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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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2話 ただいま

今回は最後まで、気持ちを保ったまま書けました。

まぁ、gdgdですけど・・・。


結構前話との間を空けてしまいスミマセンでした。

むぅ・・・。

あ、いや、なんでもないですよ。




「こっちだな」

そう言った瑞穂の後をついていく。

和馬は用事があるらしく、近代化した異世界の王都の中に消えていった。

できたら、あのイケメン野朗にはこの世からも消えてほしいが、さすがにそれはありえないと思うので、諦めよう。


「む~・・・・・・正直、実感がわかねぇわな」

元の世界に戻れるなんて、あまり実感がわかないものですよ。

最初は、定番的に帰れないものだと思ってたわけですからね。

ちくしょぉ、これだったら手紙を送んなくても良かったんじゃねぇか?

あ~、早とちりしたな~、めっちゃ恥ずかしいやんけ~。


「帰れるとは思ってなかったもんね」

俺の言葉に、美月が返答する。

俺は聞かないで城を出たのだが、美月の場合は第二王子さんに聞いていたらしいからね。


「ああ、そうだな」

美月とそんな軽口を叩きながら、瑞穂の後について歩いていく。


「それにしても……魔族やら、魔物やら、人やらを叩きのめしてきたわけだが、正直な所…日本に帰ったら、罪人だよな~、まぁ…異世界のことなんて関係ないんだけども」

いろいろとヤヴァい訳ですね。


「・・・まぁね、それはもう状況的にしょうがないんじゃない、かな?」

歯切れの悪い美月の返答。

これは確かにしょうがない、としか言いようが無い。


「私達はあの状況で生きることだけを考えることしかできるわけがないんだから・・・」


「・・・そぉだな」

生死が付きまとう場所にいるのだから、しょうがない。

そう…自分に言い聞かせるしかないわけだ。

他には何にもしない…というより、できるわけがないのだ。


いろいろと余裕な感じだったが、あんな状況でも基本的俺はチキン。

そこに飛び込める決意をすることはできるが、正直なところで言うと元の世界で「殺せ」なんて言われても、絶対にやることはできないだろう。

まぁ、売られたケンカは買いますが、絶対に殺しはしませんね。


あの世界では、戦いが普通。

殺す事が普通なわけだ。俺はそれに対応して生きていたわけであるから(まぁ、殺すのは少なかったが)、元の世界では絶対にやらない。

それが普通なのであり、あっちの世界で生き物を殺してきたからって元の世界で異常な奴というわけではないのだ。人間、誰でも正常に生きていきたいのだからさ。


「まぁ、俺は召喚される前と同じような生活に戻るだけだ」


「まぁ、そうするしかないだろうけど・・・」


「俺の場合は食べて、食って、寝て、また寝て、そして寝る。

それだけだからな」


「それは食べすぎだし、寝すぎだよ」

そんな美月の言葉は無視しよう。

睡眠は、人生での唯一の救いなのだから。・・・んむ? この言葉は小学生のときに言ったような気がするぞ?

でも、正直覚えてないんだけど・・・。

まぁ、小学生のときの俺は常時寝ぼけていたからな~。……あまり覚えている事がないんだよね。

ん~、俺ってそんな感じの事言わなかったっけ?


「うん、たぶん気のせいだ」


「なにが・・・?」


「いや、なんでもない。俺が台詞を使い回しするわけ無いもんな・・・うん」


「???」

美月が疑問の表情を浮かべているが、俺は勝手に納得して、その話題を終了させる。

こんな話をしたって意味は無いだろうし、美月は記憶力がハンパないから正確な答えをしてくれるわけだ。

俺が台詞の使いまわしをしていたなんてショックで、死にたくなるよ・・・。


「よし、ついたぞ」

その瑞穂の言葉。

目の前には、扉がある。

瑞穂が扉を上げると、前の扉と同様に先は見えない。


瑞穂が黙って入っていくので、俺達も特に話さずに入っていく。

それから先も同様だった。…とりあえずは歩くだけ。

そして、またも変な空間を出た。


そこはある一室だった。

特に変哲も無い部屋。瑞穂はこっちだ、と言い…扉に向かう。

その扉を向かうと、なにやら廊下に出た。

そして、廊下側からの扉は『関係者以外の立ち入りを禁ずる』と書かれている。


「ここはカントクが言ってた、高校の中だ。この部屋には高校教師も一部しか入れないくせに、ほんの一部・・・まぁ、例の六人の生徒は自由に入ることができる。謎の多い部屋だといわれているな。

まぁ、徹夜と美月もそこに入ることになるだろうから、実質8人になるわけだ」

まぁ、確かにそうだろうな。

ふむ、つまり勇者のための一室というわけか・・・。


「ふむ、ちなみにこの高校の場所は、前の高校の駅から何駅ぐらい違うんだ?」


「ん~・・・確か、5位だったかな」

うあ、めんどくさ。

前の学校は近所だったから時間ギリギリでもよかったんだけどな~。



そんな会話をしながら、高校から外に出て駅までの道を歩く。

まぁ、道ぐらいなら一回通れば簡単に覚えられるだろうから、もう大丈夫だろう。

ちなみに、今の時間は19時。

結構、暗いのだが、やはり元の世界だね。夜でも凄く明るいぜ。


まぁ、とりあえずは切符を買い、電車を時間まで待ち、乗り込む。

瑞穂は電車には乗らずに高校に戻るそうだ。あのカントクというオジサンに、前の世界での報告をしなくてはいけないらしい。

あ~、いろいろとめんどくさどうだな・・・。

そして、今は人が他に一人ぐらいしかいない電車の中。



「・・・スゥ・・・スゥ・・・」


「・・・ぅむ?」

隣から聞こえた睡眠時に定番の吐息の音。

そちらを見ると美月が、首を上下にコクコクと揺らしながら寝ていた。


「美月にしては珍しい・・・」

つまりは元の世界に戻ってきて、それほどまでに安心していると言う事か・・・。

俺の場合はいろいろと巻き込まれて行ったわけだが・・・美月の場合は、勇者として旅をしていたわけだからな・・・。

休憩は何回もしていただろうが、本当に気を休める事なんてなかったのだろう。

俺は、美月の顔を優しく撫でる。


「美月……ご苦労様」

そんな俺の呟きは、寝ている美月には聞こえるはずがない。



おい、今…嬉しそうな笑みにならなかったか?

…そんな俺の疑問は、多分気のせいだろう。




─  ─



「え~っと、確か……こんばんわ~っ!!」

扉の横にあるインタ-ホンのボタンを一回押しながら聞こえるように声を張り上げる。

こんな遅い時間にごめんなさい。

ちなみに、美月は俺におんぶされていても、まだ寝ている。


『どなた様ですか~?』

インターホンから、声が聞こえる。

これはカメラなどはないので言葉で確認する必要があるのだ。

この声は、カメラで声が変わってるものの・・・美月に一人だけいる中学生の弟か・・・。


「えっと~…宅配便です」

何故そこで嘘をついた。


『こんな時間に?』


「えぇ、緊急のお届け物でして」


『う~ん、一応、怪しいから聞こうかな・・・。お届け物の品はなんですか?』

とりあえずは俺に聞こえるように怪しいとか言うな。


「お前の姉です」


『は……?』

うむ、当然の反応だな。

そんな言葉が聞こえると、ドタドタと急いでるような足音が聞こえ、次の瞬間にはドアが開いた。


「美月姉・・・ッ!!?」

現れたのは中学生・・・たしか二学年だったかな?


「そして、テツ兄だとっ!!」

なんだ、お前のその言葉は・・・。

ちなみに、小さい頃からこいつとは知り合いだったわけでして、自然に『テツ兄』と呼ばれるようになってしまった。

こいつを俺の立場から見ている限りだと……一人っ子の俺だが「弟って良いなぁ」と思うわけである。


「ほれ・・・えっと、確か冬日ふゆかだったよな・・・?」


「・・・まだ、俺の名前を覚えてないんだ・・・。まぁ、こんな女っぽい名前を覚えられるのも嫌だけど」


「じゃあ、フユ。俺帰るから」

ちなみに、俺はいつも「フユ」と呼んでいた。


「うん、じゃあね」

その言葉と共に、冬日は美月を抱えて家に入って行き、次の瞬間には美月の親などの声が聞こえた。

ふむ・・・とても嬉しそうな声ですね。

う~ん、他の人を見るのはいいんだが、自分の場合だと、どうなるか分からないから困るな。






─  ─



「・・・・・んむぅ」


『美月ちゃんの家から電話があったんだもの、徹夜はもうすぐ帰ってくるわよ!!』


『確かにそうだが・・・遅すぎないか?』

俺は家のドアの前に立っていて、他の二つの言葉は家の内部。

完全に、待ちかまえられている・・・。


「・・・(さて、どうしようか)」

小声でそんなことを言う俺。

なんでだろう、なんで俺の親達は入り辛い雰囲気を出すんだろうか・・・。


『なんで帰ってこないのよっ!!?』


『知らんっ!!じゃあ、確認しに行けば良いだろう!!』

その瞬間にドアが開いた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」


「「・・・え?」」

俺の声と、両親の疑問の声。


「居るんだったら、ぱっぱと入って来いっ!! こぉんの、親不孝者がァッ!!」

声を荒げたのは我が父・・・名前はたけし

なんかゴツイ体のサラリーマンだ。ちなみに、太い腕で首根っこを掴まれ家の中に投げ込まれた。


「っと、と・・・」

空中で上手く体勢を建て直し、トンッ…という、軽い音をたてて着地する。

そして、反論をどうにかしようとした瞬間に、母親に抱きつかれた。


「今まで、どこに居たのかは知らないけれど、心配したのよ?」

……ああ、何も言えなくなった。




「ごめん。…そして、ただいま」


「「おかえり」」

両親とも声がハモっていた。

やっとのことで、母のハグから解放される俺。



「・・・景山さん、どうしたんですか?」

そんな声が聞こえた。

そこには俺の知らない中学生ぐらいの少女・・・。


「「・・・どなた様ですか?」」

その女子と、俺の言葉がハモっていた。



「ああ、徹夜が居なくなって寂しかったから、養子とったの」

母の発言。


「どうだ? 可愛い子だろう?」

変態親父はほっておくとして・・・。





「・・・あなたが三ヶ月間も居なくなっていた親不孝者の徹夜さんですか。どうも、この方々に養子にとられて。この家の娘・・・つまりはあなたの義妹やることになりました。

景山かげやま しおりです。どうか、宜しくお願いします」




ハアァァァァァ…ッ!!?

実は美月ちゃんには弟がいたり・・・徹夜の予想は少し違う感じで当たっていたり・・・義妹ちゃんは徹夜のことをよく思っていなかったり・・・。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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