examination
教師A「では始め!!」
『朝のST』と称する、出席確認、健康診断、諸連絡の伝達、が終了し、幸市たちは試験に突入した。
最初の教科は『数学』である。
幸市「う゛〜〜わかんねぇ゛〜〜〜〜」
幸市は第一問目で躓いていた。
ちなみに幸市が悩んでいる問題は、
問一『次の方程式を解け。
(1)|x|+|x+4|=6
・
・
・ 』
というもので、つまりは、『絶対値』に関する問題である。
この程度の問題は、多少数学ができる人なら、一分もかからないが、幸市には全くわからない。
幸市(こんな問題できなくたって、『足し引き掛け割り』ができれば問題ないだろ・・・)
心中で罵る幸市は、高校生活の意義を全くわかっていない。
それどころか、高校とは『部活をするためにある場所』とすら思っている節がある。
ちなみに『四則演算』と言いう言葉を知らない。
幸市(さてさて正史はどうしてるかな?)
ちらりと正史に視線を流す。
カンニングをしているわけじゃないから心配してはいけない。
正史は、滑らかにペンを走らせていた。
もともと正史は、頭も悪くない。
飛び抜けているわけではないが、格段悪いわけではない。
いわば、平凡な存在だ。
それと比較しても幸市は・・・
幸市(とりあえず・・・わからん問題は『ソッコーパス』してわかる問題だけ解けば、赤点は無い!!)
などと、長年の経験から来る、マイナスな知識をフル稼働していた。
この調子で、幸市は残りの試験も終わらせていった。 |