爆弾ゲーム〔休載中〕(96/97)縦書き表示RDF


爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



comedians


 正史「ムキムキムキムキムキッムキッ♪アイシテル♪ IKKOさん♪」
 幸市「どんだけぇ〜」
 正史「いや、見た目通り『一休●ん』の替え歌だけど・・・」
 幸市「そういう普通のリアクションは期待していない。」
 正史「ちなみに流行芸は場が白ける原因となりますので、御使用は計画的にどうぞ。」
 幸市「いや、もう古いし、いいだろ・・・」
 正史「そんな事言ってると、ファンに殺されるよ?」
 幸市「ふん。殺せるもんなら殺してみろってんだ!!」
 正史「バモラー!!!」
 幸市「ゲフッ!」
 正史「何を隠そう俺は隠れIKKOファン!!」
 幸市「隠してるな・・・」
 正史「カバディ!!!」
 幸市「デゥブッ!」
 正史「IKKOを馬鹿にするな!!あの人はマッチョをこよなく愛しているんだ!!」
 幸市「いや馬鹿だろ?呼び捨てにしてるし・・・」
 正史「ウッディ!!!」
 幸市「ギャァァアアァァアアァァ!!!!!」
 正史「一般人には軽く分からないネタをやる!それが俺イズム!!」
 幸市「それもどっかで聞いた事が・・・確か少年・・・」
 正史「その続きを言うな!!!」
 幸市「いや、もういいよ。学校着いたし・・・」

 そんな朝の優雅なひと時を、軽くぶち壊しにするハードヒットな漫才を繰り広げる二人は、やや古ぼけ気味の校舎の前に立っていた。
もはやストリート漫才のレベルにまで達した二人のやり取りは、路上で話し合っているだけで、見物人が集まり、時には見物両を置いていってくれる人がいるくらいである、

男生徒A「ヒュゥ〜〜!今回のネタも最高に面白かったぜ!」
女生徒A「次回も楽しみにしてるわ!!」
男生徒B「もうプロ顔負けだな。下手な漫才番組より面白いぜ!!」
女生徒B「っていうかもうプロよね?それで金稼げるんじゃない?」

 まあプロの世界はそんなに甘くはないのだが、所詮は業界をよく知らない素人の発言なので、詳しい方の追求は避けて頂きたい。

幸市&正史「どうも、ありがとうございました!」

 いつの間にか集まっていた観衆にぺこりと頭を下げると、二人は学校の中に入った。
もうずいぶんと漫才の仕草が板についてきた二人である。
将来的には本当に漫才師になっても良い、と幸市は考えている。

 幸市(正史と一緒ならな。)

 そんな、まだ遠い先の将来を見据えて、その実現の可能性の低さは考えない。
今はただ、小さい頃からの付き合いのある親友、井沢正史と共に歩く。

 幸市(それ以外には何もないよな。)

 幸市の最後の爆弾ゲームに対する恐怖は日常の中に埋もれていた。


             ・・・・・今だけは・・・・・












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう