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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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16話 動イていル者達は…?

チェック不足により、誤字・脱字が多いかも…?


「ここが王都かぁ…」

今は都市を見つけた後、離れた場所に下りて見つけたばかりの都市に入った。

それなりにどこから何のためにどういった方法でここに来たのかを聞かれたのだが、奈菜が適当に全て答えていった。本当の事は何故か言わずに、昔来た時のうろ覚えの知識で答えていっていたので少し危なげに答えていたわけだ。


「何で本当の事は言わずに、嘘を言って入ったんだ?」

門番から十分離れた後に、俺が奈菜に尋ねる。

いろいろとホントのことを言ったほうが手間が省けるのではないか?


「異世界に移動する時にはいろいろと世界に歪みを出現させていくんだよ。…だから、堕勇が異世界に移動すれば、ボク達はソレを察知できる。

…まぁ、要するに私たちが移動したから敵もソレを察知して数人の堕勇も、この世界に来てるかもしれないんだよ。

異世界と言う事はボク達を詳しく知る者はいない…だから、ボク達を殺し時なのが今ってわけなんだよね・・・というわけで、できるだけボク達の足跡は残したくないわけですよ」

ふむ、だから堕勇が俺達が最初に召喚された世界に来たときに、勇者はソレを察知して、瑞穂と和馬が来たって言う事なのか……。


「ふぅむ…殺すんだったら俺達がいた世界でも、王都に潜入できれば殺せると思うんだが…?」


「言っておくけど、ボク達が居たあの王都は他の国の王都とは格が違うんだよ?

王都を円状に囲んでいる強固な城壁には合計五つもの結界が誰も破る事ができないように複雑に交じり合い、空中からの進入、又は攻撃も半円状の結界で防いでいるんだよ。

ボク達がいた国…つまり『フォルテ』って言うんだけど、フォルテは建国…まぁ、400年という長い時間をその結界は堕勇の攻撃から守ってきたんだから…まぁ、さすがにボク達が通ってきたような自然に発生する異世界へ移動するための魔法陣は防げないけどね。

まぁ、とりあえずは凄いの」

『まぁ、』を連発しすぎじゃないか? 軽く三回は言ったぞ?


「へぇ、あの王都ってそんなに凄いんだ…」

奈菜の説明に美月がおもわず、と言った様子で呟いていた。

そんなに凄い技術があるんだったら堕勇もすぐに倒せそうな気もするが、倒せないんだから堕勇もそれなりに厄介な奴らというわけか……。


「まぁ、そんな感じで仕事以外の間をボク達がくつろげているのは、それなりの技術があってのことなんだよね。

これが違う王都だったら休む事だって、できるわけがないんだよ。まぁ、他の王都は違う何かでソレを補ってくるわけだけど、やっぱりくつろぐと言ったらあそこなのかな」


「ふむ……」

そういえば…なんでこいつはこんなに熱心に説明してんの?


「奈菜はそれに何か、関わったか?」


「ふはははははっ、ボクは旧型の動力源である魔力生産魔法具の生産量と生産速度が遅いと思ったから、頑張って能力を使わずに一から作り直したのさっ!!

この能力はそれなりに魔法、魔力、魔法具の発動のための魔力回路などを理解しとかないと失敗するときがあるから、頑張ればボクは一流の錬金術師にもなれるのさっ」

ああ、さいですか……。


「ようし…これから、何をするかだな」


「あれっ、流された…っ!?」

スルーします。


「それで…どうするの? 奈菜ちゃん」


「……ん~、とりあえずは宿取るね。宿で冒険者とかが居るはずだから、その人達から情報を集めようと思うんだよ。冒険者は世界を歩き回る人だから情報を大切にしている人だし、親切な人が居ればただで教えてくれるはず…」


「…そういえば、金は?」


「大丈夫…。ボクが宝石とかいろいろ持ってきてるから、お金には困ることはないよ」

そっちを準備万端にしておくんだったら食べ物とかの問題も考えてて欲しかったな~……。

まぁ、そんな感じで話しながら歩いていく。

狙うべき宿は大通りにある少しばかり高いものだ。そのほうが安全で人も多く集まっているはず、というわけだが…その分、面倒なやつらが集まってそうで嫌だ。

まぁ、宿に着いたわけだ…。


「三人分のお部屋、空いてますか?」

美月が女将さんと呼ばれる人に話しかけた。


「うん? いくつかは空いてるけど…お金払えるのかね?」

17歳…つまり(この世界では)成人はしてるが、金は持っていなそうな子供を相手にしてる女将は、それはもう嫌な表情で俺達を見てくる。


「お金の問題は心配しないでくれるかな? これでも蓄えはあるんでね」

奈菜がそんなことを言いながら手を振ってくる。

その手には、宝石や純金で出来たらしき板などが指と指の間に挟まれている。


「っ!? …こ、これはお客様、この宿の自慢はお客へのサービスの質と清潔で過ごしやすいお部屋、そして一級のお料理でございますっ!!

ここに泊まって損はいたしません」

うわっ!? 何この態度の違い…?


「…悪いけど、違う宿に泊まるから、ここに泊まるのやめるから…美月ちゃん、徹夜くん違うとこに行こう。ここに冒険者は全然泊まってないから無意味だよ」


「えぇっ!?」

驚く女将さん。

それを置いて、出て行く奈菜を追いかけていく、俺と美月。


「お前・・・あからさまに、居ない事わかってて入ったんじゃないか?」

その奈菜をジト~てな感じで見つめながら俺が口を開く。


「あ、わかっちゃった? 前にここに居たときに会ったときあるんだよね…あのおばさん。

あのうざさが今も健在であると言う事がわかって、ボクは安心できたよっ…。アッハッハッハッハッハ…」

あまり楽しくなさそうに笑っている奈菜。

そんなにもうざかったのか、あのおばさんは……。


「少しの間、あの宿に泊まったんだけどさ…常時睨んでくるのは当たり前、陰口上等、正々堂々嫌味を言ってくるのも当たり前…のおばさんだったよ」

うわぁ……うぜぇわぁ~………。


「まぁ、とりあえずは裏道の方の宿に行こうか…当然そっちのほうが冒険者多いしね。ボク的には気楽でいいし……」

だったら、なんでこっちに来たよ…あのおばさんに仕返しする事だけが目的だったのかこの野郎……。


まぁ、とりあえずはこんな感じで人気の少ない細い道へと入っていく。





 ─  ─


徹夜がいる都市の外だが、それなりに近くの場所…光がその場を埋め尽くしていた。

その場には徹夜達が移動した時に使用した魔法陣とは、また別の魔法陣が発生していた。

…そして、その場には二人の人間がいた。


「うん…間違いない。この世界にあいつらは来てる」

片方の一人……徹夜たちと同い年であろう少年がそんな事を呟いた。

その少年は、前髪で隠れてしまいそうな常時眠たそうにしている目で辺りを見回し、人…または四足歩行や二足歩行の魔物のゾンビが居るのを発見するが、特に気にも留めることなく、もう一人の方を見た。


「おぉう、ここが目的の世界なん?」

その視線の先には、どこか言葉がおかしい少女がいた。

少女は少年と同じように辺りを見回し、ゾンビ達を見つけると目を細めた。

…そして、少女はそのゾンビ共に向かって手を軽く振った。その瞬間にゾンビ共が木っ端微塵に砕け散り、今まで動いていた死骸の群れは、一瞬の内に動かない死骸の山と変わる。


「それで…うちらはどう動くんや?」


「さぁ、俺達はただ今回のでは観察だけだろ…まぁ、あいつの動きにも気をつけないとな。あいつを相手にするのは厄介だから……。

あいつとあいつらは俺達よりも先に来ているからな…俺達がここにきていることは気づかないだろう。……慎重に動くことにこしたことはないが…」

少年の眠らそうにしている目は鋭い眼光を放ち、周りを確認している。


「ん~、確か来ている勇者は三人って言う話だったやん? 誰が来てると思ぅとるん?」


「多分、確実に『武器庫』…あとの二人は知らないな」


「・・・ちゃんと調べておきなさいよ」


「おい、無理にエセ関西弁を話しているから、段々とエセ関西弁が剥がれてきてるぞ? あと、どうやって調べろってんだよ・・・調べる方法なんかないのに」


「エセとか言うなやっ」

少年の言葉の前半に反応し、無駄に怒鳴り声を上げている少女を、少年は軽く無視して歩き出す。


「おし…じゃあ、行くか」


「くぅ…スルーかいな…。

ふんっ…どうせ、あの子が心配なんやろ~。あの子めっさ可愛いしなぁ~…うちも好きやでぇ……にゅふふっ…ジュルリッ」


「……」


「あいだっ」

そんな声と共に、少女のこめかみに少年の拳が突き刺さったわけであるが…。

…ここはとりあえずスルーしようと思う。

エセ関西弁のキャラ登場です。

エセなので、剥がれることが多目にあります。

次話は、できれば土曜か日曜の真夜中に投稿できるように頑張ろうと思います。

出来ないかもしれませんが……。



誤字・脱字があればご報告お願いします。

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