fourth game end
そこにあるのは無情な光景。
二人は脳天から血を流し、バッタリと倒れていた。
遠めに見ても即死と分かるその死に様に幸市は吐き気を覚える。
しかし、堪えた。
スクリーンに文字が表れたのを確認したからだ。
『戸田幸市様、お疲れ様でした。』
何の感情も篭らないその漠然とした文字列に幸市は憎しみにも似た怒りを持った。
『それでは幸市様、部屋から出てください。』
それと同時に扉が現れる。
幸市「さようなら。」
幸市は一言呟くと、絶対に『そちら』を見ないようにしながら扉を開け外に出た。
☆
外は風が吹きそろそろ秋の到来を感じるが、まだ八月である事を思い出して考え直した。
?「ご苦労様でした。これより、賞金をお渡しいたします。」
その言葉にも今までの様な気持ちを感じない。
あの、一億という金を手に入れる嬉しさを感じないのだ。
?「戸田幸市様。」
幸市「はいはい。」
幸市は仕方がないという風で男に近づく。
?「三億円です。」
幸市「え?」
これには驚いた。
つまり、他二人の分の賞金も同時に渡されるのだ。
幸市は男から三つ分のアタッシュケースを受け取った。
一億円は十キロだから、アタッシュケースの重さを考えなくても三十キロになる。
毎日鍛えている幸市もこれにはガクンと来た。
幸市(金の重みか・・・昔の人は上手い事を言う・・・)
つまり、三億円の重さは一人で持つには身に余る。
?「それでは幸市様には帰宅していただきますが、その前に1つ・・・次のゲームは明日になりますが、御参加なさいますか?」
幸市「参加する・・・って明日!?」
?「ええ。明日です。」
幸市(どうせ『爆弾ゲーム』は後一回だ・・・何時だろうと関係ないさ。)
幸市「参加するに決まってるさ。今更止められるかよ。」
幸市(生きていく為には金が要る。ってことは止められないって事だしな・・・)
?「了解しました。それでは次のゲームで会いましょう。」
幸市はすでに覚悟していた通り、後ろから急に『ハンカチの様な物』を当てられた。
そして意識が飛ぶ。
翌朝、ベッドで目覚め、朝食を摂り、父親とは一言も言葉を交わさずに家を出た。 |