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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
151/270

17話 酔ったら…○●

無事投稿できました。

150部を突破して、151部となりました。

ありがとうございます。

まぁ、正直なんでこの小説が、多くの人にみてもらえているのか、わかりませんが…とても嬉しいです!!

「……あ~、だりぃ」

今は宿の二階にある一室。

その部屋のベットの上に大の字で寝ている俺は、もう面倒だという考えしか浮かんでいない。

今は、あのおばさんへ仕返しをした後で、特に何も無く宿に泊まることができた。


「えっと……奈菜たちは下に居るはずだよな…」

部屋は俺の一人用の一室と美月と奈菜の二人専用の一室で泊まっており、俺はもう何もしたくない、という事で部屋にいるわけだが、とりあえずは様子を見に行くかな…。


「いやぁ~…マジめんどくさい」

扉から出て、下の一階へと続く階段へと向かう。

自分の荷物は闇の中に全部入れてあるので、部屋のドアを鍵で閉める必要も無いので何もせずに歩いていく。

階段を下りて食堂らしき所に行けば、適当な冒険者の人と話をしている美月と奈菜が居た。

美月と奈菜の周りでは結構な数の冒険者が集まり、わいわいと騒ぎながら話し合っている。


「てつにゃだ~……」

こっちを見た美月は俺の名前を読んでくるのだが…なんか可笑しい。

美月の頬は何故か少しだけ赤みを帯びており、ちゃんと俺の名前を言えていない口…そして、独特なにおいを放つ透明な液体の入ったコップ。

そのコップの中身はにおいからして酒だろう……。


「何で美月が酒を飲んでるんだよ…」


「いや~、ごめん。おじさん達と話してたらさ、いつの間にか美月ちゃんにおじさんの一人がお酒を渡しちゃってさ……気づいた時にはこうなっていたよ。

その代わり情報は、それなりに教えてもらったからさ…」

情報を教えてもらった結果、美月が酔っ払うというのは、奈菜にも…そして、他の冒険者のおじさん達にもメリットはない気がするのだが……?

ちなみにおじさん達と言っているが、若い冒険者も多数居るので「おじさん」だけでは表せないが、俺にとってそんなことは関係ないのだ。


「ぅふふぇ~……」

ヨロヨロと右へ左へ不安定な足取りで近づいてきた美月は半ば俺に抱きつくようにして、俺を支えに倒れないでいる。

その顔は何が嬉しいのかよくわからないが、凄い満面の笑みである。

その様子に大勢居る酔っ払い気味の冒険者共が、はやし立てたり妬みの声をあげたりなど、いろいろな反応の声が聞こえてきたわけだが、俺はそれを無視して美月をちゃんと席に座らせる。

美月は強引に俺を横に座らせて、今もくっついてきている。

そうか、奈菜とおじさん達にはメリットは無くても……俺にとってはデメリットがあったわけか。


「はぁ……なんでこう、羞恥心というものが無いのだろうか」

昔の美月はまだマシだったのになぁ…。


「私の言っていた私を送り返した例の人は、この王都にいるんだって…まぁ、さすがに簡単に会えるわけはないんだけど…私にとったら無事と言う事がわかれば別に問題はないしね」

奈菜が、王女様とやらについて冒険者の人たちから聞いた話を俺に教える。

俺はテキトーに相槌をうっていて、奈菜の話を聞いているという事がわかるのだが…美月はくっついてるだけには留まらず……ついには俺に体をよせて体重を預けるようにして寝てしまっている。


「…うわぁ」

思わず絶句する俺の周りでは、冒険者のおじさん達が俺と美月の様子を見て笑ったり酒を飲んだりしながら騒いでいる。

おじさん達も相当飲んでいたらしく…酔っ払い気味、ではなく…完全に酔っ払っているので、反応しない事にした。酔っ払いは、厄介な存在であるからして無駄に反応すると余計にちょっかいかけられるのだ。


「後は、国がいくつ残ってるか、とか…アンデット達がどこまで侵略しているのか、とかも聞いたかな…この状況からも察する事ができたけど、前と変わらず元凶の球体は壊せてないね…」

奈菜はそんな事を言いながら自分の前においてある料理へ自分の持っているフォークを突き刺して、口の中へとに運んでいく。


「ふむ…そうか」

ちなみに、俺は奈菜と会話しながらも美月の肩を揺らして起こそうと努力をしてみるものの、特に意味はなかった。

この分だと美月は相当飲んだみたいだ。

何してくれてんだ、このクソジジィども……まぁ、ジジィと呼ぶような歳じゃない人も居るが、前にも言ったが俺には関係ない事である。


「それで……これからはどうするんだ?」

酔いつぶれて眠る人が多くなってきた冒険者が周りにいるので、とりあえず無視して奈菜に質問をする。


「とりあえずは王女様に会うのもよし、堕勇が来てるかどうか分からないけど一応、この頃変な行動をしている怪しい人物達を捜したりするのもよし…だね。

何事にも用心は大事だから…とりあえず今日は動かないかな」

堕勇が来ていたら、いろいろと厄介な事が増えるから…と奈菜は言いながら、口いっぱいに料理を頬張っている。

美月は相変わらず周りの冒険者同様眠っている。


「ふぅん……じゃあ、少なくとも今日はゆっくりしてていいんだな」

この美月も、どうにかしないといけないしな……。

寝ている美月はやっぱり起きない……そして、俺はもう恥ずかしすぎる。


「あとは…アンデットの侵略のせいで、限られた土地でしか野菜とか育てられないから、それなりに値段は高くなってるし…当然料理も高くなってるしで、いろいろと大変な事が多いんだよ」


「まぁ、そりゃそうだろうな……あんなのがウジャウジャ居るんだったら、安心して暮らせないだろうな」

俺なんて家に篭ってずっとゲームをしているよ。

はい、要するにニートですが何か? 別にいいじゃないですか…だってらくなんだもの…。


「まぁ、そんな感じで、以前ボクがいた時よりも相当値段が急上昇してるらしいんだけど、私は宝石とかいろいろ持ってきたし、今のところは問題ないんだよ」


「……ふむ」


「だから、このおじさん達につい奢っちゃってるわけなんだよね~」


「ああ…さいですか。

無駄にお金使うのもいいけど……それは自分のために使って欲しいな。俺的には、無駄に他人のために払わなくていいと思うが……」

俺のその言葉に、まだ眠っていないおじさん達が激しくブーイングの嵐。

まったく…人の金だからってガブガブ飲みやがって…遠慮というものを考えなさい。

冒険者の一人に聞いた話だと、酒も相当高くなってるらしく金を稼げない冒険者はあまり飲めない代物になっていて、ヤケ酒も無理なわけだ。…その結果、ヤケ水をいう状態になってるらしいのだが……俺には関係ない。

他人の都合など関係あるわけがないだ。


「やっと、こっちにれて…ボクはハイな気分になっているのだよ」

お前絶対夜中には、変なテンションになってそうだな……なんか想像するだけでもウザイという事がわかりそうだよ。

なんというか一人のときは異様に静かなんだろうが、二人とかで居ると、めっちゃ騒ぎそうな気がする。

いや…でも、意外と落ち着いてるのかもしれない…。

ん~…俺的にどっちもありそうだからわからんな・・・。


「まぁ、とりあえずは…そんな感じです」

どんな感じですか?


「はぁ…まぁ、奈菜の持ってきたモノだから、奈菜の好きなように使いなさいな。

何事にも限度ってものがあるけどな……」

俺は何も言えない気がするが…とりあえずは言っておく。


「は~い」


「じゃあ、俺は自分の部屋に戻るからな…美月はお前達の部屋に運んでおくからな」

奈菜にそれを伝えた後に、俺は美月を抱えて立ち上がる。

そして俺達は食堂から出て行った。


そして、俺達が出て行き、姿が見えなくなった後の食堂。


「むぅ…徹夜くんは美月ちゃんのお世話が好きですな~。両思いかな?」

そんな事をニヤニヤと笑いしながら、呟いた奈菜。

そして・・・──


「もしかして、奈菜さん…ですか?」

そんな声が聞こえ、奈菜はそちらに振り返る。


「あなたは……」





  ─



俺はとりあえず歩き出した…食堂を出るときに誰かとすれ違った際に、少し見られた気がしたがスルーする。

美月は寝言で嬉しそうに何かを呟いており、俺はそれを無視することに決めた。

美月たちの部屋は俺の部屋の隣にあるわけなので、俺はとりあえず階段を上がって行き、俺の部屋の扉があり…その扉と一定の距離をとって存在する美月たちの部屋のドアノブを掴み、ひねって自分のほうに引くが…鍵がかけられているようで扉は開かない。


「あ~…そうえいば鍵が必要だったか」

俺は鍵を閉めずに来たので忘れていた。


「美月、鍵持ってないか~?」

美月に呼びかけてみるが、美月の口から俺に対して返答は帰ってくるわけではなく、寝ているため、ただただ息が漏れているだけである。


「ふむ…奈菜に鍵を受け取りに行くのはめんどくさいし、代わりの物で鍵を開けるか」

俺が鍵穴に手をかざすと、手から闇が出てくる。

その闇は鍵穴に入り込み、鍵を解除するために奈菜が持っていると思う鍵と同じ形に変化していく。

まぁ、鍵がどんな形かはわからないが、鍵穴の内部で形をあわせていけば簡単に作れるわけだ。


そして、その闇を捻って回すと鍵が開く音がする…まぁ、要するに闇があれば泥棒も簡単なわけである。

泥棒なんてするわけないけどな。


「よし、これでOK」

美月をベットの上に放り投げ、布団をかけた後に部屋から出て再び鍵を閉める。

とりあえず、自分の部屋に戻り寝ることにした。

もぉ、いろいろと面倒なので嫌なのだ。


あ~、疲れた……。とりあえず、自分の部屋にレッツゴー!!





 ─    ─



「ハッ!?」

ガバッと立ち上がり、外を見てみる。


「俺は、夜中まで眠っていたのか……」

外を見てみると真っ暗である。

やっぱり故郷である世界では星などは見えないのだが、俺達が最初に召喚された世界や奈菜たちと会った世界などでも同じで、この世界でも綺麗な星がたくさん見える。

正直、もう故郷の世界を合わせて4つ目なので、前の世界などを書くときにちゃんとわかるように書くのだが、わざわざキーボードでカタカタするのがめんどくさい。

……ん?

……「キーボードでカタカタ」ってどういう事だ? 俺ってよく分からない事を考えるな……。


「むぅ、とりあえず何か食べるか…」

俺は部屋に出ると、ちょうど奈菜たちが一階から上がってくるところだったらしく、自然と俺と会う形になった。


「あ、徹夜くん起きたんだ?」


「ん、まあな」

奈菜たちの姿はお風呂に入った後のような姿なわけであるが、故郷の世界ならまだしも、こういう世界では貴族しか入れないものじゃなかったか?


「運よくお風呂のある宿だったみたいだよ~…まぁ、入るときには結構値段高いけどお金を払わないといけないから、ボクに言ってね。

その分のお金を渡すから」


「ふむ、わかったよ……とりあえず食事を取ってくるわ」


「うん、わかったよ」

どうやら先に食事などは済ましたらしく、奈菜と美月は部屋に戻っていく。


「うぅ……頭がガンガンするぅ」

あまり酔わない俺はよくわからないが、二日酔い(?)気味の美月。

まぁ、二人はそんな感じで歩いていった。

そして俺は食堂に入って行ったのだが、既に泊まってるであろう冒険者の大勢は食事を終え、自分の部屋に戻ってるらしいので、もうガラ~ンとしている。

適当に料理を頼みイスに座る。


「こんばんわ…そちらも旅の途中でこの宿に?」

すると…そんな事を言いながら、俺の目の前のイスに座った人物が居る。


「こんばんわ……まぁ、そんな所です」

それに返答をする。

その人物は小柄で、俺とほぼ同じであろう歳だと思われ、大きな帽子を深くかぶっているので、髪型などはわからないが、とても眠たそうな目でこちらを見ていた。

サブタイトルの○●に入るのは『寝る』でした。


ふふふ~……俺か総合ポイントで目指していた『4444』に到達!!…して、通りすぎました。

結構前から『死死死死』を目指していたのですが…それを通りすぎてめっちゃ嬉しいです。

俺の小説なので一年はそのままかと思ってましたが……

皆様本当に、ありがとうございます。

感謝の言葉ということで無駄に長文失礼しました。




誤字・誤字・脱字があればご報告お願いします。

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