第7巻 新入りと持ち物検査と体育祭
オマケ39・「風邪と片思いとアイツの妹」
放課後、私は帰りの用意をし、レイとトモちゃんに先に返っているようにと言ってから龍君の家へ向かいます。
……まぁ、龍君の家の敷地内に入ってからが勝負ですが。
「絵里嬢、おいでで?」
「あ、はい」
「今回新しく導入した滑り台式の物で行って下さい。では、頑張って下さい」
「…………はい」
そう……龍君の親である叉那川夫妻は変わった物が大好きで、家までの道をヘリコプターにしたり、動く廊下にしたり、人間大砲にしたりと……色々あるんです。
今回は滑り台出来たようですが……まぁ、死なない程度にして入るんでしょうが、この角度は……
「滑り台の角度はおよそ78度。ジェットコースターですか? これ……」
……超能力を使いながら行きますか。
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「龍君、お見舞いに来ましたよ」
「ん……悪いな」
「いえいえ」
「……俺に会ってると風邪移すから……柳奈と遊んでやってくれ……」
龍君に会ってから早速そんなことを言われましたが……
「柳奈と……ですか?」
コンコン……
「失礼致します」
「斉籐か? どうしたんだ?」
「お嬢様が……その……」
「あ~。やっぱりか。頼む、絵里……(悔しいが……!)」
……
少し、考えます…………
「……些か仕方がありませんね。斉籐さん」
「ええ。すいません、絵里様……」
申し訳なさそうに言ってから、私はある人物の元へと案内されます。
扉の前に来て、私は覚悟を決めます。
コンコン……
「お嬢様、斉籐でございます」
『入って良いよー』
「失礼致します」
扉ごしに見える、金髪のロングヘア。龍君とおそろいの、金髪碧眼。
驚いた様子でこちらを見る、葉月ちゃんと同い年の女の子。
「ひ、久しぶりですね、柳奈」
「……絵里?」
斉籐さんは……逃げましたね。
「絵里だよね……?」
「は、はい……正真正銘の音橋絵里ですよ……?」
「…………」
無言で俯き、フルフルと震え始める柳奈。
「………る」
「え?」
「愛してる、絵里ーっ!」
「っ!?」
ガバッ
そんな擬音が聞こえてくるかの如く、私は押し倒されます。
背中に来る衝撃に供えますが、何事もなく床に頭がつきます。
「……そう言えばそうでしたね……」
「何が?」
「……龍君よりも武術に長けている……すっかり忘れていました」
「お兄ちゃんよりも、私の方が絵里の事愛してるよー? 柳奈は愛してるよ~」
「/////」
さ、さらりとそんなことを言うのは、本当に似てませんね……
「っていうか、そそそそんなことはっきり言わないで下さい!」
「事実だし、しょうがないでしょ? 柳奈はそう思うな~」
身体を起こしましょう――
「――えっと……柳奈?」
手足を素早く拘束されます。
あ、え? …………手足を確認しましょうか。
ジャラリ…… ←鎖
「そんなバカな!?」
「なにしよっか? 久しぶりだもんね。柳奈は考えてみるよ」
くっ……何処かに逃げ場は……無いっ!?
「いい加減絵里も私と生涯を共に過ごす準備位してくれればいいのに~。柳奈は心底思うよ~」
「む、無理ですよ……私達は女同士ですよ!?」
「何を言ってるの? 日本で合法じゃないなら日本でも合法にすれば良いだけだよ?」
こ、怖いっ!?
怖いです! いや、本当に出来る力を持ってる柳奈の言う言葉だから怖いんです!
「まぁ、結婚はやっぱり16歳からだよね。憧れるよね……柳奈はやっぱり憧れるよ~」
「……柳奈?」
「あ、結婚する気になった? 柳奈はそっちの方が良いと思うな~」
「違います! 柳奈……………………薬は駄目ですよ?」
「ちっ。柳奈は心が読まれたなって思うな~」
柳奈の手元にある紫の錠剤……あれは駄目だと思います。
「鎖を解きなさい」
「え~……」
「柳奈の事、嫌いになっちゃいます「すぐに解くかな」よ?」
ジャラリと鎖が外されます。
ふぅ……
「そう言えば、姉弟……姉妹の間違いだね? 出来たんでしょ?」
「ああ……トモちゃんとレイの事ですね……」
「へぇ~……会ってみたいんだけど、イイカナ?」
……どうしましょうか……
…………まぁ、会わせておくのも良いでしょう。
「良いですよ?」
「良し! 斉籐! 車回して!」
「畏まりました」
「柳奈は絵里に相応しい姉妹か見てみたいな」
まぁ、良いでしょう……多分。
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「というわけで、龍君の妹の柳奈です」
「叉那川柳奈だよ? よろしくね! 柳奈は妹定めをしてみるよ~」
「…………音橋レイ。次女」
「お、音橋友利……三女」
へ~……
そう言いながら値踏みするような視線でレイとトモちゃんを見る柳奈。
「…………採用! 柳奈は2人が気に入ったよ~」
「「?」」
「良かったですね、お眼鏡にかなって」
「え? あ、そうなの?」
「まぁ、良いことなら別に良いんだけど……」
柳奈は改めてこちらを見ます。
? 何でしょうか?
「絵里の恋人の柳奈です。よろしくお願いしますね、お姉さん♪ 柳奈は自信を持って言っちゃうな~」
「「「えぇ!?」」」
「「恋人なの!?」」
「違います! 絶対違いますから!」
全否定です!
即答します!
否定します!
「もう……あんな事までしておいて……柳奈は切なく思うかな~」
「あんな事って何したのよ!?」
「絵里、どうして……!?」
「あんな事って、やられたのは私ですよ!? それにレイやトモちゃんが創造してるのと全く違います!」
しかし、2人を説得するのには1時間を要するとは……私も、思わなかったんです。
「も、もう勘弁して下さい!」
いや、皆さんお久しぶりです!
どうも、作者です。
いや~。バカテスの9巻、出ましたね~。
明久が可愛かったなぁ……
「絵里の方が可愛いけどね♪ 柳奈は絵里一筋ね~」
うぉいっ!?
柳奈!? いきなり出てくるなよ……
「えへへ~。柳奈は驚かすのが好きなの~」
全く……
じゃあ最後に、柳奈の設定を。
叉那川柳奈
葉月と同い年。
身長…………128㎝。
体重…………「殺すよ? 柳奈は人を思いっきり蹴ってみたくなったな~」ぐぼへぇ!?
金髪碧眼。
金髪を腰辺りまで伸ばしていて、それを赤い紐で2つにまとめている。いわゆるツインテール。
口調は「~~~。柳奈は~~~」
どこぞのシスターだ(笑)等のコメントは受け付けない。
武道に置いては龍夜の上を行くが、学力に置いては龍夜の下を行く。
兄を一応尊敬している……が、兄とは恋敵なので、練習試合の時はぼこぼこにしている。
兄妹揃って絵里を愛する。
以上! 適当な設定でした!
「適当にするな! 柳奈はそろそろ本気で殺そうかと思うな~」
逃げよう。そうしよう。
では皆さんまたいつか!
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