7話 『獣の主』
連日投稿・・・無理でした。
日曜日は疲れ果ててすぐ寝ましたからね・・・・・・。
一言だけ言いましょう・・・デぃズにィCって楽しいけど、疲れるね。
報告:この話のサブタイトル「テイマー」を『獣の主』に変更させていただきました。
移動は空中飛行艇のようなものを使用した。
昔のガスを機体の上の袋のような何か(正直、何だか分からない)に空気よりも軽いガスをためて、その力で浮くというものだったはず。・・・名前が何だったか忘れてしまった。
あえて言うなら『魔女○○の宅急便』の最後にある空を飛ぶものだ。(「○○」の意味がないのはわざと)
とりあえず、そんな見た目の飛行艇だったが、浮く力も前に進む力も魔法によるものだ。
そして・・・。
「そうかそうか。・・・・・・この森にはやっぱり普通の魔物も居るわけか・・・」
俺のそんな言葉。
今は森の中を走っている。森は紫色の不気味な雰囲気の漂う所であり、涎をたらした魔物共が何匹もこっちを睨んでいる。
近づいてくる命知らずの勇者な魔物は、首をねじ斬る形で殺す。
近づいてこないチキンな魔物は、睨んでみるとすぐに逃げ出していく状態だ。
「さてさて・・・・・・最初にどいつと当たるのかな~?」
ちょっと楽しみになってきた。
まぁ、あえて俺の心の中を表すならば「3割楽しみ、7割めんどくさっ」かな・・・。
うん、まぁ、楽しもうとしないとやってられないからね。無理矢理にでも楽しいと思っていこうと思ってるのだよ。まぁ、これができるんだったら、この世の中全て乗り切れるからね。
勉強もこれで熱中できる、っていう神業なわけですよ。
凄いと思うだろ? でも、そう簡単にできないんだな~、現に俺もできないしな。
「う~ん・・・・・なんか楽な人だったら良いんだけどな~」
俺の希望としては炎だな。
あいつだったら、心置きなく殴らせてもらう。多分アイツには、心がまるで青い海の地平線の向こうよりも広いという、この俺でさえも、手加減はできないな。
正直、意味わからない事言ってるな、など…気持ち悪い事考えてるな・・・とも思ったのだが、まぁ・・・気にしないで置こうと思う。
気にしたら負けなわけでして・・・、よって気にする必要は無いわけです。
「ぃよっと・・・」
襲ってくる魔物が居たので、跳んで上を通過すると同時に首をちぎれるまでひねった後に、魔物の血を撒き散らせながら着地する俺。
とりあえずは先に進もう。
これはレースである。
速さで負けている俺にとって、余裕もないわけであるから魔物の死骸になんて気を配ってる余裕はないわけなのですよ。
・・・ん~、一文に「余裕がない」という意味が二つあったのだが、そこは気にしないで欲しい。
それだけ、余裕がないわけである。
……と、森なのでたくさんの木が生えてることは当たり前なのだが、俺が丁度出た場所は少しばかり木が生えておらず開けた場所に出た。
「ウチの所に来たのは、徹夜君なんだ」
そんな声が聞こえた。
髪の毛を後ろに一つでまとめて、よく言うボニーテールという髪型の少女・・・つまりは要である。
少女の後ろには、黄色の髪の色をした小柄な少年と白髪のゴツイおじさんが立っている。
「あれ? お前のペットは?・・・そして、その一人称の『ウチ』って?」
「居るわよ? ウチの後ろにね。・・・この一人称は、検討中なのよね。
他の人とかぶると紛らわしいし、覚えてくれないじゃない?・・・・・・普段は「私」なんだけどね」
誰に覚えてもらうんだ?
そして、後ろに居るのは人の姿なのだが・・・。
「力のある魔物は、自分の姿を自由自在に変えることができるのよ。
ペットみたいに小さな姿になることで静かに過ごす事もできれば、人の姿になり、大勢の人の中に潜り込むことだってできる」
「ということは、それがあの二匹のペットの人型というわけか?」
「えぇ、そんな所よ。・・・じゃあ、そろそろ戦いましょうね」
その言葉と共に、白髪のおじさんが一瞬の内に、白い虎に変化した。
大きいだろう口には、立派な白い牙が二つほどあり、大きな前足と後ろ足には鋭い爪がある。
そして、全身は7人は乗れる大型の車と同じ、またはそれを越している程度の大きさだ。
「いや~・・・・・・なんとも、恐ろしい見た目だろうか・・・」
正直、怖いわぁ~・・・。
そして、黄色の髪の少年はほぼ金色と言って良いほど輝いている黄色の鳥。
普通の鳥よりも大きい。なんというか・・・あれだ、えっと~・・・え~、なんと例えれば良いのだろうかぁ・・・。
あれだ!! 右と左の翼を広げている場合だと、横に1m50cmはあるだろうと思われる大きさだ。他の大きさはご自由に想像してくれ。
何かに例えようと思ったのだが、上手く思いつかなかった・・・こめんなさい。
ちなみに、その鳥の体の周りではバチバチという何かが弾ける音がして、青と黄色の電気と思われる物が輝いている。
「ウチのペットでもあり、戦友でもある虎光とサンていうのよ」
「何で虎のほうだけ日本の名前なのか知らんが、なかなか強そうな名前と見た目ですね」
「褒めてくれて、ありがと。名前は私が付けたの。
・・・じゃあ、行って良いわよ、虎光!!」
その言葉と共に、白い虎・・・虎光が一瞬の内に迫ってくる。
そして『ウチ』じゃなくて、『私』になってるぞ。完全に無理してるだろ、お前。
「わぁっとぉ・・・ッ!?」
振り下ろされた右の前足を、さらに相手の右に行くようにして避ける俺。
それに対して、虎は体を大きく回し、俺を尻尾でなぎ払う。
それを手をクロスして防御する俺だが、足で踏ん張っているわけではないので軽くなぎ払われる。
特に体制も崩さなかったので、楽に着地する。
「はっはっは~・・・あぶねぇなぁ~、こぉんの・・・オルァッ!!」
そんな大声と共に、思い切り回し蹴りを虎の横腹に叩き込む。
すると、面白いように吹っ飛んで行った後に、虎は空中でクルリと回ると四本の足で着地した。
─ グルルルル…ッ!! ─
すると、虎は俺のほうを睨みつけ、低い鳴き声で唸っている。
それに対して、俺はただへらへらと笑うだけである。
・・・性格悪いな、俺。
「相当のパワーのようね・・・じゃあ、サンちゃんもっ!!」
そんな要の声が聞こえた。
それと同時に、鳥の鳴き声がこの場所に響く。
上を見ると、莫大な量の光が見えたので、とりあえずは横に跳ぶことにした。何か嫌な予感がしたわけであり、あの場所に居るのはまずいと思ったわけだ。
俺の予感的中。
さっき俺の居た場所には、七つの電撃が突き刺さった後に、その電撃は消えていきました。
うわぁ、こえぇ・・・。
とりあえずは警戒しておこう・・・。
「・・・『雷鳥』か」
「正解。でも、上ばかり見てるのもダメじゃない?」
その言葉と共に、後ろから虎が俺に爪を振り下ろす。
「チィ・・・ッ!!」
つい舌打ちをしてしまったわけだが、とりあえずは久しぶりに二本の紫色の刃の剣を、闇から即座に取り出し虎の強烈な一撃を受け止める。
ズッシリ来る一撃でしたが、ケルベロスの一撃を止めた様に俺にとっては簡単に受け止められた。
剣を持ってることで手はふさがっているので、ジャンプして足が地から離れると同時に体を張り付けるようにして、虎の前足に両足でしがみつく。
剣を持ったままの手を地面につき、腕の力に任せて虎を振り回すことにする。
「オォラアァーッ!!」
そんな俺の大声と共に、虎を思い切り空中にぶん投げた。
目標の的は、飛んでいる雷鳥である。
「何、そのでたらめな力はっ!!? サン、避けて!! 避けたらすぐに攻撃してっ!!」
要が驚いていたが、俺は気にする暇はないわけだ。
雷鳥はぶん投げられた虎を紙一重でかわし、攻撃準備をしながら、俺を睨みつけるように見た・・・のだが、雷鳥は俺を見つけることができなかった。
「自分だけが飛べると思うなよ?」
雷鳥は、自分の後ろから俺のそんな声が聞こえただろう。
背中から闇でできた黒い翼を生やし、空を飛んでいる俺。
「・・・シッ!!」
そして、腕を振り下ろし、雷鳥を勢いよくり地面に突っ込ませた。
それを見た俺も翼を解き、着地し…それと同時に虎も地面に着地……というより、落下した。
「ふむ。終了かな?」
俺がそんな感じの言葉を言っていると、俺の腕に何かが巻きついた。
「あの程度で終るなんて思わないでよね・・・次のは本気の一撃なんだから」
その巻き付いている物は、要が操っている鞭。
そして、それと同時に再び雷鳥が空を飛び始め、あきらかに今までとは違う量の輝き始めた。
─ キュアァァァァァッ!! ─
そして雷鳥は雄叫びを上げ、俺目掛けて突っ込んでくる。
─ ガアァァァァァァッ!! ─
俺の後ろでは、大きな口に魔力を集めた虎がいる。
雷鳥のタックルは、電撃の魔力をまとった本気の一撃。
虎から繰り出される攻撃は、相当の量の魔力をブレスのように放出するものだろう。
それらが俺に向かって迫るわけだが・・・。
「食らい尽くしましょうかね・・・」
俺は闇を展開させて、それらを全て食らう。
空から放出された魔力はそのまま食らい、雷鳥の攻撃は電気を全て食らい、それと同時に闇をまとわりつかせて体の自由を無くす。
魔神のあの莫大な量の魔力なら、またきつくなるかもしれないが、この程度なら問題はない。
「な・・・ッ!!?」
それに驚く、要。
まぁ、本気の一撃を一瞬で消え去られたのだからしょうがないだろう。
「俺の勝ちで良いかな?」
「はぁ・・・いいわよ、あなたはウチに勝ちました。通過してオッケーです」
そんな感じで、俺は通過許可をもらいました。
正直な所、大きな生き物に襲われるってめっちゃ怖いよね。マジで逃げ出したかったよ。
要ちゃんの一人称を独特にしてみたいなぁ、と思いやってみたが違和感ありすぎる・・・設定上では「私」なので、「私」に戻ると思います。
戦闘描写難しいよね。説明できてない所があるから困る。
誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。