プロローグ ある世界の過去
ほぼシリアス。
徹夜は出てこない。
徹夜などには直接的には関係は無く、ストーリー的には少しばかり重要。
なので、書いてみた。
ある一人の黒髪の少年が居た。
全てが平凡。
今まで進んできた人生でも、今の暮らしでも、そして将来も・・・だが。
その少年は、ある時から人生が変わる。
違う世界で異世界からの訪問者……つまり勇者が召喚された。
そう・・・その黒髪の少年が召喚されたのだ。
最初は戸惑いしかなかった。
何も考える事ができなかった。
普通の人間は、こんな時に余裕があるなんて事はありえない。
戸惑い、混乱し、何も考えられない。
その状況に流されていってしまう。・・・・それは少年も例外ではなく。
「魔王を討伐して欲しいのです」
そんな言葉を、言われた。
それでも少年は混乱し、何も言う事ができない。
だが、それは相手にとって思うつぼ。
相手に勢いで押し切られ、流れるままに訓練し、流れるまでに旅に出た。
勇者になることで運動神経が上がるらしい、勇者になることで特別な力が手に入るらしい、勇者になることで人々に称えられるらしい・・・。
勇者になることで・・・・・・辛い思いをするらしい。
ただ…普通の人生を送るはずだった少年は、知らない人の都合で普通以下の生活を送る事になる。
元の世界のために頑張った。
初めて、剣を手に持った。
初めて、大量の血を見た。
初めて、死の瞬間を見た。
初めて、生き物を殺した。
初めて、生きた人を殺した。
少年は辛い旅をした。
仲間が居た? いや、仲間というよりも監視だった。
休む日があった? 休む日なんて一日も無かった。
人にお礼を言われた? 言われた。……でも、無理矢理やらされていては喜べるような事ではなかった。
そんな少年の旅は、どんどん進んでいく。
辛い思いをした、泣きたくなるような事をした、人を殺した、そして自分の心を殺した。
そんな少年の旅に一つだけ、小さな光が見れた。
それは、一人の女性だった。
女性は子供の頃から『殺し』を教育され、自由が無く、自分を殺そうとしていた。
それは旅の中である一つの国の大きな損になることをしてしまい、恨まれ、刺客として送り込まれたのが彼女だった。
その国はどうにか潰した。
女性は自由になった。…でも、行き場所が無かった。
だから、仲間になった。 最初から居た監視役達は良い顔をしなかった。
そこは少年が、押し通した。
監視役達は、少年が普段より頑張らせるためには使えると思ったのだろう。
少年は頑張った。
彼女が生きる世界を平和にしたかった。
擦り傷をつくった、切り傷をつくった、骨折をした、死にそうになった。
でも、休まなかった。
女性に心配された。
でも、その顔を見るとより一層頑張る事ができた。
…自分のことなんて考えることなんてできなかった。
そして、そんな日々は続き。
魔王と戦う日が来た。
それは、今まで以上に辛かった。
監視役の人たちは、おびえて何もできなかった。
少年にとって大切な女性は、少年が造った結界の中で、外に出る事ができなかった。
事実上一人での決戦。
何時間も戦い続けた。
何回も死にそうになった。
でも、自分の能力で傷は数秒で自然と治り、倒れることを許さなかった。
魔力が削られていく、体力が削られていく、気力が削られていく。
魔力は特別な薬を飲んで補った。
体力も特別な薬を飲んで補った。
気力は大切な人の顔を見ることで補う事ができた。
そして、魔王は倒せた。
女性は少年に対して非常に怒っていたが、少年はとても嬉しかった。
女性の世界を守れた事が嬉しかったのだ。
そして、勇者を召喚した国に戻り、報告した。
元の世界に帰る事ができないと言われた。
だが、そんなことはもう少年にとって関係が無く。
女性と共にその国から姿を消した。
それからの少年の生活は辛い事もあっただろうが、今までとは違いとても幸せなものだっただろう。
その生活は十数年続く。
子供ができた、幸せな生活ができた、守るべき物が増えた。
女性と子供と、もう少年とは言えなくなってしまった歳の少年は、気分転換に旅行に出た。
それはあの国だった。
自分を召喚した国の王都に行った。
少年にとって、もう国なんてどうでもよく復讐なんてものは考えても無いし、関係なかった。
それなのに、勘違いされた。
観光気分だった少年たちは、いきなり襲われた。
いきなりでも、少年は一応勇者。
返り討ちにすることは簡単だった。
強者が何十にも襲い掛かってきた。
だが、唐突な事過ぎて反応するのが間に合わず…最初に女性が殺された。
それは心の大切な支えを失った瞬間だった。
目の前が真っ暗になり、気づいたときには刺客を全員殺していた。
残ったのは今はもう体温の無くなった女性と、泣いている少年と少年と女性との間に生まれた子供。
「絶対に潰す。何年かけても、何十年かけても…絶対にこの国を潰してやるッ!!」
怒りに満ちた瞳と、その声。
そして、子供の泣き声だけがその場に響いていた。
いきなり変な話を書いてしまい、本当にごめんなさい。
プロローグを書いてみようかな、と思い書いてみた。
前書きに書いたとおり徹夜たちには直接関係はしていません。
でも、ストーリー的には関係があるような気がします。
次こそは徹夜などを出しますので、宜しくお願いします。
親に予備校に行かされることになりました~
平日五日間の内、二日間があり、家への帰宅は10時以降決定、いぇ~い★
・・・超めんどくさいです。
なので、投稿日もより一層、遅れますので~・・・もぉ、やだよ・・・。
誤字・脱字があれば御報告ください。
ちなみに面倒になって誤字・脱字のチェックはまともにしていない。