20話 絶対にっ!!
まぁ、とりあえずあれから三日たちました
二日はエルフの森の中でくつろいでいました
え?なんでかって?疲れたからです、それ以外にありません
まぁ、こんな事をあなた方に言う必要ないですよね。言われても迷惑ですしね
・・・「あなた方」って誰の事だろうか?
それにしても、めんどくさいなぁ~・・・
まぁ、とりあえずそれは無視しといて今はエルフの森を出たところだ
俺と美月と瑞穂と和馬にリーシとミルリア、そしてギエルとミーファがこの場には居る
まぁ、お別れという奴だ
短い間だけだったがギエルを怒らせるのはとても面白かった
やっぱりガキを怒らせると良い反応をしてくれるね
「うむ、なにか助けが必要なときがあったらわしらにも言うと良いぞぃ。できる限りでだが手を貸してやるぞぃ」
「本当に短い間でしたがそれなりに面白かったです」
まぁ、そんな感じの別れをした
言っていいのかわからなかったから言わなかったが、正直言うと
ガキには手を借りたくない。なんか頭悪いことして足手まといになりそう
まぁ、俺も頭悪いけどね
そして歩き出す俺達
というかさ、今言うのもなんだけどさ
なんで俺の思考で今までズラ~と書かれているわけ?
俺の考えだけで俺も美月も瑞穂に和馬でさえも全然しゃべってないんだけど
これはどういうわけさ?
『NETAが無い。・・・Y☆A☆K☆I芋でした』
はい、スルーしまぁ~す。
とりあえず、話さないのは可笑しい。ということでコメントを入れていきます
俺以外のですが
「てっつやぁ~♪」
・・・いつもどおり過ぎるのでスルーします
はい、次は瑞穂ちゃん
「おい・・・いま瑞穂〝ちゃん"って言ったか?」
怖いのでスルーしようと思います
てか、俺の思考にまで入ってくんなし
「・・・フッ、瑞穂と美月はいつも可愛いな」
うん、スルー。瑞穂に蹴り飛ばされていたのも加えてスルーだ
どしよね~。というか俺だけしゃべってないんだけどさ
ていうか、俺の思考はみんなスルーしてるな
「ん、あれは何だ?」
という瑞穂の言葉が聞こえた
瑞穂が何かを指差している。そちらの方向を見ると何かの大群が飛んでいた
よく目を凝らしてみる
「ああ、あれはミラゲイルの竜騎士団だな」
俺の言ったとおりだ。やっとしゃべれたZE☆
・・・という事はとりあえずおいといて説明しよう
「ミラゲイルは三つの大国の内の一つなんだが、レーゲンは『時の巫女』、サラスムは『勇者召喚』という特別なところがあるわけだがミラゲイルはそんな特別なものは無いからな、その上で大国になった理由は他の国よりも軍事力が強力、というわけなんだよな。その中でも強力なのが竜騎士団だ。竜と言っても小竜なんだけどな」
・・・まぁ、そういうわけだ
ミラゲイルの土地には『小竜の谷』とか言う感じの小竜が集まる特別な場所があったはずだ。そのワイバーン達と使い魔契約した騎士達の集まった部隊だと覚えていてくれ
「こっちに向かってきてるね」
そんな美月の言葉。まぁ、そのまま受け取ってくれ
こっちに向かってきている
・・・というかさ適当に考えてきたわけだけどもさ、俺って脳内で誰に話しかけているんだろうか?
まぁ、それはとりあえずはほっといておこう
まぁ、とりあえず数分たち、ミラゲイルの竜騎士団が俺達の前に降り立ちました。と…
目の前には十数人の騎士達と十数匹の小竜だ
その先頭にいた一人が小竜から下りて近づいてきた
「勇者殿達と魔族のお嬢さん方…会議の時以来だね」
そんな話しかけ方をしてきたのは当然の事、ミラゲイルの騎士のザアク・オルライトだ
こんなキザでしたか?ふむ、作者がキャラの固定枠から外してしまったのか・・・
ん?作者ってなんだ?
『正直、この挨拶には自分でも困った…焼きI☆M☆Oでした』
うん、よくわからない天からのお言葉はスルーします
ていうか、この話で二回も出てくんな
「話」ていうのがよくわからんが言わなきゃいけない気がした
「こんにちわ、ザアクさん」
という俺の言葉から始まりどんどんと挨拶していく
「あれはなんですか?」
そんな美月の質問
それはザアクさん達がワーバーンでなにかを引いていた物を指している
それは籠の様な物だった
「ああ、あれは黒髪黒目の少年を護送しているんだよ」
ふむ、それでこの竜騎士達の多さか
「ふむ、私達の所にいた少年も今はミラゲイル王都にいるぞ」
ちなみに、これはリーシの言葉。ふむふむ、頑張ってますなぁ
大国ミラゲイルは…
「ちなみに、今は何人集まったんですか?」
これは瑞穂の質問
まぁ、気になるわ。俺も気になってたもん
「この少年で12人目だな。この世界では黒髪黒目は目立っているから見つけるのにはあまり苦労はしていないよ。大陸全体に黒髪黒目が居たら報告するようにという情報を流してるんだが、何を勘違いしたからわからんが逃げる者もいれば、褒美がもらえると思い髪を染めてまで来る者までいるよ」
うん、逃げる者の方はしょうがないが、髪を染めてまで来るってのはどうかと思うな
変な勘違いしてるね。正直笑えるわ
・・・俺って性格悪いな
「マスター、私は何をしていれば・・・?」
と…そんな時にある女性がザアクさんに話しかけて来ていた
それは20歳前半でロングヘアーの女性だ。〝マスター"・・・?
「ああ、ロザ。休憩してて良いんだぞ?」
それに答えるザアクさん。それにしても騎士達のほかにこの人って居たか?
むぅ・・・?てな感じの表情をしている俺、それを見たザアクさんが口を開いた
「ああ、こいつは私の使い魔、小竜のロザだよ
こんな姿だが一応、私より年上だな。…戦場では大分お世話になっている」
ワイバーンの使い魔か、ふむふむ・・・へぇ~・・・ほほぉ~・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・別に羨ましいとか思ってないです!!
「私はまだ休憩しなくても平気なんですがね・・・というかレディーの事を説明するときに歳を言うなんてなんて失礼なんでしょうね、マスターはそれでも紳士ですか?」
そんなことを言っているロザ
「あっはっは・・・すまないね、まぁ・・・私自身、紳士と言って誇ってるわけではないから何で今言われたかわからないが・・・とりあえず謝っておくよ」
そんな事を言っているザアクさん
それに対してロザは「気持ちがこもってませんね、マスター」と言いながら眉をしかめていて、それを見て苦笑いのザアクさん。なんというか・・・うん、なんでもないです
「それで君達は何してたんだい?」
こっちを向いて質問をしてくるザアクさん
「こっちはエルフの森に居た堕勇と殺りあってたんですよ
・・・まぁ、僕達の知らない間に堕勇は逃げていたんですけどね・・・」
まぁ、お前ら寝てたしな・・・俺もだけど
その言葉にビクリ…と肩を揺らすザアクさん、まぁ今捜してる奴らを見つけて戦っていたのだから反応することは間違いないだろう
「なんで寝ていたんだい?そしてその間に何故堕勇は逃げたんだ?」
ザアクさんが質問してくる。それには俺が答える事にした
「魂を拘束するっていう魔法具を使われてしまって、その間に殺そうとしたんだけど、ある知り合いがどうにか堕勇を撃退したんです」
まぁ、リヤナさんの事は言っても信じないと思うし言わないでおこう、ただでさえ変人なのにもっと変人と思われてしまうのは嫌だ
まぁ…やっとのことじゃないと思うな、結構楽に撃退してた
「その魔法具はどうやって解除したんだい?」
またザアクさんが質問してきた。これには美月が答えてくれた
「壊したらしいです。ハイエルフが剣の柄で殴ったらしいです」
前話で詳しくは説明してなかったがそんな感じで壊されたらしい
…「前話」て何だ?
「・・・ふむ、そうか、面白い事を聞いた。では、ここでいつまでも話してるわけにはいかないな。私達の他にも頑張っているからな、お互いに頑張って行こうじゃないか
・・・では、私達も急ぐとしよう、さよならだね。良い方向に進む事を祈ろうじゃないか」
ザアクさんがそう言った。そう言って他の騎士達の方向に歩いていき
ロザが小竜に変化して飛んでいった
「ふむ、いつまでもキチッとしてんなぁ~・・・」
歩くお手本は揺るがないのだ
そして凄い音が聞こえると同時に雲の上から戦艦が下りてきた
魔族が乗っている戦艦なのだが・・・それは俺の知っているもので
他のものと比べると二倍ぐらい大きい、そして底が見えないような真っ黒の戦艦なのだ
つまり、俺が作った特別製の戦艦だ
正直使いどころがないので魔族にプレゼントした。戦争で戦艦壊れ、勢力が大分削られていたので俺の気遣い、というやつだ
「ふむ、私達も迎えが来たようだしとりあえずお別れしよう」
そう言ったのがリーシだ
「・・・またお姉様に会うために来るからね~」
お前はいつまでもリヤナさんだな・・・・ロシアンを考えてやれよ。
・・・てか来るなよ
戦艦が着陸し、そこから数人降りてきた
ジールク・ライ、そしてその近くにルクライル・リーン
あとはこちらのミルリアに近づいて来ているのがロシアンだった
ミルリアを心配していたようだったがミルリアの幸せそうな顔を見て一回止まる
「ミルリア様、何か良いことありましたか?」
「うん、リヤナお姉様に会えたっ!!」
「よかったですね、ミルリア様」
・・・と、そんな感じの会話をしていた。そして、もう一組の方は何かを言いあっているようだった。ケンカかな・・・?ということでなんとなく聞いてみよう
悪ふざけで馬鹿にするネタが手に入るかもしれないしな
「いやいやいや、やっぱり俺にはこの色は似合わないと思うわけで・・・」
そんなジールクの言葉、ジールクの視線にはルクライルの持った複数のいろいろな色の布
…そして、ルクライルの声が聞こえてくる
「ジールクには何色でも似合う!!!絶対にっ!!」
・・・どんな理由でケンカしてんだよ。というかケンカか?あれか…リア充か、チッ・・・別に舌打ちなんかしてないです。絶対にしてないです・・・チッ・・・
「いつもどおりの夫婦っぷりですね・・・」
そんなリーシの呟き
「そうだね・・・」
そしてそれにミルリアが答えていた
・・・まぁ、とりあえずリーシ達、魔族とは別れた
誤字・脱字があればマジで御報告お願いします