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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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38話 …は犠牲になったのだ

今回文字少なめです…まぇ、俺の目指している2000文字は越えましたが…。

小説を完結させる前には、無駄に多く書いた後書きを全消去します。

軽く大変な作業です。

頭上から、刀が瑞穂へと突きが放たれた。

それを後ろに下がるようにして避ける…瑞穂の目の前を通過した刀は乾いた砂の地面へと深く突き刺さる。


「…まだまだ」

敵…『妖刀』と呼ばれる少女は持ち手に軽く手をそえ、切れる刃ではなく、切れない方を思い切り蹴り上げた。

手がそえられている持ち手を中心に刀が回転し、瑞穂へと…その鋭い刃が下から上へと迫る。


「…むッ!?」

それに驚きつつも、瑞穂へ横へと体を反らし、その刃を避ける。

その動きの反応して『妖刀』は、そえられていただけの手を動かし…しっかりと掴む。


「ふッ!!」

その次の瞬間に、瑞穂へと向けて数回刀が振るわれた。


「く、そ…うぜぇなッ!!」

そんな事をぼやきながらも、瑞穂は大きく後ろに跳び…刀を避けた。

相当ギリギリの場所で避けたため、瑞穂は若干冷汗を垂らした。

砂の上に着地する瑞穂だが、完璧に避けきる事ができずに…服が少しばかり裂け、片方の肩が見えるようなモノになってしまった。


「……うわぁ、無駄に色っぽい」


「お前、俺に…そんな事言ってんじゃねぇよ!!

……めっちゃ傷つくんだかんな…この野郎!!」


緊張感なんてものは……無いッ!!







 ─  ─



虫の大群が要へと襲い掛かるが、それは『雷鳥サンダーバード』…つまり、要のつけた名前で言うサンが電撃で全て焼き殺す。


「虎光!!」

大きな虎が、それに向かって飛びかかった。

それは…魔法陣を発動させ、そこから大きな蛾が出現させ、それに乗って虎の攻撃を避けた。


「私は、あなたに何か悪い事をしたの? ……紗枝さえ

要は蟲女…名前は紗枝というらしい。

とりあえず、その紗枝に要は尋ねた。


「……」

それに紗枝は何も答えず、再び大群の虫が現れる。

今回は小さな虫だったが、今回は大きさが違うのまで呼び出す…要の足元の地面から轟音とともにミミズのような魔物…あえて言うならワームという感じのモノが出てきた。


「…ッ!?」

それを避けるように後ろに跳ぶと…地面に足がつく前にサンが要と地面の間に割り込み、要を背中に乗せて上空に飛び上がる。

それを追うように小さな虫たちの大群が動くが、サンが再び電撃を放ち…虫たちは焼き焦げ、真っ黒になって落ちていく。


それを他所に、虎光が紗枝へと襲い掛かるが、地面の魔法陣から飛び出す形で現れたカマキリのような形をした魔物…まぁ、腕が両方の肩(?)に二つずつ付いている為、少しカマキリとは違うのだが……とりあえず、その魔物が鋼のように硬い鎌で、虎光を狙った。


それに対して振るわれた鎌を避ける様に一旦後ろに下がった虎光は、カマキリの魔物を睨みつける。

虎光に睨まれて、カマキリは特に表情を変えずに…というよりも、表情を変えることはできないのだが、カマキリは虎光を威嚇するように葉を高速で震わせ、耳障りな音をたてる。


次の瞬間には虎光が動いた。

カマキリへと一直線に動いて接近し、それに応じてカマキリが鎌を操るが…次の瞬間にカマキリの四つある腕の1つがむしりとられら。

悲鳴であろう奇怪な鳴き声を上げるカマキリ。


それを気にせずに虎光は、すぐに後ろを振り返りカマキリへと飛びかかり…胴体に噛み付き、カマキリ自身をボロボロに噛み砕いた。


「…さすが虎光!!」

要は、そんな事をいいながらサンから降りて地面に着地すると、鞭を取り出してそれを紗枝へと向けてしならせる。


「……行け」

それに合わせる様に、紗枝の服の中から百足が飛び出し、鞭を避けて要に迫る。


「おっと…」

慌てて鞭を手元に戻しながら、空中で蛇行しながら進んでくる百足を避け…その百足に鞭を絡ませ、思い切り引っ張ると虫の体液を撒き散らしながら、バラバラになった。

その要に向けて、上空から虫の大群が押し寄せる。


その虫の大群が要を押し潰すように上から下へと飲み込んでいくが…次の瞬間には、いつの間にか要に後ろにいたサンが雷を撒き散らし全ての虫を焼き…輝く電撃と飛び散る黒焦げになった虫の死骸が空中を舞う。

それを見ると、異様なほどに綺麗に見えた。




「……また、ソレか」

その光景を見て、紗枝は…ポツリとそんな事を呟いた。

紗枝の表情は、どこか神秘的な風景などを見て……感動したように、少しばかり表情が緩んでいた。


「…え?」


「………また、要はそうやって私に魅せるのかッ!!」

さっきまでの表情とは違い、怒りの表情になる紗枝。


「要は、いつでも綺麗で…アイドルの仕事でも私より人気で使われていて……」


「……」

黙っている要の目の前で、紗枝は自分の服の中から出来てきた虫をムギュムギュと軽く握ったりする。

その虫は握られるたびに耳障りな鳴き声を上げる、


「私は、こんな醜い虫しか操れない…要みたいに、動物と触れ合うものと比べれば……天と地の差ほど、違う。

アイドルになった時も…召喚される前も……同じような環境で育ってきた友達だったのに…決して、私が負けているなんて思えないのにッ!!」


「……紗枝」


「劣っているはずが無いのにッ!! 私だって、そんな能力が欲しかったのにッ!!

私と、変わらないくせに…私より上の能力を手に入れている要が憎い!!」



「だから、絶対に私は……要を殺すッ!!」




そんな事を叫んだ紗枝は……体の内側から何かが飛び出した。







 ─  ─



「うおおおおおおおお…

……んどりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


影山 徹夜……つまり俺はそんな感じで叫びながら、走る。

拳をギッチリと握り締め…俺は目的のモノ目掛けて全力疾走で迫るのだ………そう、安全圏へと。


「ぎぃ…ほぅあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

そんな悲鳴を上げると同時に…俺の悲鳴が響く。(文章の意味がわからないのは、作者も同様である)



「なんでこいつは広範囲の大規模な魔法しか、使わねぇんだよッ!!」

相手は、普通のちまちました小規模の魔法よりも……撃ったら相当スッキリするであろう広範囲の大規模魔法を連発で使ってきていた。


俺は、前へと思いっきり跳んだ。

次の瞬間には、俺の背後が爆発し…俺の鼓膜を爆音が叩く。





俺は、ただ走る……涙目で、必死に、ただ走るのだ。

サブタイトルの「…」に入るのは『シリアス』です。



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