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タイトルの意味は、読めば分かりますよ?
第1巻 人生と進級と宣戦布告
第10話・Aクラス戦準備?~人間にとってはトラウマとは恐ろしいものですね~



戦争終了後・・・今は、明久の手に、冷却シップと包帯を巻いている真っ最中です・・・

「それにしても、お主らは思い切った行動に出たのう」

いきなり秀吉から言われた言葉が胸にぐさっときます。あ、あれは、冷静じゃなかったせいで・・・その・・・

「うぅ・・・痛い、痛いよう・・・」
「明久、あんまり動かないで下さい。うまく冷却湿布が貼れないじゃないですか!」

全部が全部フィードバックするわけではないのですが、素手で鉄筋コンクリートを砕こうとしたあげく、そのあと、ちょっと耐久力が高いいたをくだいたのですから、痛みは並よりもちょっと上・・・
なはずです・・・

「それにしても、絵里がこんな作戦に出るとはのう・・・その作戦を実際にやった、明久も明久じゃが・・・」
「しょ、しょうがないじゃないですか・・・冷静になれなくて、それくらいしか方法がないと思ったんですから」
「今、少し後悔してるよ・・・痛っ!」
「あぅ・・・すみません」
「壁を壊すなんて、後先を考えていなかったじゃろ。まったくもって明久のような大胆な作戦じゃのう」
「秀吉・・・それは、褒めてるんですか?それとも、けなしているんですか?」
「あれ?僕バカにされてないかな?」

でも、確かに壁を壊すのはまずかったですかね・・・明久にはあとでお詫びの品を持って行きましょうか。

「今回のは計算外だったからな。そこが明久の強みとも言えるんだが」

明久の肩を叩いて言う雄二・・・雄二は絶対に明久をバカにしてますよね、いっつも。

「さて、それじゃ嬉し恥ずかし戦後対談と行くか・・・な、負け犬の群れの代表さん?」
「・・・・・・」

床に座り込んでいる根本・・・もとい、クズ・・・さっきまでの態度がウソみたいですね~。

「本来なら設備を明け渡して貰い、お前らには素敵な卓袱台をプレゼントするところだが、特別に免除してやらんでもない」

そんな雄二の発言に、ざわざわと周囲のみんなが騒ぎ始めます。ま、当然ですか。

「落ち着いて下さい、皆さん・・・前にも言いましたが、私たちの目標はAクラスです。ここが最終目標というわけではありません」
「確かにそれもそうね」

いつの間にか、美波がいました。この展開に少し慣れたのでしょうね。

「音橋の言う通りだ。ここはあくまで通過点だ。だから、Bクラスが条件をのめば解放してやろうかと思う」

これで2回目の説明なので皆さんは目的が分かり始めたみたいですね。

「・・・条件は何だ」

呟くように根本君が問いかけてきます。クスッ・・・面白いこと言いますね。この人。

「条件?それはお前だよ負け犬代表さん」
「俺だと?」
「ああ、お前にはさんざん好きかってやってもらったし、正直、去年から目障りだったんだよな」

まさに、その通りです。端から見れば凄いいいざまですが、根本君はそれだけのことをやっています。
その証拠に周りの人たちはフォローしませんし、本人も分かっているようですしね。

「そこで、お前らBクラスに特別チャンスだ」

昨日のお昼に雄二が言っていた、取引を提案します。まぁ、私が付け加えたのもあるんですが・・・

「Aクラスに行って、試召戦争の準備が出来ていると宣言してこい。そうすれば今回は特別に設備についてのことは見逃してやっても良い。ただし、宣戦布告はするなよ。すると、戦争は避けられないからな、あくまでも、戦争の意志と準備があるとだけ伝えるんだ」
「・・・それだけでいいのか?」

疑うような根本君の視線。もちろん、私が付け足したのはーー

「ああ。あとはBクラス代表さんが音橋の言うとおりに行動してくれたら見逃そう」

にやりと笑う雄二からの指名・・・わかってますって

「えっと、皆さん知っていると思いますが、音橋絵里です。よろしくお願いします」

一応、改めてご挨拶。これから、根本君は自分が自分じゃなくなるんですから・・・

「・・・それで、何をすればいい?」
「今回、私個人としても『かなり』怒ってるんですよね~。そこで・・・」

私は、カバンに入れていた女子の制服を取り出します。

「Bクラス代表さんには、コレをきてAクラスに伝令して貰おうと思います。なお、この言うことを聞いてくれなかった場合、私の仕入れた、《ファルコン印の煉獄帳》の中から、生まれたときからのこと全ての恥ずかしい実体験を、お昼休みに全校内へと流します」

言った瞬間、Fクラス、Bクラス問わず、全員の顔が引きつった。まぁ、私の情報網から逃げられるとは思わないで下さいね。さてさて、根本君の反応はというと・・・

「ば、バカなこと言うな!この俺がそんなふざけたことを・・・!」

慌てて言う根本君・・・確かに、女装なんてイヤですよね・・・

『Bクラスの生徒全員の力で必ず実行させてみせよう!』
『任せてちょうだい! 必ずやらせるから!』
『あぁ・・・こんな簡単なことで設備をゆるしてくれるなんてなんて、慈悲深いんだ!』
『それだけで教室の設備を守れるなら、やらない手はないな!』

Bクラス生徒全員からの暖かな声援・・・途中変な声も混ざっていましたが気にしない気にしない。

「では、決定ですね」
「くっ!・・・寄るな!変態どぐふぅ!」
「とりあえず黙らせました!」
「は、はい・・・あ、ありがとうございます」

一瞬で、根本君のみぞおちに拳を打ち込んだBクラスの男子。変わり身するの、はやいですね。まぁ、それだけ酷いことをしてきたって事でしょうが・・・

「では、着付けに移るとしましょうか・・・えっと、誰か手伝って下さい」
「あ、私手伝います」
「じゃあ、私も」

ぐったりとしている根本君に近づいて、制服を脱がせます・・・
はっきり言って気持ち悪いです。ですが、我慢しましょうか・・・

「うぅぅ・・・」

うめき声を上げる根本君・・・目が覚めちゃうかもしれませんね。

「ちょっと離れていて下さい」
「「あ、うん」」
(バチィィィ)
「うぐぁ!?」

スタンガンを押し当てて、一発入れておきました。勿論最低出力ですが・・・念には念を入れてです。
根本君に、女子の制服をあてがって・・・

「これは・・・さすがに、難しいですね・・・」
「土台が腐ってるから、可愛くするのも難しそうね」
「とりあえず、着替えさせましょうか」

私を含める女子3人でいそいそと、着替えさせます。





お着替え完了ーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ・・・」
「おい、音橋、あいつに制服着せたのは良いが、これからどうする?」
「そうですね・・・煉獄帳にのるような事をさせたいので、あの格好で撮影会でもしておいて下さい。
あと、この制服どうしましょう・・・」
「ん?それなら、俺が処分しておいてやる」
「そうですか?じゃあお願いします」

そういって、雄二に制服を渡します。制服の行き先は、焼却処分か、転売ですね。まぁ、いずれにせよ、根本君は学校から家まで女子の制服を堪能することでしょう。さてと・・・私は、さっき根本君の制服から抜き取っておいた瑞樹の手紙を持っています・・・瑞樹のカバンにでも入れておきますか・・・

「よいしょっ!」

体力がもう少ししかないので、この瞬間移動テレポートが最期の気力を振り絞った1回です。
私は、ポケットから手紙を取り出して、瑞樹の席においてあるカバンに手を伸ばします。手紙を入れ終えて、これで大丈ーー

「絵里ちゃん!」
「ひゃいっ!」

背後からいきなり声をかけられたので、不覚にも変な声を出してしまいます。

「な、なんですか?瑞樹?」

私は、瑞樹に向き直ります。

「絵里ちゃん・・・」

目が潤んでいます・・・今日は、瑞樹の泣きそうな顔ばっかり見る日ですね・・・

「どうしたんですか?」

私は、まさか、自分がカバンをいじっていたから泣いているのかという考えが頭をよぎります・・・
そんなことを考えていると、なぜか瑞樹が抱きついてきました。

「へ?瑞樹?」
「あ、ありがとう、ございます・・・わ、私・・・ずっと、どうしていいか、わかんなくて・・・」

私もどうして良いのやら・・・

「瑞樹、とりあえず落ち着いて下さい。瑞樹に泣かれると、明久に怒られちゃいます」
「?は、はい・・・」

とりあえず、瑞樹を落ち着かせます。すると、瑞樹が離れていきました。

「いきなりすいません・・・」

目をこすっている瑞樹・・・

「良いんですよ・・・それだけ焦ってパニックになっていたと言うことでしょう?」
「はい・・・」

ちゃんと一言一言をしっかり言い聞かせます。

「それじゃあ、瑞樹、みんなの所に戻りましょうか」
「ま、待って下さい!」

平常心が取り戻せたと思ったので、みんなの所に行こうとする私を瑞樹が袖を引っ張って引きとめます。

「?なんですか?瑞樹?」

ふと、さっきの考えがまた頭をよぎります・・・カバンを勝手にいじっていたら、充分に怒られる行為ですからね・・・アーメン・・・

「あの・・・」
「な、なんですか?」

やっぱりカバンのことでしょうか・・・ドッキドキです。

「手紙、有難うございました」

うつむきながら、小声でお礼をする瑞樹・・・

「何のことですか?私は、根本君の制服から、瑞樹の手紙がでてきたから、戻しただけですよ?」
「それって、嘘ですよね?」

うぅ・・・意外に鋭いです・・・こうなったら・・・

「さ、さぁ、どうでしょう?」

とりあえず、ここはお茶を濁しておきましょう。といっても、内心ばくばくです。

「・・・やっぱり、絵里ちゃんは優しいです・・・今回の試召戦争で、音橋が怒ったところ始めてみたかもなって言ってました。それに、わざわざ作戦を変更してもらったり、私の抜けた分だけ頑張ってくれてたり・・・」
「じょ、冗談キツイですよ。えっと・・・私が怒っていたのはその・・・べ、別の理由で!」
「ごまかしても駄目です。声が裏返ってますよ?」

なんか、恥ずかしくなってきました・・・

「・・・まぁ、そうですね・・・私って、人が窮地に立たされると手をさしのべなきゃ気が収まらない性分みたいで」

そのせいで、1回死んでるんですけどねぇ・・・

「性分・・・ですか?」
「はい・・・特に、大切な人が傷ついていると、もう凄いことになっちゃいますよ・・・」
「大切な人ですか・・・」
「う~ん、もちろん、瑞樹もそうだし、雄二にバカ・・・Fクラスのみんなも大切な人ですよ?」
「今、吉井君のこと、バカって言いませんでした?」
「気のせいですよ?」
「でも、凄く嬉しいです・・・絵里ちゃんは、いつでもみんなに優しくて、そんなところが昔から変わっていなくて・・・」

な、なんか余計に恥ずかしくなったのは気のせいですか?今きっと、私の顔は真っ赤になっていることでしょう・・・

「そ、その、手紙・・・うまくいくと良いですね?」

強引に話の内容を変えます。

「あ・・・はい!頑張ります!」

そんな私に答えてくれた、瑞樹の笑顔・・・

「・・・人って難しいんですよ・・・?」
「え?」
「・・・人の考えていることはその人にしかわかりませんし、その考えを伝えるまでには、勇気を持っていったりしなきゃいけません。でも、人間って唯一言葉を使って自分の気持ちを事細かく伝えられると思うんです。言葉は時に人を傷つけるかもしれませんが時に褒めたりうれしさを共感したりすることが出来ると思うんです」
「・・・なんだか絵里ちゃんは凄いです」
「え?」
「私の知らないことばかり知っていたり、勇気があって・・・何よりみんなに優しいから羨ましいです」
「・・・私は、そんなに偉くないですよ・・・」
「?何か言いましたか?」
「い、いいえ!何にも!」

そんなことを話していると廊下から話し声が聞こえてきました。

『こ、この服、やけにスカートが短いぞ!』
『いいからキリキリ歩け!』
『さ、坂本に音橋め! よくも俺にこんなことを――』
『無駄口を叩くな! これから撮影会もあるんだから時間がないんだぞ!』
『そ、そんなこと聞いてないぞ!』

不意に、そんな声が聞こえてきた言い争い・・・どうやら始まるみたいですね・・・

「なんでしょうか?」
「さ、さぁ・・・」

思わず吹き出しそうになるのをこらえます。どうやら、伝令は終わって撮影会のようですね・・・
おそらく・・・いえ、確実に、根本君は一生者のトラウマを背負うことになりそうですね・・・

「とにかく、瑞樹のこと、応援してますから!」
「はい、私も、絵里さんのこと応援します!」
「っ!?そ、そんな応援いらないです!」

そんなことを言い残して、瑞樹は走っていってしまいました・・・
むぅ・・・しょうがありませんね。気晴らしにとはいきませんが、煉獄帳に根本君のトラウマを記録させて頂くとしましょう・・・自分のポケットから取り出した、手帳・・・この煉獄帳から逃れられる者はいませんよ・・・フフフフフ


まぁ、見ていなくてもカメラからの監視映像があるんですけどね☆




煉獄帳・・・書いていて、自分で怖くなりました。
誤字脱字などがあれば教えて下さい。


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