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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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11話 またニチジョォ~

電車の中から投稿中。スマフォに対応してくれたことによる投稿が楽になりました。

あの実力を試すゲームをした日から四日。俺は罰ゲームを受ける事なくただすごしていた。あれは美月への商品らしいが俺にとっての罰ゲームだ。

ちなみに、今は朝早い時間。


「ちょぉ、ねみぃわぁ~……」

そんな感じのことを言いながらも弁当箱におかずとなる物を詰め込んでいく。

頑張れ、俺。眠気なんかに負けるな、俺。

自分で作るのは卵焼きかウィンナーを茹でたりする程度。

正直、一からなど作ってらんない。……めんどくさすぎる。


「ふわぁ~・・・」

欠伸しながら手を動かしていく。

いつも通りの三つの弁当箱。基本的に、この頃の父は会社の食堂やコンビニの弁当、またはおにぎりなどで昼食を済ませるため、弁当は不要なのだ。

でもさ~、正直な所、一つは不要な気がするんだよね。

いつも作っても、綺麗に戻される弁当箱。

綺麗なのは良い、食べていれば……戻されてくる弁当箱には、食べたと思えないほどの綺麗さで戻ってくる。

多分…捨てられている。


「俺の心の篭った(?)お弁当がぁ~・・・」

篭ってない、篭ってないよ、俺の心。

俺の日常の慣習一つ一つに俺の心を込めてなんかいたら…心なくなるね。夢が無くて困るけども……。


「はぁ…疲れるな~」

そんな感じで、どんどんと手を動かしていく。

そして、いつも通り弁当に詰め込み終わり、いつも通り放置して、自分の部屋に戻る。




「なぁ~んか、この頃の徹夜は溜息が多いねぇ~・・・いや、前からか」

俺がいない部屋。

そこで、徹夜の母である女性がコーヒーを飲みながらそんな事を呟いた。

そして目の前には、父である武が新聞を見ながら、コーヒーを飲んでおり、その目の前には朝食を食べ終えた跡があり、食後だということがわかる。


「確かに前からだな。溜息が多いのもどうかと思うが……」


「まぁ、退屈してなさそうで、良いじゃないの~?」

母は、ニヤニヤしながらそんなことを言う。

それに対して、武はどこか呆れ顔で見ている。


「そうえいば、徹夜と美月ちゃんが入った高校…いろいろと面白そうね?」


「確かパンフレットに書いてあったが、何かの用があった場合は泊まるための寮が近くにあるんだったか?」


「そうらしいわね~・・・何かの用って何なのかしらね?」


「俺がわかるわけないだろ・・・」

母はやっと焼けたパンにマーガリンを塗る。

焼けたパンは熱が残っておりマーガリンがとろりと溶ける。焼いたので、パンはぱりぱりとしており、マーガリンはとろりとしている。それに対して母は口を大きく開けて頬張る。

美味しそうに笑顔になっている母を見て、武は特に表情を変えない。


「インターネットか、違う何かででも調べてみるか?」


「あなたは、機械音痴でしょ? ケータイでも通話以外はろくに扱えないし・・・まぁ、私もあまり使えるわけじゃないけどね」


「・・・・・・じゃあ、俺の昔からの馴染みにでもお願いするかな」


「馴染み? 今でも交流のある、あなたの馴染みって結構いるから困るのよね~・・・・・。主にお酒によるお金の面で・・・」


「しょうがないだろう、人付き合いだ」

ジト~…という目で見てくる母に対して、父であるたけしは若干苦笑いの表情を浮かべながら目をそらす。

それが五秒ぐらい続いたのだが……。


「おはようございます、景山さん」

ある少女の朝の挨拶により中断された。

それは景山かげやま しおりという少女だ。近頃、養子として家に迎えた少女である。

義理の兄である徹夜に対して良い感情を持っていないので、二人にとってすこしだけ悩みの種である。


「おはよう、栞ちゃん」


「おはよう」

その少女の挨拶に対して二人は挨拶を返す。

せして、武は時計で時間を確認した。


「さて……仕事に行かなくてはな」

武はそんな事を呟くと、立ち上がり自分の鞄を掴む。


「じゃあ、いってくるよ」

今、ここにいる二人に挨拶をした。


「おぅ、いってらっしゃいなぁ~」


「いってらっしゃい。・・・武さん、頑張ってきてください」

それに対して母はふざけた感じに、栞は丁寧に挨拶をした。


「本当に何があるのかね~? 自分の子供の事なんだからわからないままじゃあ、ダメだしね~」


「どうしたんですか、景山さん?」


「ん、なんでもない」


そんな、朝である。






─  ─



今は登校中。


「はぁ…もぉ、疲れるなぁ~・・・」

俺は、そんな感じのことをほざきやがる訳です。


「何が?」

隣にいる美月が俺にそんな事を聞いてくる。

まぁ、いきなり言い出した俺だけど、誰でもいきなり言われたら気にするよね。


「いやな……お前が家に迎えに来て、俺も家を出ようとしたんだが、その時に噂の義妹さんが睨んできてね……」

意味も無く睨まれるのはいやだ。……ちなみに、意味も無く睨むのはとっても大好きだ。


「あ~、まぁ…頑張って仲良くなったら?」


「お前とフユは良いよなぁ~・・・いつも仲が良くて・・・。

いくらいきなり帰ってきたとは言え、何で俺はあんなにも嫌われなきゃいけないんだ?」


「ふふ~ん、羨ましいでしょ~?」


「うわぁ、そのドヤ顔うぜぇ・・・。

まぁ…フユはホントに良いヤツだからな~、お前ほどじゃないが、中学校でも人気だろ?」


「うむぅ~? そうらしいけど、私はよくわからないんだけど・・・?」

美月ほどではない。

・・・美月ほどではないが、中学校では結構フユは人気である。まぁ、美月が姉なのだからあたりまえなのだろうが…。

まったく・・・美月も、フユも、俺は中学校生活ではただただ追われていただけなのに・・・お前らはとっても充実した中学校生活を送ってるよな・・・。

ああ、考えるのやめよう。鬱になりそうだ・・・。


「まぁ、とりあえずはどうやって解決するかだな~。

・・・まぁ、成り行きで良いか。テキトーにやっておけば、解決すんだろな~」

そんな感じで会話をしていき、いつも通り学校の校門につく。

そして、校門に入ろうとするのだが、何故か要と奈菜が校門前に隠れている様子だ。


「……何してんだ、お前ら?」

俺の質問。……ホントに何してんのお前ら?


「ん…ありゃ? 徹夜くんと美月ちゃんじゃないか。今日も一緒に登校とは仲が良いねぇ~・・・」

うん、最後の方に関しては無視しよう。


「おはよ~。あれ、見てみなよ~」

要が指を指した先には、学校の生徒用の玄関。

そこには黒い何か・・・多分、あれは~……人の群れかな?


「あれは何?」

美月がそれに対して質問をしている。うん・・・なんだろうね~・・・?


「あ、あれはね~……人の群れ」

そんなことは知ってる。

なんで、人の群れがあるのかを聞いているんだよ・・・。


「俗に言うファン……この学校で、ボク達S組ってのは有名すぎるし、新しく入った美月ちゃんは当然の事、他のみんなもそれなりに容姿は良いからね~。

自分で言っちゃうのもなんだけど・・・」


「そのファンてのが、なんであんな所にいるんだ?」

何か、前の学校の美月ファングラブを思い出してしまうが、さすがに……あそこまで鬼畜なやつらじゃあ、ないだろう・・・。

……ていうか、そうじゃないことを祈る。


「それで、何でこんところで隠れてるの?」


「あはは……いつもは通れる具合には空いてるんだけど、ここまで居るのは初めてだわ・・・」

呆れ気味の顔で要が呟いている。

たぶん、美月のせいで増えたんだろうな。


「じゃあ、俺は行くな~」

そんな感じで歩き出す。


「えっ、ちょっと!?」

要が驚き。


「あれ・・・もしかして……?」

同様に奈菜も驚く。


「……ん~、徹夜も行っちゃうし、私はロープでも使って三階に上がるかな」

どこからか取り出したロープをもっている美月。

どこだ、どこに持っていた。そんな無駄なものをお前はどこに持っていたんだ?


ちなみに俺は人の群れを通り抜け、階段で登っていく。

隣を通るときに数(十)人の女子が付いて来ようとした気がしたが、気にしない。『あそこに奈菜と要、美月がいるぞ』という言葉を残すと、数十人単位が動き、俺を追尾しようとした連中はそれに押し流されていった。

ふふっ……俺流チャフの威力を思い知ったか…そして、奈菜と要よ、南無。

ちなみに、俺を追ってきた女子の数(十)人は、美月の狂信者どもだろう。

俺を殺しに来たんだ。決して俺のファンとかではないだろう。

ふっ、悲しいな。



「うわぁ、こっちに来たぁっ!!」


「ちくしょ~っ、徹夜くんめ!! ボクの恨みは怖いんだぞぉ!!」

そんな叫びを聞いた気がしたけど、無視しよう。

ふん……要はともかく、奈菜はざまぁみろとしか言いようがないな、あの罰ゲームの仕返しだ・・・・このヤロー。


「……ざまぁ」

俺の悪い呟きは、無視してくれ。俺はいつもはこんなキャラじゃないんだ、本当にこんなキャラじゃないんだよ~・・・・・・たぶん、ね・・・。


そんな感じで階段を数分かけて登り終わり、自分のクラスへとついた。

いつも通りドカリと座り、寝…。


「やってくれたね~・・・徹夜くん」

…ようとした所で、いきなり現れた奈菜がジト~と睨んできていた。

意外と速かったな~。

俺の予想としては、あと2~3分は持つと思っていたんだが・・・。

まぁ、要は俺の予想通りに行きそうだな。


ちなみに、美月は俺よりも速く三階へと到着し、席へと座っていた。

お前は忍者か・・・・・・。

俺は奈菜のほうへと目を向ける。


「要は?」


「まだ追われてるんじゃないかな? ボクのかわりに生贄に使わせてもらったよ」


「ひっどいね~・・・」


「それを、徹夜くんが言うかな?」

あはっは~…確かに、言えないねぇ~・・・。

まぁ、別に俺にとってはどうでも良いんだけどね~、ぐふふっ・・・。


「さて…徹夜くんも美月ちゃんも例の場所に行こうか? 徹夜くんはとってもいいことがあるかもよ?」

おまっ・・・仕返し宣言ですか・・・。


いやぁ~、本当に、怖いですわ~。

正直、あまり行きたくないなぁ~……痛い目にあうのは、本当にいやだからな・・・はぁ~。

ちなみに、母と武の会話は伏線です。

第三章には関係はありません。正直、そこまで書くかもわからないのに気が早いと思いましたが、俺だから仕方がありません。


そろそろ本編の方ですが、存分に書けそうです。

ヒントは、複数の異世界。簡単にわかっちゃいますね。

勇者にもそれぞれの過去があり、物語があります。

他の勇者の存在はレギュラーメンバーというだけではありません。

それぞれが、それぞれの物語の主人公です。それは堕勇も然りです。


後書きでの長文すみません。これからのこと、又は今までのことなので書きました。ネタバラシも含まれてますが・・・。




誤字・脱字があればご報告お願いします。

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