第13話反乱の序曲〜ミュラー対ダリソン
10月21日、エアネス上級大将討伐軍にクルーゼ上級大将が選ばれ、次にクルーゼ上級大将と共に討伐に出る艦隊が決まった。
「クルーゼ艦隊」、「ケンプ艦隊」、「ミッターマイヤー艦隊」、「ロイエンタール艦隊」「ルッツ艦隊」、「ビッテンフェルト艦隊」、「ミュラー艦隊」の7個艦隊が討伐に出る事が決まった。
10月23日、月軌道艦隊の残存戦力を合わせたケンプ艦隊とテリスリー大将、バルトン中将の艦隊が月軌道を守る事が決まった。
10月25日、ケンプ艦隊以外の各艦隊がそれぞれの戦場を目指して出撃した。
ビッテンフェルト艦隊が『ロンドベル星域』、ミュラー艦隊が『ベルリン星域』、ルッツ艦隊が『バルトリン星域』、ミッターマイヤー艦隊が『ウクイル星域』、クルーゼ、ロイエンタール艦隊が敵司令部の『ガイエスブルグ要塞』に向かった。
10月24日、エアネス連合軍からも各艦隊が出撃を開始した。
エアネス、ドルトルス艦隊が『ガイエスブルグ要塞』で待ち構え、ベルグ艦隊が、『ロンドベル星域』、ダリソン艦隊が『ベルリン星域』、バルト艦隊が『バルトリン星域』、フォルス艦隊が『ウクイル星域』、ドリアス艦隊が月を目指した。
10月28日、最初の砲火は、ミュラー大将対ダリソン中将のいる『ベルリン星域』で行われた。
ミュラー艦隊の戦力は艦艇1万5千7百隻、ダリソン艦隊の戦力は艦艇1万5千3百隻と艦隊数は、ほぼ互角だが、実戦経験の差でダリソン艦隊は苦戦していた。
元々、艦隊司令官とは名ばかりのダリソンには全く戦術など無かった。
「何をしている、体当たりしてでも敵を止めろ」この命令が取り返しの付かない事になってしまった。
司令官の命令どうり敵に体当たりを行おうとした艦艇がことごとく撃破されたのである。
「閣下、命令を撤回して下さい。」
「そんな事が出来るか」
「しかし、このままだと我艦隊は壊滅してしまいます。」
司令官と参謀長がもめているとオペレーターから報告が入り、この報告がダリソンの戦意をくじかせた。
「戦艦撃沈、副司令官のドーソン提督戦死」とオペレーターから報告された。
「何、ドーソンが戦死だと!」と未だ信じられないダリソン
しかし、死神の手はドーソン以外にも及んだ。
「戦艦撃沈、戦艦撃沈、アイザー提督、ハルム提督戦死」と次々に報告が入った。
「閣下、既に艦隊の6割がやられ、残りに半数も戦闘に耐えられない状態です。」
ここで、参謀長は言葉を詰らせたが、司令官に言った。
「降伏か撤退のどちらかしかありません。」
「我艦隊に降伏も撤退も無い、あるのは玉砕のみ。」と司令官から信じられない言葉が出て艦橋は静まり返った。
旗艦の中がこうなっている時に左翼のクロイゼル少将の艦艇2250隻が、敵の集中砲火にさらされていた。
「通信士官、旗艦に援軍を送るように伝えてくれ。」
「旗艦と通信できず。」この返答は既に十数回目である。
「司令官は何を知てるんだ。」と舌打ちをするクロイゼル
時刻が午後9時を回った時、敵戦艦と航空機2機の攻撃を食らいクロイゼル少将の旗艦が撃沈した。
クロイゼル少将の戦死の報告は直ぐにもたらされた。
クロイゼル分艦隊の残存290隻が本隊の指揮下に入った直後、今度は右翼のベネル艦隊1200隻が集中砲火の的にさらされ艦隊の半分を失い降伏した。
ベネル分艦隊が降伏すると、本隊直属のライゼル准将の艦艇700隻は離脱し『ガイエスブルグ要塞』に戻らず、部下を本国に戻るよう命令した後、ライゼルは連邦に亡命して、第15艦隊分艦隊司令になるが、それは別の話である。
ダリソン艦隊は残す所艦艇2850隻になり、司令官が旗艦の自爆を持って幕を閉じると言って、自爆スイッチを押そうとした瞬間、兵士に撃たれて死亡した。
参謀長のハルメウス少将が指揮権を引き継いだ後、降伏勧告を受諾してダリソン艦隊は敗北した。
その頃、『ロンドベル星域』でも戦闘が行われ様としていた。
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