comedians
正史「ムキムキムキムキムキッムキッ♪アイシテル♪ IKKOさん♪」
幸市「どんだけぇ〜」
正史「いや、見た目通り『一休●ん』の替え歌だけど・・・」
幸市「そういう普通のリアクションは期待していない。」
正史「ちなみに流行芸は場が白ける原因となりますので、御使用は計画的にどうぞ。」
幸市「いや、もう古いし、いいだろ・・・」
正史「そんな事言ってると、ファンに殺されるよ?」
幸市「ふん。殺せるもんなら殺してみろってんだ!!」
正史「バモラー!!!」
幸市「ゲフッ!」
正史「何を隠そう俺は隠れIKKOファン!!」
幸市「隠してるな・・・」
正史「カバディ!!!」
幸市「デゥブッ!」
正史「IKKOを馬鹿にするな!!あの人はマッチョをこよなく愛しているんだ!!」
幸市「いや馬鹿だろ?呼び捨てにしてるし・・・」
正史「ウッディ!!!」
幸市「ギャァァアアァァアアァァ!!!!!」
正史「一般人には軽く分からないネタをやる!それが俺イズム!!」
幸市「それもどっかで聞いた事が・・・確か少年・・・」
正史「その続きを言うな!!!」
幸市「いや、もういいよ。学校着いたし・・・」
そんな朝の優雅なひと時を、軽くぶち壊しにするハードヒットな漫才を繰り広げる二人は、やや古ぼけ気味の校舎の前に立っていた。
もはやストリート漫才のレベルにまで達した二人のやり取りは、路上で話し合っているだけで、見物人が集まり、時には見物両を置いていってくれる人がいるくらいである、
男生徒A「ヒュゥ〜〜!今回のネタも最高に面白かったぜ!」
女生徒A「次回も楽しみにしてるわ!!」
男生徒B「もうプロ顔負けだな。下手な漫才番組より面白いぜ!!」
女生徒B「っていうかもうプロよね?それで金稼げるんじゃない?」
まあプロの世界はそんなに甘くはないのだが、所詮は業界をよく知らない素人の発言なので、詳しい方の追求は避けて頂きたい。
幸市&正史「どうも、ありがとうございました!」
いつの間にか集まっていた観衆にぺこりと頭を下げると、二人は学校の中に入った。
もうずいぶんと漫才の仕草が板についてきた二人である。
将来的には本当に漫才師になっても良い、と幸市は考えている。
幸市(正史と一緒ならな。)
そんな、まだ遠い先の将来を見据えて、その実現の可能性の低さは考えない。
今はただ、小さい頃からの付き合いのある親友、井沢正史と共に歩く。
幸市(それ以外には何もないよな。)
幸市の最後の爆弾ゲームに対する恐怖は日常の中に埋もれていた。
・・・・・今だけは・・・・・ |