艦魂年代史 〜ドキッ☆恋する乙女は大艦巨砲主義〜(64/118)PDFで表示縦書き表示RDF


艦魂年代史 〜ドキッ☆恋する乙女は大艦巨砲主義〜
作:黒鉄大和



第八章 第二〇節 激突 翔輝を想う気持ち


 翌日、さらなる事件が起きた。
「ご紹介しますわ。私のいとこに当たります――」
「瑪瑙と言う」
「・・・珊瑚」
 笑顔で瑪瑙と珊瑚を紹介する瑠璃。口をあんぐり開けて驚愕する大和達。そして、
「もう嫌だ・・・いっそ殺して・・・」
 床でぐったりと倒れている翔輝。
 一体どういう事かというと、話は簡単だ。
 ――瑠璃が、二人に全部話してしまったというのだ。包み隠さず、全てを暴露したと。
 きっかけは簡単だった。
 昨日『大和』から瑠璃が家に戻ると、二人が怒涛のごとく怒っていたそうだ。聞いてみると、なんと二人は瑠璃の後をこっそりとついて来たというのだ。そして、霞家の血筋なのか二人は艦魂が見えた。その能力をフルに使って翔輝が大勢の女の子に囲まれているという驚異的現場を目撃。マジギレした珊瑚が乱入しようとしたのを瑪瑙が押さえ込んで何もせずに戻った。そして、その輪の中にいた瑠璃を問いただし、瑠璃は全てを話し、そして今日、二人はこの『大和』に乗り込んで来たという訳だ。
 強力な味方をつけた瑠璃は勝ち誇った笑みを浮かべ、珊瑚はもちろんだが瑪瑙までもがどこか不機嫌そうな顔をし、大和達は驚きのあまりフリーズし、翔輝は「もう世界なんか大嫌いだぁ・・・」と悲しげにつぶやく。
 不気味な沈黙の中、誰もが口を開く事はない。開くのは、「もうお嫁に行けない・・・」と、ちょっと壊れ始めた翔輝のつぶやきだけ。
 ものすごく重い空気の中、大和達はこういった状況を進行させる事のできる唯一無二の存在とも言うべき長門を見詰める。
 皆の視線を感じたのか、長門は小さくため息すると瑠璃達にそっと話しかける。さすがは頼れるお姉様だ。
「あ、あの瑠璃。この人達は一体どのような方?」
「今も申したように、私のいとこですわ。正確には私の霞家本家に忠誠を誓った最も親しい霞家分家の令嬢ですわ」
「分家・・・? あぁ、お家制度って奴ね」
 納得する長門だが、彼女が聞きたかったのはそれではない。
「まぁそれもなんだけど、私が知りたいのはこの二人と長谷川君の関係なんだけど」
 長門の質問に、瑠璃は待ってましたと言いたげに胸を反らす。
「お二人は翔輝様の大切な方ですわ」
「大切な人?」
 長門はもちろん、大和達も瑠璃の言葉に目を丸くする。皆の意識がこちらに向いたのを確認すると、瑠璃はニヤリと笑う。
「瑪瑙姉様と珊瑚様は見ての通り姉妹ですわ。そして、珊瑚様は翔輝様とは小中学校を同じクラスで過ごした生粋の幼なじみ。瑪瑙姉様は翔輝様の姉代わりのような存在ですわ」
 瑠璃の言葉に、大和達に衝撃が走る。そんな人がいるなんて今の今まで全く知らなかった。
「ちゅ、中尉! どういう事ですかッ!」
 いち早く硬直状態から脱した大和が翔輝に叫ぶ。と、翔輝はやっと立ち上がった。だが、その表情は少し泣きそうであった。
「まさか、こんなに世界が狭いなんて」
 翔輝の絶望的な言葉に、長門は心の中でうなずいた。まさか翔輝の重要な関係の女の子が全て艦魂が見えるなんて。世の中狭いというかご都合主義というか・・・
 大和は翔輝からの返答を待ち続けた。その瞳はしっかりと翔輝を捉えて離さない。そんな大和に翔輝は力なく微笑み、
「ごめんね、迷惑かけちゃって」
「え? あ、いえ、そんな事は・・・」
 いつになく疲れ切ったような表情をする翔輝に、大和はそれ以上の追及はできなかった。
 視線を下げた大和を一瞥し、今度は瑠璃達に同じような笑みを向ける。
「とりあえず、今度会った時にゆっくり話すからさ、今日の所は帰ってくれな――」
「このアホ翔輝ぃッ!」
 翔輝が言い終わる前に、珊瑚が鉄の床を蹴って跳躍。身体を空中で捻らせて右足を思いっきり突き出す。そのすさまじいまでの勢いを殺さずに、全威力を翔輝の腹部に打ち込んだ。翔輝は吹っ飛び、代わりに一瞬前まで翔輝がいた所に珊瑚はきれいに着地。一方翔輝は壁に激しく叩きつけられてその場で悶絶。
 あまりにも華麗な飛び蹴りに誰もが反応が鈍った。が、
「あぁッ! 翔輝様!」
 瑠璃がいち早く脱し、お腹を押さえて悶絶する翔輝に駆け寄る。
「珊瑚様! 翔輝様に何て事をするのですの!?」
「うるさいわよ! そこのバカ翔輝がムカついたから蹴りを入れただけ! 文句ある!?」
 すさまじいまでの理不尽な暴力に、皆呆然とする。
「な、なんか・・・榛名さんに似てるね」
「ほ、ほんまになぁ」
 陸奥と伊勢は本人には聞こえないような小さな声でそう言うと互いにうなずいた。
 一方、瑠璃の肩を借りて立ち上がった翔輝は、いきなり暴力を振るった幼なじみに激怒する。
「いきなり何すんだよ!」
 翔輝の激怒に、珊瑚もギロリと彼を睨みつけると激昂する。
「あんたが悪いんでしょ!」 
「何でだよ! 僕は何も悪くないでしょッ!」
 確かに、翔輝は何も悪い事はしていない。だが、そんな事ぐらいで引き下がるような女の子では珊瑚はなかった。
「う、うるさい! 何よ! 軍人になりたかったのはこんなハーレムを作りたいからだったの!? 最低ッ!」
 珊瑚は大和達を指差して顔を真っ赤にして怒鳴る。
「そ、そんな訳ないだろ! こいつらと出会ったのは『大和』に乗ってからだよ!」
 翔輝も珊瑚の無茶苦茶な言葉に激怒する。
 だが、珊瑚だってここで引き下がる訳にはいかなかった。
 幼なじみが間違った方向に行かないように導かなければならない。それが子供の頃から変わらない二人の絆だから。
「小学の頃はそんなんじゃなかったじゃない!」
「知らないよ! いきなり何意味不明な事言ってんだよッ!」
「いつからこんなのになっちゃったのよッ! 小学三年生の時、雨の日に傘を忘れた私に傘を押し付けて雨の中を走って帰ってったじゃない! あの優しさはもないの!?」
「だぁかぁらッ! 何でそんなガキの頃の話を出すんだよ! そんなのもう覚えてないよ!」
「私は覚えてるもん! 次の日、あんたは風邪を引いて学校を休んだ! だから私はその日の放課後にお見舞いに行った! 謝る私にあんたは「気にしないで。例え珊瑚だとしても、女の子を雨の中には置いて行けないよ」って、ちょっと腑に落ちない所もあったけど、あんなに優しかった翔輝はもういないのッ!?」
「やめろぉッ! ものすごく恥ずかしいからもうやめてくれぇッ!」
 ギャーギャー言い合う翔輝と珊瑚。そんな二人を瑠璃と瑪瑙は微笑ましく見詰めているが、いつになく怒鳴る翔輝に呆然とするのは大和達。
「中尉って、あんなに怒りっぽかったっけ・・・?」
「・・・あれが、翔輝の本来の姿」
 武蔵は無表情で翔輝を見詰める。だが、その瞳には悲しい光が灯っていた。
 一方、大和も翔輝を見詰めるが、こちらは少しうっとりとしている。
「中尉って、子供の頃から優しかったんだぁ」
 珊瑚の口から連射されるのはどれも翔輝の子供の頃の優しい行為の数々だった。翔輝は珊瑚の言葉に反撃をするが、それは照れ隠しなのだろう。大和も翔輝の武勇伝(?)を聞いてうっとりとする。が、事件は突然起きた。
 珊瑚は「あ・・・」と小さく声を上げると、急にジト目で翔輝を見詰める。
「な、何だよ」
「そういえばあんた、中二年の時の水泳の授業で女子更衣室に乱入したわよね」
 珊瑚の突然の翔輝というキャラが崩壊しかねない事実に、大和達は声にならない悲鳴を上げた。慌てて翔輝を見詰める。それらの目には《あなたはそんな人間じゃないありませんよね?》という必死な想いが込められていた。
 大和達の視線を背に受けながら、翔輝はうつむいたまま肩を小刻みに震わせる。そして、我慢に我慢を重ねた感情を解放する。
「やめでえええええぇぇぇぇぇッ! あれは間宮まみや新井あらいが悪いんだぁッ! あいつらが無理やり女子更衣室に僕を突っ込んだんだぁッ! なのに、なのにぃッ!」
 いつの間にか、翔輝は泣きながら床に突っ伏していた。余程辛い思い出なのだろう。だが、普通男の子なら女子の着替えを見れたならラッキーなはずだが、
「その後女子全員に半殺しにされたのよね。もし日頃の態度が良かったあんたじゃない別の男子だったら、たぶん死んでたわよ」
 珊瑚は平然と言う。どうやら翔輝の心を深く傷つけたのはその後の暴行事件の方らしい。
 床に伏して涙する翔輝。珊瑚の言葉に完全に戦意を失っていた。すると、そんな彼の肩をポンと誰かが叩いた。顔を上げると、そこには無表情で立つ武蔵が。
「武蔵・・・?」
 武蔵はポケットからハンカチを取り出すと、そっと翔輝の顔に当てて涙を拭い取った。驚く翔輝に武蔵は口元にわずかな笑みを浮かべた。見つめる瞳はとても柔らかに光っている。
「・・・翔輝。私は信じてる。翔輝はそんな人間じゃないって」
 武蔵の言葉は、今の翔輝にはものすごく嬉しい言葉だった。翔輝は「ありがとう・・・」と涙ながらに礼を言って武蔵を抱き締めた。
 翔輝の腕の中、武蔵は小さな笑みを浮かべた。
 相変わらず弱り切った翔輝の心の隙に入り込むのがうまい武蔵は、翔輝を独り占めにした。だが、そんな横暴を許す者はいなかった。
「ちょっと武蔵! 中尉から離れ――」
「このバカ翔輝ぃッ!」
 大和が武蔵に噛み付く寸前、珊瑚のすさまじい飛び蹴りが武蔵ごと翔輝を吹き飛ばした。
 唖然とする一同の中、珊瑚はきれいに着地すると床に転がっている翔輝の胸元を掴んで持ち上げ、怒りに染まった瞳で睨みつける。
「この変態! あんな小さな女の子に抱きつくなんて不潔よッ!」
「べ、別にやましい想いなんてないよッ!」
「女子更衣室に乱入した奴なんか信用できないわよッ!」
「だ、だから好きで入った訳じゃないってばぁッ!」
「うるさい! それ以上言うともう一発飛び蹴りをかますわよ!」
「理不尽だぁッ!」
「言ってるそばからこのアホ翔輝ッ!」
 珊瑚は勢い良く手を上げる。
 パシッ!
 天高く上げられた珊瑚の手は、突如別の手に掴まれた。視線を落とすと、感情の込もっていないような瞳で見詰める少女。それは、先程まで翔輝と抱き合っていた少女だった。
「な、何よ。邪魔しないでよね」
 冷たく言い放つが、少女は掴んだ手を離そうとはしない。無表情でじっと見詰めるだけ。その無言の威圧に、珊瑚はイラつく。
「何よ! 何か言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ!」
 武蔵の手を叩き落として珊瑚は怒鳴る。武蔵はじっと怒る珊瑚を見詰める。そして、突如その瞳の色が変わった。平穏な海から、激流の川へと変貌した。
「・・・翔輝は私が守る。誰にも傷つけさせない」
 それはあまりにも彼女らしい言葉だった。だが、それを知っているのは彼女との付き合いのある者だけ。今日初めて会ったばかりの珊瑚はその言葉に激怒した。
「な、何よあんた! さっきから翔輝に色々絡んだりして!」
 珊瑚は今にも武蔵に飛び掛りそうな勢いだったが、その肩を突如誰かが叩いた。振り返ると、
「姉さん?」
 そこには長い黒髪を流した瑪瑙が静かに立っていた。
「あまり騒がないで」
 そう言うと、瑪瑙は床に座ったままこちらを見詰めている翔輝を向き、しゃがんで視線を落とすと、そっとその頬を撫でた。
「ね、姉さん・・・」
 見詰める先で、瑪瑙は静かに笑みを浮かべた。
「安心して。翔輝は私がついてるから。私が、必ず守ってあげるから」
「ね、姉さぁんッ!」
 今度は瑪瑙の優しさに感動し、翔輝は瑪瑙に抱き付いた。その行動に皆が驚愕する。大和達なんかはあまりの事に愕然としている。翔輝が抱きつくのは子供っぽい女の子に限るのだが、今彼が抱きついているのは大人の女性である瑪瑙だ。少々胸は足りないかもしれないが、その身体は大人の女性そのものだ。そんな彼女に自ら抱きついている翔輝に、大和達は言葉をなくす。
 ・・・武蔵も、ショックのあまり愕然としている。
 皆に見詰められる翔輝と瑪瑙。
 瑪瑙は自分の腕の中にいる翔輝の頭をそっと撫でた。それは彼が常日頃大和達にしている優しい好意だった。
 瑪瑙に頭を撫でられる翔輝はとても心地良さそうな笑みを浮かべる。それは常日頃大和達が見ている笑みとは違った。
 ――心の底から、安心している子猫のような笑みだった。
「翔輝・・・私の大切な翔輝・・・」
 瑪瑙はそう言ってうっとりとする。すると、
「僕も姉さんが大切だよ? 姉さん、大好き」
 刹那、衝撃が走った。
 翔輝の口から放たれた衝撃の言葉。それは常日頃彼が恥ずかしがってあまり言いたがらない愛の言葉だった。
 安心できる存在である瑪瑙だからこそ心の底から言えるその言葉に、大和達の中で何かが音を立てて崩れた。
 瑪瑙は、そんな弟のようにかわいがっている翔輝の言葉に「ありがとう」と小さく礼を言って優しく抱き締める。
 その時、
「・・・翔輝から離れろ女狐ッ!」
 突如部屋の中にすさまじい怒声が響いた。そのすさまじい怒号に、皆は驚いて声の主を見てまた驚愕した。
 そこにいたのは、身体中から殺気を噴出させて憤怒している武蔵。その顔はいつもの無表情は完全になくなり、顔を真っ赤にして怒りで顔を染めている。瞳には灼熱の炎が燃え盛っている。
 そのあまりにも恐ろしき武蔵の姿に、大和達もたじたじだ。
「む、武蔵・・・? ちょっと――うわッ!?」
 武蔵は瑪瑙から翔輝を奪うとその前に立ち塞がる。
 そして、怒りの眼光で瑪瑙を貫く。
「・・・私の翔輝に勝手に近づかないで!」
 悲鳴に近い声でそう怒鳴ると、今度は翔輝に向き直る。その視線は依然怒りに染まったままだ。
「む、武蔵・・・?」
「・・・翔輝も翔輝! 私以外の女にデレデレしちゃダメぇッ!」
「え? あ、うん・・・」
 武蔵のあまりの迫力に、翔輝は訳もわからず反射的にうなずいてしまった。
 再びキッと瑪瑙を睨む武蔵。だが、瑪瑙は涼しい瞳で武蔵を見据える。いつもと完全に逆パターンになっている武蔵。
 瑪瑙はしばし武蔵を見詰めた後、そっとその隣であわあわしている翔輝を見る。
「翔輝。この子は誰?」
 そういえばなんかメチャクチャ過ぎて紹介するのを忘れていた事を思い出す。
「えっと、姉さん達は艦魂は知ってるんだよね?」
「まあ、瑠璃から一応は」
「なら話は早いや。えっと、まずこの子が大和。この戦艦『大和』の艦魂だよ」
 翔輝に紹介された大和は軽く会釈する。
 続いて陸奥、長門、伊勢と次々に紹介していくが、皆かなり警戒しているようだ。どうやら翔輝とあまりにも仲がいい二人に敵意を持つ者までいるらしい。
「そして、この子が武蔵。戦艦『武蔵』の艦魂で、大和の妹」
 最後に武蔵を紹介したが、武蔵は依然瑪瑙を睨みつけたまま。どうやらこの子がこの中で一番敵対心むき出しらしい。
 瑪瑙と珊瑚は大和達をもう一度見回す。しかし何度見直してもそこにいるのはうら若き乙女達ばかり。
「ねぇバカ翔輝。あんたは何? ハーレムを築きたいの?」
 そう言って珊瑚は恐ろしく冷たい目で翔輝を見詰める。その中には軽蔑も込められていた。
「ち、違うよッ! そんなんじゃないってば!」
 翔輝がいくら否定しても、珊瑚は冷たい視線を崩さない。
 一方、瑪瑙は先程から自分を睨み付けている武蔵を見詰め、そっと問う。
「あなたは翔輝の何?」
 瑪瑙の問いに、武蔵は素直に答える。
「・・・友達」
「そう、お友達。翔輝といつも仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしくね」
 そう言って、瑪瑙は会釈した。一瞬、瑪瑙のその礼儀正しい態度に武蔵も驚いたが、すぐに態勢を立て直す。
「・・・貴様は何者?」
「私? 私は翔輝の姉のような者よ」
「・・・なるほど、所詮は姉か。ならば、私の翔輝に勝手に近づかないで」
 そう言って武蔵は翔輝に抱きつく。後ろでは大和達や珊瑚、瑠璃が何か文句の声を上げたが。瑪瑙もピクリと眉を動かす。
「いきなり何を言うかと思えば、そんなの無理に決まってるじゃない」
「・・・言う事を聞かないなら、武力行使もやむをえない」
 そう言うと、武蔵は腰の軍刀を引き抜いた。その突然の行動に皆が驚愕する。
「ちょ、ちょっと武蔵!」
 翔輝が間に入ろうとしたが、武蔵はそんな彼を睨み「・・・翔輝は下がってて」と言うと再び瑪瑙を睨む。視線の先の瑪瑙は戸惑っていた。
「剣を抜くって事がどういう意味かわかってるの?」
「・・・それ相応の覚悟はできている」
「なるほど、言っても聞かないって訳ね」
「・・・翔輝は私が守る。貴様の力は不要」
「それは心外ね。私は翔輝が小さい頃からずっと守ってきた。そしてそれはこれからも。あなたこそ必要ない」
「・・・黙れ女狐。貴様はここで倒れろ」
「・・・仕方ないわね――潰してあげる」
 そう言って瑪瑙は瞳を細くし、腰の二本の刀を引き抜いた。それを見て驚愕するのは翔輝に珊瑚、瑠璃のメンバー。
「まずいッ! 武蔵! すぐに刀を捨てるんだッ!」
 そう叫んだのは翔輝。その声にはいつになく焦りがあった。同じような反応の珊瑚と瑠璃に大和達は不思議そうに首を傾げる。
「中尉。武蔵の実力はあなただってわかってるじゃないですか。あの金剛さんや榛名さんを手玉に取るくらいですよ」
「気に入らねぇが、純粋な実力だけならあいつは本気の翔鶴にある程度は食い下がれる。人間の女なんかに負ける訳がねぇ」
 大和と榛名の言葉に皆うなずいた。ただでさえ艦魂は人間よりも身体能力が上なのに武蔵はさらにそこへ戦闘能力が加わっている。その実力は他を圧倒し、人間なんかが勝てるようなレベルではない。が、
「とにかくやめるんだ!」
 翔輝の声に、武蔵はイラっとした。
 彼は、あんな女の方が自分よりも強いと言っているのだ。気に入らない。軽くあしらう程度のつもりだったが、変更。徹底的に叩き潰す。
 刀を構えた武蔵に、翔輝は叫ぶ。
「やめろぉッ! 瑪瑙姉さんは強すぎるんだよッ! 翔鶴だって姉さんには――」
 そこまでしか聞こえなかった。
 意識を集中して、一気に踏み込んだ。先手必勝!
 ドス・・・ッ!
「・・・かはッ!」
 突然の衝撃とその声は、自分から出ているものだった。
 先手を取ったと思ったのに、自分の刀は虚空で止まり、いつの間にか目の前まで踏み込んだ瑪瑙の刀の峰が自分の腹に食い込んでいた――峰打ちだ。
 その強烈な一撃に、武蔵の意識が消えて行く。
 途絶える直前、瑪瑙の口か動いた。もう何も聞こえないが、その口ははっきりとこう言っていた。

 ――あなたじゃ、翔輝は守れない――

「・・・違う・・・私は・・・翔輝を・・・守・・・る・・・」
 そこで意識は途絶えた。
 武蔵はその場にぐったりと倒れた。
 瑪瑙は何事もなかったかのように刀をしまうと、翔輝を見た。
「む、武蔵!」
 翔輝は慌てて武蔵に駆け寄ると、彼女の身体を抱き起こした。そして、ただ気絶しているだけとわかると安堵の息を漏らした。しかしすぐに視線は瑪瑙へと向けられる。
「何も気絶させる事もないのに」
「冷静さを失った者は頭が冷えるまで黙らせておいた方がいい」
「・・・まさか、武蔵が冷静を失うなんて」
 翔輝は腕の中で気絶している武蔵を見て驚く。
 一方、大和達も驚愕していた。
 確かに先手を取ったのは武蔵だった。だが、彼女達はその後に恐るべきものを見た。
 踏み込んできた武蔵にただ立ったままだった瑪瑙がいきなり踏み込んだ。しかも一瞬で消え、慌てて確認した時には、すでに瑪瑙は武蔵に峰打ちを打ち込んだ後だった。
 あの武蔵が負けた。
 大和達は恐ろしさのあまり震えた。あの瑪瑙という女性は桁が違う。
 翔輝は気絶した武蔵を抱きかかえると、部屋を出て行った。とりあえず彼女を自分の部屋で寝かせる事にしたからだ。
 呆然としている大和達に、そっと珊瑚が近寄ってきた。
「悪かったわね。姉さんがあなたの妹さんを」
「い、いえ。気にしないでください。えっと、珊瑚さん?」
 そう問うと、珊瑚は笑顔でうなずいた。
「そうよ。あなたは大和だっけ。初めまして。いつもバカがお世話になってるわね」
「そ、そんな。中尉はバカじゃありませんよ」
「バカよバカ。アホでもいいけどね。私はそんなあいつを十何年も見てきたんだから。間違いないわよ」
 そう言ってくすくすと笑う珊瑚。そんな珊瑚に大和はそっと問う。
「珊瑚さんは、中尉とは幼なじみなんですよね?」
「まあね。腐れ縁ってやつよ。あいつとは子供の頃からいつも一緒だったわね」
「へぇ、中尉ってどんな子供だったんですか?」
 大和は興味がわいて訊いてみた。すると珊瑚は小さく笑みを浮かべた。
「昔からあいつは変わってないわよ。いつもバカで抜けてて、私がいないと何もできない奴だったんだから。まったく困ったものよ」
 そう言うが、その口調はとても楽しそうだ。
「今じゃ忌まわしき思い出だけど、昔は一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たりしたのよね」
 珊瑚の爆弾発言に大和達は驚く。
「い、いいいいい一緒にお風呂ぉッ!?」
「今じゃ嫌な思い出だけどね」
 そう言う珊瑚に対し、大和達はものすごくうらやましかった。自分達じゃ背伸びしたって届かない高さの領域である。
 愕然とする大和に、珊瑚はくすくすと笑いながら続ける。
「ほんと、私がいないとダメでね、一人じゃ頭が洗えなかったし、もちろん夜中に一人でトイレに行く事なんてできないし、ほんとにダメダメ翔輝なのよ」
 その言葉には大和達も素直に微笑んだ。とてもかわいらしいではないか。
「もっと色々教えてください!」
 大和はそう頼んだ。続いて陸奥や伊勢も頼み込むと、珊瑚は喜んで話し始めた。
 まずは幼稚園の頃から話し始めた珊瑚とそれを真剣に聞く大和達。そんな彼女達を一瞥し、長門は一人窓の外を見詰める瑪瑙を見た。
 身体中から武士のオーラを放っているが、その端々からは弟を想う姉の優しさが溢れていた。
 長門は小さく微笑むと、自らも窓の外を見詰めた。
 空は重い鉛のような雲に覆われていた。
「もうすぐ、雨が降るわね」
 長門は厚い雲に覆われる空を見詰め、そっとつぶやいた。

 翔輝の部屋のベッドで横にされていた武蔵は一度寝返りを打つと、そっと瞳を開いた。
 ぼーっとした瞳で部屋を見回す。どうやらここが翔輝の部屋で自分は横になっている事はわかったが、どうしてそうなったのかはまだあやふやだ。
 起き上がろうとしたら腹部に鈍い痛みが走った。反射的に痛みに顔をゆがめ上がり掛けていた上半身が落ちた。
 そこでやっと武蔵は思い出した。
 なぜ自分がこんな所で横になっているか。それは、
「・・・負けたんだ」
 武蔵はそうつぶやくと悔しそうに唇を噛んだ。
 自分から挑んでおいて、一瞬の、それもたった一撃で気を失うなんて、情けなさ過ぎる。
 武術には絶対の自信があった。もちろん翔鶴に勝てるなんて自惚れた事は思っていなかった。でも、人間に負ける可能性なんてまったく考えていなかった。そして、負けた。
 自分でも何が起きたかわからなかった。
 わかった時には、勝負はついていた。
 自分の弱さが、恨めしかった。
 そして、翔輝の前で、守ると決めた人の前で無様に負けた自分が、嫌いだった。
 その時、彼女がいっていた言葉が頭に浮かぶ。
 ――あなたじゃ、翔輝は守れない――
 彼女の言うとおりだ。こんな弱い自分に翔輝は守れない。
 自分には彼を守る力も、権利もない。ただのわがままでしてきた。だが、そんな生半可な決意では本当の力の前では簡単に砕け散る。それが、さっきの戦いで嫌になるほど痛感した。
 彼はいつも自分を守ってくれた。だから、今度からは自分が彼を守る。そんな淡い乙女心は、圧倒的な力の前に脆くも崩れ去ってしまった。
 ほろり・・・
 いつの間にか涙が溢れていた。後から後から溢れ出て来て止まらない。
「・・・ひぐっ・・・うぐっ」
 嗚咽を漏らしながら、武蔵は泣く。
 ほろほろと涙を流していると、部屋の扉がゆっくりと開いた。武蔵は反射的に布団を被って顔を隠す。
 暗闇の中、聞こえてきたのは今一番会いたくない人の声だった。
「武蔵? まだ起きてないの?」
 そっと隙間から垣間見ると、こちらを不安げに見詰めている翔輝と目が合った。慌てて隙間を塞ぐが、布団がゴソゴソと動いてしまったので、自分が起きている事がバレてしまった。
「起きたんだ。良かったぁ。痛い所はない?」
 翔輝は優しく訊いてくる。だが、今の武蔵にはその優しさが辛かった。何も答える事ができず、沈黙する。
 翔輝は武蔵が落ち込んでいるんだと悟った。己の力に自信を持っている彼女だからこそ、一瞬で敗北した事に自信を失っている。
「あ、あのさ武蔵。あんまり落ち込むなよ。瑪瑙姉さんは強すぎるんだよ。翔鶴だって勝てるかどうかわからないほど強いんだ。だから負けて当然なんだよ。武蔵が弱い訳じゃない。だからさ、そう落ち込むなって」
 翔輝は武蔵を元気付けようとそうフォローを入れるが、それは今の武蔵にとっては辛いだけだった。さらに翔輝の言葉は瑪瑙の強さを認めている。それが悔しくて、唇を噛んだ。
 翔輝は布団から出てこない武蔵にため息すると、手に持っていた包みを差し出した。
「ほら、一緒にまんじゅうでも食べよ」
 翔輝からの誘いに、武蔵の心がときめいた。
 少しだけなら、と布団から出ようとする。
「瑪瑙姉さんの手作りなんだ。味は保障するよ」
 続けられた言葉に、武蔵は歯軋りすると再び横になる。
「え? た、食べないの・・・?」
 翔輝が驚いたような声を上げる。
「・・・いらない」
 武蔵はようやく口を開いた。だが、出て来た言葉は翔輝にため息させるものだった。
 翔輝は仕方なく自分ひとりでまんじゅうを食べる。絶妙な甘さ加減は昔から変わらずおいしい。
「うん、さすが瑪瑙姉さん。おいしいな。本当に何でもできるなぁ。尊敬しちゃうよ。えへへ、僕の自慢の姉さんだ」
「・・・あの女の事は言わないでッ!」
 突然の悲鳴のような声に驚いて見ると、ベッドの上で布団をはいで起き上がっている武蔵と目が合った。その瞳には並々ならぬ怒りに満ちていた。
「む、武蔵・・・?」
 突然の事に呆然とする翔輝に武蔵は立ち上がって近づいてくる。そして、翔輝の目の前に立つと彼を睨みつける。その恐ろしい瞳に翔輝は何も言葉が出ない。が、次の瞬間、
「・・・こんなものッ!」
 そう叫ぶと、武蔵は突然包みを鷲掴みにすると、ゴミ箱の中にぶち込んだ。
「なッ!? 何すんだよッ!」
 翔輝は慌ててゴミ箱から包みを取り出すが、開けたままだったので中のまんじゅうはゴミ箱の中に散っていて、他のゴミと混ざってしまっていた。これではもう食べられない。
 翔輝は怒りに身体を震わせ、武蔵を睨みつけると激昂した。
「な、なんて事するんだよッ!」
 翔輝のすさまじい怒りに対し、武蔵も激怒する。
「・・・あんな女の作った物なんか食べたら身体を壊す!」
「そんな訳ないだろッ! お前、自分が負けたからって姉さんを責めなくたっていいだろ! あれは当然の結果だったんだから!」
 その言葉に、武蔵は歯軋りする。
 当然の結果。それは翔輝が自分は絶対に彼女には勝てないと確信していたという意味だ。
 握られた拳がそのあまりの強さに白く染まる。
「・・・翔輝まで、私を愚弄するのッ!?」
「愚弄なんかしてないだろ!」
「・・・私があの女に勝てないって言った! それは私に対する冒涜ぼうとく以外何ものでもない!」
 怒りが溢れ出て来て止まらない。
 翔輝に認められたくて、翔輝に優しくしてもらいたくて、武蔵はがんばってきた。だが、翔輝は自分を負かした相手をかばう。それはあまりにも悲しく、あまりにも辛い事だった。
 身体が怒りに震える。
 キッと睨みつけ、武蔵は再び噛み付く。
「・・・翔輝は私よりあの女の方がいいって言うのッ!?」
「意味わかんないよ! 比べるものでもないし、比べられる訳ないだろッ!」
「・・・そんな言い訳聞きたくない! 翔輝は私が嫌いなんだッ!」
「違うって言ってるだろ! 被害妄想もいい加減にしろよッ!」
 翔輝は武蔵との会話がまったく噛み合っていない事にいら立つ。彼女は今やいつもの冷静さを失って感情的になっている。しかしそれは翔輝も同じ事。せっかく瑪瑙が作ってくれたまんじゅうを台無しにされ、翔輝自身も感情的になっている。
 感情と感情のぶつかり合いに、平和的解決なんて存在しない。あるのはただひたすらの感情の激突だけだ。
 武蔵はギュッと唇を噛むと、怒りに任して咆哮する。
「・・・翔輝は私の事なんてどうでもいいのよッ!」
「そんな事言ってないだろッ!」
「・・・うそよッ! 翔輝は私が嫌いなのッ! あんな女の方がいいんでしょッ!」
「だからッ! そんな事言ってないだろ!」
 武蔵は翔輝の胸倉を掴んでガクガクと揺らしながら怒りに任して怒鳴る。そんな武蔵の態度に翔輝もイライラとする。
 武蔵はいつの間にか溢れる涙を拭く事もなく堪えられぬ怒りを翔輝にぶつける。そしてそれは、ついに越えてはいけない領域を越えてしまった。
「・・・翔輝なんか大嫌いッ!」
 それは、今まで彼女が一度も口にした事はなく、本心ではない言葉だった。感情に任せていった言葉は、翔輝に対しては禁句とも言うべき言葉だった。
 武蔵は慌てて口を塞いだが、翔輝は先程までの怒りがうそのように静かになっていた。
 うつむき、黙りこくる翔輝に掛けるべき言葉はただひとつ。《ごめんなさい》だ。だが、まだ翔輝を許した訳じゃない武蔵は、その心とは相反して罵声を続けてしまう。
「・・・翔輝なんて知らないッ! 翔輝なんていらないッ! 翔輝なんて最低ッ! 翔輝なんか大嫌いッ!」
 言葉を並べるたびに、武蔵は心の中で悲鳴を上げる。そんな事、心では思っていない。だが、口が勝手に先走って止まらない。
 武蔵の暴走した感情は何も言い返してこない翔輝にイライラする。そして、ついに禁断の言葉を言ってしまう。
「・・・翔輝のバカ! あんな女がいいなんて知らないッ! あんな女がいるから翔輝がおかしくなる! あんな女、死ねばいいのにッ!」
 悲鳴に近い声でそう言い放った刹那、頬に鋭い痛みが走った。
 じーんと熱くなる頬を押さえて、武蔵は目を丸くする。そして、ようやく今の状況が理解できた。
 自分は、翔輝に平手打ちされたのだ。
 驚く武蔵が見詰める先には、目に涙を浮かべ、怒りの瞳を向ける翔輝がいた。
 翔輝は、呆然として自分を見詰める武蔵を突き飛ばすと、そのまま踵を返す。
「・・・翔輝!」
 武蔵は慌てて呼び止めるが、翔輝は止まらずにドアを開ける。そしてそこで、一度だけ振り返った。
 それは自分が今まで見てきた翔輝の中で、一番彼が怒っている顔であった。
 翔輝は震える唇を開け、武蔵に言い放つ。
「僕の事ならどれだけ言ってもいいさ。だけど、瑪瑙姉さんの悪口、ましてや《死ねばいいのに》なんて、そんな最低な事を言うのは絶対に許さないッ! 僕はお前を許さないから! そんなに僕の言葉が信用できないなら勝手にしろッ! 絶交だッ!」
 そう叫ぶと、翔輝はドアを勢い良く閉めて出て行ってしまった。
 残された武蔵は棍棒で頭を殴られたようなショックを受けた。
 ――絶交。それは関係を断ち切る事。つまり、もう昔にようには戻れないという事。
 ほろり・・・
 怒りが冷め、冷静になった今、武蔵は自分の失態と愚かさに涙した。
 自分の身勝手な言動で彼を傷つけ、そして、絆は断たれた。
 もう、自分と翔輝を繋ぐものはなにもない。全部、自ら断ってしまったのだ。
 さめざめと涙を流す武蔵。どうせなら、さっきみたいに怒りで頭がどうにかなっていてほしいが、今の彼女はあまりにも冷静すぎた。
 そして、冷静になった頭は、ようやくそれを理解した。
 ――もう、彼の笑顔は、自分に向けられる事はない――
「・・・い、いやあああああぁぁぁぁぁッ!」
 少女の悲鳴が、暁色に染まった空に不気味に響き渡った。

 五月二九日、米軍が上陸してから二週間以上続いたアッツ島における両軍の地上激戦は終わった。結果は、兵力及び装備の不利、補給なしという圧倒的劣勢だった日本軍の全滅で終了した。二七〇〇名の守備隊は九九パーセントが戦死し、生存者は三〇名にも満たなかった。
 この全滅の報告に昭和天皇は「最後まで良くやった。この事を伝えよ」と陸軍参謀総長(海軍で言う所の軍令部総長)に命令した。総長はすかさず、「全滅して打電しても受け手がいません」と言った。だが昭和天皇は「それでも良いから電波を出してやれ」と命令した。
 これ以降日本軍の占領島が次々に米軍に上陸・攻撃され、全滅していった。同時に、これ以降味方全滅の事を《玉砕》と呼ぶようになった。


えっと、まず皆様に謝らなければいけません。
一応僕は受験生で、この作品を書くのも手一杯です。しかし連載が途中で止まっている作品が二つほどありました。今日、勝手ながらこれを削除させていただきました。
前からあまり人気がなかったうえに続きが全然思い浮かばなかったので、いずれ削除しようと思っていましたが、今日させていただきました。
本当に身勝手ですみません。これからはこれに全力を注ぎます。

えっと、今度は皆様に嬉しい(?)お知らせです。
まず気がついた方もいるでしょうが、今作のタイトルが少し変更されました。
新タイトルは《艦魂年代史 〜ドキッ☆恋する乙女は大艦巨砲主義〜》というのに変更しました。これによってさらに固いイメージがなくなったと思います。内容は全然軽いので、こっちの方がいいと思います。ちなみにこのフレーズは某中国三国時代をモデルにしたエロゲーですが、もちろん僕はやってません(本当です。信じてください)。今年の夏にアニメ化されるそうで、すごく楽しみです。
それともうひとつ、先日今作のユニークアクセス数が2万を突破しました。ありがとうございます。これも皆様のおかげです。
これからもがんばっていきますので、どうか応援よろしくお願いします。






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