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宇宙戦争
作:歩



第20話帝国領侵攻作戦〜膠着


11月7日に行われた戦闘は後に『第3次月面攻防戦』と呼ばれる大戦史上最大の戦闘になった。
連邦軍艦艇12万3千隻、将兵175万2千7百名
ダイス軍艦艇6万8千隻、将兵113万6千名
と、数において圧倒的不利なダイス軍だが、艦艇の行動が制限される宙域での戦いのため、連邦軍の艦隊が自由に動くことが出来ず、全体の半分位の艦艇が行動を制限されてしまった。その為、ロボス長官の考えた大艦隊による一斉攻撃は出来なくなってしまった。
「ファイヤー」、「ファイエル」
両軍の指揮官より攻撃命令が出ると両軍からビームやミサイルが発射され、一瞬にして千隻以上の艦艇と数万人の命が宇宙空間に消えていった。
最初は両軍とも単なる砲撃戦で敵の戦力を削っていくだけだったが、だんだんとダイス軍の艦列は細くなっていった。一方連邦軍の艦列は穴が開いても、後方から次々と艦が出てきて穴を塞いでしまった。
午前6時、先に動いたのはダイス軍だった。
ダイス軍のバルトン艦隊が、連邦軍第6艦隊に攻撃をかけてきた。
「カールセン提督、どう対処しましょう?」
「シュプラン、ベルゼルの分艦隊で迎撃しつつ、艦隊陣形を紡錘陣形から凹陣形に変更。敵を三方から攻撃する。」と命令してバルトン艦隊を半包囲作戦で殲滅しようとしたが、その前にバルトン艦隊は後退してしまった。
続いてヘルゼンバーグ艦隊が第1艦隊に攻撃を仕掛けたが、トダカ中将が築き上げた防衛線の前になす術なく後退していった。
連邦艦隊が動いたのはそれから4時間後のことだった。
右翼から第10艦隊がテリスリー艦隊に攻撃を仕掛けた。
最初は防戦だけだったが、次第に態勢を立て直し始めたテリスリー艦隊からの砲火をくらい、第10艦隊はセウス第7空母群を失い後退した。
両軍共、攻撃しては守るの態勢だったため戦局は膠着した。
しかし、戦闘が長引けば長引くほど、数で劣勢なダイス軍が不利になっていった。
艦列に穴が開けば連邦軍はすぐに塞ぐことが出てるが、ダイス軍は1度開いた穴は2度と塞がらないという状況だった。
その状況に亀裂が入ったのは、11月10日のダイス軍に増援の報がもたらされた時である。


遂に開始された戦闘
劣勢のダイス軍に勝機は?
次回宇宙戦争第21話帝国領侵攻作戦〜援軍〜をお楽しみに













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