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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第二章  堕勇と堕天の面倒事
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13話 いっせいの…6

何故だろう?…本当に何故だろう?

理不尽な理由で叩かれるのは何故だろう?


…そんな、俺の悲しい悩み…

そして、次の日になった

今はその問題の屋敷に向かっている

今回は歩いている、もしかした堕勇三人と堕天とぶつかるかもしれないのでできるだけ体力を温存しておくためだ


「いっせいの・・・6!!」

ちなみに歩きながら遊んでいる俺と美月と和馬と瑞穂

一応、高校二年生の歳の俺たちだが、久しぶりにやりたくなったのだ

名前は忘れたのだが、いっせいに親指を立てて言った数と一緒だったら片手をしまう

それを一人ずつやって一周して自分にもどってくるのだ

そして、もう一方の手もしまえたら勝ちという簡単な遊び、最後まで残ってたら負けだ

うむ、説明が下手な俺に説明を求めないでくれ

諸君、友達にでも聞いてくれ

それか中学生ぐらいにでも聞いてくれ。中学生なら知ってる確率は高いぞ


ちなみに、俺は・・・両手が残り

美月はもうあがっている。瑞穂は片手

和馬も片手

うむ・・・10連敗目の予感

今まで9回負けているのだ俺は・・・ちなみに罰ゲームはデコピンだ

そして9連勝の美月には恐れ入る・・・てか美月のデコピン痛いんだけど


そんな俺たちを見て興味津々でみてるのがミルリアとギエル

横目で興味がありそうに見てるのがリーシ。

完全に先を先導するのに集中してるのはミーファさんだ

さすがミーファさん大人っぽいね


「・・・つきましたね」

ミーファさんの呟き

その目の前には古い屋敷が一軒、とても古くてホラー映画の舞台になってもいいものだ

そしてその周りには線で円状に囲まれている


「この線は変な魔力を広げないためのものだぞぃ、この線を越えると森の力が届かなくなりエルフの力は減るぞぃ」

ギエルが説明してくれた

ちなみに、今は関係ないのだがギエルには孫までいるらしい

なんと・・・不思議だな、子供の姿のエルフに同じくらいの孫が居るらしいのだから

この世の中は不思議ばかりだ


「ん、じゃあ。ミルリアとリーシはここで残っていてもらうか

俺と美月と和馬と瑞穂がいく」

俺がそういうとミルリアはなにやら涙目で素直にコクコクと頷いてくれた

それを俺が疑問の顔で見ていると


「・・・だって、あんな怖いとこ行きたくないもん」

あああ、そういうことか・・・魔界も十分怖い所だと思うけどな


《あああッ!!、抱きつきたい抱きつきたい抱きつきたい抱きつきたい

あぁぁ・・・抱きつきたいぃぃ~~ッ!!》

はいそこのシスコン気味のクソ姉さん!!騒がないでくださいね~

暴れんのはやめてほしいですよ~

今度体を貸してあげるのでマジでやめてくださ~い


と、そんな感じでやっと暴れるのをやめる姉さん、まったくめんどくさいやつだ・・・

本当にこの頃「めんどくさい」系の言葉が増えてる気がするのは気のせいか・・・


「・・・この魔力はあいつではないですね。ここはあなた達に譲りましょう」

リーシがそんなことを言った

線から向こうに手だけを入れて魔力を探っていたらしい

ふむふむ、これでOKかな・・・?


「・・・なにかのタイミングで徹夜に抱きつけるチャンスがあるかも」


「美月・・・お前はどんな時でもマイペースなんだな。本当にお前は凄い奴だよ」

美月の変な発言に対して嫌味を混ぜた感じで言ったのだが・・・美月は・・・



「えへへ~、そんな褒めないでほしいな~・・・♪」

なにこの人、純粋すぎるよ~。ここまで勘違いする人だったかお前?

めっちゃ嬉しそうな顔してるじゃん・・・



「徹夜、美月にとってお前の嫌味混ざりの褒め言葉はただの褒め言葉としか受け止められないんだよ。・・・まぁ、つまりあれだ。・・・諦めろ」

瑞穂のその言葉。・・・もぉ、いやだよ・・・


「ん~、この不気味な屋敷を背景に美月と瑞穂を見てみると・・・ひときわ綺麗に見えるな、二人とも」

和馬がいきなりそんなことを言いだす


「・・・よし、和馬。ちょっと一緒に森の中に行こうぜ。お前の骨全部折ってやるからさァ~・・・♪」

そう言って、瑞穂は和馬を連れて森の中に入っていく

そして生々しい何かが折れる音と、口を塞がれてるのか和馬の曇った悲鳴が聞こえている。・・・まぁ、すぐに復活してこっちに来るだろう



まぁ、というわけで不気味な屋敷を背景に美月を見てみることに・・・

・・・ふむふむ・・・ほぉほぉ・・・あっはっは~・・・ふぅむふむ・・・かっかっか・・・

ハハ・・・まぁ、うん…アレだな


「うわぁ、マジだ・・・」

そんな俺の呟き。それに美月は即座に反応した


「てっつやぁ~♪」

そんな声を出して抱きついてくる美月

うわぁぁぁっ!!俺の呟きのせいだけど、これには後悔した

いや、正直嬉しいのもあるけどね・・・さすがは俺の邪念だ

消えろっ!!俺の邪念よッ!!


「や、やめなさい!!」

そういって俺は美月を離す、それに対して美月はむくれ気味なわけである

そんな事を気にするよりも俺はとっても恥ずかしいわけである



「・・・いつも勇者達は変わりませんねぇ~」

それを見たリーシが呟き


「まぁ、深刻な顔でずっといるよりはマシなんじゃないの?」

ミルリアがそんなことを言う


「これが魔王を倒した人たちなんですね・・・」

ミーファがそれを見て少し微笑んでるような表情で言った


「本当に面白いやつらだぞぃ」

そんなギエルの呟き

この四人たちにとっては戦闘があるかもしれない直前までのこの状況は非常に可笑しいものであり、とても微笑ましいものである

生まれた時から戦争がある者と、生まれたときは平和な国に住んでいた者達の違いだ





「・・・というか、早く行けぞぃ」

いい加減、待ちきれなくなったギエルが怒り気味に言った

何も言い返せねぇ・・・行きますか・・・



誤字・脱字があればマジで御報告ください



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