1話 途中からだるくなった
タイトル・・・それは作者の現状であるからして・・・。
ごめんなさい。
説明ばかりの文にだるくなりました。そして、内容もだるくなりました。
本当にごめんなさい。
どうも、景山 徹夜だ。
この頃では、「徹夜」や「黒いの」としか呼ばれないのでどうにも苗字を忘れてしまう日々が続いている徹夜です。
・・・まぁ、こんなどうでも良いことはほっといて状況説明に行こうじゃないか。
俺は歩き続ける。
周りは白く、俺以外の三人は見る事ができない。
ただ歩き続けるだけ。
なんか俺だけおいて行かれてんじゃね?と、少しばかり心配になってしまうが、めんどくさいのでとりあえずは歩き続ける事に決めた俺である。
「むぅ~…暇だな~」
…と、そんな事をぼやいてしまうと同時に、視界に変化があり、今までの白とは違う普通の光が俺の目の前を埋め尽くした。
正直な所、「普通の光」っていうのが意味わからないけど、そこはご想像に任せようと思った俺である。
まぁ、とりあえず風景描写に戻るが……そこは、一つの部屋だった。
俺が出てきたのは、白い光で埋め尽くされて行く先が見えないが豪華な装飾の扉だった。
「あらあら? 瑞穂殿、和馬殿 、やっとのご帰還ですかニャ?」
そして、その扉の前には一匹の黒い猫が居た。しかも、喋ってる。
もしかして…ア○ルー?(もしくはメ○ルー)
「おう、タベ。やっと戻れたんだよ」
それに瑞穂が答えている。
タベ・・・って名前ですか?
「そちらの方々はどなたですかニャ?」
「俺達が行った世界の勇者の男のほうが景山 徹夜で、女のほうが内藤 美月だよ。ちなみに元の世界で俺達のクラスメートだったな」
タベの質問に和馬が答えた。
「ほぅほぅ、おめでとうございますニャ。この世界を中継として元の世界に戻れますのニャ。
ちなみにボクは限りなく猫に近い猫族の獣人である、タベ・ルラーユなのニャ。
以後お見知りおきをなのニャ」
タベ・ルラーユ・・・? うん・・・? 食べるラー油・・・か?
「ちなみに、あなた方の世界でブームになったらしい物とは違うのニャ。全部偶然の産物なのニャ。
元の世界に戻ってからこっちに来た時に、お土産としてボクにくれなくていいのニャ、もう100以上はもらってるのニャ。ちなみに残り98なのニャ」
全然食べてねぇじゃねぇか。
むぅ、お土産・・・俺もやってみるか~・・・んむ?またこちらの世界に来る?
「またこっちの世界に来る?」
俺の疑問を美月が代わりに言ってくれる。
「んニャ? 瑞穂殿たちは説明して無いのかニャ?」
「あぁ、全然してないな」
「んニャ~、面倒だからって説明しないなんてひどいですニャ。
いつも、ボクに説明させるんだからひどすぎるのニャ」
そんなことを言いながらタベは、立ち上がり二本足で部屋から出て行き、十秒もしないで本を二冊抱えて、歩いてきた。
一冊ずつ美月と俺に渡す。どうやら何かの説明書のようだ。
「この世界の歴史と法律、あとタベが進める美味しい料理なのニャ。
あとで見ておくといいのニャ。
そして、あなた方にはこの世界で戦ってもらうのニャ」
最後の料理は余計じゃないか?
「・・・誰とだ?」
なんか見当はついているけど一応聞いてみることにした。
「もちろん堕勇とですニャ。
まぁ、後の説明はカントクに任せるからいいですニャ。ボクに押し付けられたものは全てカントクに押し付けるのが決まりニャ」
結局お前は、楽してんじゃねぇか。
「一応、ボクはいつもここにいるのニャ。ここの番人・・・いや、番猫だからニャ。
じゃあ、また会いましょうニャ。美月殿と徹夜殿」
猫は俺と美月に手を振り、それに美月は笑顔で手を振りかえしているが、瑞穂たちが移動していくのでそれについていくことになった。
そして瑞穂たちと簡単な話をしながら進んでいくわけだが、ある一つの部屋に入っていった。
「ただいま戻りましたよ、カントク」
和馬がその部屋に居た男性に、そんな事を言う。
「おぉ、戻ったのか二人とも・・・うん? その二人は?」
その男性は30~40代らしい。
スーツを着ていて、ビシッとしたイメージだ。
「俺達が行った世界の勇者です」
「景山 徹夜です」
「内藤 美月です」
それぞれ名前を言ってみることに、ああ~…なんかもう不安しかねぇわ。
当然、これからの事に…だけども。
「ようこそ、新しき勇者様。
私は勘島 得。略してカントクって呼ばれている。一応、勇者6人をまとめている役職についている人間だ」
六人だと…っ!!?
まぁ、別にどうでも良いんだけどね。
「これから二人には、他の方々と同じく堕勇などを相手に戦ってもらう事になるだろうね。
そして、元の世界に戻った時の話だが、私達の高校に通ってもらう事になるだろう」
「高校・・・?」
てか、俺らって三ヶ月と十日以上ぐらい居なかったらしいけど、この場合はどうなってるんだ?
いろいろとめんどくさがりの俺だけど、そういうことは度胸も無くてサボらないし、高校の事なんてあまり興味なかったから全然知らないからな。
「ああ、君達は長期間でも短期間でも殺し合いをする世界に居ただろう。
だから、それは私が校長として居る高校に転校してもらい、一から教育し直す事になる。
まぁ、勇者と言う事はいろいろと補正がかかってる状態なので一回聞けば覚えられるし勉強も簡単だろうしね」
「・・・あとは元の世界で私達が犯罪を犯さないようにと、監視ということですかね?」
それに美月は付け足している。
まぁ、要するにそう言う事だ。戻ってきた勇者と言っても、不良になれば相当やばくなる。
何十人相手に一人で立ち向かえるような子供をほうっておけば何が起こるかわからないからな。
まぁ、当然の処置をしているのだろう。
「・・・まぁ、そんな所だ。
悪くは思わないで欲しい。異常な人間が居ればいろいろと混乱をつくるだけだし、勇者だなんだかんだなんて、世界に公にすることなんてありえない、それを人に言った所で可笑しな目で見られるだけだからね」
「まぁ、この二人の運動神経やらなんやらは元からですけど」
瑞穂がそんな事を言う。
「元から、とは・・・?」
「異世界なんて物は関係なく、チートな二人だったんですよ」
失礼な。
なんか今更遅いけど俺は平凡な高校生だ。
最初の平凡というのがもう意味を無くしてしまっている今日この頃。
だけども、俺は諦めない。
絶対に平凡な高校生なのだ。
「ふむ…では、元の世界での力の制御なども既に分かってるだろうから、しつこくは言わないようにしよう」
制御なんてしてなかったけどね。
「今は夏休みの終了、十日前だ。
学校の開始までには転校の手続きをしておこう。それまでは家で休んでくれると良い。
では、瑞穂君たちにはこの国の今居る王都を含め、世界を渡る扉までの案内などを頼もう」
そう言い終わると、和馬も瑞穂もテキトーな返事をして出て行く。
それに俺達も付いて行くわけだが、本当に面倒だ。
なにがって? そりゃあれだよ、これからのことについてだよ。
そして、どうやらそこは城だったらしく、外に出ると王都の光景が目に入る。
「うわぁ~、なんか凄いね~」
美月がそう言うのもしょうがないだろう。
今までの魔法を抜けば中世ヨーロッパ的なものではなく、限りなく近代のものに近い。
浮いている自転車などもあったりなど、いろいろと凄いのだ。
「勇者が何十人も召喚されてきた事によって、この王都は他の国に比べて進歩が断然早い。
まぁ、昔は違う国が勇者を召喚していたらしいが、ある時唐突に滅んだらしい。その時の資料は残っていないから、今も詳細不明だけどな」
そんなことを言いながら俺達は観光をしていく。
いろいろと今までとは違い、とても面白い。
前の世界での魔族のカラクリが少しばかり進歩していて、魔法の力が大いに使われている。
どうやら科学と魔法の混合は難しいらしく簡単には俺の故郷のような世界にするのは難しいらしい。
そして、数時間歩き。
次は城にある扉の前に来た。
それは、元の世界に戻る扉らしく、再び扉に入る。
さて・・・本当にどうなるんだろうな・・・。
なんか長い間居なくなってしまったけど親に怒られるかな・・・?
う~む、なんか養子とかとってそうで怖い。
できたら弟が良いです。
食べるラー油、ブームでなくなったけど・・・いつ食べてもうまし。
次は、家に帰る場面です・・・あと、別に養子を取ってるとかは確定ではないわけです。
ストーリーですか?
考えてないですよ。俺の場合は大雑把に考えてから本番で細かく書いていく派です。
最初は考えてから書いてたんですけどね。めんどくさくなっちゃったんですよ。
誤字・脱字があれば御報告ください。