shed tears
真帆「あら?泣き腫らした痕があるわね・・・」
葵「幸市先輩・・・負けちゃったんだ・・・」
真帆「クスクス・・・今日は何かあったの?」
葵「幸市先輩が参加している部活動の大会があったんです。応援に行きたかったけど・・・行けなくて・・・」
真帆「あらあら・・・可哀想ね?」
幸市「う・・・ぅん・・・ん?」
幸市は目を覚ました。
葵「起きましたか?おはようございます!」
真帆「今日も生き残れると良いわね?」
幸市「え?ああ・・・そうですね。」
幸市は未だに寝惚け気味な頭に活を入れる。
幸市(野球で負けたからって落ち込んでたら『爆弾ゲーム』を生き残れない・・・今は負けたことは忘れよう。)
葵「それにしても、負けちゃったんですね?」
幸市「グハァ!!」
忘れようとしていた傷口を葵がナイフで突き刺した。
幸市「見てたの?」
それだけならよかったのだが、
真帆「クスクス・・・見てたわよ?活躍一切無しの無様な負け方だったわね?」
幸市「ゲブッ!!!」
真帆が、葵が手を離したナイフを握りグリグリと押し付けてきたのだ。
幸市「って言うか、見てたんですか?」
真帆「適当に言っただけだったんだけど、図星みたいね・・・」
幸市「デゥグッハァ!!!!!」
二本目が追加された。
葵「冗談ですよ、幸市先輩。見てません見てません。」
真帆「目の下に泣き腫らした痕があるのよ。」
幸市「それで、負けたと推測しただけか・・・」
幸市は少し安心した。
ナイフが消えていくのが幸市にはわかった。
葵「冗談はこれくらいにしましょう。」
葵が仕切るようにそう言った。
真帆「クスクス・・・そうね?そう言えば忘れてたけど、葵ちゃんが同盟に参加する件は構わないわよ?」
幸市「訊いたんですか?」
真帆「いいえ・・・でも奈緒美は死んじゃったし、葵ちゃんが同盟に入れてって頼んでも不思議じゃないでしょ?」
なんとも頭の回る人だった。
あの状況で冷静に次のことを考えていたのだから。
幸市「そうですね。」
会話が一区切り付くと、まるで見透かしていたようなタイミングでスクリーンに文字が映った。
『どうも皆様。またお会いできて光栄です。』
『さて、四人目が来る前に皆様に頼みがあります。』
『四人目の方には、あなた方が何回目かと言うこと以外、』
『“爆弾ゲーム”に関する情報は与えないでください。』
『それ以外は問題ありません。』
『なお、今回は爆弾ゲームのルールが変更されます。』
『詳しくは、ルール説明の時に確認してください。』
『以上です。』 |