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爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



serious


 幸市(とりあえず・・・)

 と、幸市は思う。

 幸市(あの変な男のことは考えないことにしよう・・・)

 当然、浩二のことだ。
当の浩二は爆弾を指の上でクルクルと回している。
こんなにも緊迫した状況下なのにずいぶんと手持無沙汰な様だ。

 幸市(もしかして、今の状況がどれだけ緊迫しているのかわかってないのか?)

 幸市も初めて参加したときは、何かの冗談だと思っていたくらいである。
浩二がそう思っても不思議ではない。

 浩二「ははっ。ほらよ。」

 浩二が爆弾を投げる。

 幸市(え?)

 何でもない光景。
しかし、確かに感じた違和感。

 幸市(何だ?この感じ・・・何か前に一回あったような・・・)

 そんな既視感を感じつつ、それが以前絶対になかったことだと断言できる。
そもそも何が起こって何に違和感を感じたのかわからない。

 真帆「幸市君?死にたいのかしら?」
 幸市「え?」

 気付いた時には目の前に爆弾があった。

 幸市「うわ!」
 真帆「あら・・・クスクス。」

 幸市は意識せずして体が動いた。

  葵「凄いです!幸市先輩!!」

 そう、NTSだ。
幸市の目の前にあったボールは瞬時に真帆に向かって軌道が変わる。
真帆は急に自分の方にボールが迫ってきて相当驚いたはずなのに、余裕の態度を崩さないのは相当と言えた。

 幸市(あれ?何を考えていたんだっけ・・・)

 あまりにも突発的に思考が切り替わったので、前に考えていたことを忘れてしまったのだ。

 幸市(ま、重大なことならその内思い出すだろ・・・)

 もともとが楽観的な思考の持ち主である幸市だ。
それが自らの命を脅かすような重大な違和感であったことを、幸市は知らなかった。


           残り時間『00:07:34』












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