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赤さん
作者:ゴンギツネ
 「赤さん! こんにちは!」
 「何でお前は赤ちゃんに『さん』付けをする!?」
 「いや、男の子なのにちゃん付けは可哀想だろ?」
 「じゃあ、なんで『赤君』にしない!?」
 「気分だ!」
 「そうか」
 「そうだ」
 「そうか」
 「そうだ」
 「そう――って、なに無限ループに嵌ってるんだよ!」
 「じゃ、赤さんに話しかけるから、静かにしていてね」
 「え。スルー? しかも、さん付けのまま!?」
 「うるさい」
 「すいません」
 「ならよろしい。赤さん、美味しいものいっぱい食べて、子豚のように丸くなるんだぞ。……大丈夫だ。親の遺伝子を受け継いでいるお前なら、丸くなれる」
 「変なこと言うなよっ! しかも、親って俺かよっ!?」
 「当たり前じゃないか。可愛い親豚さん。あー、ソーセージ食いてえ」
 「お前、それは嫌味か!?」
 「いいや、違う。これは、豚イジメと言ってだな……」
 「おいっ!」
 「まあいいや。帰るから」
 「はあっ!? 散々疲れさせておいてそれかよ! 慰謝料くらい――あ、ありがとう。2万も……。って、なんで何気にくれるしっ!? それをやられると逆に虚しいわっ! ……っていう夢をみた」
 「夢かよ」
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