まさか、それって……?須川がウチに何て、そんなのありえないよ……。でもでも、旅先だとその手の話は多いって言うし……」
「今すぐ伝えたいって言ってたから、すぐにでも行かないと可哀想だよ」

明久も雄二からアイコンタクトを受けたのか、話しを合わせてくれます。

「……アキは、それでいいの……?」

あ~あ……

「え?それで良いも何も」
「だからっ!アンタは、ウチがその、須川とゴニョゴニョ…………」
「ごめん。よく聞こえないんだけど」
「ああもうっ!ようするにアンタはウチが誰かに告白されたらどう思うのか聞いてるのよ!」
「悪戯かと思う」
「はぁ……。シャツについた血って落とすの大変なのよね……」
「いきなり返り血の心配!?僕の出血は決定事項なの!?」

当たり前です。人の気持ちを知らないでそんなことを言うなんて美波が可哀想ですね。

「島田。明久はお前がどこにも行かないと安心しきっているんだ。ここらで焦らせてやるのも1つの手だと思うぞ?」
「同感だな。男ってそう言うのに弱いんだよな」

龍君が雄二の言葉にスピンをかけるようにとどめの言葉を付け加えます。

「……そうね。見てなさいよアキ。ウチだって結構モテるんだからねっ!」

作戦は成功ですかね……

『島田。そんなに血相を変えてどうした?』
『西村先生。ちょっと須川に用事があるんです。スグに終わりますから』
『そうか。だが、その剣幕だとお前が須川を血の海に沈めないかと心配なんだが』

西村先生に美波が捕まっています。確かに、あの剣幕だと須川君を殺さないか心配ですね。

「明久、秀吉、ムッツリーニ、龍夜。未だ。見つからないように脱出するぞ」

そんな声が聞こえてきたかと思うと、明久達は音もなく出入り口に向かい廊下に出てそっとドアを閉めていきました。

『大事な話?何のことだ?』
『騙したわねアキっ!出てきなさいっっ!』

色々な意味であのタイミングは絶妙でしたね。私は明久達と何も関わりがないように演技をしておきますか……それよりも、龍君の持っているあの写真がいつばらまかれるか心配なんですが……






今まで遅くなってすいませんでした!少々スランプに陥っていまして……

と、とにかく、これから少々更新速度が落ちるかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします!


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